Tags: Guide, Base Layer

導入

JK
先生、山シャツってなんか「おじさん」っぽくないですか? Tシャツの方がスポーティーでカッコいいし、動きやすそうなんですけど。ボタンとか留めるの面倒だし、絶対着たくないです!
先生
そのイメージは損をしているぞ。山シャツは、「着るエアコン」であり、「着る日焼け止め」であり、「着るプロテクター」だ。ボタンの開け閉めによる換気、襟による首の保護、袖まくりによる温度調整。これほど機能的で、変化する環境に対応できるウェアは他にない。今日は、化繊やウールの山シャツが、なぜベテランに愛されるのか、その実用性を徹底レビューする。

Image Prompt: 山シャツを着た登山者が、暑い時は袖をまくってボタンを開け、寒い時は襟を立ててボタンを閉めている2パターンのイラスト。体温調整の幅広さを強調。


第1章: ボタンによる「無段階」換気システム

先生
Tシャツは「着るか脱ぐか」の0か100かしかない。だがシャツは違う。

1. フロントボタンの調整力

先生
暑くなったらボタンを全開にする。風が通り抜けて一気に涼しくなる。少し肌寒ければ、下半分だけ閉める。風が強ければ、襟を立てて一番上まで閉める。この「微調整」ができるのがシャツの最大の強みだ。
JK
歩きながらプチプチ外すの、ちょっと楽しそうかも。
先生
ザックを下ろさずに、歩きながら片手で体温調整ができる。これが重要だ。登山中は運動量が刻々と変わる。急登で汗をかき、稜線で風に当たり、休憩で体が冷える。その度にザックを下ろしてウェアを脱ぎ着するのは非効率だ。シャツなら、行動しながら換気量を調整できる。
JK
確かに、いちいち止まるのは面倒ですね。
先生
ジッパー式のウェアもあるが、ボタンの方が開閉の自由度が高い。ジッパーは上から下まで一気に開くが、ボタンなら「上だけ」「下だけ」「真ん中だけ」と細かく調整できる。この柔軟性が、登山における快適性を大きく左右する。

2. 袖まくり(ロールアップ)

先生
長袖シャツなら、暑い時は腕まくりができる。寒い時や、日差しが強い時、藪漕ぎをする時は袖を下ろす。半袖Tシャツ+アームカバーという手もあるが、シャツなら一枚で完結する。
JK
アームカバーって、付けたり外したりが面倒そう。
先生
その通りだ。袖をまくることで、腕周りの肌が空気に触れる面積が増え、熱が体外に放出されやすくなる。これにより、体温の上昇を抑え、オーバーヒートを防ぐ。腕部分の通気性が向上することで、かいた汗が蒸発しやすくなり、汗が蒸発する際に気化熱を奪うため、涼しさを感じやすくなる。
JK
なるほど、科学的な理由があるんですね。
先生
多くの登山シャツは、袖をまくり上げた状態を固定するためのボタンが備わっている。これにより、袖がずり落ちることなく、快適に行動できる。

第2章: 「襟(カラー)」の防御力

先生
たかが襟だが、あるとないとでは大違いだ。

1. 日焼け防止

先生
首の後ろは日焼けしやすい。襟を立てれば、直射日光を遮ることができる。タオルを巻くよりも涼しく、スマートだ。
JK
首にタオル巻くの、一番ダサいと思ってました。
先生
そうだろ? シャツなら襟を立てるだけでいい。多くの登山シャツにはUVカット機能があり、UPF30以上、中にはUPF50+の製品もある。これは紫外線を90%以上カットする性能だ。襟付きのシャツであれば、首周りの保護にも役立つ。
JK
日焼け止めクリーム塗るより楽かも。
先生
日焼け止めは汗で流れるし、塗り直しが必要だ。シャツなら着ているだけで紫外線から肌を守ってくれる。長時間の登山では、この差が大きい。

2. 風と虫の侵入防止

先生
稜線で風が強い時、襟を立てると風の侵入を防げる。また、ブヨや蚊などの虫からも首元を守れる。
JK
虫刺されって、首元が多いかも。
先生
首は皮膚が薄く、虫に刺されやすい部位だ。一部のシャツには、虫を寄せ付けにくい特殊な加工が施されているものもある。例えば、ミレーの「インセクト バリヤー ロングスリーブ スタンド シャツ」は、UPF50+のUVカット機能に加え、防虫加工が施されており、虫が気になる季節の登山に適している。
JK
それは欲しい! 虫、大嫌いなんです。

