Tags: バックパック
Image Prompt: 岩稜帯に立つ登山者。背中には真っ白なHyperlite Mountain Gearのザック。使い込まれて少し汚れがあるが、それが味になっている。青空背景。
導入:山で見かける「白い袋」の正体
先生!最近、山で真っ白なリュック背負ってる人、多くないですか?なんかゴミ袋…あ、いや、独特な素材のやつ!
それはおそらく「Hyperlite Mountain Gear (ハイパーライトマウンテンギア)」、通称HMGだろう。今、ウルトラライト(UL)ハイキングの世界で最も人気のあるブランドの一つだ。
ハイパー?ウルトラ?なんか強そう。でも、あんなに真っ白で、汚れないんですか?私なら一瞬で泥だらけにする自信あります!
その「汚れ」も含めて愛せるかどうかが、このザックを使う資格とも言えるな。今日は、HMGの魅力と、1年使ってわかったリアルな感想を話そう。
HMGというブランド:アパラチアントレイルの最北端から生まれた
メイン州の兄弟が始めた軽量革命
HMGは2010年、アメリカ・メイン州ビデフォードでMike St. PierreとDan St. Pierreという兄弟によって創業された。
アメリカ最北東部、カナダと隣接する自然豊かな州だ。全米14州に跨る伝説のロングトレイル「アパラチアントレイル」の最北端、カタディン山がある場所でもある。
つまり、山が身近な環境で育ったブランドなんですね!
そうだ。創業者のMikeは、従来の重いバックパックやキャンプギアに不満を感じ、「もっと軽くて、でも頑丈な道具を作りたい」という想いからHMGを立ち上げた。1990年代のウルトラライト思想に「頑丈さ」をプラスしたのがHMGの特徴なんだ。
10年以上前からキューベンファイバーを採用
Mikeは10年以上前から「キューベンファイバー(現在のDCF)」という革新的な素材に注目していた。この素材こそが、HMGの核心なんだ。
HMGの何がすごいの?
最強素材「ダイニーマ (DCF)」の正体
HMGの最大の特徴は、素材に「ダイニーマ・コンポジット・ファブリック (DCF)」を使っていることだ。昔はキューベンファイバーと呼ばれていたな。
実際強い。鉄の15倍の強度があると言われている。そして圧倒的に軽い。さらに完全防水だ。
え、防水なんですか!?じゃあザックカバーいらない?
基本的には不要だ。縫い目もシームテープ処理されているからな。雨が降っても、中身が濡れる心配がほとんどない。これは山では絶大な安心感だぞ。
DCFの秘密:構造と特性
DCFは、超強力超高分子量ポリエチレン(UHMwPE)繊維とポリエステルフィルムで構成されたラミネートファブリックだ。
あーもう、漢字すぎ、カタカナすぎ、無理ー。つまり何が良いんですか?
| 特性 |
説明 |
| 強度 |
スチールの15倍、引裂き・引張強度がクラス最高レベル |
| 防水性 |
完全防水、保水しない |
| 耐久性 |
紫外線に強い、化学薬品に安定、コーティング劣化がない |
| 重量 |
超軽量 |
| 経年変化 |
使うほどにシワが入り、独特の味が出る |
その通り。だから夏場は中が蒸れることもある。完璧な素材というわけではないが、ULハイキングにおいては最高クラスの素材の一つだ。
2025年モデルの進化:Woven DCF
2025年モデルでは、さらに進化した「Woven DCF(織りダイニーマ)」が採用されている。
従来のDCFよりも耐久性が向上し、ショルダーストラップも幅広になって快適性が増した。ポケットのデザインも見直され、縫い込み式のバックパネルになった。
「白」は汚れる?それとも「味が出る」?
