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導入
「ミレーのバックパック欲しいんだけど、種類多すぎて全然わからない…」
そんな声、よく聞きます。サースフェー、クーラ、マルシェ、ウビック、プロライター…。一体どれが自分に合っているのか、お店に行っても選びきれずに帰ってきた経験、ありませんか?
この記事では、登山歴20年のベテランガイドが、ミレーのバックパックを徹底解説。各モデルの特徴から選び方、実際の使用感まで、会話形式でわかりやすくお伝えします。これを読めば、あなたにぴったりの一台がきっと見つかりますよ。
登場人物紹介
登山初心者。見た目重視で、かわいいものが好き。専門用語は苦手だけど、好奇心旺盛で質問攻めにするタイプ。
登山歴20年のベテラン。道具への愛と知識は深いが、初心者の気持ちもわかる優しい師匠タイプ。
なぜミレーのバックパックは種類が多いのか?
先生、ミレーってフランスのブランドですよね?なんかオシャレそうなイメージありますけど、本当に登山で使えるんですか?
ミレーは1921年創業の老舗ブランドで、実は人類初の8000m峰登頂の装備を担当した実績があるんだ。1950年、アンナプルナ登頂時にミレーの製品が使われた。つまり、100年以上の歴史と、世界最高峰での実績を持つ本物のブランドなんだよ。
ミレーのバックパックが種類多いのは、登山には様々なスタイルがあるからだ。日帰りハイキング、小屋泊、テント泊、クライミング…それぞれに最適な設計がある。
参
「1950年には、モーリス・エルゾーグとルイ・ラシュナルがアンナプルナに初登頂した際、ミレーのバックパックが使用された」出典
https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQHjvR6tYTnRZoa5WLQgVWIjpWkrLRklfGE-10W_5gxG6FRdgauEC9cd2D18MptLqc-PSiDRuNmU_jwGIK_wOowZm3xoEEMBgWBZaByomoalTcy36lAVg_ej26QJ3t3rFfLn1U6UF23gXhU_vJE=
なるほど…。じゃあ私みたいな初心者はどれを選べばいいんですか?
まずは主要なシリーズを紹介しよう。それぞれの特徴を理解すれば、自ずと答えが見えてくるはずだ。
ミレーのバックパック主要シリーズ
- サースフェー (SAAS FEE): ミレーの定番トレッキングモデル。背負い心地抜群で初心者からベテランまで対応
- クーラ (KULA): 街と自然をシームレスにつなぐ多用途モデル。通勤から旅行、登山まで
- マルシェ (MARCHE): ロングセラーの日常使いモデル。ハイキングから通勤まで
- ウビック (UBIC): オールシーズン対応の万能モデル。スキーからクライミングまで
- プロライター (PROLIGHTER): 軽量性を追求したアルパインモデル。上級者向け
定番の「サースフェー」は本当に良いのか?
Image Prompt: 登山者がミレーのサースフェーNX 40+5を背負って、紅葉の山道を歩いている写真。背面のフィット感が伝わるアングル。
サースフェーって名前、なんか呪文みたいじゃないですか?
ははは、スイスの氷河の名前だよ。ミレーはフランスブランドだが、アルプスの名峰からインスピレーションを得ている。
へぇ〜。それで、このサースフェーってそんなにいいんですか?
ああ、「ファーストクラスの背負い心地」と評されるほどだ。私も涸沢に行く時はよくサースフェー40+5を使っている。10月の涸沢は紅葉が最高なんだが、荷物も多くなる。でもこのザックなら8時間歩いても肩が痛くならない。
参
「『ファーストクラスの背負い心地』と評されるほど、体にフィットし荷重を分散する安定感がある」出典
https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQEEWhOqBvsVRGCsEww4B76JX0OjCGPSSuXwHtd2HOKg3WqC24qbwOinFzjCOrFLnSDnt7m5csVgQmyK2OnWirTy_Zr1gXWo2IBFl7-MN3Wu938nIuw=
8時間!?そんなに歩くんですか…。私、3時間でも無理かも。
だからこそ、背負い心地が重要なんだ。サースフェーには「SAAS FEE BACK」という背面システムが搭載されている。これが身体のラインに沿うように設計されていて、クッション性の高いパッドが荷重を効果的に分散してくれる。
参
「荷物の重さが腰と背中で約7割、肩で約3割という理想的なバランスで分散される」出典
https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQEDCtJve3tjmc8m72nb2tS4L0AaIeI_mQbfP8Oq_YvhiPUYqwkFuo5srM7_laADPqipvi78G3IThVODL06WqeqwgCnWUG-mmSduPY4wAwy9Ibdy1Wz1Bp13UriB8SqJPflqyXivLhxb57r6F8FxymeTQ7i4FtQ_F660HavehLdokUXH0-DP_FlVYRvO6ONDGEbGWTLidSPy26adPRUFc_xR2UbI92NwzJnwptdZZMpTXI22KnN-5l72W-nU63FYzh2NECyc2nkYsqG76E5U3N-h7ZL4ePpPGROBppDcYRSd55eIjZ2SZIbwUDU68TrUkVJaOSINNl_owEXeFPSKLdQTYMclDxk24YpQhR_WQpu8edajxrTcQAWuvrhZsgINvKI=
サースフェー NX 30+5 - 日帰り〜小屋泊の万能選手
30リットルが基本容量で、+5は雨蓋を伸ばすと35リットルまで拡張できるという意味だ。荷物が増えた時に対応できる余裕があるんだな。
主なスペック
- 容量: 30L(拡張時35L)
- 重量: 約1,500g
- 素材: CORDURA®ナイロン(シリコン加工で耐水圧1500mm以上)
- 特徴: 1気室・2気室切り替え可能、レインカバー付属
特筆すべきは素材だ。CORDURA®ナイロンにシリコン加工を施して、耐水圧1500mm以上を実現している。これは結構な雨でも浸水しにくいレベルだな。
でも、1,500gってちょっと重くないですか?UL(ウルトラライト)とか流行ってるじゃないですか。
鋭いな。確かに軽量モデルに比べると重い。ただ、その分ハーネスやベルトがしっかりしていて、体力に自信がない人や痩せている人には、むしろ疲労感や痛みが少なくなることもあるんだ。軽けりゃいいってもんじゃない。
登山の道具は、単純な軽さだけで選んではいけない。自分の体型や体力に合ったものを選ぶことが大切だ。
こんな人におすすめ
- 日帰り登山を始めたい初心者
- 富士登山や小屋泊を計画している人
- 背負い心地を重視する人
注意点
- ポケット数が多く重量増の一因になっている
- ハイドレーションバッグを入れると内部が窮屈
- ドリンクポケットが特定のボトル形状にしか対応しない
ポケット多すぎて重いって、なんか本末転倒じゃないですか?
まあ、そう感じる人もいるということだな。ただ私は、あのポケットのおかげで行動食やスマホがサッと取り出せるから重宝している。人によって評価が分かれるところだ。
サースフェー NX 40+5 - 本格登山の頼れる相棒
テント泊は厳しいが、1〜2泊の山小屋泊なら十分だ。私は北岳にこのサイズで行ったよ。8月だったから防寒着も少なめで済んだしな。
主なスペック
- 容量: 40L(拡張時45L)
- 重量: Mサイズで1,570g
- 素材: CORDURA®ナイロン(シリコン加工で耐水圧1,500mm以上)
- 特徴: 2気室構造、サイドアクセスポケット、レインカバー付属(落下防止ストラップ付き)
そうだ。従来モデルから撥水性能が大幅に向上した。メイン気室は縫製を極力減らした筒型デザインで、軽量化と浸水防止を両立している。
縫い目が少ないと水が入りにくいんですね。なるほど〜。
特に気に入っているのは、背負ったままボトルが取り出せるサイドアクセスポケットだ。歩きながら水分補給できるのは、特に夏場はありがたい。
いい質問だ。バックパックの重さは、実は肩ではなく腰(骨盤)で支えるのが正しいんだ。サースフェーはヒップベルトがしっかりしていて、荷物の約8割を腰で支えられる。だから肩への負担が軽くなり、長時間歩いても疲れにくい。
こんな人におすすめ
- 1〜2泊の山小屋泊を楽しみたい人
- 本格的な縦走に挑戦したい中級者
- 荷物が多くなりがちな人
注意点
- 調整を誤ると肩に負担がかかる可能性あり
- 縦に長いため、倒木をくぐる際に苦労することも
慣れれば難しくない。後でフィッティングの方法も教えよう。
街でも山でも使える「クーラ」シリーズ
Image Prompt: ミレーのクーラ30を背負ったカジュアルな服装の男性が、街中のカフェでコーヒーを飲んでいる写真。都会的なシーン。
先生、私、毎日通学でリュック使うんですけど、登山にも使えるやつないですか?二つ買うのもったいないし。
それならクーラ(KULA)シリーズがぴったりだな。「街と自然をシームレスにつなぐ」というコンセプトのモデルだ。
参
「シンプルな見た目ながら、優れた収納性と機能性から日常使いやビジネスシーンにもおすすめ」出典
https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQHEybDoS69prTm_BhQmLA0J-LrV11Tc80VfQzLo2Ak6rPyZyyuLQP3bMZdn1kLxpu90PcWis4ddDXJ11fCO6E76YOzC_aHzzbZzpRryXXOm0vYs19u-kijp6TgIc4jT_g==
クーラ 30 - 通勤から旅行、登山まで
クーラ30は860gと軽量ながら、登山用の快適さを備えている。実際、私の知り合いの会社員は、これ一つで通勤も日帰り登山も海外旅行もこなしているよ。
え、860g!?サースフェーの半分くらいじゃないですか!
