ザックが重い!それ、詰め方のせいかも?パッキングの極意を伝授
Tags: Guide, Packing

目次
- 導入
- 登場人物紹介
- なぜ同じ重さでも「軽く感じる」「重く感じる」があるのか
- パッキングの超基本「重いものは背中側・上の方」
- ザックを「ゾーン」で考える
- 「縦に詰める」と取り出しやすい
- スタッフバッグは「色分け」が神
- 防水対策は「何重にも」が鉄則
- 「隙間」は敵!ぎゅうぎゅうに詰める
- コンプレッションストラップを使いこなす
- ザックの背負い方:順番が大事
- 腰ベルトの「正しい位置」とは
- ショルダーハーネスとチェストストラップの調整
- 初心者がやりがちな5つの失敗
- 日帰り登山のパッキング
- テント泊のパッキング
- 「クライミング」は例外:重心を中央に
- 食品のパッケージは事前に外す
- まとめ:パッキングは「準備」であり「技術」
- 比較表:日帰り vs テント泊
導入
登山で一番つらいのって、やっぱり重い荷物を背負って歩くこと。同じ10kgのザックでも、「なんか今日やたら軽く感じる」って日と、「肩が痛い、腰が痛い、もう無理」って日があるのはなぜでしょう?実はそれ、パッキングの仕方で大きく変わるんです。
この記事では、登山初心者が陥りがちなパッキングの失敗から、ベテランも実践している「軽く感じる」詰め方のコツまで、徹底的に解説します。
登場人物紹介


なぜ同じ重さでも「軽く感じる」「重く感じる」があるのか






参考情報: 「重い荷物をバックパックの背中側、かつ上部に寄せて配置することにより、バックパックの重心が体の重心に近づき、体への負担が軽減され、バランスが取りやすくなります。」
出典
https://yamap.com/magazine/70369


パッキングの超基本「重いものは背中側・上の方」







参考情報: 「腰ベルトは、バックパックの荷重の大部分(一般的に70~80%)を腰で支えるための最も重要な部分です。」
出典
https://yamap.com/magazine/
ザックを「ゾーン」で考える

| ゾーン | 入れるもの | 具体例 |
|---|---|---|
| 下部(底) | 軽くてあまり使わないもの | 寝袋、着替え、防寒着 |
| 背中側(中〜上部) | 重いもの | 水、食料、燃料、クッカー、テント本体 |
| 外側 | 軽めで時々使うもの | フリース、ジャケット |
| 上部・雨蓋 | 頻繁に使うもの、緊急時に必要なもの | 行動食、ヘッドライト、レインウェア、ファーストエイドキット |
| サイドポケット | 歩きながら取り出すもの | 水筒、日焼け止め |




参考情報: 「使用頻度の高いものをザックの奥底に詰め込んでしまうと、必要な時にすぐに取り出せず、行動時間が削られたりする原因になります。」
出典
https://yamap.com/
「縦に詰める」と取り出しやすい






参考情報: 「荷物を縦向きに入れることを意識すると、取り出しやすく、スペースを有効活用できます。」
出典
https://mt-inn.jp/
スタッフバッグは「色分け」が神






スタッフバッグの種類
| 種類 | 特徴 | おすすめ用途 |
|---|---|---|
| 非防水(巾着型・ジッパー型) | 安価、出し入れしやすい | すぐ取り出したい小物、濡れても問題ないもの |
| 防水(ドライバッグ) | ロールトップ式で高い防水性 | ダウン製品、着替え、電子機器など絶対に濡らしたくないもの |


参考情報: 「スタッフバッグには大きく分けて、非防水の巾着型・ジッパー型と、完全防水のドライバッグがあります。」
出典
https://yamatabitabi.com/archives/209879/
容量の目安
| 容量 | 用途 |
|---|---|
| 1〜2L | 小物類(電子機器、薬、洗面用具) |
| 5〜7L | 着替え1セット |
| 10L以上 | 寝袋などの大物 |
防水対策は「何重にも」が鉄則




防水対策の多層構造
| 層 | 方法 | 役割 |
|---|---|---|
| 第1層 | ザックカバー | ザック本体が水を吸って重くなるのを防ぐ |
| 第2層 | パックライナー | ザック内側全体を包み、雨水の浸入を防ぐ |
| 第3層 | 防水スタッフバッグ | 絶対濡らしたくないものを個別に守る |


参考情報: 「パックライナーとザックカバーを併用することで、ザック本体が濡れるのを防ぎつつ、中身をしっかりと保護できます。」
出典
https://yamahack.com/

「隙間」は敵!ぎゅうぎゅうに詰める







参考情報: 「隙間なく詰めることで、荷物の揺れを防ぎ、安定した歩行をサポートします。」
出典
https://alpen-group.jp/
コンプレッションストラップを使いこなす




コンプレッションストラップの役割
| 機能 | 効果 |
|---|---|
| 荷物の圧縮 | ザックの容量を縮め、中の荷物が動くのを防ぐ |
| 体へのフィット感向上 | ザックを背中に密着させ、揺れを軽減 |
| 外付け荷物の固定 | マットやポールなどを外側に取り付ける |




参考情報: 「できる限りザックの中に収納することが推奨されています。」
出典
https://yamahack.com/
ザックの背負い方:順番が大事


正しい背負い方の手順
- すべてのストラップを緩める
- ザックを担ぎ上げる(片膝に乗せてから背負う)
- 腰ベルトを締める(へその2cm下、腸骨:腰骨の出っ張りを包み込む位置)
- ショルダーハーネスを締める(肩と密着するまで)
- チェストストラップを締める(鎖骨の少し下、締めすぎ注意)
- ロードリフターを締める(ショルダー上部のストラップ、ザックを体に引き寄せる)




