日帰り登山なら30Lは大きすぎる!?「20L台」のリュックが実は最強な理由

Tags: Backpack, Day Hiking

Image Prompt: 爽やかな高原を軽快に歩くハイカー。背中には小ぶりな20Lクラスのザックで、動きやすそうな様子。隣には30Lのザックを背負った人がいて、やや重そうに見える対比。

導入:「大は小を兼ねる」の罠

先生!登山ショップの店員さんに「最初は30リットルを買っとけば間違いない」って言われたんですけど、本当ですか?

ふむ。それは「定石」ではある。だが、私はあえて言おう。日帰り登山メインなら、30Lは大きすぎることが多い。

ええっ!?でも「大は小を兼ねる」って言うじゃないですか。大きい方が安心じゃないんですか?

登山において、無駄なスペースは「荷物の揺れ」を生む。そして、スペースがあると人間は不思議と「余計なもの」を入れたくなってしまうんだ。結果、荷物が重くなる。

確かに…隙間があると、ついお菓子とか予備の服とか詰め込んじゃいます。

だろう?実際、ある調査によれば「日帰り登山で大きすぎるバックパックは、不必要に重く、機動性を損なう可能性がある」とされている。今日は、日帰り登山を劇的に快適にする「20L台」のリュックの魅力を、実際の使用感も交えて語ろう。

なぜ20L台が日帰り登山に「最強」なのか?

理由1: 荷物が揺れないから疲れない

20Lのザックに日帰り装備を入れると、ちょうど満タンになる。中身がギュッと詰まっていると、歩いても荷物が揺れない。これが疲れにくさに直結するんだ。

スカスカのリュックだと、中で水筒がゴロンゴロンしますもんね。あれ地味にストレスです!

そうだ。私も以前、30Lザックで高尾山に行ったことがあるが、荷物が少なかったため中で荷物が動いてバランスが悪くなった。それ以来、日帰りには20L台を使うようにしている。荷物の揺れは、長時間の山行では疲労の蓄積に繋がるからな。

理由2: 圧倒的に軽い

単純に、リュック自体の重量が軽くなる。30Lクラスだと1kgを超えるものも多いが、20Lクラスなら500g〜800g程度だ。

缶ビール1本分くらい違う!それは大きい!

例えば、グレゴリーのナノ20はわずか499gだ。一方、30Lクラスのザックは平均して900g〜1200g程度。この差は、特に長時間の山行では体感できる。

軽いは正義ですね!

理由3: 動きやすい

背中からはみ出さないコンパクトなサイズだから、狭い登山道や岩場でも邪魔にならない。木に引っかかることも減るぞ。

あ、それ分かります!友達の大きいリュックが木の枝に引っかかって、「うわっ!」ってなってました(笑)

そういうことだ。20L台のザックは、取り回しの良さという点でも優れている。電車内や狭い場所でも邪魔になりにくく、置き場所に困ることも少ない。

日帰り登山に必要な装備は20Lで十分収まる

でも先生、20Lって小さすぎません?荷物入らなかったらどうするんですか?

いい質問だ。では、日帰り登山に本当に必要な装備を見てみよう。

日帰り登山の「三種の神器」

まず、登山で最も重要とされる「三種の神器」は以下の3点だ。

1. ザック(20L前後): チェストストラップやウエストベルト付きが推奨される
2. レインウェア(上下セパレート): 防風・防寒着としても活用可能。雨が降っていなくても必ず携行すべきだ
3. 登山靴(トレッキングシューズ): グリップ力と防水透湿性が重要

レインウェアって、雨降ってなくても持っていくんですか?

