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導入
スノーピーク──キャンプ場でよく見かけるあのブランド。焚火台やテーブル、チェアのイメージが強いですよね。でも実は、登山・トレッキング向けの軽量ギアも豊富にラインナップされているって、知っていましたか?
「キャンプブランドでしょ?登山には関係ないんじゃ…」と思っている方、ちょっと待ってください。創業の原点は実は登山用品なんです。しかも、燕三条の金属加工技術を活かしたチタン製品や、超軽量の山岳テントなど、登山者が注目すべきアイテムが揃っています。
今回は、そんなスノーピークの登山・トレッキングギアを徹底解説。「本当に登山で使えるの?」「定番ブランドとどう違うの?」という疑問に、登山ガイドの先生がわかりやすく答えます。
登場人物紹介
登山初心者。見た目重視で形から入るタイプ。専門用語が苦手で、素朴な疑問や不満を正直に口にする。
登山歴20年のベテラン。機能性を重視し、実体験に基づいた解説が得意。デメリットも隠さず伝える誠実な性格。
まず知っておきたい!スノーピークと登山の深い関係
先生、スノーピークって完全にキャンプのブランドですよね?友達のお父さんがよくテント持ってるの見かけます。
そう思われがちだが、実は違うんだ。スノーピークは1958年に新潟県の燕三条で創業した日本のブランドで、創業者の山井幸雄氏が当時の登山用品に満足できず、自らピトン(登山用の金属杭)を作り始めたのが原点なんだ。
そうなんだ。だから今でも登山・トレッキング向けの製品がある。特にチタン製品は、燕三条の金属加工技術を活かした高品質なものが多い。
参
「スノーピーク(Snow Peak)は、1958年に新潟県燕三条市で創業した日本のブランドで、使いやすさと高い品質を兼ね備えた登山用品やキャンプ用品を提供しており、国内外で人気を集めています。」出典
https://basecamp-jp.com/
へー、じゃあちゃんと登山でも使えるってことですか?
もちろんだ。ただし、モンベルやMSRのような登山専門ブランドとは少しラインナップが違う。トレッキングポールやヘッドランプは展開していないので、そこは別ブランドで揃える必要がある。でもテント、バーナー、クッカー、マグカップ、テーブルあたりは、登山者にもかなり支持されているぞ。
なるほど…全部揃えるわけじゃなくて、いいとこ取りするブランドなんですね。
スノーピークの登山ギア、主なカテゴリ
まず、スノーピークの登山・トレッキング向け製品を大きく分類するとこうなる。
主なカテゴリ一覧
- 山岳テント:ファル Pro.air シリーズ
- 超軽量テーブル:オゼンライト
- シングルバーナー:ギガパワーマイクロマックスウルトラライト
- チタンマグ:チタンシングルマグ(220/300/450ml)
- クッカー:ソロセットチタン、チタントレック、アルミパーソナルクッカー等
- LEDランタン:たねほおずき、ほおずき
ソロ登山やUL(ウルトラライト)志向の人には人気があるんだ。山頂でコーヒーを淹れる時、バーナーを安定して置ける場所があると便利だからな。
軽さと設営のしやすさなら「ファル Pro.air」シリーズ
Image Prompt: 北アルプスの稜線にスノーピークのファルPro.airテントを設営している登山者。背景に雲海が広がる。
スノーピークの山岳テントで代表的なのがファル Pro.air シリーズだ。ソロからグループまで、2人用・3人用・4人用がラインナップされている。
山岳テントって、モンベルのステラリッジとかが有名ですよね?それと何が違うんですか?