そうだ。その代わり、背面のサポートはサースフェーほど強力ではない。ただ、日常使いや軽い荷物なら十分だ。
主なスペック
- 容量: 30L
- 重量: 860g
- 素材: 500デニールCORDURA®ナイロン+420デニールベロシティナイロン
- 特徴: ロッカブルジッパー、防水レインカバー付属、PC収納対応
鍵を取り付けられるジッパーのことだ。電車通勤で混雑する時や、海外旅行でのセキュリティ対策になる。
参
「ロッカブルジッパー(鍵を取り付けられるジッパー)がメイン収納に採用されており、セキュリティ面でも安心感がある」出典
https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQF5AeemTZhmv9w0mjZh6tTZtSzhnSfOrtJ6eHTDtRfJHGp1E1rBzsrvAdaZrgAfGVxYF2Bpdnbb6tbDd8X2ln2H-RySbDO8Wnv2CKF9-RDoM6v8UzDN5CrTa7yEeIHSILU3XElTC3NHBe9-B1jaKC_Uvw6Gxg==
あ、それは便利かも!満員電車で後ろが気になること、ありますもんね。
他にも、サイドコンプレッションストラップで荷物が少ない時は薄くできるし、機内持ち込み可能なサイズだから、旅行にも使いやすい。
参
「突然の雨でも荷物が濡れる心配がないレインカバーが標準装備」出典
https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQH_h0YWVN3Jm1n5RBP7veH7UcXyKGbt6ruCMDpiLLoJSxT8y22jB4gYun6RbAM9PrCXPPus9kNXXWADt5Fgotx42u4mi3Fvls1SUhzLQOERRMUmb5ypI548KDF6yz8jXBtz
こんな人におすすめ
- 通勤・通学にも使えるリュックが欲しい人
- 軽い日帰りハイキングを楽しみたい人
- 旅行用バッグも兼ねたい人
注意点
- 本格的な登山には背面サポートがやや物足りない
- 重い荷物を長時間背負うには向かない
クーラ 40 - 長期旅行にも対応
クーラ40は1,220gとやや重くなるが、その分、背面にワイヤーフレームが内蔵されていて、重い荷物でも安定する。
参
「40Lの容量で1週間程度の旅行に対応可能、長期旅行や荷物が多い通勤・出張に適した大容量モデル」出典
https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQHD31cDp11HMxGGQpT6ogd2LqUpYnF-PILyaV59cIO1kO38L1lxTM4X8D4OeLEb8FsrBs4uLigx8tBp2_TMiyxNfe73q26gkdnwaCxjny24SsgkPsZ5rpGrEW9N
メイン気室が上下に分割できる構造だ。下部に着替えやシューズを入れて、上部にカメラやお弁当…というように使い分けられる。長期旅行では特に重宝するぞ。
煙突(チムニー)のように、背中とザックの間を空気が流れる構造のことだ。これで蒸れにくくなる。夏場はありがたいぞ。
ロングセラーの「マルシェ」は日常使いに最適
Image Prompt: ミレーのマルシェNX 20を背負った女性が、公園でピクニックを楽しんでいる写真。カジュアルで明るい雰囲気。
フランス語で「市場」という意味だ。日常のちょっとしたお出かけに使える、親しみやすいモデルだな。
日帰りハイキングや通勤には十分な容量だ。むしろ、このサイズ感がちょうどいいという人が多い。重量も570gと非常に軽い。
主なスペック
- 容量: 20L
- 重量: 570g
- サイズ: W27cm × H45cm × D20cm
- 素材: 420Dナイロン100%(撥水加工)
- 特徴: 15インチノートPC対応、取り外し可能なウエストストラップ
参
「10年以上同じモデルを通勤や旅行、ハイキングなどで使用し、買い替える際に再びマルシェを選ぶユーザーもいるほど耐久性には定評がある」出典
https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQEJYUok-ZZtN7eRBD7_z-W3U6k-ee9kkbtL72sefnYh9Tu967OzVeiIGTt5hJQV8naDXaHjUE_SG8QMKf8WlQWsnCPaFrSLgoJGSOOnB3dGzXqwb0ueb40w0lCpVopTQtvTpt4EdCSa2s9Sftp_9obYxA==
折り畳み傘が入るポケットがあるんですか?それ嬉しい!
そうだろう。ショルダーハーネスにはEVA素材が使われていて、軽いのにクッション性と耐久性がある。本格アウトドアで培われた技術が活きているんだ。
こんな人におすすめ
- 軽量コンパクトなリュックが欲しい人
- 通勤・通学メインで、たまにハイキングする人
- シンプルでかわいいデザインが好きな人
注意点
オールシーズン対応「ウビック」シリーズ
Image Prompt: 雪山でスキーを背負ったミレーのウビック40を使用している登山者の写真。冬山の厳しい環境。
もちろんだ。雪山は夏とは全く違う美しさがある。ただ、装備も変わってくるから、それに対応できるバックパックが必要になる。
スキーやスノーシュー、アイスアックスなどを取り付けられるようになっている。ウビックには「Variloopシステム」という独自機構があって、様々なギアを効率的に装着できるんだ。
参
「Variloop™システムにより、シュラフマットやトレッキングポール、ピッケル、スキーやスノーシューなどの様々なギアをバックパックの側面に固定して持ち運ぶことが可能」出典
https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQFA5uGUoyWPjExyiBGoB14mrWF0l9dgbz-aVt2HgZjhXAzVBjiiYOcVq44_hi9nNDSDjREeAKNMipLsZDjoRpAIZkLVbhI-NkGLNevBeoUu6UpuMGTw6hYH51O2QZKk9bexHWSX
へぇ〜。でも私、冬山は怖いのでやらないと思います…。
無理する必要はない。ただ、ウビックは夏山でも使える万能モデルだ。シャモニーガイドカンパニーにも認められた品質だよ。
ウビック 50+10 - テント泊の定番
テント泊をするなら、ウビック50+10がおすすめだ。50Lに加えて10L拡張できるから、テントや寝袋も余裕で入る。
やっと60Lですか。テント泊って荷物多いんですね…。
ああ。テント、寝袋、マット、調理器具、食料…自分の家を背負って歩くようなものだからな。調整可能な背面システム「Adjustable Foam Lighter Back」で、体型に合わせて細かくフィットさせられる。
主なスペック
- 容量: 50L(拡張時60L)
- 特徴: Variloopシステム、調整可能な背面システム、寝袋用コンパートメント、レインカバー付属
こんな人におすすめ
- テント泊デビューを考えている人
- 長期縦走に挑戦したい人
- オールシーズン使えるバックパックが欲しい人
軽量を極めた「プロライター」
Image Prompt: 岩場でクライミングをしている登山者がミレーのプロライター30+10を背負っている写真。軽量でスリムなシルエット。
先生、クライミングってする人いるじゃないですか。あの人たちってどんなバックパック使うんですか?
クライミングには軽量でスリムなザックが必要だ。ハーネスに干渉しないこと、身体の動きを妨げないこと…プロライター30+10はそのために設計されている。
ハーネスって、あの腰につけるやつですよね?確かにザックとぶつかりそう。
そうだ。プロライター30+10は取り外し可能なハイウエストベルトを採用している。クライミング時にはベルトを外してハーネスだけにできる。
参
「軽量でありながら耐久性の高い素材(引き裂きに強い3ラインハニカムナイロンや摩擦に強いコドラナイロン1000D)を採用し、軽量性と堅牢性のバランスを高い次元で実現」出典
https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQGMaA40wlAt3_0rXjw_zxiS_81g_A1SVYFAPSxJPJLl5FcyzmLsYVzLS9qJFEx03JQTahVHzcfubVnK1LSrD0ZYAWWZQa2R2s_Wn9MzramKXnfDL8iA2pIVeLb02IlHSnY55dPGsfDqFTyH6vQXJ0vx8wmONQ==
主なスペック
- 容量: 30+10L
- 重量: 約1,000〜1,020g
- 素材: 3ラインハニカムナイロン+コードラナイロン1000D
- 特徴: X-LIGHTER BACK™背面システム、FPP Ergoアイスアックスホルダー
蜂の巣(ハニカム)のような六角形の織り方をしたナイロンだ。軽くて引き裂きに強い特性がある。岩場で擦れても破れにくい。
初心者にはオーバースペックだな。ただ、将来クライミングや夏山縦走で軽量化を追求するようになったら、選択肢に入ってくるかもしれない。
こんな人におすすめ
- クライミングを楽しむ人
- 軽量化を追求する中上級者
- 夏山縦走で機動力を重視する人
注意点
- 初心者には機能過多で使いこなしにくい
- サポート性は控えめなので重い荷物には不向き
他ブランドとの比較
先生、ミレーって他のブランドと比べてどうなんですか?オスプレーとかグレゴリーとか、よく聞きますけど。
いい質問だな。それぞれ特徴があるから、簡単に比較してみよう。
ミレー vs オスプレー
オスプレーはアメリカのブランドで、「軽量で背負い心地がいい」のが特徴だ。もともとカスタムメイドからスタートした会社で、フィッティングへのこだわりが強い。
参
「オスプレーは1974年の創業以来、快適で機能的なパック作りを追求しており、創業者自身が登山家のためのオーダーメイドパックを製作していた歴史がある」出典
https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQHH4RDkXmkRzLc6ut-zWEjPqWMTp9MkeLo5OZP345pB-ieCy_ly7yXInmkir_xestsf55fakRKcpxMX0-PTXKu9lFiiG-M2D71muzdYT5jPtsefcg==
モデルにもよるが、オスプレーの方が軽いことが多い。ただ、ミレーは耐久性や撥水性で勝ることもある。どちらが優れているというより、好みや用途で選ぶものだな。
ミレー vs グレゴリー
グレゴリーは「バックパック界のロールスロイス」と呼ばれるブランドだ。特に腰部分の安定性が評価されている。
参
「グレゴリーは『バックパック界のロールスロイス』と称されるほど、背負い心地の良さに定評がある」出典
https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQFuvybie0Rt2Riv1FlGIIyC8CKWccav7Iz32cs4AFE6ef9uTlMpl0nDHuquZ3yilbMERFPCflPtYsR43earBnptLJs1_1AGzApAyMCV_349Hs5yfRMkDib_wFg=
高価格帯のモデルが多いな。ミレーはセールになることも多くて、比較的手に入れやすい価格になることもある。
ミレー vs ドイター
ドイターはドイツの老舗で、背面の通気性に特化している。背中とザックの間に空間を作る設計が得意だ。
参
「ドイターは1898年創業、1984年に世界で初めてエアコンフォートシステム(背面通気システム)を開発し特許を取得」出典
https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQHVdiDMscW33v6tObzfAEJd_jwW0lvTmz6QRVVDaSj2IFa6CLIjiOaDiTZX-6cKaEUtYfw3fpYYQ_BV2ysi-hcT08Hndb58J2KMACkmWKoyoaNYdCD9HbaSHKXrTtxFO8ei2QpQkv3uMJ-UwsqbgXZ9zeMj9svF4H93
そうだ。夏場に汗っかきの人にはドイターが合うかもしれない。ミレーも通気性はあるが、ドイターほど徹底していないモデルもある。
正直なところ、実際に背負ってみないとわからない。どのブランドも一流だから、体型に合うかどうかが最重要だ。必ずお店で試着することをおすすめする。
サイズ選びとフィッティングの基本
先生、さっき「調整が大事」って言ってましたよね。どうやってやるんですか?
背面長の測り方
背面長とは、骨盤の一番高い位置から、首の付け根(第7頸椎)までの長さだ。首を前に倒した時に一番出っ張る骨を探して、そこまでの距離を測る。
お店で測ってもらえばいい。専門店なら店員さんが手伝ってくれる。サースフェーなどはS、M、Lとサイズ展開があるから、自分に合ったものを選ぶんだ。
フィッティング調整の5ステップ
バックパックを正しく調整すると、荷物の約8割を腰で支えられるようになる。これが「腰で背負う」ということだ。
- 準備: すべてのストラップを緩め、実際の荷物に近い重さを入れる
- ヒップベルト調整: 腰骨のやや上に位置させ、しっかり締める
- ショルダーハーネス調整: 肩に少し重みを感じる程度に締め、背中に密着させる
- ロードリフターストラップ調整: パック上部を背中に引き寄せ、重心を体幹に近づける(45度角が理想)
- チェストストラップ調整: 呼吸を妨げない程度に締め、ショルダーハーネスのずれを防止
最初は店員さんに教えてもらいながらやれば大丈夫だ。何度かやれば自然とできるようになる。
メンテナンスと長持ちさせるコツ
洗える。というか、定期的に洗った方がいい。汗や泥が付いたまま放置すると、素材が劣化するからな。
洗い方の基本
- ベルトやフレームなど取り外せるものを外す
- 30〜40度のぬるま湯に中性洗剤を入れ、押し洗いする
- 漂白剤や柔軟剤は使わない
- 泡が出なくなるまでしっかりすすぐ
- 日陰で吊り干しする(乾燥機は不可)
高温で素材が傷むからな。特に撥水加工が落ちやすくなる。
保管のポイント
洗った後は完全に乾かしてから保管する。直射日光や高温多湿を避けて、風通しの良い日陰に置くんだ。
できれば避けた方がいい。型崩れや湿気でカビの原因になる。
保証と修理について
ミレーには2年間のメーカー保証がある。素材や製造上の欠陥なら、無償で修理か交換してもらえるぞ。
その通り。購入証明が必要だから、必ず保管しておくこと。
延長保証サービス「proteger」
2023年からは延長保証サービス「proteger(プロテジャー)」も始まった。公式通販で3,300円以上のバッグを買うと、1〜3年の延長保証を付けられる。
そうらしいな。通常の保証では対象外の「うっかり破損」もカバーされるから、長く使いたいなら検討してもいいだろう。
まとめ・比較表
| モデル |
容量 |
重量 |
おすすめユーザー |
| マルシェ NX 20 |
20L |
570g |
通勤・通学メイン、たまにハイキング |
| クーラ 30 |
30L |
860g |
通勤から旅行、軽い日帰り登山まで兼用したい人 |
| サースフェー NX 30+5 |
30+5L |
1,500g |
日帰り登山〜富士山くらいまでの初心者〜中級者 |
| サースフェー NX 40+5 |
40+5L |
1,570g |
小屋泊1〜2泊の本格登山を楽しみたい人 |
| ウビック 40 |
40L |
- |
オールシーズン使いたい人、スキーもする人 |
| ウビック 50+10 |
50+10L |
- |
テント泊・長期縦走に挑戦したい人 |
| プロライター 30+10 |
30+10L |
1,000g |
クライミングや軽量化重視の中上級者 |
私は…まず日帰りから始めたいんで、サースフェー30+5かな?
いい選択だな。ただ、クーラ30でも日帰りなら十分だし、通学にも使える。実際に両方背負ってみて、フィットする方を選ぶといい。
必ず荷物を入れて背負うこと。空のまま試着しても本当の感覚はわからないからな。店員さんに「重りを入れてください」と頼めば対応してくれる。
Q&A よくある質問
Q: ミレーのバックパックは女性でも使えますか?
A: もちろん使えます。多くのモデルで女性用(Wモデル)が用意されており、背面が狭く、ウエストや肩の形状が女性の体型に合わせて最適化されています。
Q: 雨の日も大丈夫ですか?
A: NXモデルは耐水圧1,500mm以上の撥水加工が施されており、多少の雨なら問題ありません。また、多くのモデルにレインカバーが付属しています。ただし、激しい雨が続く場合は防水スタッフバッグなどの追加対策をおすすめします。
Q: 海外旅行で使えますか?
A: クーラシリーズは特に旅行向きです。クーラ30は機内持ち込み可能なサイズで、ロッカブルジッパーでセキュリティ対策もできます。
Q: どこで買うのがおすすめですか?
A: サイズ感やフィット感を確認するため、まずは実店舗で試着することをおすすめします。好日山荘、石井スポーツ、モンベルショップなどの登山専門店で取り扱いがあります。気に入ったモデルが決まったら、価格を比較してオンラインで購入するのも良いでしょう。
Q: セールはありますか?
A: ミレーは比較的セールになることが多いブランドです。公式オンラインショップや大手ECサイトのセール時期をチェックしてみてください。