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春の残雪と秋の紅葉が美しい山の稜線を歩く登山者の写真。

導入

「春と秋って登山のベストシーズンでしょ?」

そう思っている人、多いですよね。たしかに、暑すぎず寒すぎず、紅葉や新緑が美しい季節。でも実は、この「中間期」こそ油断しがちな落とし穴がたくさん潜んでいるんです。

朝は冬のように寒いのに、昼は汗だく。天気が急変して雨に降られる。秋は日が暮れるのが早くて焦る……。夏山とも冬山とも違う準備が必要なのに、「まあ大丈夫でしょ」と甘く見てしまうのが春秋登山の怖いところ。

この記事では、春秋登山特有の注意点と、それに対応するための装備・レイヤリングの考え方を徹底解説します。


登場人物紹介

JK
登山初心者。見た目重視で「形から入る」タイプ。専門用語は苦手だけど、素朴な疑問をバンバン投げかける。
先生
登山歴20年のベテラン。無骨だけど道具への愛情は深い。安全第一で、時に厳しいことも言う。

なぜ春秋は「中間期」と呼ばれるのか?

JK
先生、春と秋って登山に最高の季節ですよね? 夏みたいに暑くないし、冬みたいに雪もないし。
先生
まあ、そう単純ではないな。確かに気候は過ごしやすいが、春秋は「中間期」と呼ばれていて、夏とも冬とも違う特有のリスクがある。
JK
え、リスク? 穏やかな季節なのに?
先生
そこが落とし穴だ。「穏やか」だと思って油断するから事故が起きる。春秋の山には、こんな特徴がある。

春秋登山の特徴

  • 寒暖差が激しい: 朝晩は冬並み、日中は汗ばむ陽気
  • 天候が急変しやすい: 晴れていても突然の雨や雪
  • 日照時間の変化: 特に秋は日没が早い
  • 季節特有の危険: 春は残雪、秋は熊やスズメバチ
JK
うわ、思ったより大変そう……。
先生
だからこそ、しっかり準備すれば安全に楽しめる。順番に解説していこう。

春秋共通の注意点:寒暖差と天候急変

気温の変化を甘く見るな

JK
寒暖差ってよく聞きますけど、実際どのくらい変わるんですか?
先生
基本的な法則として、標高が100m上がるごとに気温は約0.6℃下がる。さらに風速1m/sで体感温度は約1℃下がると言われている。

参考情報: 「標高が100m上がるごとに気温は約0.6℃下がると言われており、風速1m/sで体感温度が1℃下がります」

出典https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQGq98-CwLJUp2kSE3EeFOStOlbYp0EVXePlIjxThB65xwQDEWgNS8T7J2fe-f_LdDSI920DYwcY4vvJZatqbR5-lAvBKpDkByRl1IxpD9_Z5rjMfIY2nTZ6zYz6YoKLbvU6Og==

JK
えーと、計算すると……麓が15℃でも、1000m登ったら9℃ってことですか。で、強風だったらさらに寒い。
先生
そういうことだ。麓で「暖かいからTシャツでいいや」と思っても、山頂付近では真冬並みの寒さということもある。特に春秋は朝晩の冷え込みが厳しいから、防寒着は必ず持っていくこと。
JK
はーい。でも日中は暑くなるんですよね? 脱いだり着たりが面倒そう……。
先生
そこで重要になるのが「レイヤリング」だ。後で詳しく説明する。

天気予報を過信するな

先生
もう一つ、春秋は天候が急変しやすい。晴れ予報でも、山の上では突然雨やみぞれ、時には雪になることもある。

参考情報: 「春山では雪解けが進むものの、標高の高い山では冬の寒さが残り、天候が急変することがあります」

出典https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQGGIwCuL8JSDKwrhyyrFe_U7OnpHVdVZJRySuXUmHL9B-O3bw3UwElxwXewC-kVT_UwYncUWjESVc034ZAQvuvxgavoFslvHXZBhiNyXTTeQ4baoDiF9_1V-yzGJLdFZ48aIT9_q_7aE43Znbtf

