Tags: バックパック

Image Prompt: アメリカのロングトレイル(ATなど)。ハイカーがGossamer GearのGorillaを背負っている。特徴的な蓋(リッド)と大きなメッシュポケット。背中のパッドを取り出して座布団にしているシーン。

導入:ゴリラ?動物園の話?

JK
先生、次は「ゴリラ」ですか?動物園に行くんですか?
先生
違う(笑)。アメリカの老舗ULブランド、Gossamer Gear (ゴッサマーギア) の名作リュック、「Gorilla (ゴリラ)」の話だ。
JK
名前が強そうですね…。でも、見た目は意外と普通?
先生
そう、見た目はオーソドックスだ。だが、ゴッサマーギアは「快適さを犠牲にしない軽量化」を哲学にしている。ULザックなのに、背負い心地がめちゃくちゃ良いんだ。
JK
ULって、軽さ優先で肩が痛くなるイメージなんですけど…。
先生
それが違う。ゴッサマーギアの創業者、グレン・ヴァン・ペスキは土木エンジニアでね。息子がボーイスカウトに入った時、当時のリュックが空で3kgもあることに呆れて、自分で軽量ザックを作り始めたんだ。
JK
お父さんすごい!でも、なんで「Gossamer(ゴッサマー)」なんですか?
先生
「蜘蛛の糸」という意味だ。蜘蛛の糸のように軽くて、でも強い。それがブランドの哲学だ。モットーは「Take Less, Do More(より少なく持ち、より多くを成す)」。
JK
かっこいい…!ミニマリストってことですね。

ゴッサマーギアの「優しさ」とは?

背中のパッドが座布団になる!

先生
最大の特徴は、背面のパッドが外側に付いていて、簡単に取り外せることだ。そして、それがそのまま「座布団(Sitlight Pad)」になる。
JK
え!リュックの背中が座布団に!?
先生
そうだ。休憩のたびに、サッと引き抜いてお尻に敷く。冷たい岩や濡れた地面に座らなくて済む。私も涸沢で使ったが、10月の冷え込んだ岩場でこれがあると本当に助かる。
JK
それ最高じゃないですか!私、いつもお尻冷たくて困ってたんです。
先生
さらに、このパッドはスリーピングマットの延長としても使える。身長が高い人は、マットが足りない時に足元に敷くんだ。一つで三役だな。
JK
天才的な発想ですね。でも、パッドを抜いたら背中痛くないんですか?
先生
良い質問だ。パッドを抜いても、荷物の詰め方次第で快適に背負える。むしろ、軽量化したい時はパッドを外して、さらに軽くすることもできる。

ふかふかのショルダーハーネス

先生
多くのULザックは、軽量化のためにショルダーハーネス(肩紐)を薄くする。だが、ゴッサマーギアはあえて幅広で肉厚なメッシュを採用している。
JK
触ってみてもいいですか?…うわっ、ふわふわ!これなら肩痛くならなそう!
先生
これが「黄金比」だ。数グラムの軽さより、長時間の快適さを取る。それが多くのハイカーに愛される理由だ。S字カーブになっていて、肩の形にぴったりフィットする。
JK
でも、ふわふわってことは、重いんじゃないですか?
先生
Gorillaのミディアムサイズで約904g。同じ容量の他社ULザックと比べても、ほぼ同じか少し軽いくらいだ。快適性を保ちながらこの軽さは見事だよ。

2024年の革命:動くヒップベルト

先生
2024年に大きな進化があった。PVTフレームシステムという、ヒップベルトが可動する仕組みが導入されたんだ。
JK
動く?どういうことですか?
先生
歩く時、腰は左右に揺れるだろう?従来のザックは、その揺れに抵抗してしまう。だが、PVTシステムは、フレームの下端がヒップベルトのポケットに挿入されていて、腰の動きに合わせてザックが独立して動くんだ。
JK
なんか、ロボットみたいですね!
先生
まさに。歩行が自然になり、バランスも取りやすくなる。北岳の岩場で段差を越える時、この可動性のおかげで体が自由に動けた。摩擦も減るから、長時間歩いても疲れにくい。
JK
すごい技術…。でも、壊れやすくないですか?
先生
アルミフレームは頑丈だし、ポケットもしっかりした作りだ。ただし、極端な重量(15kg以上)を載せると、動きが制限される可能性はある。あくまでUL向けの設計だからな。