結論から言うと、確実に汚れる。土汚れ、松脂、岩の擦れ跡…。使えば使うほど「歴戦の跡」が刻まれていく。
うわ〜、やっぱり…。私、綺麗なまま使いたい派なんですけど。
なら「黒」を選べばいい。HMGにはブラックモデルもある。ただし、重量が若干重くなる。例えばJunction 40Lの場合、白が853g、黒が902gだ。
そうだな。でも、多くのハイカーがあえて白を選ぶのは、中が明るくて荷物が見やすいというメリットもあるからなんだ。
なるほど!黒いリュックって、底の方にあるものが闇に消えますもんね。
それに、白の汚れは「経年変化を楽しむ」というマインドセットで見ると、愛着が湧くぞ。湿った布とマイルドな石鹸で定期的に拭いてやれば、ある程度は綺麗になる。
おすすめモデル3選:ポケットの違いで選ぶ
HMGのザックは、本体(メイン気室)はほぼ同じで、外側のポケットの素材によってモデル名が変わるんだ。
1. 頑丈さNo.1「サウスウエスト (Southwest)」
Image Prompt: 藪漕ぎをする登山者。HMG Southwestを背負っている。外ポケットが本体と同じ白い丈夫な素材。
日本の山に一番合っていると言われるのが「サウスウエスト」だ。外ポケットも本体と同じ丈夫なダイニーマ素材でできている。
そうだ。岩や枝に引っ掛けても破れにくい。藪漕ぎをするようなハードな登山でも安心だ。日本の鋭い岩場や藪の多い山では、これが最適と言われている。
ス
- 重量: 約907g
- 価格: $379(日本では約70,400円〜)
- ポケット: ダイニーマ(不透明)
- おすすめユーザー: 日本の山全般、藪漕ぎする人
2. 水抜けと視認性「ウィンドライダー (Windrider)」
Image Prompt: 雨上がりの登山道。HMG Windriderを背負う。外ポケットがメッシュ素材になっていて、濡れたレインウェアが入っている。
元祖モデルが「ウィンドライダー」だ。ポケットがメッシュになっている。
濡れたテントやレインウェアを突っ込んでおけば、歩きながら乾かせる。通気性が良いのが最大の利点だ。ただし、日本の鋭い岩場や藪では、メッシュが破れるリスクがあるから注意が必要だ。
ス
- 価格: $379(日本では約70,400円〜)
- ポケット: メッシュ
- おすすめユーザー: 濡れたものを乾かしたい人、海外のトレイル向き
3. いいとこ取り「ジャンクション (Junction)」
Image Prompt: 稜線を歩く登山者。HMG Junctionを背負う。ポケットの底面と側面が丈夫な素材、中央がメッシュになっているハイブリッド。
最近人気なのが「ジャンクション」だ。底面と側面は丈夫な素材、中央だけメッシュというハイブリッド仕様だ。
まさに「いいとこ取り」だな。どれにするか迷ったら、これを選んでおけば間違いないだろう。
ス
- 重量: 約930g(Lサイズ)、40Lは白853g / 黒902g
- 価格: $379(日本では約70,400円〜)
- ポケット: ハイブリッド(正面メッシュ、側面ダイニーマ)
- おすすめユーザー: 迷ったらこれ、万能型
モデル比較表
| モデル名 |
ポケット素材 |
重量(55L) |
価格 |
特徴 |
おすすめユーザー |
| Southwest |
ダイニーマ (不透明) |
約907g |
$379 |
頑丈、引っかかりに強い |
日本の山全般、藪漕ぎする人 |
| Windrider |
メッシュ |
未公開 |
$379 |
通気性、水抜けが良い |
濡れたものを乾かしたい人 |
| Junction |
ハイブリッド |
約930g |
$379 |
頑丈さと通気性のバランス |
迷ったらこれ、万能型 |
サイズ選びの極意:2400 vs 3400 vs 4400
先生、Southwest、Windrider、Junctionの違いは分かりました。でも、2400とか3400とか、数字の違いは何ですか?