JK
雪!? 春なのに!?
先生
春といっても3000m級の山はまだ冬だからな。むしろ融雪期の春は、晴れと悪天候が目まぐるしく変わることが多い。
JK
じゃあ天気予報全然当てにならないじゃないですか……。
先生
「当てにならない」というよりは、山の天気予報は平地とは別物と思った方がいい。それに、悪天候の兆候が見えたら無理せず引き返す判断も大事だ。

日没時間の落とし穴(特に秋)

JK
秋登山で気をつけることってありますか?
先生
一番は日没時間だな。「秋の日は釣瓶落とし」という言葉を知っているか?
JK
え、何ですかそれ。呪文?
先生
……ことわざだ。秋は日が沈むのがあっという間に早くなるという意味だ。東京では7月の日の入りが19時頃だが、10月には17時頃になる。約2時間も短くなるんだ。

参考情報: 「7月の日の入りが19時頃なのに対し、10月には17時頃と約2時間も短くなります」

出典https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQGfpEkiktlZfhpkU0XlckxHCBcOcKfc3jYJ-4gpRr-M8pJo6hr3rl2uxmQVxModGpj2wuAYtLjNPHWdbbo1n4CkIp1bk1pC9rcSddWAC0yK843ZwDoTanSZYuk7rLsTJkfahuPH1r0Y-XsXNesUzLKM-LwwNw==

JK
2時間! それは結構違いますね。
先生
しかも山の中は木々や尾根の影で平地より早く暗くなる。「まだ明るいから大丈夫」と思っていると、あっという間に真っ暗になって進退窮まる。
JK
こわ……。じゃあどうすればいいんですか?
先生
日没の2時間前には下山完了できる計画を立てること。そしてヘッドライトは必ず携行する。秋は特に必須だ。
JK
ヘッドライトって、夜に山にいる予定なくても?
先生
その通りだ。怪我をして動けなくなるかもしれない、道に迷うかもしれない。不測の事態に備えるのが登山の基本だ。

春山特有の危険:残雪と融雪期のリスク

残雪と「踏み抜き」の恐怖

JK
春って雪溶けてるイメージですけど、雪が危ないんですか?
先生
標高の高い山にはまだ残雪がある。3000m級はもちろん、2000m級でも場所によっては雪渓が残っている。
JK
雪があるなら冬山装備がいるってこと?
先生
本格的な冬山装備までは必要ないケースが多いが、軽アイゼンやチェーンスパイクは持っておいた方がいい。凍結した斜面で滑落すると大事故になる。
JK
でも春の雪ってシャバシャバで柔らかいんじゃないですか?
先生
それが厄介でな。朝は凍結してカチカチ、日中は溶けてグチャグチャになる。そして怖いのが「踏み抜き」だ。

参考情報: 「日中の暖かさで雪が緩むと足が雪にめり込む『踏み抜き』の危険があります。凍結した表面を踏み抜いて大怪我をするケースも少なくありません」

出典https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQFAcpIND0NUXfjfYqv_Wneu7GdgDRLETcKVciGwxfclxOGlmNg8YRxAmg7P1lmLEzPCcQ1jLyAJFVoDCIxkvbP_tqy9ZSD8bJMpAYSyyCmZqh74OethdvnpB8K_1VW3CA==

JK
踏み抜き?
先生
表面は凍っているように見えても、下が空洞になっていたり、雪が腐っていたりする。足を置いた瞬間にズボッと膝まで埋まる。腰まで落ちることもある。
JK
うわ、それ怖すぎ。抜けなくなったらどうするんですか。
先生
最悪、骨折することもある。だから残雪期は雪面の状態をよく観察して、慎重に歩くことが大事だ。

融雪期の「浮石」と「落石」

先生
もう一つ、融雪期は浮石や落石のリスクが高まる。
JK
どうしてですか?
先生
雪が溶けると、雪で固定されていた岩が不安定になる。冬の間は動かなかった岩が、雪解け水で緩んでグラグラになっているんだ。

参考情報: 「融雪により地面が緩むことで、安定していたはずの岩が不安定な『浮石』となりやすくなります」

出典https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQFhLZxLX78gON7aHbeB26SJjHHoCCvphMyiOqXesSS-b75hhgMBxud5U3iSA0aVd6ozggpzVzhkJEsGqgZl-m2E69SsYMJHCHdJOYFymeJaYhBNlqrK8xnhEXvSnRfogCBpQBy3khIu