おすすめモデル3選:荷物の量で選ぶ

1. バランス最強「ゴリラ50 (Gorilla 50)」

Image Prompt: 森の中のキャンプサイト。Gossamer Gear Gorilla (50L) が置いてある。程よいサイズ感。

先生
まずは看板モデルの「ゴリラ50」。容量は50L(本体36L + ポケット14L)。テント泊装備も余裕で入るし、日帰りでも大きすぎない。
JK
ちょうどいいサイズ感ですね。名前はゴツイけど、優等生って感じ。
先生
アルミフレームが入っているから、14kgくらいまでの荷物を背負っても安定する。最初のULザックとして最適だ。
JK
14kgって、結構重くないですか?
先生
ULの世界では、ベースウェイト(食料と水を除く装備重量)を5kg以下に抑えるのが目標だ。食料と水を足しても、2泊3日なら10kg前後。14kgは余裕を持った設定だな。
JK
なるほど。でも、私みたいな初心者だと、もっと重くなりそう…。
先生
その場合は、次に紹介するマリポサが良い。ただし、ゴリラでも11kg程度までなら非常に快適だ。それ以上になると、肩への負担が少し増える。

ゴリラのヒップベルトは選べる

先生
ゴリラの面白い点は、ヒップベルトが別売りで、5種類から選べることだ。
JK
え、別売り?ケチじゃないですか?
先生
いや、これが賢い。体型は人それぞれだろう?ウエストとヒップの比率が違うと、フィット感が全然変わる。だから、ストレート型カーブ型があって、サイズも選べるんだ。
JK
あ、女性はカーブ型ってことですか?
先生
必ずしもそうじゃない。ウエストとヒップの差が大きい人はカーブ型、差が小さい人はストレート型が合う。性別じゃなくて、体型で選ぶんだ。
JK
試着必須ですね…。
先生
そうだ。ヒップベルトのフィットは、快適性に直結する。店舗で実際に背負って、腰にしっかり乗るか確認するのが一番だ。

デメリットも正直に

JK
ゴリラって、完璧なんですか?
先生
いや、欠点もある。まず、背面の通気性は限定的だ。暑い日は背中が汗ばむ。
JK
えー、それ嫌ですね。
先生
夏の低山では、背中がベタベタすることもある。ただ、ULザックは軽さ優先だから、メッシュ背面のような重い機構は付けない。これはトレードオフだな。
JK
他には?
先生
シンチストラップが長いという声もある。締めた後、余った紐がブラブラして邪魔になることがある。あと、完全防水ではない
JK
え、雨で濡れちゃうんですか!?
先生
Robic Nylonという素材は、撥水加工はしてあるが、完全防水じゃない。長時間の雨や、縫い目から水が染み込む。だから、パックライナー(ザックの中に入れる防水袋)は必須だ。
JK
なんだ、結局別で買わないといけないんですね。
先生
そうだ。でも、これはULザックの常識だ。完全防水にすると重くなるし、コストも上がる。ゴッサマーギアは、軽さと価格を優先している。

2. 大容量の「マリポサ60 (Mariposa 60)」

Image Prompt: 長期縦走の装備を広げるハイカー。横にはGossamer Gear Mariposa (60L)。サイドポケットが片側だけ長くて大きいのが特徴。

先生
荷物が多いなら「マリポサ60」。容量は60L(本体36L + ポケット24L)だ。特徴的なのは、左右非対称のポケットだ。片側に長いポケットがあり、テントのポールや傘がすっぽり入る。
JK
マリポサって「蝶」ですよね?ゴリラより可愛い名前!でもデカイ!
先生
軽いのに大容量だから、冬山や、食料を大量に持つロングハイクで重宝するぞ。重量は約978gで、1kg切っている。
JK
60Lで1kg以下!?すごい…。

8つのポケットの魔法

先生
マリポサの真骨頂は、8つの外部ポケットだ。
JK
8つ!?多すぎません?
先生
これが便利なんだ。フロントに大きなメッシュポケット、サイドに非対称ポケット2つ、右側に小型ポケット、ヒップベルトに2つ、背面に1つ、トップに1つ。全部で8つだ。
JK
何をどこに入れるんですか?
先生
例えば、フロントメッシュにはレインウェアや濡れたテント。サイドポケットには水筒。ヒップベルトには行動食やスマホ。背面ポケットには地図。全部、ザックを下ろさずにアクセスできる。
JK
それは便利ですね!でも、ポケットが多いと、何をどこに入れたか忘れそう…。
先生
最初はそうだが、慣れると自然に定位置が決まる。むしろ、メインコンパートメントをゴソゴソ探すより、ずっと効率的だ。