それは容量の違いだ。正確には立方インチの単位なんだが、ざっくり言うとこうなる:
| サイズ |
容量 |
推奨ベースウェイト |
推奨用途 |
| 2400 |
40L |
5.4kg以下 |
3-5日間の春夏秋の山行、コンパクトな装備 |
| 3400 |
55L |
幅広く対応 |
最も汎用性が高い、冬装備にも対応可能 |
| 4400 |
70L |
- |
ロング山行、装備が多めの人 |
ULハイキングに慣れていて、装備が少ないなら2400。まだ軽量化の途中、または冬山もやりたいなら3400が無難だ。4400は、ロールトップを巻き下げれば2400サイズとしても使えるから、「将来的に長期縦走もしたい」という人には良い。
3400と4400の重量差は、わずか約200g(7オンス)程度だ。容量が大きくても軽いのがHMGの魅力だな。
すごい!じゃあ、迷ったら大きいサイズ買って、使わない時は巻けばいいんですね。
そういうことだ。ただし、ULの基本は「必要最小限」だから、大きすぎるザックは「つい余計なものを入れてしまう」という罠もある。自分のスタイルをよく考えることが大切だぞ。
その他の人気モデル:UNBOUND、WAYPOINT、DAYBREAK
UNBOUND 40:改良されたフレームシステム
最近人気なのが「UNBOUND 40」だ。従来の2本のアルミステーから1本に変更され、腰ベルトが着脱可能になった。
バックパックの背面に入っている細い金属の棒だ。これがあると、荷重が腰を支点に制御される感覚があり、安定感が増す。
UNBOUNDは1本ステーが入っている。完全なフレームレスより少し安定するが、それでも快適荷重は約10kg程度までだな。実際に日本の北アルプス・南アルプスで約60km歩いたレビューでは、「大きくブレたり肩がひどく痛むことなく歩けた」とのことだ。
WAYPOINT 35:バランス型
「WAYPOINT 35」は35Lサイズで、50D DCH fabricという素材を使っている(底部は150D)。軽量性と強度のバランスが良い。
いや、日帰りから1泊程度なら十分だ。実際に110km、3泊4日の高野山町石道と熊野古道奥辺路で使われたレビューもある。ULスタイルなら3泊でも35Lで足りるんだ。
DAYBREAK 17/22:日帰り専用
日帰りハイキングやファストパッキング向けが「DAYBREAK」シリーズだ。17Lと22Lがある。
「速く、軽く、遠くへ」という山行スタイルだ。トレイルランニングとハイキングの中間のような感じだな。
背負い心地の真実:フレームレスの宿命
パッキング技術が試される
先生、HMGってかっこいいけど、背負い心地はどうなんですか?
うむ…。正直に言うと、パッキング技術がないと背中が痛くなる。
HMGは基本的にフレームレス(または1本ステーのみ)で、背中のパッドが薄い。だから、荷物の詰め方が悪いと、硬いものが背中に当たったり、重心が偏ったりして不快になる。
パッキングの極意
- 疑似フレームを作る: スリーピングマットを筒状に入れて、背面の形を作る
- 重量物を背中寄りに: 重いもの(食料、水、ストーブなど)は背中に近い位置、肩甲骨レベルに配置
- きっちり詰める: 布製品は押し込んでタイトにパッキング。隙間があると荷物が動いて不安定になる
- 左右バランス: 重心が偏らないよう、左右均等に配置
なるほど!ザックの中身が「詰め方」で背負い心地が変わるんですね。
快適荷重の限界
HMGの快適荷重は、約7kg(16ポンド)以下と言われている。
7-11kgになると背負いにくさを感じ始め、11kg以上だと痛みを感じる可能性が高い。これはHMGに限らず、ULバックパック全般に言えることだ。フレームがない分、重い荷物には向かない。
つまり、HMGを使いこなすには、装備の軽量化が必須なんですね。
その通り。HMGは「ゴール」ではなく、「UL装備一式を揃えた先にある道具」と言えるな。
ショルダーストラップとヒップベルト
2025年モデルでは、ショルダーストラップが幅広になって快適性が向上した。
UNBOUNDなどは着脱可能だが、基本的には縫い付け式のモデルが多い。荷重配分は、腰に約80%、肩に約20%が理想だ。ただし、HMGはヒップベルトのパッドも薄めだから、重い荷物だと腰も痛くなりやすい。
メンテナンスと寿命:DCFの正しい扱い方
洗濯方法
できる。ただし、正しい方法で洗わないと素材を傷めるぞ。
洗
1. 手洗い推奨: バケツやバスタブで洗濯洗剤と温水(ぬるま湯)で洗う
2. 部分洗い: 軽い汚れなら湿った布で拭き取るだけでOK
3. マイルドな石鹸: 非洗剤、非オイルベースの石鹸が推奨される
絶
- 乾燥機: DCFはプラスチックなので溶ける!
- 長時間の浸け置き: 生地が傷む可能性
- 漂白剤: 使用禁止
だから、洗ったら吊るして自然乾燥だ。DCFは速く乾くから、半日もあれば乾く。
保管方法
保管する時は、完全に乾燥させてから、圧縮せずに保管するのが理想だ。
そうだ。濡れたまま保管すると折り目が残る可能性があるし、カビの原因にもなる。
寿命はどれくらい?