JK
大きい岩でも危ないんですか?
先生
むしろ大きい岩ほど油断しがちだ。「これだけ大きいなら動かないだろう」と足をかけたらグラッと……という事故は珍しくない。
JK
こわ。どうやって避けるんですか?
先生
足元をよく見て、浮いていそうな岩は踏まない。複数人で登る場合は、間隔を空けて落石の巻き添えを避ける。もし落石を起こしてしまったら「ラク!」と大声で知らせるのがルールだ。

春の花粉症対策

JK
あ、花粉症のこと聞いてもいいですか? 私、スギ花粉ひどくて……。
先生
春山登山で花粉症はつらいな。特に標高1000m以下の山域はスギやヒノキが多い。
JK
じゃあ山行かない方がいいですか……?
先生
いくつか対策はある。

花粉症対策

  • 事前の服薬・点鼻薬・目薬で症状を抑える
  • マスクやネックゲイター、サングラスで付着を防ぐ
  • フリースなど起毛素材を避ける(花粉が付着しやすい)
  • ポリエステルなど滑らかな素材のウェアを選ぶ
  • スギ・ヒノキが少ない高山を選ぶ

参考情報: 「ウールやフリースなど花粉が付着しやすい起毛素材を避け、ポリエステルやソフトシェルなど表面が滑らかな素材のウェアを選び、花粉の付着を最小限に抑えます」

出典https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQF4ic5OLiWGKAGsZx8EHz17q6KdxAkMBHvTJQSjTweOc0K201O-LroLktZ0_dZvyGRxLALL5L_3EPB9IZmOEGmuUkFTZodzdK56cnGz1ZvJKv432uKSVerXI0w9P06hnVF4RekH3HNkdbXHvQ==

JK
へー、ウェアの素材も関係あるんだ。フリース着がちだったけど、やめておこう。

秋山特有の危険:熊・ハチ・落ち葉

落ち葉で道がわからない!

JK
秋は紅葉がきれいですよね! インスタ映えしそう。
先生
確かに美しいが、落ち葉には注意が必要だ。登山道を落ち葉が覆い隠して、道が不明瞭になることがある。

参考情報: 「秋の山は一面の落ち葉が魅力的ですが、登山道を覆い隠すため道が不明瞭になり、道迷いのリスクが高まります」

出典https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQGDRZJXOVK_TewCusntBE0FF9Ze6Ldr7CfQma_MGHTq0hFYyDTQSaQ0UTMeXnICBk0bUr9hznp21x9bAFMd2WKS9x_IfTIryfjBc3TaorSBytUbkGFdHKcVUQsBALeFsuvnFH7VVCh7POCV7ludhHG6ksa-

JK
でも登山道って踏み跡とかでわかりますよね?
先生
落ち葉が積もるとその踏み跡も見えなくなる。それに落ち葉の下に何があるかわからない。石があるかもしれないし、木の根があるかもしれない。濡れた落ち葉は特に滑りやすい
JK
あー、確かに濡れた落ち葉って滑りますよね。
先生
だから秋はGPSアプリを活用して現在地を確認すること。そしてトレッキングポールがあると安定した歩行ができる。

熊に遭遇したら?

JK
熊……! 熊って本当に出るんですか?
先生
出る。特に秋は冬眠に向けて熊が活発に餌を探す時期だから、人間との遭遇リスクが高くなる。

参考情報: 「秋は熊が冬眠に向けて活発に餌を探すため、人間との遭遇リスクが高まります」

出典https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQHcM9dheX5frtoB6WuiVPC0my0dGfCFQLd8vFJTlScUDbBzh5ouMg_Rv_Hm7nQzLXawYkOk55ZSapTixUNsloThjBvuMwx1JE3gbBjBr4EjWXR0hh811CWVdIqH8VABteyY_olPkep_SyX3UDYmXQ==