良い質問だ。ファル Pro.air の最大の特徴はアウトフレーム構造──つまり、フライシートを先に立ち上げてから、インナーテントを吊り下げる方式だ。
雨の中で設営しても、インナーが濡れにくいんだ。通常のテントは、インナーを先に建てるからな。悪天候での設営には大きなアドバンテージになる。
参
「ファル Pro.air シリーズは、インナーテントはフライシートに吊り下げる方式で、設営・撤収が容易です。インナーテントを取り外せばシェルターとして利用することも可能で、荷物の軽量化にもつながります。」出典
https://www.yamahack.com/2899
そうだな。荷物を極限まで軽量化したい時には、インナーを外して使うこともできる。
ファル Pro.air 2 のスペック
主なスペック
- 対応人数:2名
- 重量:1,710g(本体・フレームのみ)
- インナー内寸:210×130×100(h)cm
- 収納サイズ:本体ケース直径17×33cm、フレームケース11×50cm
- フライシート:20Dシリコンポリエステルミニリップストップ・PUコーティング(耐水圧1,500mmミニマム)
- フレーム:ジュラルミンA7001(直径9mm)
モンベルのステラリッジ2は本体だけで約1,430gだから、それよりはやや重い。ただし、ステラリッジはレインフライが別売りで約15,000円追加になる。価格も合わせて比較すると、こうなる。
| 項目 |
ファル Pro.air 2 |
ステラリッジ2 |
| 重量 |
1,710g |
約1,430g(本体のみ) |
| 価格 |
約60,000円 |
本体+フライ=約51,000円 |
| 構造 |
アウトフレーム |
吊り下げ式 |
| 設営 |
フライ先行 |
インナー先行 |
そうだな。ただ、悪天候での設営のしやすさや、デザイン性を重視するならファル Pro.air は十分選択肢に入る。バイクキャンプ愛好家からは『最良のテント』との評価も得ているくらいだ。
参
「バイクキャンプ愛好家からは、ファル Pro.air 2が『最良のテント』との評価も得ています。」出典
https://kakaku.com/
耐水圧の「ミニマム」表記について
「耐水圧1,500mmミニマム」って何ですか?普通の表記と違います?
いい気づきだ。これはスノーピーク独自の表記で、生地のどの1点を測定しても最低1,500mm以上を保証するという意味だ。一般的な耐水圧表記は平均値を示すことが多いので、より厳しい品質基準と言える。
参
「スノーピーク独自の『ミニマム』という耐水圧表記を採用しており、これは生地のどの1点を測定しても最低1,500mmの耐水圧を保証するという意味です。」出典
https://www.kojitusanso.jp/special/snowpeak-tent/
つまり、どこを測っても1,500mm以上ってことですか。細かいところまでこだわってますね。
こんな人におすすめ
- 悪天候での設営を重視する人
- デザイン性の高いテントが欲しい人
- バイクツーリングやソロキャンプも兼ねる人
注意点
- モンベルやアライテントと比較すると高価格
- メッシュ部分が少なく、夏場は暑いという声も
- 純粋な軽量性ではステラリッジに劣る
山頂のお供に「オゼンライト」
Image Prompt: 北アルプスの山頂でオゼンライトにバーナーとシェラカップを置いてコーヒーを淹れる登山者。
次に紹介するのはオゼンライト。スノーピークの超軽量ミニテーブルで、山岳専用としてリリースされている製品だ。
普通はそう考えるだろう。だが、これはわずか270gだ。
しかも収納サイズはA4ハーフサイズ、つまり文庫本くらいの大きさに収まる。
参
「本体重量は270gと非常に軽量で、収納サイズは297×120×25mmとA4ハーフサイズに収まります。」出典
https://aocamp.com/
そうなんだ。岩場やガレ場では、バーナーを安定して置ける場所を探すのが大変な時がある。オゼンライトがあれば、どこでも安定したクッキングスペースを確保できる。
オゼンライトのスペック
主なスペック
- 使用時サイズ:297×210×85(h)mm(A4用紙とほぼ同サイズ)
- 収納サイズ:297×120×25mm
- 重量:270g
- 素材:天板=アルミニウム合金(パンチング加工)、スタンド=ステンレス鋼
- 価格:約6,000円
天板に小さな穴が空いているんだ。これには軽量化と、風防効果という二つのメリットがある。
参
「天板のアルミにはパンチング加工が施されており、これが軽量化に貢献しています。」出典
https://stbnikki.com/
参
「天板にパンチング穴があるため、風防として使えるというユニークなメリットも挙げられています。」出典
https://aocamp.com/
山頂でコーヒーを飲むソロ登山者には、かなり人気がある。ソロ登山には最適なテーブルと結論づけるレビューもあるくらいだ。
参
「超軽量設計であり、コンパクトに収納できるため、日帰り登山者にも嬉しい仕様です。山頂でお湯を沸かしてコーヒーを飲んだり、一人分の料理をする際にちょうど良いサイズで、ソロ登山には最適なテーブルと結論づけるレビューもあります。」出典
https://camptakany.com/
でも6,000円って、テーブルにしては高くないですか?