非対称ポケットの実力

JK
左右で長さが違うって、変じゃないですか?
先生
これが実は天才的なんだ。長い方のポケットには、テントポールや折りたたみ傘を縦に差し込める。短い方には水筒。左右対称だと、両方に長いポケットが必要で、重くなる。
JK
あー、必要な方だけ長くしたんですね。
先生
そうだ。実際、槍ヶ岳で使った時、テントポールをサッと取り出せて助かった。設営の時、いちいちザックを開けなくて済む。
JK
でも、見た目がアンバランスで気になりません?
先生
機能美だ。見た目より実用性を取る。それがULの精神だな。

マリポサの限界

JK
マリポサって、何kgまで入れられるんですか?
先生
推奨は最大15.9kgだが、快適なのは14kgまでだ。それ以上になると、安定性が少し落ちる。
JK
14kgでも結構重いですよね?
先生
冬山や長期縦走だと、そのくらいになることもある。ただ、15kgを超えると、フレームが少ししなって、肩に荷重が集中しやすくなる。その場合は、もっと頑丈なザックを選ぶべきだ。
JK
じゃあ、マリポサは「軽めのUL」向けってことですか?
先生
その通り。ベースウェイトが5kg以下で、食料と水を足して14kg以内に収まるなら、マリポサは最高の選択肢だ。

3. 日帰りULなら「クモ36 (Kumo 36)」

Image Prompt: 低山を軽快に歩くハイカー。Gossamer Gear Kumo (36L) を背負っている。蓋がなく、シンプルなデザイン。

先生
日帰りや小屋泊メインなら「クモ36」。容量は36L(メイン28L + ポケット8L)。これは「雲」から来ている名前だ。
JK
日本語なんですか!?
先生
創業者が日本でハイキングした時、インスピレーションを受けて作ったんだ。「雲のように軽く、蜘蛛の巣のように強い」という二重の意味が込められている。
JK
ロマンチックですね!重さはどのくらいですか?
先生
ミディアムサイズで約580g。ヒップベルトとSitlightパッドを外せば、414gまで軽くなる。
JK
400g台!?ペットボトルより軽い!

フレームレスの魔法と限界

先生
クモの特徴は、フレームレスだ。アルミフレームが入っていない。
JK
え、それで大丈夫なんですか?背中痛くなりそう…。
先生
パッキング次第だ。重い物を背中側に、軽い物を外側に配置すると、背中にフィットして快適に背負える。逆に、適当に詰めると、ゴツゴツして痛い。
JK
めんどくさそう…。
先生
慣れれば簡単だ。ただし、9kg以下が快適域だ。それ以上になると、肩に荷重が集中して辛くなる。
JK
じゃあ、テント泊は無理ですか?
先生
UL装備を極めた人なら可能だ。テント、寝袋、マット、食料を全部軽量化すれば、1泊2日で7-8kgに収まる。だが、初心者には厳しいな。
JK
やっぱり、日帰り専用ですね。
先生
日帰りや小屋泊、ファストパッキング(軽量装備で速く歩く)には最高だ。私も丹沢の日帰りで使っているが、580gの軽さは本当に快適だ。

日本人に合う設計

先生
クモのもう一つの特徴は、ショルダーハーネスが幅広で厚いことだ。
JK
それって、軽量化に反しませんか?
先生
確かに。だが、創業者が日本人の体型を研究して、肩への負担を減らすためにあえて厚くしたんだ。日本人は欧米人より肩幅が狭いから、細い肩紐だと食い込みやすい。
JK
へー、日本人のために作られたんですね!
先生
そうだ。だから、日本のハイカーに人気がある。女性からも「体に合う」という声が多い。

クモのデメリット

JK
クモって、完璧なんですか?
先生
いや、限界もある。まず、9kgを超えると快適性が急激に落ちる。肩が痛くなる。
JK
じゃあ、荷物が多い人には向かないですね。
先生
そうだ。あと、フレームレスだから、パッキングに工夫が必要だ。適当に詰めると、背中がゴツゴツする。
JK
めんどくさがりには向かないってことですね(笑)。
先生
まあ、そうだな。ただ、ULを極めたい人には、これ以上ないザックだ。

素材と技術の深掘り:なぜ軽くて丈夫なのか?

Robic Nylon(ロビックナイロン)の秘密

JK
さっきから「Robic Nylon」って言ってますけど、普通のナイロンと何が違うんですか?
先生
良い質問だ。Robic Nylonは、高強度リサイクルナイロンで、通常のナイロン6より引裂強度と耐摩耗性が優れている。
JK
リサイクルなのに強いんですか?
先生
そうだ。ゴッサマーギアは、リサイクル素材でも従来素材と同等の強度を維持していると公表している。さらに、リップストップ織りという、格子状に太い糸を織り込む技術で、穴が広がるのを防いでいる。
JK
へー、でも、岩とかに擦れたら破れませんか?
先生
実際のレビューでは、岩への擦れや荒い扱いに耐えたという報告が多い。私も槍ヶ岳の岩場で使ったが、傷は付いても破れなかった。
JK
じゃあ、丈夫なんですね。
先生
ただし、完全防水ではない。表面に撥水加工、裏面に1,500mmのPUコーティングがしてあるが、長時間の雨では染み込む。
JK
やっぱり、パックライナーは必須ですね。
先生
そうだ。Dyneemaという素材を使ったザック(HMGやZpacksなど)は、ほぼ防水だが、価格が2倍以上する。Robic Nylonは、耐久性と価格のバランスが良いんだ。

デニールって何?

JK
「70D」とか「100D」って、何の数字ですか?
先生
デニール(D)は、糸の太さを表す単位だ。数字が大きいほど太くて丈夫だが、重くなる。
JK
じゃあ、全部100Dにすればいいじゃないですか。
先生
それだと重くなりすぎる。だから、ゴリラは本体を70D、底部やサイドポケットなど摩耗しやすい部分を100Dにしている。マリポサは、さらに高摩耗部を210Dにしている。
JK
使う場所で使い分けてるんですね。賢い!
先生
これが軽量化の基本だ。必要な部分だけ強化し、不要な部分は軽くする。

他社との比較:ゴッサマーギアの立ち位置

HMG(Hyperlite Mountain Gear)との違い

JK
先生、HMGっていうブランドも人気ですよね?ゴッサマーギアと何が違うんですか?
先生
HMGは、Dyneema Composite Fabric(DCF)という素材を使っている。これは、ほぼ防水で、極めて軽量だ。
JK
じゃあ、HMGの方が良いじゃないですか!
先生
ただし、価格が高い。HMGのザックは、ゴッサマーギアの2倍以上することもある。あと、パッドが少ないから、パッキングを慎重にしないと快適性が劣る。
JK
お金持ち向けってことですね。
先生
まあ、そうだな。HMGは、極限の軽量性と防水性を求める人向け。ゴッサマーギアは、快適性と価格のバランスを取りたい人向けだ。

Zpacks:極限の軽量化

先生
Zpacksは、さらに軽量化を追求している。Arc Haulというザックは、62Lで約680gだ。
JK
クモより軽い!
先生
だが、ミニマリスト設計で、ポケットや機能が少ない。快適性より軽さを優先する人向けだ。
JK
私には無理そう…。
先生
ゴッサマーギアは、ポケットやロードリフターなど、快適性を高める機能を残している。その分、少し重いが、使いやすい。

ULA Equipment:重めの荷重に強い

先生
ULAは、快適なフレームと優れた荷重移動で知られている。Catalystというザックは、75Lで約1.36kgだ。
JK
ゴッサマーギアより重いですね。
先生
だが、15kg以上の荷重でも快適だ。冬山や長期縦走で、荷物が重くなる人には向いている。
JK
じゃあ、ゴッサマーギアは中間ってことですか?
先生
その通り。ゴッサマーギアは、軽量性と快適性のバランスが良い。初心者からベテランまで、幅広く使えるんだ。