JK
怖すぎる……。どうすればいいんですか?
先生
基本は自分の存在を知らせること。熊は人の気配を察すると避けてくれることが多い。

熊対策

  • 熊鈴を鳴らす(風が強い日や沢沿いでは聞こえにくいので複数の音源を)
  • ラジオやホイッスルも有効
  • 食料は密閉容器に入れる(熊は嗅覚が鋭い)
  • 遭遇してしまったら、背を向けずにゆっくり後退
  • 絶対に走って逃げない(熊の本能を刺激する)
JK
走って逃げちゃダメなんですか? 反射的に逃げちゃいそう……。
先生
それが最も危険な行動だ。熊は時速50kmで走れる。人間が逃げ切れるわけがない。落ち着いて、背を向けずに後ずさりするのが基本だ。

スズメバチは秋が最も危険

先生
もう一つ、秋に気をつけるべきはスズメバチだ。
JK
ハチ! 刺されたら痛いやつ……。
先生
痛いだけでは済まないこともある。アナフィラキシーショックで命に関わることもある。

参考情報: 「スズメバチは9月から11月にかけて最も活動が活発になり、攻撃性も増します。巣が最大規模になり、新しい女王バチが誕生する時期のため、巣を守ろうとして攻撃的になります」

出典https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQEitTHBMGEV5R1f9T3yQUoc6ZgKGKkvlP078o7a17qTnkSJ_MrwbXA9fYYk1l9rzj0BMaawVVSIIlfER3aMFSYRYVBVBrXhaEsoOxPFDeM2SPXH4syZX3G-rIo1WGJRCgcfvAKZqtiNbq04aIodZS82Ks9ir5LH3aPmwtkT

JK
9〜11月が一番攻撃的なんですか? まさに紅葉シーズン……。
先生
そうだ。この時期は巣を守る意識が強いから、むやみに近づくと攻撃される。

スズメバチ対策

  • 巣がありそうな場所(枯れた樹木、茂み)に近づかない
  • 見つけても手で払ったり、大きな動きをしない
  • 黒い色に反応するので、白やグレーなど明るい服を着る
  • 1匹に遭遇しても静かにその場を離れる
JK
手で払っちゃダメなんですか?
先生
ダメだ。それが刺激になって攻撃される。静かにゆっくり離れるのが正解だ。

レイヤリングの基本:春秋はとにかく「調節」が命

JK
さっき「レイヤリング」って言ってましたけど、結局何を着ればいいんですか?
先生
レイヤリングとは重ね着で体温調節する考え方だ。春秋は特に重要になる。基本は3層構造だ。

ベースレイヤー(肌着)

先生
肌に直接触れる層。最も大事と言ってもいい。
JK
Tシャツでいいんじゃないですか?
先生
綿のTシャツはダメだ。汗を吸うと乾きにくく、体を冷やす「汗冷え」の原因になる。

参考情報: 「汗冷えを防ぐため、綿素材は避け、吸湿速乾性のある化学繊維やメリノウール素材を選びましょう」

出典https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQGeiUowhx5MZlVDT6-ioZJe8kvx6e2bTWAsh1S08V1bumezYfgtlvKNrZAb3fuQb_Wi4u9KYGqxgf5nVwBPNhGIRS6DX_hgXbgNjEZ-92i-7qiYLGhkdTY6hfdK79OHHNyKUMuBffxKRiS1zSNz51yOig==

JK
え、綿ダメなんですか? 普通のTシャツって大体綿ですよね。
先生
だから登山用のベースレイヤーを用意するべきだ。ポリエステルなどの化学繊維か、メリノウールがいい。汗をすぐに発散させて、肌をドライに保つ。

ベースレイヤーの選び方

  • 素材: ポリエステル、メリノウール
  • NG素材: 綿(汗冷えの原因)
  • 春秋は長袖がおすすめ(腕の日焼け・虫刺され防止にも)

ミドルレイヤー(中間着)

先生
次は保温を担当するミドルレイヤーだ。
JK
フリースとかダウンとか?
先生
その通り。春秋の行動着としては薄手のフリースが使いやすい。

参考情報: 「フリースは保温性と通気性に優れ、速乾性も高い、最も一般的なミッドレイヤー素材です」

出典https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQFuh1dxzQR-Vo9O7UCs4JmSiynYGDRd10Kzyo7_ZvLWJLZB89Ujk168r07DoUEhljSY8PNWzbj1ilWH9KbXyRzkDNeTZfykZ0sPh4gPFtdcsFdXURnOC6VwlsCSNZv8OTOgI-c=