山の天気は変わりやすい。それに、レインウェアは防風・防寒着としても使える。これは絶対に削ってはいけない装備だ。

その他の必需品

他に必要なのは以下の通りだ。

• ウェア: ベースレイヤー、ミドルレイヤー(防寒着)、パンツ、靴下、帽子、手袋
• 食料・飲み物: 水筒(夏場2L、冬1L目安)、行動食、昼食
• 安全・緊急用品: ヘッドランプ(予備電池)、ファーストエイドキット、地図とコンパス、スマートフォン、保険証、エマージェンシーシート
• その他: タオル、サングラス、トレッキングポール、ティッシュ、ビニール袋、日焼け止め

うわ、結構ありますね…これ全部入るんですか?

入る。実際、「20Lのザックは着替えや食料、水筒、雨具などの必需品を収納するのに十分な容量」とされている。A4サイズの書類や13〜15インチのノートPC、水筒、折りたたみ傘、軽めの上着など、1日分の荷物をしっかり収納できるんだ。

へぇ〜!意外と入るんですね。

ただし、削るのは「過剰な食料」と「使わない便利グッズ」だ。防寒着や雨具、救急セットといった「命を守る装備」は絶対に削るな。

おすすめの「20L台」名品カタログ

先生、具体的にどんなリュックがいいんですか?

では、実際のユーザーレビューも踏まえて、おすすめモデルを紹介しよう。

サロモン「トレイルブレイザー 20」- コスパ最強の万能選手

Image Prompt: サロモンのトレイルブレイザー20。シンプルでスポーティーなデザイン。街中でも使えそうな見た目。ランニングしている人が背負っている様子。

コスパ最強なのがサロモンの「トレイルブレイザー 20」。シンプルで軽量、そして安い。街使いもできるデザインだ。

シュッとしててカッコイイ!これなら通学にも使えそう。

このモデルは「日常使いからアウトドアアクティビティまで幅広く対応できる多用途なバックパック」として高い評価を受けている。重量は約480gと軽量で、特にランニングや日帰り登山に適しているとされているんだ。

軽い!でも、背中が蒸れるのイヤなんですけど…

EVAフォームのパッドで通気性は良い。ただし、真夏の暑い時期には背中に熱がこもりやすいという意見もある。完璧なザックは存在しないからな。

正直ですね(笑)

特筆すべきは、チェストストラップとウエストベルトで揺れを最小限に抑える設計だ。実際のユーザーからは「走っても揺れない」という評価もある。

走っても揺れないって、すごくないですか!?

ああ。それに、ウエストベルトにはファスナー付きポケットがあり、携行食や交通系ICカードなど、すぐに取り出したい小物の収納に便利だ。ハイドレーションシステムにも対応しているし、ラップトップスリーブとしても使える。トレッキングポールアタッチメントも装備されている。

機能盛りだくさんじゃないですか!

ただし、ショルダーベルトが薄めで、荷物を多く入れた際に肩への重さを感じやすいという意見もある。それと、自立しないのが唯一の弱点だな。

自立しないと置く時困りません?

確かに。だが、身体へのフィット感を考慮すると納得の仕様だ。置く時は壁に立てかけるか、横に寝かせればいい。

ミレー「クーラ 20」- 機能性重視の本格派

Image Prompt: ミレーのクーラ20。しっかりした作り。レインカバー内蔵。ポケットが多くて整理しやすそう。登山道を歩く人が背負っている。

機能性重視ならミレーの「クーラ 20」。レインカバー付きで、ポケットも豊富。鍵をつけるフックとか、細かい配慮が嬉しい。

さすがミレー!小さくても機能は一人前ですね。

このモデルは「通勤・通学から旅行、日帰り登山まで幅広く対応する多用途バックパック」として高く評価されている。重量は720gで、背面長43cmの日本人向けフィットが特徴だ。

日本人向けフィット!?

ああ。海外ブランドのザックは、欧米人の体型に合わせて作られていることが多い。だが、ミレーのクーラ20は日本人の背面長に合わせて設計されているため、フィット感が良いんだ。

なるほど!背中にピッタリ合うってことですね。

立体メッシュ背面構造で背中が蒸れにくいのも特徴だ。ただし、真夏の通気性には課題があるという意見もある。完璧なザックは存在しないと言ったろう?