正直な感想だな。確かに、100均で売っているようなものと比べれば高い。ただ、270gという軽さと、岩場でも安定するステンレス脚を考えると、この価格にも納得できるという声が多い。
こんな人におすすめ
- 山頂でコーヒーや軽食を楽しみたい人
- ソロ登山、UL(ウルトラライト)志向の人
- 不安定な場所でもバーナーを使いたい人
注意点
- 約6,000円と同サイズのテーブルでは高価格
- 重い調理器具を置くには不向き
- 組み立てにはややコツが必要(慣れれば15秒)
世界最軽量クラス「ギガパワーマイクロマックスウルトラライト」
Image Prompt: オゼンライトの上でスノーピークのギガパワーマイクロマックスウルトラライトが稼働している様子。チタンマグでお湯を沸かしている。
次はバーナーですね。名前が長すぎて覚えられないんですけど…。
はは、確かに長いな。ギガパワーマイクロマックスウルトラライト──略して「マイクロマックス」と呼ばれることが多い。
一言で言えば、世界最軽量クラスのシングルガスバーナーだ。なんと本体重量はわずか56g。
参
「本体重量は56gと非常に軽量で、収納ケースに入れた状態でも100g以下に収まります。」出典
https://soloniwa.jp/
しかも収納サイズは卵とほぼ同じ。クッカーの中に入れて持ち運べる。
参
「収納サイズは67mm×34mm×80mmと非常に小さく、卵とほぼ同じ大きさです。」出典
https://sakanakokoro.com/
ギガパワーマイクロマックスウルトラライトのスペック
主なスペック
- 重量:56g
- 収納サイズ:67×34×80mm
- 出力:2,800kcal/h
- ゴトク:4本(風防効果あり)
- 点火装置:非搭載
そうなんだ。軽量化のためにイグナイターは省略されている。別途ライターやマッチが必要になる。
確かに手間は増える。ただ、点火装置は標高の高い場所や低温では着火しにくくなることがある。だから、予備のライターを持つのはどのみち推奨される。そう考えると、最初から点火装置に依存しない設計というのも一つの考え方だ。
なるほど…軽さを取るか、便利さを取るかってことですね。
その通り。あと、4本ゴトクは一般的な3本ゴトクより安定感があるのもポイントだ。
参
「4本ゴトクで構成されており、一般的な3本ゴトクのバーナーと比較して安定感があります。」出典
https://trailspace.com/
2,800kcal/hで、1リットルの水を3〜4分で沸騰させられる。この軽さでこの火力は、かなり優秀だ。
参
「特定のテストでは、水1リットルを3〜4分で沸騰させることができたと報告されています。」出典
https://trailspace.com/
こんな人におすすめ
- UL(ウルトラライト)志向の登山者
- ソロ登山で荷物を極限まで減らしたい人
- バックアップバーナーが欲しい人
注意点
- イグナイター非搭載のため、ライター等が必要
- 風に弱い傾向があり、ウィンドスクリーン推奨
- 同社の「ギガパワーストーブ"地"」より高価な場合も
登山者の定番「チタンシングルマグ」
Image Prompt: 山小屋の前でスノーピークのチタンシングルマグを手に持ち、温かいコーヒーを飲む登山者。
スノーピークのマグって、よく見かけますよね。山でもキャンプでも。
チタンシングルマグは、スノーピークを代表するロングセラー製品だな。登山者からキャンパーまで、幅広く愛用されている。
チタンって何がいいんですか?ステンレスと何が違うんですか?
大きく3つのメリットがある。軽い、丈夫、錆びにくいだ。
参
「チタン製であるため非常に軽量で丈夫です。登山では装備の軽量化が重要視されるため、この点は大きなメリットとなります。」出典
https://humbert-tomoyuki.com/
サイズによって違うが、一番小さい220mlで45g、一番大きい450mlでも70gだ。
チタンシングルマグのスペック比較
| モデル名 |
サイズ |
重さ |
容量 |
特徴 |
| チタンシングルマグ220 |
φ67.2×79mm |
45g |
220ml |
少量向け、お酒にも |
| チタンシングルマグ300 |
φ76.2×82mm |
50g |
300ml |
汎用性No.1 |
| チタンシングルマグ450 |
φ86.2×91.5mm |
70g |
450ml |
クッカー兼用可 |
あれ、シングルウォールって書いてありますけど、保温性はあるんですか?