JK
フリースって結構かさばりません?
先生
確かにそれはフリースの弱点だな。最近はアクティブインサレーションという選択肢もある。
JK
アクティブ……なんですか?
先生
「動的保温着」とでも訳せばいいか。保温性があるのに通気性も高く、行動中に着続けても蒸れにくいのが特徴だ。

参考情報: 「『動的保温着』とも呼ばれ、保温性のある中綿と通気性の高い生地を組み合わせているため、行動中に着続けても蒸れにくいのが最大の特徴です」

出典https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQFuh1dxzQR-Vo9O7UCs4JmSiynYGDRd10Kzyo7_ZvLWJLZB89Ujk168r07DoUEhljSY8PNWzbj1ilWH9KbXyRzkDNeTZfykZ0sPh4gPFtdcsFdXURnOC6VwlsCSNZv8OTOgI-c=

ミドルレイヤーの選択肢

種類 メリット デメリット
フリース 通気性◎、速乾性◎、安価 かさばる、防風性なし
化繊インサレーション 濡れても保温性維持、行動中OK ダウンよりは重い
薄手ダウン 超軽量、コンパクト 濡れに弱い

アウターレイヤー(外着)

先生
最後は雨風を防ぐアウターレイヤーだ。
JK
レインウェアですね。でも晴れ予報なら要らなくないですか?
先生
絶対に持っていけ。さっき言っただろう、春秋は天候が急変する。しかもレインウェアは防風着としても使える。稜線で風に吹かれた時、レインウェアがあるかないかで体感温度が全然違う。

参考情報: 「防水透湿性素材のレインウェアは、防風・防寒着としても活用できます」

出典https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQEVcB91PjF9RHRr-X1wHKOEqAamYSJGbdwRf46P09usMPDORWjSTLKglLAeqprjyCIJcM7bNvZppokLhu3jdYVBcJxBp-7Y7HS6VRPQpp8YOLIk8VctAOJyw2SROB-hEhk9Vs_7a4cXz1QCvwoKokMpHVvmNF0=

JK
確かに、強風って体力めっちゃ奪われますよね。
先生
そうだ。だからレインウェアは晴れの日でも必ず携行。これは春秋登山の鉄則だ。

保温着の選び方:ダウン vs 化繊 vs フリース

JK
休憩の時に着る保温着って、何がいいんですか? ダウンとか買った方がいい?
先生
それぞれ特徴があるから、用途に合わせて選ぶといい。

ダウンジャケット

先生
ダウンは保温性が最も高く、軽量でコンパクトに収納できる。
JK
じゃあダウン一択じゃないですか?
先生
……と思うだろう? 弱点がある。濡れると保温性が激減するんだ。

参考情報: 「水に濡れると保温性が著しく低下し、乾きにくいという弱点があります」

出典https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQHy4WA5OuSvbGCcgBFW3r8Lf7WTNHjTY6V6ZZKemz-jcgVvtqejssG8VoHILUe5wwhP--LB2UYUzCWWLGvzEM3AL7WZSCWfNBAM9FJc5K3rjubo6ZJeBYA1fOrU9Ziks4cdPg==

JK
え、雨に濡れたらダメってこと?
先生
雨だけじゃない。汗でも濡れる。だから行動中にダウンを着るのはNG。休憩時や就寝時など、じっとしている時に使うものだ。

化繊ジャケット

先生
化繊ジャケットは濡れても保温性が落ちにくいのが最大の特徴だ。

参考情報: 「ポリエステルなどの化学繊維を中綿に使用しており、濡れても保温性が低下しにくいのが最大のメリットです」

出典https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQHMy3rSw-NBV-mZAt4dhXTjkXuXHrx9jWFBDjD5ltPFCLpmn03muWnhW2wC4kuqgVvsjKCfl442SMRRCZ7jCDTW0r38Ck_2TDQWJlQryiOwfrORynS3PdYLHqAKRjMSBWCy1offcLySC5Hfef_KNqk_fT0=