大切に使えば一生使える可能性がある。通常のナイロンやポリエステルのようなコーティング劣化(加水分解)がないからな。
ただし、使えば使うほど生地が縮んでいく。くしゃっとしたり戻したりを繰り返すと、糸の繊維(フィラメント)が絡まって生地全体が縮む現象が起きる。これは元には戻らない。
そうだ。この変化を楽しめるかどうかが、DCF製品を愛せるかどうかの分かれ目だな。
保証と修理:1年間の限定保証
先生、HMGって高いじゃないですか。壊れたら修理してくれるんですか?
残念ながら違う。購入日から1年以内の製造上の欠陥が対象だ。
保証の内容
| 項目 |
内容 |
| 保証期間 |
購入日から1年間 |
| 対象 |
製造上の欠陥による故障 |
| 対応 |
修理・交換・返金のいずれか(HMGの裁量) |
| 修理期間 |
約2-3週間 |
| 必要なもの |
日付入りレシート |
保
- 改造、放置、誤用、乱用された製品
- 事故による損傷
- 通常使用以外のダメージ
- オリジナル購入者以外(譲渡不可)
そうだ。HMGは自社製造だから修理もできるが、レシートがないと保証が受けられない。大切に保管しておこう。
価格と購入方法:円安の影響で高騰中
先生、HMGってかっこいいけど、お値段は…かわいくないですよね?
うむ…。円安の影響もあって、正直かなり高い。5万、6万、7万は当たり前だ。
日本での購入方法
1. 国内正規取扱店
- Yosemite Store(ヨセミテストア)
- Southwest Pack 55L: 70,400円(白)、74,250円(黒)
- Windrider 55L: 70,400円(白)、74,250円(黒)
- Moonlight Gear
- BAMBOO SHOOTS
2. 個人輸入
- アメリカのHMG公式サイトから購入
- 比較的簡単に購入可能(英語サイト)
- 送料や関税を考慮する必要あり
3. Yahoo!ショッピング
4. 中古品
うーん、悩みます…。個人輸入って難しくないですか?
最近は個人輸入の方法を解説しているブログもある。円安だと国内購入の方が安心かもしれないが、海外サイトの方が在庫が豊富な場合もある。
でも、あのクシャッとした白いリュック背負って「私、山慣れてます感」出したい!
形から入るのも悪くない。だが、HMGを買ったからといって、いきなりULハイカーになれるわけではないぞ。装備全体を軽量化し、パッキング技術を磨いてこそ、HMGの真価が発揮される。
競合製品との比較:Zpacks、ULA、Gossamer Gear
先生、HMG以外にもULバックパックってあるんですよね?
Zpacks(ジーパックス)
特
- Arc Haul Ultra: Ultra 100X素材(最薄・最軽量クラス)
- Arcフレーム: カーボンファイバー製の独自フレーム
- 快適荷重: 約7kg(16ポンド)まで、それ以上は不快
- 価格帯: 高価格(DCF使用)
H
- Zpacksはカーボンフレームあり、HMGはフレームレス(または1本ステー)
- Zpacksはアーティキュレートヒップベルト、HMGは縫い付け式
ULA(Ultra Light Adventure / ウーラ)
特
- Circuit: Ultra fabric製、超耐久性、高い防水性
- 人気モデル: スルーハイカーに絶大な人気
- 快適荷重: 幅広い範囲に対応
- 価格帯: 中価格帯(DCF不使用)
H
- ULAはナイロン系素材、HMGはDCF
- ULAの方が価格が安い
- ULAの方が重量がある分、快適荷重が広い
Gossamer Gear(ゴッサマーギア)
特
- Mariposa: Robic nylon fabric使用
- 価格: ZpacksやHMGより大幅に安い
- ヒップベルト: アーティキュレートヒップベルト採用
H
- Gossamer GearはDCF不使用のため安価
- HMGの方が防水性が高い
- HMGの方が軽量
比較表
| ブランド |
代表モデル |
素材 |
価格帯 |
快適荷重 |
特徴 |
| HMG |
Southwest 55 |
DCF |
高(約7万円) |
約7kg以下 |
頑丈さ+軽量、完全防水 |
| Zpacks |
Arc Haul Ultra |
Ultra 100X |
高 |
約7kg以下 |
最軽量クラス、カーボンフレーム |
| ULA |
Circuit |
Ultra fabric |