第3章: 素材の進化(速乾・防臭)

先生
昔の綿シャツとは違う。最新の山シャツはハイテクだ。

1. 化繊シャツ(速乾性)

先生
ポリエステルやナイロンなどの化繊シャツは、Tシャツ同様にすぐ乾く。汗をかいてもベタつかず、サラッとしている。シワになりにくいので、ザックに雑に突っ込んでも大丈夫だ。
JK
綿のシャツだと、汗でベタベタになりますよね。
先生
綿は吸水性が高い一方で、速乾性が非常に低い。汗で濡れると乾きにくく、体温を奪い汗冷えの原因となるため、登山には不向きとされている。一度濡れると、体から気化熱を奪い続け、低体温症のリスクを高める。だから登山では、綿素材は絶対に避けるべきだ。
JK
普段着のTシャツで山に行っちゃダメってことですか?
先生
その通りだ。化学繊維のシャツは、汗を素早く生地表面に拡散し蒸発させるため、「一瞬で乾く」と評されることもある。汗を大量にかくアクティビティや高温多湿な環境で特にそのメリットを発揮する。
JK
でも、化繊って臭くなりやすいって聞きました。
先生
確かに、汗のニオイがこもりやすい傾向がある。ただし、最近では防臭加工が施された製品も増えている。例えば、ザ・ノース・フェイスの「ハイカーズシャツ」は、汗による臭いの発生を軽減するPolygiene StayFresh加工が施されている。
JK
それなら安心ですね。
先生
化繊の最大のメリットは、軽量性と耐久性だ。軽くて持ち運びしやすく、摩耗に強く、丈夫で長持ちする。薬品、カビ、害虫にも強い。そして、一般的にウールよりも手頃な価格で購入できる。

2. ウールシャツ(防臭・保温)

先生
メリノウール製のシャツは、防臭力が高い。天然の抗菌・防臭作用があり、汗をかいてもニオイが気になりにくいのが大きな特徴だ。長期縦走などでの使用に適している。
JK
何日も着ても臭くならないんですか?
先生
数日間着続けてもにおいが気になりにくいという利点がある。連泊の登山などで荷物を減らしたい場合に特に有効だ。山小屋泊や、下山後の移動でも、きちんとした身なりに見える(襟付きのメリット)。
JK
確かに、Tシャツ一枚で電車乗るより、シャツの方がちゃんとして見えますね。
先生
メリノウールは「天然のエアコン」とも呼ばれ、気温に応じて体温を快適に保つ機能に優れている。寒い時は暖かく、暑い時は涼しく感じさせ、濡れても保温性を維持する。繊維が湿気を吸収・放出することで、衣類内の湿度をコントロールする。保温性もあるので、秋山などではフリース代わりにもなる。
JK
万能すぎません?
先生
ただし、デメリットもある。化学繊維と比較すると、繊維が水分を吸収するため、乾燥に時間がかかる。高品質なメリノウールは一般的に価格が高め。摩擦に弱く、穴が開きやすいなど、化学繊維に比べて耐久性が劣る傾向がある。
JK
じゃあ、どっちを選べばいいんですか?
先生
最近では、ウールと化学繊維を混紡することで、ウールの調温性や防臭性と、化繊の速乾性や耐久性を両立させた製品も多く登場している。これらは「速乾メリノウール」などと呼ばれ、両素材の長所を活かしたバランスの取れた性能を持っている。例えば、モンベルの「メリノウールライトロングスリーブシャツ」は、メリノウールとポリエステルのハイブリッド素材を使用しており、吸放湿性と速乾性、防臭効果を両立している。
JK
いいとこ取りってことですね!