JK
じゃあ春秋は化繊の方がいいんですか?
先生
天候が不安定な春秋には向いているな。ただ、ダウンに比べると同じ保温力を得ようとするとかさばる・重くなる傾向がある。

フリース

先生
フリースは通気性と速乾性に優れ、動きやすい

参考情報: 「フリースは優れた通気性と速乾性を持ち、ストレッチ性があるため動きやすく、行動着として快適です」

出典https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQGEurcx3TanwpU50mvB1-AV478e6-9tPSRQBG4cDhAAhmRoNu1bangWKPj--po6eblyCgBW02zGB4B1XoOZC1HuEmEqYhD7hj68h8FJKaWe-oNCWm77fxU-wf5y5A==

JK
フリースって暖かいけど、風通しますよね?
先生
鋭いな。そこがフリースの弱点だ。風が強いと体温が奪われる。だからフリースを使う時はウィンドブレーカーと組み合わせることが多い。

比較表

種類 保温力 軽量性 濡れへの強さ 価格
ダウン × 高め
化繊 中程度
フリース 安め
JK
結局どれを買えばいいんですか?
先生
初めて買うなら化繊ジャケットがおすすめだ。濡れに強いから春秋の変わりやすい天候に対応しやすい。ダウンは天候が安定している時や冬用に買い足せばいい。

春秋登山の必須装備リスト

JK
結局、何を持っていけばいいのかまとめてほしいです!
先生
わかった。チェックリスト形式で整理しよう。

基本装備

主なスペック

  • 登山靴: 防水性があり、滑りにくいソール
  • バックパック: 日帰り20〜30L(防寒着で荷物が増えるので夏より大きめ)
  • レインウェア: 上下セパレートの防水透湿素材
  • 防寒着: フリース、化繊ジャケット、ダウンなど

小物類

主なスペック

  • 帽子: 保温性のあるニット帽やフリース製
  • グローブ: 防水性・保温性あり(予備も1組)
  • ゲイター: 泥除け、雪の浸入防止
  • サングラス: 紫外線対策(春の雪の照り返しにも)
  • 日焼け止め: 雪の照り返しで予想以上に焼ける

安全装備

主なスペック

  • ヘッドライト: 予備バッテリーも必須
  • 地図・コンパス・GPS: スマホアプリでもいいが、バッテリー切れに注意
  • トレッキングポール: 安定歩行、膝への負担軽減
  • ファーストエイドキット: 絆創膏、テーピング、常備薬など

残雪期(春山高山)の追加装備

参考情報: 「急な雪面では前爪のある10本爪以上のアイゼンが推奨されます。緩やかな斜面や雪と岩が混じる場所では、軽量な6〜8本爪の軽アイゼンやチェーンスパイクも選択肢」

出典https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQG-KlY5HtPNSgshWwRCE0Uecporvc6EEjy3-cda1_AMXHunJTw--0MCcJxhbiB5Fh0wvzJyt560Gtrs0BgqbnI5n8SliW61mOtHkRFYrrwLTe4e82dCtGIL1utcFIdOA5W5FpPr_gkeeTVGuLV3IIK4H-XcmIccOxbr-7WG7B4Y

主なスペック

  • 軽アイゼン・チェーンスパイク: 雪渓や凍結斜面対応
  • ピッケル: 急な雪面では滑落停止用に
  • スノーバスケット: トレッキングポール用の大きなリング

行動計画のポイント

JK
装備はわかりました。計画を立てる時に気をつけることは?
先生
いくつかある。

時間管理

注意点

  • 早朝出発を心がける
  • 日没2時間前までに下山
  • マージンタイム(余裕時間)を設定する
  • 理想は午後3時までに下山完了
JK
午後3時って早くないですか?
先生
秋は17時には日没だ。日が傾き始めると山は急に冷え込む。3時下山は決して早くない。

情報収集

注意点

  • 気象情報(山専用の天気予報を確認)
  • 火山活動情報
  • 熊の出没情報
  • 登山道の状況(残雪、通行止めなど)