正直に言うと、保温性はほぼない。シングルウォール構造だから、熱い飲み物はすぐ冷める。
いや、シングルウォールには別のメリットがあるんだ。直火にかけられる。
チタンシングルマグなら可能だ。お湯を沸かしたり、スープを温めたり、袋麺を調理したりできる。つまりクッカーとしても使えるんだ。
参
「シングルウォール構造のため、直接火にかけることができます。これにより、お湯を沸かしたり、飲み物を温め直したり、簡単な調理(袋麺など)をしたりと、クッカーとしても活用できます。」出典
https://takao-log.com/
マグとクッカー兼用で70g…!それはかなり効率良いですね。
450mlはカップヌードルのお湯(約300ml)を沸かすのにちょうど良い容量だから、登山でクッカー兼用したい人には特におすすめだ。
なるほど!ダブルウォールとシングルウォール、どっちがいいかは用途次第なんですね。
その通り。ただし、直火で使った後はマグ自体がかなり熱くなるから、軍手をするなど火傷には注意が必要だぞ。
こんな人におすすめ
- 装備を軽量化したい登山者
- マグとクッカーを兼用したい人
- 丈夫で長く使えるギアが欲しい人
注意点
- シングルウォールなので保温・保冷性はない
- 直火使用後は火傷に注意
- 保温性が欲しい場合はダブルウォールを検討
本格調理なら「ソロセットチタン」と「トレック」シリーズ
Image Prompt: テント場でソロセットチタンを使ってラーメンを調理している登山者。OD缶とバーナーがセットアップされている。
マグで調理はちょっとハードル高いかも…。普通のクッカーはないんですか?
もちろんある。代表的なのはソロセットチタンとトレックシリーズだ。
ソロセットチタン
ソロセットチタンは、ソロ登山やツーリングに最適なクッカーセットだ。ポット(880ml)とカップ(540ml)がセットになっている。
本体のみで181g。しかも、ポットの中にOD缶(110g)と小型バーナーを収納できるスタッキングシステムが特徴だ。
参
「スノーピーク独自のスタッキングシステムにより、ポットの中に110gのガス缶と小型ストーブを収納できるため、携行性に優れています。」出典
https://snowpeak.co.jp/
バーナーとガス缶も中に入るんですか!効率良いですね。
縦長の形状だから、ザック内のデッドスペースにも収まりやすい。
ソロセットチタンのスペック
主なスペック
- 重量:約181g(本体のみ)
- セット内容:ポット(880ml)、カップ(540ml)、フタ、メッシュケース
- 素材:チタニウム
- 価格:約12,000円
でも、チタンって熱伝導が悪いんですよね?ご飯とか炊けるんですか?
鋭いな。正直、炊飯には向かない。熱が均一に伝わらないから、焦げ付きやすいんだ。
参
「チタンは熱伝導率が低いため、米を炊くと焦げ付きやすいというデメリットがあります。炊飯目的であればアルミ製のクッカーが推奨されます。」出典
https://nap-camp.com/
主に湯沸かしとインスタント食品の調理だな。山でラーメンを作る、フリーズドライの食事を戻す、そういった用途にはぴったりだ。
チタントレック900 / 1400
より汎用的に使いたいなら、トレックシリーズもある。チタントレック900は175g、1400は2〜3人向けの大きめサイズだ。
| モデル |
容量 |
重量 |
特徴 |
| チタントレック900 |
900ml |
175g |
ソロ向け、フタは皿/フライパン可 |
| チタントレック1400 |
1,400ml |
- |
2〜3人向け、フタは500mlフライパン可 |
アルミパーソナルクッカーセット
その場合はアルミパーソナルクッカーセットがおすすめだ。アルミニウム製で熱伝導が良く、ご飯も炊けるし、鍋料理もできる。
参
「アルミニウム製で熱伝導率が高いため、短時間で効率的に調理ができます。」出典
https://bepal.net/
アルミパーソナルクッカーセットのスペック
主なスペック
- 重量:約500g(セット全体)
- セット内容:深型鍋、浅型鍋、フタ×2
- 素材:アルミニウム
- 機能:計量目盛り付き、ガス火・焚き火対応、OD缶収納可
- 価格:約5,500円
そうだな。軽さを取るならチタン、調理の幅を取るならアルミ。どちらもメリット・デメリットがある。
こんな人におすすめ(チタン)
- 軽量化を最優先する人
- 湯沸かしとインスタント調理がメインの人
こんな人におすすめ(アルミ)
- 山でも炊飯や鍋料理をしたい人
- コストパフォーマンス重視の人
テント内で活躍「たねほおずき」
Image Prompt: テント内でスノーピークのたねほおずきが点灯している様子。暖色の柔らかい光がテント内を照らす。
ランタンもあるんですか?登山って普通ヘッドライトじゃないですか?