第4章: スナップボタンの実用性

先生
選ぶなら、普通のボタンより「スナップボタン(パチパチ止めるタイプ)」がおすすめだ。

1. 一瞬で脱げる

先生
スナップボタンなら、引っ張るだけでバリバリッと開けられる。手袋をしたままでも開閉しやすい。この「手軽さ」が、こまめな体温調整を後押ししてくれる。
JK
バリバリッてやるの、快感になりそう!
先生
片手で簡単に操作できるスナップボタンが採用されているシャツは、行動中でも容易に体温調節ができるよう工夫されている。これにより、休憩時だけでなく行動中もストレスなく快適性を維持することができる。
JK
普通のボタンだと、いちいち留めるのが面倒ですもんね。
先生
アークテリクスの「スカイライン ロングスリーブ シャツ」や、ザ・ノース・フェイスの「ハイカーズシャツ」は、スナップボタン仕様で好評だ。しわになりにくいポリエステル素材と組み合わせることで、機能性とメンテナンス性を両立している。

第5章: 具体的なおすすめモデル

先生
ここからは、具体的なおすすめモデルを紹介しよう。

1. 超軽量を求めるなら「山と道 UL Shirt」

先生
山と道は、日本のウルトラライト(UL)ムーブメントを牽引するアウトドアメーカーだ。「UL Shirt」は超軽量(XSサイズで84g)で、Tシャツよりも軽い。通気性・速乾性・耐久性に優れており、UPF30以上のUVカット効果もある。携行しやすいコンパクトさも魅力だ。
JK
84gって、スマホより軽いじゃないですか!
先生
山だけでなく街中やビジネスシーンでも活用できる汎用性の高さが魅力だ。シンプルながらもスナップボタンや襟元の防風機能など、登山ウェアとしての工夫も凝らされている。物を少なくしたいミニマリストの方や、山と街で兼用できるウェアを探している方にもおすすめだ。
JK
でも、高いんじゃないですか?
先生
確かに、ガレージブランドの製品は高価であると認識されている。ただし、その品質と機能性を考えれば、投資する価値はある。

2. コスパ重視なら「モンベル WIC.ライトプリントロングスリーブシャツ」

先生
モンベルは、日本のアウトドアブランドで、コストパフォーマンスに優れた製品を多く展開している。「WIC.ライトプリントロングスリーブシャツ」は、薄手で快適な肌触りのウイックロン素材を使用した長袖登山シャツだ。登山だけでなく、普段着としても着回しやすく、登山後にカフェなどに立ち寄っても違和感のないおしゃれなデザインが魅力だ。
JK
モンベルなら、お店も多いし試着しやすいですね。
先生
通気性に優れており、フィールドから日常使いまで幅広い場面で活躍する。一般的なアウトドアブランドの山シャツは、1万円台から購入できるものが多い。

3. 防臭重視なら「アイスブレーカー 200オアシスロングスリーブクルー」

先生
アイスブレーカーは、ニュージーランド産のメリノウールの利点を活かしたアウトドアウェアブランドだ。「200オアシスロングスリーブクルー」は、メリノウールブランドの定番で、中厚手のベースレイヤーとして保温性と肌触りの良さが特徴だ。
JK
これは山シャツじゃなくて、ベースレイヤーですよね?
先生
その通りだ。ただし、一部の高性能な山シャツは、速乾性に優れているためベースレイヤーとしても使用できる。肌に直接着用し、汗を素早く吸収して外側に発散させることで、汗冷えを防ぎ肌をドライに保つ役割がある。アイスブレーカーの製品は、耐久性向上のためにナイロンやストレッチ性のあるライクラを混紡した製品も展開している。

4. 通気性重視なら「ティートンブロス Chill Long Sleeve Shirt」

先生
ティートンブロスは日本発のアウトドアブランドで、高機能素材を使用し、高温多湿な日本の気候に適した製品が多い。「Chill Long Sleeve Shirt」は、通気性に優れた東レ「Dot Air」を使用しており、暑がりな方でも涼しく着用できる速乾性と通気性が特徴だ。薄手で軽く、撥水性も備えている。
JK
夏山にぴったりですね。
先生
吸汗速乾性や通気性といった登山に必要な機能を持ちつつ、タウンユースでも違和感なく着られるデザインが人気の理由だ。

5. 定番を選ぶなら「パタゴニア ロングスリーブ・セルフガイデッド・ハイク・シャツ」

先生
パタゴニアの「ロングスリーブ・セルフガイデッド・ハイク・シャツ」は、登山やハイキングに適したモデルとして特に推奨されており、UVプロテクションと耐久性が特徴だ。速乾性にも優れているため、旅行にも適している。新しい「ロングスリーブ・セルフガイデッド・サン・シャツ」は素材の肌離れが良く、より快適な着心地とされている。
JK
パタゴニアって、環境に配慮してるイメージがあります。
先生
その通りだ。パタゴニアは、環境保護に積極的に取り組んでいるブランドとして知られている。製品の品質も高く、長く使える。