はい(笑)

特に優れているのは、レインカバーが標準装備されている点だ。底部ジッパーポケットに格納されており、突然の雨にも対応できる。カバー装着時でもサイドボトルへのアクセスが可能で、雨天時にリュックを置いた際の底部の汚れ防止にも役立つ。

レインカバー付きは嬉しい!別で買うと結構高いんですよね。

そうだ。それに、メイン収納はU字型に大きく開閉するため、荷物の出し入れがしやすい。トップポケット、サイドボトルホルダーなど複数のポケットがあり、荷物の整理がしやすい。ジッパーには南京錠を取り付けられる穴もあり、セキュリティ面も考慮されている。

至れり尽くせりですね!

ただし、ウエストベルトが薄く、パッドがないため、重い荷物を背負う際には物足りなさを感じる可能性がある。それと、表面生地にホコリがつきやすいという指摘もある。

カリマー「タトラ 20」- 可愛い見た目の本格派

Image Prompt: カリマーのタトラ20。雨蓋(トップリッド)がついている本格的な登山ザックの形。可愛らしい見た目。女性ハイカーが背負っている様子。

「登山リュックらしい形」が好きならカリマーの「タトラ 20」。雨蓋(トップリッド)がついているタイプだ。

あ、これ可愛い!ちっちゃい登山家って感じで萌えます!

このモデルは「軽量で機能的なバックパック」として高い評価を得ている。重量は約640gで、特に女性ユーザーから、小柄な体格でも背負いやすいという声が多い。

640gって軽い!私でも大丈夫そう。

20Lの容量でありながら、物入れが多く便利だという評価だ。正面の縦型ポケットにスマートフォンやマスクケースを収納できるなど、機能的なポケット配置が使い勝手の良さに繋がっている。脇の収納に水筒などを入れやすいのも特徴だ。

ポケット多いのいいですね!どこに何入れたか分からなくなりそうですけど(笑)

それは君の整理整頓の問題だ(笑)。ショルダーベルトやヒップベルトがしっかりしており、体へのフィット感を評価する声が多い。特にヒップベルトは、リュックの揺れを抑え、軽く感じる効果があるようだ。

ヒップベルトって、そんなに効果あるんですか?

ああ。ヒップベルトを締めることで、荷重を肩だけでなく腰にも分散できる。これにより、肩への負担が軽減され、長時間の山行でも疲れにくくなるんだ。

なるほど!じゃあ、ヒップベルトは絶対使った方がいいんですね。

その通りだ。ただし、物の出し入れがやや面倒に感じるという意見や、20Lという容量が「少し小さいかな?」と感じるユーザーもいる。25L〜30Lのサイズがあればという意見も見受けられる。

オスプレー「デイライトプラス 20L」- 低山登山の定番

Image Prompt: オスプレーのデイライトプラス20L。シンプルで機能的なデザイン。低山の登山道を歩く人が背負っている。

低山登山の定番と言えば、オスプレーの「デイライトプラス 20L」だ。

オスプレーって、よく見かけますよね。

ああ。このモデルは「日帰りハイキングだけでなく、旅行や日常使いにも適した非常に汎用性の高いバックパック」として評価されている。ジャケット、軽食、水筒、鍵、携帯電話などの必需品を収納しても十分なスペースがあるとされているんだ。

汎用性高いのいいですね!

軽量で背負い心地が良く、エアスケープ・メッシュで覆われたフォームバックパネルが快適性と通気性を提供し、背中の蒸れを軽減する。パッド入りのショルダーハーネス、取り外し可能なヒップベルト、調整可能なsternumストラップにより、適切なフィット感と安定性が得られる。

背中の蒸れ軽減は嬉しい!

2つのウォーターボトルポケットとハイドレーションリザーバー用のスペースがあり、ウォレット、鍵、パスポート、携帯電話などの小物を収納できる独立したポケットも備わっている。伸縮性のあるフロントポーチは、ジャケットなどを一時的に収納するのに便利だ。

機能的ですね!

