スノーピークの収納ケース・コンテナ、種類多すぎ!?登山ガイドの先生が教える「失敗しない選び方」
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導入
「スノーピークの収納ケース、めっちゃおしゃれだけど…シェルフコンテナ?マルチコンテナ?何が違うのかさっぱりわからない!」
キャンプギアの収納に悩むあなた、その気持ちよくわかります。スノーピークには様々な収納アイテムがあり、それぞれ特徴も用途も異なります。どれを選べばいいのか迷ってしまうのは当然のこと。
この記事では、スノーピークの収納ケース・コンテナについて、登山ガイド歴20年のベテランが初心者にもわかりやすく解説します。シェルフコンテナとマルチコンテナの違い、サイズ選びのコツ、さらにはDIYでの天板作りまで、あなたのキャンプライフを快適にする情報をお届けします。
登場人物紹介


なぜスノーピークの収納ケースは種類が多いのか?






スノーピーク収納ケース・コンテナの主なラインナップ
- シェルフコンテナ 25/50: スチール製のハードケース。棚としても使える2WAY仕様
- マルチコンテナ S/M/L/Sユニット: 帆布製のソフトケース。ペグやハンマーの収納に最適
- ガビングスタンド: キャンプ用ゴミ箱
- ウォータープルーフユニットギアバッグ: 防水仕様の収納バッグ
- パックシンク: 折りたたみ式シンク(収納ケースとしても活用可)
キャンパーの憧れ「シェルフコンテナ」を徹底解説
Image Prompt: キャンプサイトでシェルフコンテナを積み重ねて棚として使用している様子。上段には調理器具、下段にはランタンや小物が整然と収納されている。


参



シェルフコンテナ 25 ― コンパクトで使いやすい定番サイズ

参
主なスペック
- 製品型番: UG-025G
- サイズ(外寸): 520mm × 325mm × 210mm (h)
- 内寸: 405mm × 290mm × 195mm (h)
- 重量: 3.6kg
- 容量: 25L
- 最大積載量: 20kg/1個
- 最大積重ね数: 3個
- 素材: ガルバリウム鋼板(スチール)、持ち手は竹集成材
- 価格(税込): 14,520円




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こんな人におすすめ
- コンパクトな収納を求める人
- 車の積載スペースが限られている人
- 頻繁に出し入れするギアを収納したい人
- 複数個を組み合わせて使いたい人
注意点
- 本体が3.6kgあるため、中身を入れると重くなる
- 内寸は外寸より小さいため、収納したいものを事前に確認する
- 持ち手が出っ張っているため、車載時にデッドスペースが生まれやすい
シェルフコンテナ 50 ― 大容量で存在感抜群

参
主なスペック
- 製品型番: UG-055G
- サイズ(外寸): 625mm × 405mm × 270mm (h)
- 内寸: 500mm × 370mm × 255mm (h)
- 重量: 5.5kg
- 容量: 50L
- 最大積載量: 20kg/1個
- 最大積重ね数: 3個
- 素材: ガルバリウム鋼板(スチール)、持ち手は竹集成材
- 価格(税込): 18,480円





こんな人におすすめ
- 大容量の収納が欲しい人
- キャンプサイトに設置したら動かさない人
- 自宅でもインテリアとして使いたい人
- ファミリーキャンプでギアが多い人
注意点
- 重量が5.5kgあり、中身を入れると片手では持てない
- 車の積載で小回りが利きにくい
- 25サイズ2個より価格は安いが、使い勝手では劣る場合も
シェルフコンテナのメリット・デメリット徹底比較


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シェルフコンテナのメリット
- 美しいデザイン: スチールのシルバーと竹の持ち手の組み合わせが上質感を演出。キャンプサイトに置くだけでおしゃれに見える
- 2WAY機能: 収納ボックスとしても、開いて棚としても使用可能
- 頑丈さ: スチール製で最大20kgまで積載可能。重いギアも安心して収納できる
- スタッキング機能: 最大3段まで積み重ね可能。車載時の荷崩れも防止
- 磁石対応: スチール製なので磁石がつく。外側に小物を収納するカスタムも可能


シェルフコンテナのデメリット
- 本体重量が重い: 25で3.6kg、50で5.5kg。中身を入れるとかなりの重さになる
- 価格が高い: 25で約14,500円、50で約18,500円と高価格帯
- 持ち手の出っ張り: 車載時にデッドスペースが生まれやすい
- 内寸のギャップ: 外寸に比べて内寸が小さく感じられることがある
- 隙間がある: 構造上、側面に隙間があり細かなものがこぼれる可能性がある




シェルフコンテナを「テーブル化」するDIYカスタム


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DIY天板の作り方(シェルフコンテナ25の場合)
-
材料を準備する
- パイン集成材(430mm × 310mm、厚さ18mm程度)
- ストッパー用の木材(厚さ9mm程度の端材)
- 木工用ボンド
- ニスまたはワックス(塗装用)
- 紙やすり
-
木材をカットする
- ホームセンターで希望サイズにカットしてもらうと楽
-
角を面取り・研磨する
- 紙やすりで角を丸くして、ケガ防止と見た目を向上
-
塗装する
- ニスやブライワックスで木材を塗装し、耐久性を高める
-
ストッパーを取り付ける
- 天板裏面に木工用ボンドでストッパーを接着
- 左右7mm、上下6mm程度の余白を確保


ソフトケースの定番「マルチコンテナ」シリーズ
Image Prompt: スノーピークのマルチコンテナMサイズに、ペグハンマーとソリッドステークがきれいに収納されている様子。帆布の質感がしっかり見えるアングル。