メンテナンスと長期使用のコツ

雨対策は必須

JK
先生、さっきから「パックライナー必須」って言ってますけど、具体的にどうすればいいんですか?
先生
簡単だ。ゴミ袋タイプの防水バッグをザックの中に入れて、その中に荷物を詰める。これで、雨が染み込んでも中身は濡れない。
JK
ゴミ袋でいいんですか?
先生
専用のパックライナーもあるが、45Lのゴミ袋で十分だ。私は100円ショップの厚手のゴミ袋を使っている。軽いし、破れたら交換すればいい。
JK
なるほど。でも、ザックの外側は濡れちゃいますよね?
先生
そうだ。だから、外部ポケットに入れる物(水筒、行動食など)は、濡れても大丈夫な物か、ジップロックに入れておく。
JK
めんどくさいですね…。
先生
ULの代償だ。完全防水のザックは重くて高い。軽さと価格を取るなら、この手間は受け入れるしかない。

洗濯とメンテナンス

JK
ゴッサマーギアのザックって、洗濯できるんですか?
先生
できる。ただし、洗濯機は使わない。手洗いだ。
JK
え、手洗い!?
先生
バスタブにぬるま湯を張って、中性洗剤で優しく洗う。特に、ヒップベルトや背面パッドは汗を吸うから、定期的に洗った方がいい。
JK
乾かすのに時間かかりそう…。
先生
風通しの良い日陰で干せば、1日で乾く。直射日光は避けろ。紫外線で生地が劣化する。
JK
めんどくさがりには向かないですね(笑)。
先生
まあ、年に1-2回でいい。あとは、使用後に汚れを拭き取るだけで十分だ。

修理とパーツ交換

JK
もし破れたら、どうすればいいんですか?
先生
小さな穴なら、リペアテープで補修できる。アウトドアショップで売っている。
JK
大きく破れたら?
先生
ゴッサマーギアは修理サービスを提供している。公式サイトから問い合わせれば、有償で修理してくれる。
JK
ヒップベルトとか、パーツだけ買えるんですか?
先生
買える。ヒップベルト、Sitlightパッド、ショルダーストラップなど、主要パーツは別売りだ。だから、長く使えるんだ。
JK
それは良いですね!使い捨てじゃないんですね。
先生
ULの精神は、「良い物を長く使う」ことでもある。安物を買い替えるより、高品質な物を大切に使う方が、結果的に環境にも優しい。

保管方法

JK
使わない時、どうやって保管すればいいんですか?
先生
圧縮しないことだ。ストラップを緩めて、風通しの良い場所に吊るしておく。
JK
押し入れに押し込んじゃダメなんですか?
先生
長期間圧縮すると、パッドの弾力が失われる。特に、Sitlightパッドは、圧縮すると元に戻らなくなる。
JK
じゃあ、クローゼットに吊るしておきます。
先生
それが一番だ。あと、湿気が多い場所は避けろ。カビが生える。

まとめ:優しさに包まれたいなら

モデル名 容量 重量(M) フレーム 推奨積載量 おすすめユーザー
Gorilla 50 50L 約904g あり 11-14kg ULデビュー、テント泊、バランス重視
Mariposa 60 60L 約978g あり 最大15.9kg 荷物が多い人、長期縦走、スルーハイカー
Kumo 36 36L 約580g なし 最大9kg 日帰り、小屋泊、UL上級者、ファストパッキング
JK
座布団になる機能、本当に天才だと思います。これだけで買う理由になりますよ!
先生
だろう?「休憩の質」は「歩行の質」に直結するからな。ゴッサマーギアは、ハイカーを甘やかしてくれる優しい相棒だ。
JK
私、甘やかされたいです!ゴリラさんにハグされたい!
先生
…まあ、リュックにハグされるような背負い心地であることは間違いないな。
JK
でも、完全防水じゃないのが残念です。
先生
それはトレードオフだ。防水性を取るならHMG、軽さを取るならZpacks、快適性と価格のバランスを取るならゴッサマーギア。自分の優先順位で選ぶんだ。
JK
私は、まずゴリラから始めてみます!
先生
良い選択だ。店舗で試着して、ヒップベルトのフィット感を確認するのを忘れるなよ。
JK
はい!あと、パックライナーも買います(笑)。
先生
それが賢明だ。ゴッサマーギアと一緒に、軽やかな山旅を楽しんでくれ。

本記事の情報は執筆時点のものです。最新の製品仕様や価格については、メーカーの公式サイトや販売店でご確認ください。登山は自己責任で行い、装備は自分の体力や技術に合わせて選びましょう。