低山登山や軽装備でのハイキングに非常に適しており、「短時間のハイキングには完璧」「街中や短い日帰りハイキングで家のように感じる」と評されている。コストパフォーマンスも優れている。

コスパいいのは大事!

ただし、サポート性の高いウエストベルトやロードリフターがないため、荷物を満載した長時間のトレッキングには不向きな場合がある。一部のモデルではトレッキングポールアタッチメントがない点も注意が必要だ。

グレゴリー「ナノ 20」vs「マヤ 20」- 超軽量 vs 高機能

Image Prompt: グレゴリーのナノ20とマヤ20を並べた比較画像。ナノ20はシンプルで軽量、マヤ20は機能的でしっかりした作り。

グレゴリーからは2つのモデルを紹介しよう。「ナノ 20」と「マヤ 20」だ。

同じ20Lなのに2種類あるんですか?

ああ。コンセプトが全く違うんだ。ナノ20は「軽量性とシンプルな機能性が魅力」で、重さはわずか499g。一方、マヤ20は「日帰りハイキングでの快適性とフィット感を追求したモデル」で、重量は約862g〜920gだ。

400gも違う!缶ビール2本分くらいですね。

その通りだ。ナノ20は通気性の良いメッシュ素材の背面パネル、パネルローディング、収納可能なウエストベルトを備えている。ハイキングやファストハイク、旅行、通勤・通学など、様々な場面で使いやすい設計だ。

シンプルで使いやすそう!

一方、マヤ20は「BioSyncサスペンションシステム」を搭載している。これは、体の自然な動きに追従して伸縮するバイオシンク・フレキシブル・ヒップベルトとショルダーハーネスにより、アクティブな動きの中でも快適さを維持するシステムだ。

なんか難しそう…要するに、動きやすいってことですか?

そうだ。それに、「3Dバックパネル」という空気力学に基づく溝を施した通気孔フォームのバックパネルが採用されており、空気の通り道を作ることで涼しさを保つ。大型ジッパー式ヒップベルトポケットもあり、携帯電話や行動食などの必需品をすぐに取り出せる。

機能盛りだくさんですね!

どちらのモデルも日帰り用途で活躍するが、より軽量でシンプルなものを求めるなら「ナノ20」、活動的な日帰りハイキングで、より優れたフィット感と機能性を求めるなら「マヤ20」が適している。

私は軽い方がいいから、ナノ20かな!

君の体力を考えると、それが賢明だな(笑)。

「20Lじゃ足りない」と感じる時の対処法

先生、でも冬とか、防寒着で荷物増えません?20Lじゃ足りなくなりそう…

いい質問だ。確かに、季節や山の状況によっては20Lでは容量不足になることもある。

季節による容量の使い分け

夏の低山なら20Lで十分だが、冬の低山では防寒着などで荷物が増えるため、30L〜40Lが推奨されることもある。調理をする場合は、追加で5L程度の余裕を見ると良い。

じゃあ、冬は30Lの方がいいんですか?

いや、そうとも限らない。冬でも、装備を厳選すれば25Lで十分な場合も多い。25L前後は、20Lよりも少し余裕があり、予備の防寒着や多めの水分を収納可能だ。「初心者から本格的な日帰り登山まで幅広く対応できる」容量とされている。

なるほど!じゃあ、25Lが一番バランスいいんですか?

そうとも言える。だが、私の経験上、最初は20Lで始めて、必要に応じて25Lや30Lを追加購入するのが賢明だ。最初から大きいザックを買うと、「大は小を兼ねる」の罠にハマりやすい。

パッキングのコツ

20Lのザックに効率よく収納するために、スタッフバッグなどを活用して荷物を整理・分類すると便利だ。

スタッフバッグって何ですか?