腰ベルトの「正しい位置」とは









参考情報: 「背面長は、頸椎(首の付け根の出っ張った骨)から腰骨の末端までの長さで測られます。」
出典
https://yamahack.com/
ショルダーハーネスとチェストストラップの調整






各ストラップの役割まとめ
| ストラップ | 役割 | 調整のコツ |
|---|---|---|
| 腰ベルト | 荷重の70〜80%を腰で支える | へその2cm下、腸骨を包み込む位置 |
| ショルダーハーネス | 肩とザックを密着させる | 重さを感じない程度にフィット |
| チェストストラップ | ショルダーがずり落ちるのを防ぐ | 鎖骨の少し下、締めすぎ注意 |
| ロードリフター | ザックを体に引き寄せ揺れを防ぐ | 肩上部にあり、歩きながら調整可能 |
初心者がやりがちな5つの失敗


失敗1:重いものを下や外側に入れる
- 重心が不安定になり、後ろに引っ張られてバランスを崩す
- 肩や腰に過度な負担
失敗2:使いたいものが底にある
- レインウェアや行動食が奥底に埋まっている
- 雨が降り出してからザックをひっくり返す羽目に
失敗3:防水対策をしていない
- ザックカバーだけ、もしくは何もしない
- 着替えや寝袋が濡れて低体温症のリスク
失敗4:詰め込みすぎ
- 「念のため」があれもこれも増える
- 体力消耗が早まり、楽しむ余裕がなくなる
失敗5:隙間だらけ
- 歩くたびにザック内で荷物が動く
- 重心がずれて疲れやすい


参考情報: 「重い荷物をザックの下部や背中から離れた位置に詰め込むと、重心が不安定になり、歩行時のバランスを崩しやすくなったり、肩や腰に過度な負担がかかり疲労の原因となります。」
出典
https://yamap.com/
日帰り登山のパッキング


日帰り登山の荷物重量目安
- 体重の1/6以内が理想、多くても1/5以内
- 例:体重60kgなら10kg以下
ザック容量
- 20L〜30L程度が適切
軽量化のコツ
- 持ち物リストを作って、本当に必要なものか一つずつ検討
- 一つのアイテムで複数の役割を果たすものを選ぶ(兼用品)
- 細かいアイテムの重さも積もれば大きい


参考情報: 「日帰り登山における総荷物重量(食料・水分込み)は、体重の1/6以内、多くても1/5以内が理想とされています。」
出典
https://sotolog-360.com/
テント泊のパッキング

テント泊のザック容量
- 45L〜65Lが一般的
- 初心者は余裕を持って60L〜70Lがおすすめ
主な持ち物カテゴリ
| カテゴリ | 持ち物例 |
|---|---|
| 行動装備 | 登山靴、レインウェア、防寒着、ザックカバー、ファーストエイド、行動食 |
| 宿泊装備 | テント、ペグ、グランドシート、シュラフ、マット、ヘッドライト、着替え |
| 炊事装備 | バーナー、燃料、クッカー、カトラリー、食料、水筒 |
| その他 | 地図、コンパス、スマホ、モバイルバッテリー、日焼け止め、トイレットペーパー |


テント泊の配置例
| アイテム | 配置場所 | 理由 |
|---|---|---|
| テント本体 | 背中側・上部 | 重いため |
| シュラフ | 最下部 | 軽く、テント場でしか使わない |
| クッカー・食料 | 背中側・中〜上部 | 重いため |
| レインウェア | 雨蓋 | 緊急時にすぐ取り出す |
| 行動食 | 雨蓋・サイドポケット | 歩きながら食べる |


参考情報: 「一般的に45L~65L程度の大型バックパックが推奨されます。初心者の方には60L~70Lのものが安心とされています。」
出典
https://montbell.jp/
「クライミング」は例外:重心を中央に






参考情報: 「クライミングなどの場合は、重心を背中の中央あたりに置くのが理想とされています。」
出典
https://mammut.jp/magazine/
食品のパッケージは事前に外す






まとめ:パッキングは「準備」であり「技術」




パッキングの重要ポイントまとめ
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 重心配置 | 重いものは背中側の上部(クライミング時は中央) |
| ゾーニング | 使用頻度と重さで配置場所を決める |
| 隙間をなくす | 荷物が動くと疲れる原因に |
| スタッフバッグ | 色分けで整理、防水タイプで濡れ対策 |
| 防水対策 | ザックカバー+パックライナー+防水バッグの多層構造 |
| コンプレッションストラップ | 荷物を圧縮し体に密着させる |
| 背負い方 | 腰ベルト→ショルダー→チェスト→ロードリフターの順 |



比較表:日帰り vs テント泊
| 項目 | 日帰り | テント泊 |
|---|---|---|
| ザック容量 | 20〜30L | 45〜70L |
| 荷物重量目安 | 体重の1/6以内(約10kg以下) | 15〜20kg程度 |
| 重視すべき点 | 軽量化、取り出しやすさ | 重心配置、防水対策、隙間をなくす |
| 必須装備 | 雨具、行動食、水、ファーストエイド、ヘッドライト | 左記+テント、シュラフ、マット、調理器具 |
先生の最後のアドバイス
「山での疲労の半分は、パッキングで解決できると言っても過言ではない。重さを減らすことも大事だが、同じ重さでも軽く感じさせる技術がパッキングだ。ザックと体が一体になる感覚を覚えたら、登山がもっと楽しくなるぞ。」