参考情報: 「単独登山は避け、経験者との複数人での登山を心がけ、体力と経験に応じた無理のない計画を立てましょう」

出典https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQH6ARMxqadU_G-BeWY5lka4C5alXLrfXF2ahxtg6UqJCGmcJZ26p-3DaHgqZjBC7SOVoKRoiD6nooBPtt3xZ-nrKo_GTcv8R4fLhotrWYV8mRz03W-RWdkcv74XzHrKRw4nc1S6R_LpiuKnU5pA-d06xj-AgNG3Pc1c8iELx1ebNABkwyVNs1CPdQ==

その他

注意点

  • 登山届を提出する
  • 初心者は単独登山を避ける
  • 避難コースや予備日も考慮

見落としがちな水分補給

JK
春秋って涼しいから、そんなに水飲まなくていいですよね?
先生
それは危険な考えだ。涼しいと喉の渇きを感じにくくなるが、体は水分を必要としている。

参考情報: 「涼しい季節でも喉の渇きを感じにくくなるため、こまめな水分補給と行動食でのエネルギー補給を忘れずに行いましょう」

出典https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQEQG2px2M8hBAqBLwEqXeAwVp_PbHFV7jGTBg2GeyaNVINP8sz9_oPKnz12lPZPPNW0ayyBRqltrqfsC9PAsQyY3uAo8-gtL7vv9FTm1GYSZLm9TY5hrnKdp9bSrMiKX-6d_O3Iig_ngB6VY4gLfKARTKgJ-UZRN0GU

JK
脱水になるってことですか?
先生
そうだ。脱水は疲労やパフォーマンス低下の原因になる。こまめに水分補給することを意識してほしい。
JK
あと行動食も?
先生
そうだ。エネルギー切れは「シャリバテ」と呼ばれて、体が動かなくなる。小まめにカロリー補給することが大事だ。

低体温症の予防

先生
最後に、春秋で注意してほしいのが低体温症だ。
JK
低体温症って冬に起きるやつじゃないんですか?
先生
とんでもない。春秋でも十分起こりうる。特に汗冷えが原因になることが多い。

参考情報: 「暖かい日でも、汗をかいて体が冷える『汗冷え』から低体温症に繋がるリスクがあります」

出典https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQGB452iikC-Qt_-a50lDqrUHsVzZ5ocfSmOo0gYvJkjFSStgaxqkQFZPRruT_rzUlqsGnAyZK5m9ZXiSueREs2NrE56VuMhFbtTNIQ02RJLdTE39A8Lp8NsXGA=

JK
汗冷えで低体温症……!?
先生
登りで汗をかいて、稜線で強風に吹かれる。濡れた体から熱がどんどん奪われる。これが春秋の低体温症パターンだ。
JK
どうすれば防げるんですか?
先生
吸湿速乾性のベースレイヤーを着ること。そして行動を止めたらすぐに保温着を羽織ること。汗をかいた状態で休憩していると、あっという間に体が冷える。
JK
休憩したらすぐ着るんですね。覚えておきます!

まとめ:春秋登山で押さえるべきポイント

JK
たくさん教えてもらいましたけど、結局一番大事なことって何ですか?
先生
春秋は夏でも冬でもない」という意識を持つことだな。
JK
どういうことですか?
先生
春秋を「気候がいいから楽な季節」と思う人が多い。でも実際は、寒暖差、天候急変、日照時間の変化、季節特有の危険とたくさんのリスクがある。それを理解した上で準備すれば、安全に美しい季節の山を楽しめる。
JK
油断しないってことですね。
先生
その通りだ。では最後にポイントをまとめておこう。
項目 春の注意点 秋の注意点
気候 残雪、踏み抜き、花粉 日没が早い、朝晩の冷え込み
生物 熊、スズメバチ
登山道 ぬかるみ、浮石 落ち葉で道不明瞭
共通 レイヤリング必須、レインウェア必携、防寒着を忘れずに
JK
ありがとうございます! 次の休みに紅葉登山行きたいので、しっかり準備します!
先生
うむ。準備8割、行動2割と言われる。楽しい登山のためにも、装備と計画はしっかりとな。