荷物を小分けにする袋だ。例えば、「着替え用」「救急セット用」「食料用」など、用途別に分けることで、ザックの中がごちゃごちゃにならない。

なるほど!整理整頓が苦手な私でもできそう。

それに、圧縮袋を使えば、防寒着などのかさばる荷物をコンパクトにできる。ただし、圧縮しすぎるとダウンの保温性が損なわれるので注意が必要だ。

バックパック選びで絶対に外せない3つのポイント

先生、容量以外で、バックパック選びで大事なことって何ですか?

いい質問だ。容量だけでなく、以下の3つのポイントも重要だ。

ポイント1: 背面長が合っているか

自分の背面長に合ったバックパックを選ぶことで、体の負担を軽減できる。背面長とは、首の付け根から腰骨の上までの長さだ。

背面長って、どうやって測るんですか?

店頭で店員さんに測ってもらうのが確実だ。または、壁に背中をつけて立ち、首の付け根(第7頸椎)から腰骨の上(腸骨稜)までの距離を測る方法もある。

背面長が合わないとどうなるんですか?

背面長が合わないザックは、どんなに高性能でも快適ではない。肩や腰への荷重分散が適切に行われず、疲労が蓄積しやすくなる。私も以前、背面長が合わないザックで登山をして、肩が痛くなった経験がある。

ポイント2: 背負い心地を実際に確認する

必ず店頭で試着してから購入することだ。できれば、荷物を入れた状態で試着するのが理想的だ。

荷物入れて試着するんですか?恥ずかしくないですか?

恥ずかしがることはない。多くの登山ショップでは、試着用のウェイトを用意している。荷物を入れた状態と入れていない状態では、背負い心地が全く違うからな。

そうなんですね!今度お店に行ったら、ちゃんと試着します。

試着する際は、以下の点をチェックするといい。

• ショルダーハーネスが肩にフィットしているか
• ヒップベルトが腰骨の上にしっかり乗っているか
• 背中とバックパネルの間に隙間がないか
• 歩いたり、しゃがんだりしても違和感がないか

ポイント3: 機能性と耐久性のバランス

軽量性だけを追求すると、耐久性が犠牲になることがある。逆に、機能を盛り込みすぎると、重くなってしまう。自分の登山スタイルに合ったバランスを見極めることが大切だ。

私は軽い方がいいから、機能は最低限でいいです!

それも一つの選択だ。ただし、「最低限」の定義は人それぞれだ。例えば、レインカバーは「あった方がいい」機能だが、「なくても困らない」という人もいる。自分にとって何が必要で、何が不要かを見極めることが重要だ。

よくある質問:20L台バックパックのQ&A

先生、他にも気になることがあるんですけど…

何でも聞いてくれ。

Q1: 20Lのザックで1泊2日の山小屋泊はできますか?

荷物を厳選すれば可能だ。山小屋泊では、寝袋やマットは不要なことが多いため、着替えや洗面用具、食料などを入れるだけなら20Lでも十分だ。ただし、余裕を持ちたいなら25L〜30Lの方が安心だな。

じゃあ、テント泊は無理ですか?

テント泊は、テント、寝袋、マット、調理器具などが必要になるため、20Lでは厳しい。最低でも40L〜50Lは必要だ。

Q2: 雨の日でも20Lのザックで大丈夫ですか?

ザックの素材にもよるが、多くの20L台ザックは耐久性撥水(DWR)加工が施されている。小雨程度であれば水を弾くが、大雨時にはレインカバーの使用が推奨される。

レインカバーって、どのザックにも付いてるんですか?

いや、標準装備されているモデルもあれば、別売りのモデルもある。ミレーのクーラ20のように、レインカバーが標準装備されているモデルは便利だ。

Q3: 20Lのザックは自立しないものが多いですか?

そうだ。軽量化のため、フレームを省略しているモデルが多い。そのため、自立しないザックが多い。置く時は壁に立てかけるか、横に寝かせる必要がある。

やっぱり自立しないと不便ですよね…

確かに不便だが、軽量性とのトレードオフだ。自立するザックが欲しいなら、フレーム入りのモデルを選ぶといい。ただし、その分重くなることは覚悟しておけ。

Q4: ウエストベルトは絶対に使った方がいいですか?