6. 都会的なデザインなら「アークテリクス スカイライン ロングスリーブ シャツ」

先生
アークテリクスの「スカイライン ロングスリーブ シャツ」は、都会的なデザインが魅力の山シャツで、薄手で通気性と速乾性に優れた生地が使用されている。幅広いシーズンで着用可能で、しわになりにくいポリエステル素材とスナップボタン仕様が好評だ。2024年にはアップデートされ、ウィメンズモデル「シーマ シャツ ウィメンズ」も登場している。
JK
アークテリクスって、カッコいいですよね!
先生
デザイン性と機能性を両立しているブランドだ。街でも山でも違和感なく着られる。

第6章: レイヤリングにおける山シャツの役割

先生
山シャツは、単体で着るだけでなく、レイヤリングの一部としても活用できる。

1. ミドルレイヤーとしての使い方

先生
山シャツは、ミドルレイヤーとして活用されることが非常に多い。ベースレイヤーが吸い上げた汗をさらに吸湿・拡散し、体温を適切に保ちながらオーバーヒートを防ぐ役割を担う。
JK
ベースレイヤーの上に着るってことですか?
先生
その通りだ。ボタンで前開きになるデザインが多いため、暑い時にはボタンを開けて換気を促し、寒い時には閉めることで容易に体温調節が可能だ。ウェア内に空気が循環しやすく、特に夏山では涼しく快適なミドルレイヤーとして適している。
JK
フリースとどっちがいいんですか?
先生
ミドルレイヤーとして考えた場合、ジッパー式のフリースが200g程度であるのに対し、登山シャツは170g程度のものもあり、軽量性に優れる。また、織り目の詰まった生地の山シャツは、ニット生地に比べて防風性が高いものもある。春から夏にかけての低山では、涼しく快適なミドルレイヤーとして活躍する。秋など気温差が大きい時期には、フリースや化繊インサレーションなどの保温着の下に着用する調整役としても有効だ。

2. ベースレイヤーとしての使い方

先生
一部の高性能な山シャツは、速乾性に優れているためベースレイヤーとしても使用できる。肌に直接着用し、汗を素早く吸収して外側に発散させることで、汗冷えを防ぎ肌をドライに保つ役割がある。
JK
でも、襟付きのシャツを直接肌に着るのって、違和感ないですか?
先生
山と道の「UL Shirt」のように、シャドウリップなどの軽量で通気性の高い素材を用いた山シャツは、専用のベースレイヤーと同等の速乾性能を持つとされている。UVカット機能や虫除け加工が施された山シャツもあり、日差しや虫から肌を守るベースレイヤーとしても役立つ。

第7章: 街着・普段使いとしての活用

先生
山シャツは、登山だけでなく、街着や普段使いとしても活用できる。

1. 普段使いに適している理由

先生
吸汗速乾性、通気性、軽量性に優れ、汗をかいてもすぐに乾き、汗冷えを防ぐ。また、UVカット機能を持つものも多く、日常の日焼け対策にもなる。ボタンの開閉や袖をまくることで、脱ぎ着せずに手軽に体温調節が可能だ。
JK
夏の通勤とかにも良さそうですね。
先生
近年は機能性だけでなく、カジュアルで洗練されたデザインのものが増え、普段のコーディネートにも馴染みやすくなっている。「山シャツは野暮ったい」「チェック柄でワンパターン」といったイメージを持つ人もいるかもしれないが、これは一世代前の印象が強いと考えられる。
JK
確かに、最近の山シャツってオシャレですよね。
先生
昔ながらのチェック柄だけでなく、カジュアルなコーディネートに合わせやすいデザインや、色柄のあるものも増えており、ファッションアイテムとしても注目されている。