参


マルチコンテナのサイズ展開

マルチコンテナ S ― 小物収納に最適なコンパクトサイズ
主なスペック
- 製品型番: UG-073R
- サイズ: 340mm × 130mm × 155mm (h)
- 重量: 660g
- 素材: 綿帆布(6号・パラフィン・PU加工)
- 価格(税込): 6,468円
- 適合ペグ: ソリッドステーク30まで収納可能


こんな人におすすめ
- 30cm以下のペグを使っている人
- マグカップやカトラリーをまとめて収納したい人
- 軽量な収納ケースが欲しい人
注意点
- 40cm以上のペグは入らない
- 深さがあまりないため、背の高いものは収納しづらい
マルチコンテナ M ― ペグ収納の王道サイズ
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主なスペック
- 製品型番: UG-074R
- サイズ: 440mm × 160mm × 150mm (h)
- 重量: 880g
- 素材: 綿帆布(6号・パラフィン・PU加工)
- 価格(税込): 7,788円
- 適合ペグ: ソリッドステーク40がジャストフィット




こんな人におすすめ
- 40cmペグを使っている人
- ペグ、ハンマー、設営道具を一箇所にまとめたい人
- OD缶の収納ケースが欲しい人
- 汎用性の高いサイズを求める人
注意点
- 50cmペグは入らない
- 収納量が多いと重くなる
マルチコンテナ L ― 長尺アイテムもおまかせ
主なスペック
- 製品型番: UG-075R
- サイズ: 540mm × 180mm × 160mm (h)
- 重量: 1,100g
- 素材: 綿帆布(6号・パラフィン・PU加工)
- 価格(税込): 9,108円
- 適合ペグ: ソリッドステーク50も収納可能




こんな人におすすめ
- 50cmペグを使っている人
- 大型タープを持っている人
- IGTの脚や長尺ギアを収納したい人
- 砂浜や雪上でキャンプをする人
注意点
- 日常使いには大きすぎる場合がある
- 重量が1.1kgあり、他のサイズより重い
マルチコンテナ Sユニット ― IGTとの相性抜群
参
主なスペック
- 製品型番: UG-078
- サイズ: 380mm × 265mm × 130mm (h)
- 重量: 800g
- 素材: 綿帆布(10号・パラフィン・PU加工)※他のサイズより厚手
- 価格(税込): 約8,184円






参


こんな人におすすめ
- IGTシステムを使っている人
- シェルフコンテナ50と組み合わせて使いたい人
- より頑丈な素材を求める人
- 食器や調理器具をまとめて収納したい人
注意点
- 長いペグの収納には向かない
- 他のサイズと形状が異なるため、用途が限定される場合も
マルチコンテナのサイズ比較表
| 項目 | S | M | L | Sユニット |
|---|---|---|---|---|
| 型番 | UG-073R | UG-074R | UG-075R | UG-078 |
| サイズ | 340×130×155mm | 440×160×150mm | 540×180×160mm | 380×265×130mm |
| 重量 | 660g | 880g | 1,100g | 800g |
| 価格(税込) | 6,468円 | 7,788円 | 9,108円 | 約8,184円 |
| 素材 | 6号帆布 | 6号帆布 | 6号帆布 | 10号帆布 |
| 適合ペグ | 30cm | 40cm | 50cm | - |
その他の収納アイテム


ガビングスタンド ― おしゃれなゴミ箱


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ウォータープルーフユニットギアバッグ ― 防水収納+簡易シンク
参



パックシンク ― 折りたたみ式の万能シンク



シェルフコンテナ vs マルチコンテナ どっちを選ぶ?


シェルフコンテナが向いている人
- 頑丈な収納が欲しい人
- 棚としても使いたい人
- デザイン性を重視する人
- 車載時にきれいにスタッキングしたい人
- 自宅でもインテリアとして使いたい人
マルチコンテナが向いている人
- ペグやハンマーなど鋭利なものを収納したい人
- 軽量さを重視する人
- 予算を抑えたい人
- 特定のギアに合わせたサイズが欲しい人




メンテナンスと注意点


シェルフコンテナのメンテナンス
- スチール製なので、雨ざらしにすると錆びる可能性がある。使用後は乾燥させて保管すること
- 持ち手の竹材は直射日光や水濡れで劣化することがある。時々オイルを塗ってやると長持ちする
- 重量があるため、中身を入れすぎると運搬が困難になる
マルチコンテナのメンテナンス
- 帆布製なので、水に濡れた際は乾燥させてからしまうこと
- パラフィン・PU加工により撥水性はあるが、完全防水ではない
- ロゴのプリントは使用により薄れることがある


まとめ ― 自分に合った収納ケースを見つけよう






比較表
| カテゴリ | 製品名 | 特徴 | おすすめユーザー |
|---|---|---|---|
| ハードケース | シェルフコンテナ 25 | コンパクト、2WAY機能、スタッキング可 | 取り回し重視、複数個使いたい人 |
| ハードケース | シェルフコンテナ 50 | 大容量、2WAY機能、存在感抜群 | ファミリーキャンプ、インテリア使い |
| ソフトケース | マルチコンテナ S | 軽量、小物収納向け | 30cmペグ使用者、カトラリー収納 |
| ソフトケース | マルチコンテナ M | 汎用性高い、ペグケースの定番 | 40cmペグ使用者、初めての1個に |
| ソフトケース | マルチコンテナ L | 長尺対応、大容量 | 50cmペグ使用者、長いギア収納 |
| ソフトケース | マルチコンテナ Sユニット | 10号帆布で頑丈、IGT対応 | IGTユーザー、シェルコン50との組み合わせ |
最後に、どの収納ケースを選ぶにしても、まずは店頭で実物を確認することをおすすめする。サイズ感や重量感は、手に取ってみないとわからないものだ。スノーピークの直営店やアウトドアショップで、ぜひ実際に触れてみてほしい。