中 |
幅広い |
耐久性と軽量のバランス |
| Gossamer Gear |
Mariposa |
Robic nylon |
低〜中 |
幅広い |
コスパが良い |
HMGって、めちゃくちゃ高いわけじゃないけど、安くもないんですね。
そうだ。HMGの位置づけは「頑丈さをプラスしたUL」だ。Zpacksほど極端に軽くはないが、耐久性を重視している。日本の山のような、岩や藪が多い環境では、HMGの頑丈さが活きる。
実際の使用レビュー:日本の山での評価
北アルプス・南アルプス(UNBOUND 40)
レ
- 距離: 約60km
- 宿泊: 1泊2日を複数回
- パックウェイト: 約10kg
- 結果: 大きくブレたり肩がひどく痛むことなく歩行可能
UNBOUNDの1本ステーが効いていたようだな。10kgでも快適に歩けたというのは、パッキングも上手だったのだろう。
高野山町石道+熊野古道奥辺路(WAYPOINT 35)
レ
- 距離: 110km
- 宿泊: 3泊4日
- 結果: 良好
ULスタイルなら可能だ。テント、シュラフ、マット、着替え、食料…すべてを最小限に抑えれば、35Lでも十分なんだ。
六十里越街道から月山(DAYBREAK)
レ
- 宿泊: 2泊3日
- 用途: 軽量な古道歩き
- 結果: 日帰りサイズとしては十分な容量
DAYBREAKは本来日帰り用だが、ULスタイルなら2泊も可能だ。これがULの面白さだな。
日本の山での評価まとめ
日本のハイカーのレビューを見ると、こういう評価が多い:
- Southwest: 日本の山全般に最も合っている(藪漕ぎ、岩場でも安心)
- Windrider: メッシュが破れるリスクあり(海外トレイル向き)
- Junction: バランス型で万能、日本の山でも使いやすい
やっぱり日本の山だと、丈夫なSouthwestかJunctionがいいんですね。
そうだな。日本の山は海外のトレイルより「ハード」な環境が多いからな。
まとめ:HMGを選ぶべき人、選ぶべきでない人
HMGを選ぶべき人
- ベースウェイト5-7kg以下を目指すULハイカー
- パッキング技術を習得済み、または習得意欲がある人
- 経年変化を楽しめる人
- 軽量性と防水性を最優先する人
- 「HMGを背負っている」というステータスに価値を感じる人
HMGはULハイキングのアイコン的存在だからな。白いHMGを背負っていると、「この人、本気でULやってるな」と思われる。それがモチベーションになる人もいる。
HMGを選ぶべきでない人
- 重装備を運びたい人(11kg以上)
- パッキングが苦手で練習したくない人
- 常に新品のような見た目を保ちたい人
- 伝統的なフレーム付きバックパックの安定感が必要な人
- 予算が限られている人
なら、まずは通常のフレーム付きバックパックで軽量化を進めて、ベースウェイトが7kg以下になってからHMGを検討するのが良いだろう。
HMGの強みと弱み
| 強み |
弱み |
| 圧倒的な軽量性(DCF素材) |
高価格(円安の影響で5-7万円台) |
| 完全防水 |
背面パッドが薄く、パッキング技術が必要 |
| 高い耐久性(紫外線、化学薬品耐性) |
快適荷重が約7kg以下と限定的 |
| シンプルな構造で壊れにくい |
白モデルは汚れが目立つ |
| ブランドステータス(ULハイキングのアイコン) |
1年間の限定保証(ライフタイム保証ではない) |
| 2025年モデルでさらに改良(Woven DCF、幅広ショルダー) |
フレームレスのため荷重が直接背中にかかる |
最終的なアドバイス
HMGは決して「初心者向け」ではない。UL装備一式を揃え、パッキング技術を磨き、軽量化を進めた先にある「ご褒美」のような道具だ。
それが賢明だ。だが、その軽さと防水性、そして「HMGを背負っている」という高揚感は、他では得られないものだ。それに、構造がシンプルだから壊れにくく、長く使える。大切に使えば、一生モノになる可能性もある。
いつか、あの白いリュックを背負って、堂々と山を歩きたいです!
その日を目指して、まずは装備の軽量化とパッキングの練習だ。道具を使いこなしてこそ、真のハイカーだぞ!
免
本記事の情報は執筆時点のものです。最新の製品仕様や価格については、メーカーの公式サイトや販売店でご確認ください。登山は自己責任で行い、装備は自分の体力や技術に合わせて選びましょう。
参考情報源
本記事は以下の情報源を参考に作成されました: