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Image Prompt: An EPIgas REVO-3700 stove with its characteristic separated burner design. The burner head is connected to a green EPIgas canister via a flexible hose. A large pot is simmering stably on the wide pot support. Mountain camping scene with cooking in progress. Photorealistic, high quality.

1. 導入:分離型バーナーって何?

JK
先生、『分離型バーナー』って何ですか? 友達が『料理するなら分離型がいい』って言ってたんですけど、普通のバーナーと何が違うんですか?
先生
良い質問だ。分離型バーナーは、バーナーヘッドとガス缶がホースでつながれているタイプだ。一体型(直結型)と違って、ガス缶とバーナーが離れている。
JK
離れてると、何がいいんですか?
先生
安定性が段違いだ。ガス缶を低い位置に置けるから、重心が下がり、大きな鍋を乗せても倒れにくい。特にEPIgas (イーピーアイガス)の『REVO-3700』は、分離型の定番として長年愛されている。
JK
EPIgas! 緑色のガス缶のやつですか? お店で見たことあります!
先生
そうだ。EPIgasは『緑の缶』で有名だ。今日は、分離型バーナーの魅力と、EPIgasのREVO-3700を徹底解説しよう。

2. 登場人物紹介

JK (女子高生) 登山初心者。山で凝った料理を作りたい野望を持つ。「カップ麺だけじゃ物足りない!」。

先生 (登山ガイド) 料理好き。グループ登山では大きな鍋で鍋料理を振る舞う。REVO-3700愛用者。


3. 概要:EPIgas (イーピーアイガス) ってどんなブランド?

先生
EPIgasは、日本の老舗アウトドアガスメーカーだ。1963年から続く歴史があり、『緑色のガス缶』で知られている。
JK
日本のブランドなんですね!
先生
ああ。EPIgasの強みは、『安定性』『火力の強さ』『耐久性』の3つだ。特に分離型バーナーは、調理のしやすさが抜群だ。

4. 分離型バーナーのメリット

(1) 安定性が抜群

Image Prompt: A comparison diagram showing a direct-attach stove (unstable with tall pot) vs a separated stove (stable with low center of gravity). Side-by-side illustration.

先生
一体型バーナー(ガス缶の上に直接バーナーが付くタイプ)は、重心が高くなる。だから大きな鍋を乗せると、倒れやすい
JK
あ〜、確かに。バランス悪そうですね。
先生
だが分離型は、ガス缶を地面に置いて、バーナーだけを別の場所に設置できる。重心が低いから、大きな鍋でも安定する。グループ登山で鍋料理を作る時などに最適だ。

(2) 大きな鍋が使える

先生
分離型は、ゴトク(鍋を置く部分)が大きい。だから、直径20cm以上の大きな鍋も安定して置ける。
JK
グループで鍋パーティーとかできそうですね!
先生
その通り。一体型だとゴトクが小さくて、大きな鍋は不安定になる。料理の幅が広がるのが、分離型の魅力だ。

(3) 火力調整がしやすい

先生
分離型は、バーナーとガス缶が離れているから、ガス缶が熱くならない。だから、長時間使っても火力が安定する。
JK
一体型だと、ガス缶が熱くなるんですか?
先生
そうだ。一体型は、バーナーの熱がガス缶に伝わって、ガス圧が不安定になることがある。分離型はその心配がない。

(4) 低重心で冬山にも強い

先生
分離型は、ガス缶を地面から離して、逆さまに設置できるモデルもある。これで、冬山でも火力が落ちにくい。
JK
逆さま!?
先生
ガス缶を逆さにすると、液体ガスが供給されて、低温でも火力が維持される。これは一体型ではできない技だ。

5. EPIgas REVO-3700 の詳細

基本スペック

  • 重量: 約275g(バーナー本体+ホース+ケース)
  • 火力: 3,200kcal/h
  • 特徴: 360度回転式ゴトク、分離型、ホース長約30cm
  • 価格: 約10,000円〜12,000円
JK
275g…。プリムスP-153の116gに比べると重いですね。
先生
そうだ。分離型は、ホースとゴトクが大きいぶん、重くなる。だが、その分安定性と使いやすさが手に入る。

特徴:360度回転式ゴトク

Image Prompt: A close-up of the EPIgas REVO-3700's rotating pot support arms. The three arms can fold and rotate. Technical detail shot.

先生
REVO-3700の最大の特徴は、360度回転するゴトクだ。3本のアームが自由に動いて、鍋のサイズに合わせて調整できる。
JK
それ便利そう! 小さい鍋でも大きい鍋でも使えるってことですか?
先生
その通り。汎用性が高いのが、このバーナーの魅力だ。

6. 分離型のデメリット

JK
先生、分離型って完璧すぎません? デメリットないんですか?
先生
もちろんある。しっかり理解した上で選んでくれ。

デメリット1: 重い・嵩張る

先生
重量275gは、一体型バーナーの2倍以上だ。さらに、ホースがあるぶん、収納サイズも大きい
JK
ザックの中で場所取りそうですね…。
先生
そうだ。だから、UL(ウルトラライト)志向の登山者には不向きだ。グループ登山や、ベースキャンプ型登山向きだ。

デメリット2: 設営に時間がかかる

先生
一体型は、ガス缶にバーナーを付けるだけ。だが分離型は、ホースを接続して、ガス缶を設置して…と、手間が増える。
JK
ちょっとめんどくさそうですね。
先生
慣れれば1分もかからないが、『サッと使いたい』という人には不向きだ。

デメリット3: 価格が高い

先生
REVO-3700は約10,000円〜12,000円。一体型バーナー(8,000円前後)に比べると高い。
JK
でも、料理の幅が広がるなら、投資する価値はありそうですね。
先生
そうだ。グループ登山や、山で料理を楽しみたい人には、十分価値がある。

7. 他のバーナーとの比較

vs プリムス P-153 (一体型)

項目 EPIgas REVO-3700 プリムス P-153
重量 約275g 約116g
安定性 ◎(大鍋OK) ○(小鍋向き)
火力 3,200kcal/h 3,600kcal/h
価格 10,000〜12,000円 8,000〜9,000円
用途 料理重視 軽量重視
先生
料理を楽しむならREVO-3700。軽さ重視ならP-153だ。

vs SOTO レギュレーターストーブ ST-310 (CB缶・分離型)

項目 EPIgas REVO-3700 SOTO ST-310
重量 約275g 約330g
燃料 OD缶 CB缶(コンビニで買える)
火力 3,200kcal/h 2,500kcal/h
価格 10,000〜12,000円 6,000〜7,000円
先生
CB缶(カセットボンベ)が使えるST-310は、燃料の入手性が良い。だが、OD缶のREVO-3700の方が、寒冷地に強い。

8. まとめ:分離型バーナーはこんな人におすすめ

JK
先生、私はソロ登山が多いので、やっぱり軽い一体型の方がいいかもです。でも、いつかグループ登山で鍋パーティーしたい時は、これ欲しいです!
先生
良い判断だ。用途に合わせて選ぶのが賢い。

おすすめユーザー

  • グループ登山(大きな鍋を使う)
  • 凝った料理を作りたい
  • 安定性重視
  • ベースキャンプ型登山

向かないユーザー

  • ソロ登山・軽量化重視
  • サッと使いたい人
  • 予算が限られている人

先生の最後のアドバイス 「分離型バーナーは、『山で料理を楽しむ』ための道具だ。重さや手間はあるが、その安定感と使いやすさは、料理好きを満足させる。山頂で仲間と鍋を囲む。それが、登山の最高の思い出になる。」

JK
はい! いつか挑戦します!

9. 補足:分離型バーナーの使い方

基本的な使い方

  1. ホースをガス缶に接続: ガス缶にホースをねじ込む。
  2. バーナーを設置: 平らな場所にバーナーを置く。
  3. 点火: ライターで着火(イグナイターなし)。
  4. 火力調整: バルブで火力を調整。
  5. 消火: バルブを閉める。

安全のための注意事項

  • 平らな場所に設置: 傾いた場所では使わない。
  • ガス缶は遠くに: ホースの長さを活かして、ガス缶を火から離す。
  • テント内では使わない: 一酸化炭素中毒のリスクあり。

10. 免責事項

※本記事の情報は執筆時点のものです。製品の仕様や価格は変更される場合があります。購入前には必ず公式サイトや店頭で最新情報をご確認ください。火器の使用は自己責任で行い、安全に配慮した使用を心がけてください。