その通り、メインのライトはヘッドランプが基本だ。ただ、テント内ではハンズフリーで使えるランタンが便利なんだ。
できなくはないが、ヘッドランプはスポット光が多い。テント内全体を優しく照らすなら、ランタンの方が向いている。
スノーピークにはたねほおずきとほおずきという2種類のLEDランタンがある。登山向きなのは圧倒的に軽いたねほおずきだ。
たねほおずきのスペック
主なスペック
- 重量:57g(電池除く)
- サイズ:直径62mm×高さ75mm
- 明るさ:最大60ルーメン
- 点灯時間:Hiモード60時間、Lowモード100時間
- 電源:単4形アルカリ乾電池×3本
- 機能:マグネット付きループ、無段階調光、ゆらぎモード
- 価格:約5,500円
参
「電池を除く本体重量はわずか57gと非常に軽量です。」出典
https://web-farm.jp/
しかも、マグネット付きのループがあるから、テントのループや衣類のベルトなどどこにでも取り付けられる。
参
「マグネット付きのループを搭載しており、テントのループや細いフレーム、衣類やザックのベルトなど様々な場所に取り付けて使用できます。」出典
https://slowcamp.net/
100時間も持つなら、1泊2日の登山なら余裕ですね。
予備ライトとしても優秀だ。暖色系の光は目にも優しいし、テント泊の雰囲気作りにもなる。
たねほおずき vs ほおずき
| 項目 |
たねほおずき |
ほおずき |
| 重量 |
57g |
165g |
| 明るさ |
60ルーメン |
100ルーメン |
| 点灯時間 |
60〜100時間 |
10時間 |
| 機能 |
ゆらぎモード(プログラム) |
ゆらぎモード(風感知)、おやすみモード |
| 登山適性 |
◎ |
△(重め) |
キャンプなら良いが、登山ではたねほおずき一択だな。
こんな人におすすめ
- テント泊登山でハンズフリーのライトが欲しい人
- 予備ライトとして軽量なものを探している人
- 暖色系の優しい光が好きな人
注意点
- ヘッドランプの代わりにはならない(補助用途)
- 60ルーメンは読書には十分だが、調理には暗い場合も
スノーピークの「永久保証」と安心のアフターサービス
スノーピークって高いイメージがあるんですけど、その分何か良いことあるんですか?
良い質問だ。スノーピークには永久保証という独自のサービスがある。
そうだ。製品に保証書は付属していないが、それは「メーカーとして製品に責任を持つのは当然」という考え方に基づいている。
参
「スノーピークの製品には保証書が添付されていませんが、これはメーカーが製品の品質に責任を持つのは当然という考えに基づいています。製品が破損した場合でも、可能な限り修理を行い、お客様に長く愛用してもらうことを大切にしています。」出典
https://snowpeak.co.jp/afterservice
保証書がないのに保証してくれるって、逆に自信があるってことですね。
その通り。しかも修理対応が早い。目標平均修理日数は2日と設定されている。
参
「修理の受付から発送までを自社の専門部署であるアフターサービスが担当しています。目標平均修理日数を2日と設定し、迅速な対応に努めています。」出典
https://snowpeak.co.jp/afterservice
もちろん、素材の経年劣化や使用による激しい損傷など、修理不可能な場合もある。だが、可能な限り対応してくれるのは安心だ。
修理依頼の方法
- オンライン修理受付(ポイントカード番号があればWebで申請可能)
- ディーラー・直営店への持ち込み
- アフターサービスルームへ直接持ち込み(新潟・福岡)
他にもテントやタープの乾燥サービス、ショックコードの交換など、メンテナンスサービスも充実している。
高くても長く使えるなら、結果的にお得かもしれませんね。
登山ギアとしてのスノーピーク、正直どうなの?
先生、正直なところ、スノーピークの登山ギアってモンベルやMSRと比べてどうなんですか?
スノーピークの強み
強みリスト
- 燕三条の金属加工技術を活かしたチタン製品の品質
- 軽量性への追求(オゼンライト270g、バーナー56gなど)
- 永久保証で長期的な安心感
- スタッキングシステムでパッキング効率向上
- デザイン性──シンプルで美しい
考慮すべき点
注意点リスト
- 価格帯が競合製品と比較して高め
- 専門登山ブランドほど特化していない
- トレッキングポールやヘッドランプなど展開していないカテゴリがある
- キャンプブランドのイメージが強い(登山ショップでの取り扱いが少ない場合も)
つまり、全部スノーピークで揃えるのは無理だけど、チタンマグとかバーナーは選ぶ価値があるってことですか?
その通り。いいとこ取りで使うブランドだと思えばいい。モンベルでバックパックと靴を揃えて、マグとバーナーはスノーピーク、みたいな組み合わせは十分アリだ。
おすすめの組み合わせ例
ソロ日帰り登山向けセット
荷物を極限まで軽くしたい日帰り登山なら、この組み合わせがおすすめだ。
| 製品 |
重量 |
価格(税込目安) |
| オゼンライト |
270g |
約6,000円 |
| ギガパワーマイクロマックスウルトラライト |
56g |
約6,000円 |
| チタンシングルマグ450 |
70g |
約3,500円 |
| 合計 |
約400g |
約15,500円 |
400gでテーブル、バーナー、マグが揃うんですね!
ソロテント泊向けセット
| 製品 |
重量 |
価格(税込目安) |
| ファル Pro.air 2 |
1,710g |
約60,000円 |
| オゼンライト |
270g |
約6,000円 |
| ソロセットチタン |
181g |
約12,000円 |
| ギガパワーマイクロマックスウルトラライト |
56g |
約6,000円 |
| たねほおずき |
57g |
約5,500円 |
| 合計 |
約2,300g |
約89,500円 |
確かに初期投資は大きい。だが永久保証があるから、長く使えば元は取れる。それに、この軽さで揃えられるのは魅力だ。
まとめ:スノーピークで揃えたいベストアイテムは?
最初の1つならチタンシングルマグ450だな。70gと軽く、クッカーとしても使えて、長く愛用できる。3,500円程度で手が出しやすいのもポイントだ。
気に入ったら、次はバーナーやオゼンライトを追加していくといい。テントは大きな買い物だから、最後に検討すれば十分だ。
スノーピーク登山ギア比較表
| 製品名 |
重量 |
価格帯 |
おすすめ度 |
| ファル Pro.air 2 |
1,710g |
約60,000円 |
★★★☆☆ |
| オゼンライト |
270g |
約6,000円 |
★★★★☆ |
| ギガパワーマイクロマックスウルトラライト |
56g |
約6,000円 |
★★★★★ |
| チタンシングルマグ450 |
70g |
約3,500円 |
★★★★★ |
| ソロセットチタン |
181g |
約12,000円 |
★★★★☆ |
| たねほおずき |
57g |
約5,500円 |
★★★★☆ |
よーし、まずはマグ買って、山頂でコーヒー淹れてみます!
それがいい。実際に使ってみて、スノーピークの良さを体感してくれ。登山用品店で手に取って、燕三条クオリティを確かめてみるんだぞ。
最後に、登山ギアは実際に試してみることが大切です。特にテントは高価な買い物なので、レンタルで試すのもおすすめ。スノーピークのギアが気になった方は、ぜひ直営店やアウトドアショップで実物を見てみてください。その質感と軽さに、きっと驚くはずです。