2. 選び方のポイント

先生
今っぽい抜け感を出すなら、体型カバーも叶うゆったりめのシルエットがおすすめだ。肩や腕が大きく動かせるよう、体にぴったりしすぎない、ややゆったりしたサイズを選ぶと良い。
JK
ピチピチだと、動きにくいですもんね。
先生
シンプルな無地のものから、チェック柄、総柄など、様々なデザインがある。街中でも違和感のない色合いや柄を選ぶと、より普段使いしやすくなる。比翼仕立てでスナップボタンが見えないデザインのシャツは、カジュアルすぎずおしゃれな印象を与える。

第8章: デメリットと注意点

先生
山シャツにもデメリットはある。正直に伝えよう。

1. 価格

JK
やっぱり、高いんですよね?
先生
山シャツの価格帯は様々だが、高機能な素材やブランドによっては高価になることがある。例えば、「山と道」などのガレージブランドの製品は高価であると認識されている。一方で、リーズナブルな価格帯の山シャツも存在し、手頃な価格で登山に使える製品も紹介されている。一般的なアウトドアブランドの山シャツは、1万円台から購入できるものが多い。
JK
1万円台なら、まあ許容範囲かな。

2. 手入れ

先生
山シャツを含む多くのアウトドアウェアは、その機能性を維持するために適切なお手入れが必要だ。柔軟剤や漂白剤は繊維をコーティングしたり、色落ちの原因となるため使用しないことが推奨される。中性洗剤を使用し、専用洗剤も販売されている。
JK
普通の洗剤じゃダメなんですか?
先生
多くの場合、洗濯機の標準コースで洗えるが、ボタンの損傷や他の洗濯物との絡まりを防ぐため、ネットに入れて単独で洗うことが推奨される。汗や皮脂汚れが気になる襟元などは、洗濯前に部分洗いをするのが効果的だ。自然乾燥の場合は形を整えて風通しの良い日陰で吊り干しし、乾燥機を使用する場合は低温コースが推奨される。
JK
ちょっと面倒ですね。
先生
適切なケアをすれば長く快適に使用できるため、登山における快適性を高める投資として非常に有効だ。

3. 過去のイメージ

先生
「山シャツは重い」「ダサい」といったイメージを持つ人もいるかもしれないが、これは過去の話だ。かつての山シャツや、ウール100%の厚手のシャツなどは重いというイメージがあったが、近年の山シャツは軽量化が進んでいる。ポリエステルなどの化学繊維や、ウールとポリエステルのハイブリッド素材を使用することで、軽量で吸汗速乾性に優れたものが多く登場している。
JK
昔のイメージで損してる人、多そうですね。
先生
現代の山シャツは、昔の「重い」「ダサい」といったデメリットを克服し、軽量で機能的、かつデザイン性にも優れたものが主流になっている。

結論: 「機能美」を着る

先生
まとめよう。山シャツの実用性は以下の通りだ。
  1. 調整力: ボタンと袖で、幅広い気温に対応できる。歩きながら片手で体温調整が可能。
  2. 保護力: 襟と長袖が、日差し・風・虫・擦れから体を守る。UVカット機能や防虫加工も。
  3. 汎用性: 山から街までシームレスに使える。ミドルレイヤーとしてもベースレイヤーとしても活用可能。
  4. 素材の進化: 化繊の速乾性、ウールの防臭性、ハイブリッド素材のバランス。
  5. スナップボタンの利便性: 手袋をしたままでも開閉しやすく、こまめな体温調整を後押し。
JK
チェック柄だけじゃなくて、無地ならオシャレに着れるかも…。おじさんとか言ってごめんなさい。
先生
そうだ。最近はアークテリクスや山と道など、スタイリッシュな無地のシャツも多い。「ダサい」という食わず嫌いをやめて、一度袖を通してみろ。その圧倒的な便利さに、Tシャツには戻れなくなるかもしれないぞ。
JK
先生、次の山行で試してみます!
先生
選ぶ際は、素材(化繊かウールかハイブリッドか)、機能性(吸汗速乾性、通気性、UVカット、抗菌防臭)、デザイン(長袖か半袖か、襟付きか、スナップボタンか)、汎用性(登山だけでなく普段使いもできるか)を考慮すると良い。自分の登山スタイルや季節、気温に合わせて最適な一枚を選ぼう。
JK
分かりました! お店で試着してきます!

免責事項

※本記事の情報は執筆時点のものです。メーカーの仕様変更などにより、製品名やスペックが変わる場合があります。購入の際は公式サイトや店頭で最新情報をご確認ください。