日帰り登山で20L程度の荷物なら、ウエストベルトを使わなくても問題ない場合もある。ただし、長時間の山行や、荷物が重い場合は、ウエストベルトを締めることで肩への負担を軽減できる。

私、ウエストベルトって邪魔じゃないですか?

街中で使う時は邪魔に感じるかもしれないな。そういう場合は、ウエストベルトが取り外し可能なモデルを選ぶといい。ミレーのクーラ20やオスプレーのデイライトプラスは、ウエストベルトが取り外し可能だ。

先生の実体験エピソード:30Lザックでの失敗談

先生、実際に30Lザックで失敗したことってあるんですか?

ああ、ある。以前、30Lザックで高尾山に日帰り登山に行ったことがあるんだが、スペースがあるからとお菓子を詰め込みすぎて、ザックが重くなってしまった。

お菓子詰め込みすぎ(笑)。何入れたんですか?

ポテチのビッグサイズ、チョコレート、クッキー、せんべい…気づいたら2kg近くになっていた。

2kg!?それは重いですね(笑)。

ああ。それに、荷物が少なかったため、ザックの中で荷物が動いてバランスが悪くなった。歩くたびに水筒がゴロンゴロンと音を立てて、非常にストレスだった。

それは辛いですね…

それ以来、日帰り登山には20L台のザックを使うようにしている。20Lだと、荷物がちょうど満タンになるから、揺れることもないし、余計なものを入れる余地もない。

なるほど!「大は小を兼ねる」じゃないんですね。

その通りだ。登山では、「適切なサイズを選ぶ」ことが重要なんだ。

季節別:20L台ザックの使い分け

先生、季節によってザックを変えた方がいいんですか?

必ずしも変える必要はないが、季節によって荷物の量が変わるため、使い分けると便利だ。

春・秋:20L〜25Lが最適

春や秋は、気温の変化が大きいため、防寒着や雨具を持っていく必要がある。20L〜25Lのザックなら、これらの装備を無理なく収納できる。

春と秋は同じ容量でいいんですか?

ああ。ただし、秋の方が防寒着が厚手になることが多いため、25Lの方が安心だな。

夏:20Lで十分

夏の低山なら、防寒着は薄手のもので十分だ。そのため、20Lのザックでも問題ない。ただし、水分は多めに持っていく必要があるため、ハイドレーションシステム対応のザックがおすすめだ。

ハイドレーションシステムって何ですか?

ザックの中に水袋を入れて、チューブで水を飲めるシステムだ。いちいちザックを下ろさなくても水分補給ができるため、非常に便利だ。

冬:25L〜30Lが推奨

冬の低山では、防寒着やグローブ、帽子など、荷物が増える。そのため、25L〜30Lのザックが推奨される。ただし、装備を厳選すれば20Lでも可能だ。

冬は荷物多くなりますもんね。

ああ。それに、冬は日が短いため、ヘッドランプや予備電池も必須だ。安全装備を削ることはできないからな。

まとめ:自分のスタイルを見極めろ

先生、結局どれを選べばいいんですか?

自分の登山スタイルと優先順位で決めるんだ。以下の比較表を参考にしてくれ。

先生、私、20Lにします!余計な荷物は持たない「スマートな女」になります!

その意気だ。ただし、防寒着や雨具、救急セットといった「命を守る装備」は絶対に削るなよ。削るのは「過剰な食料」と「使わない便利グッズ」だ。

ギクッ…。おやつのポテチ、ビッグサイズから普通サイズにします…。

うむ。それがいい。それと、必ず店頭で試着してから購入することだ。背面長が合わないザックは、どんなに高性能でも快適ではない。

分かりました!早速お店に行ってきます!

良い山行を。