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山頂で腕のGarminスマートウォッチを確認する登山者のイメージ。背景には雄大な山並みと青空が広がる。

導入

「登山用のスマートウォッチが欲しいけど、ガーミンって種類が多すぎて何が何だか…」

そんな悩みを持っている登山者は多いはず。GPS精度が高い、バッテリーが長持ち、頑丈——ガーミンの評判は聞くけれど、いざ調べると「Instinct」「Fenix」「Enduro」と複数のシリーズが並んでいて、何が違うのかわからない。価格も5万円台から17万円超まで幅広いから、余計に迷ってしまう。

この記事では、登山ガイド歴20年のベテランと、登山初心者の女子高生が対話形式で、ガーミンの各シリーズの特徴と違いを徹底解説。あなたにぴったりの1本が見つかるはずだ。


登場人物紹介

JK(女子高生):登山を始めたばかりの初心者。形から入るタイプで、見た目やかわいさを重視。専門用語が苦手で、素朴な疑問や不満は正直に口にする。

先生(登山ガイド):登山歴20年のベテラン。機能性と安全性を重視し、道具への愛と知識は深い。初心者の気持ちも理解しながら、正直にメリット・デメリットを伝える。


なぜガーミンは登山で選ばれるのか

JK
先生、スマートウォッチってApple Watchとかもありますよね? なんで登山だとガーミンが人気なんですか?
先生
良い質問だ。結論から言うと、GPS精度バッテリー持ち堅牢性の3つが飛び抜けているからだ。
JK
GPS精度って、スマホでもGPS使えますよね?
先生
スマホのGPSは街中では十分だが、山間部や谷筋、樹林帯では精度が落ちることがある。ガーミンの上位モデルはマルチGNSSとマルチバンドに対応していて、複数の衛星システムを使い分けることで精度を高めている。

参考情報: 「GNSSマルチバンドテクノロジーに対応しており、L1信号とL5信号の両方を受信可能です。これにより、山間部や都市部のビル群など、GPS信号が捕捉しにくい場所でも高い精度で位置情報を取得できます。」

出典https://funq.jp/

JK
マルチ何とか…呪文みたいですね。
先生
簡単に言うと、GPS、ロシアのGLONASS、EUのGalileo、日本の「みちびき」、中国のBeiDouなど、世界中の測位衛星を同時に使って、山の中でも現在地を正確に把握できるということだ。
JK
へえ、世界中の衛星を味方につけてるんですね!じゃあバッテリーはどうなんですか?私、充電し忘れとか多いんで…。
先生
それこそガーミンの真骨頂だ。たとえばInstinctシリーズのソーラー充電モデルは、条件が良ければスマートウォッチモードで無制限に使える。
JK
無制限!?充電しなくていいってことですか?
先生
理論上はな。実際には使い方次第だが、Apple Watchが1〜2日で充電が必要なのに対し、Instinctなら数週間は持つわけだ。テント泊の縦走でも電池切れの心配がほぼない。
JK
それはすごい…。でも頑丈って言っても、時計って繊細そうじゃないですか?
先生
ガーミンの登山向けモデルはMIL-STD-810という米軍規格に準拠している。耐熱、耐衝撃、耐水性をクリアしていて、100m防水だ。岩場でぶつけても、雨に打たれても平気だな。
JK
なるほど、つまりタフで長持ちで正確ってことですね。じゃあ、Instinct、Fenix、Enduroって何が違うんですか?
先生
ここからが本題だ。順番に見ていこう。

コスパ最強のタフネスモデル「Instinctシリーズ」

Image Prompt: 岩場を歩く登山者の腕に装着されたGarmin Instinct。モノクロディスプレイに高度と心拍数が表示されている。背景は険しい岩稜。

先生
まずInstinctシリーズだ。これは堅牢性とバッテリー持ちを重視したコストパフォーマンス最優秀モデルと言える。
JK
コスパがいいんですね!お財布に優しいのは助かります。
先生
エントリーモデルのInstinct Eで約5万円台、上位のInstinct 3 Dual Powerでも約7万円台だ。Fenixシリーズが14〜17万円することを考えると、手が届きやすい。

参考情報: 「Instinctシリーズは、コストパフォーマンスに優れ、頑丈さと優れたバッテリー持続時間を重視したアウトドアGPSウォッチです。」

出典https://toablog.jp/

JK
デザインはどうなんですか?正直、ちょっとゴツくないですか?
先生
ははは、正直だな。確かにG-SHOCKのような武骨なデザインだ。「スポーティーすぎて普段使いには…」という声もある。ただ、このゴツさが堅牢性の証でもある。繊維強化ポリマーケースとCorning Gorillaガラスで、相当な衝撃にも耐える。
JK
でも、女子としてはもう少し細身のほうが…。
先生
君のような人にはInstinct 2Sがある。40mmケースで重量42g、女性や手首の細い人にフィットしやすい設計だ。

参考情報: 「Instinct 2Sは、40.0 x 40.0 x 13.3mmの本体サイズと42gの軽量性が特徴で、女性や手首の細い人にもフィットしやすい設計です。」

出典https://funq.jp/

JK
おお、そういうのもあるんですね!じゃあ画面はどうなんですか?カラーできれいなやつがいいな。
先生
Instinctは基本的にモノクロMIPディスプレイだ。色鮮やかではないが、屋外の直射日光下でも見やすいという大きなメリットがある。
JK
え〜、モノクロ…ちょっと地味じゃないですか?
先生
2025年に発売されたInstinct 3シリーズからAMOLEDモデルも加わった。鮮やかなカラー表示ができるようになったぞ。

参考情報: 「Garmin has unveiled the Instinct 3 series at CES 2025...This new lineup introduces significant enhancements, including the option for both solar charging and, for the first time in the Instinct series, an AMOLED display.」

出典https://www.tomsguide.com/

JK
おお!進化してますね!

Instinct 2Xの実力

先生
私が特におすすめするのはInstinct 2Xだ。
JK
どんなモデルですか?
先生
2023年発売で、50mmケース、重量67g。バッテリーはスマートウォッチモードで最大40日、GPSモードで最大60時間。ソーラー充電を活用すればさらに延びる。

参考情報: 「Instinct 2Xは、スマートウォッチモードで最大40日間、ソーラー充電を活用すれば無制限のバッテリー持続時間を実現します。」

出典https://news.mynavi.jp/

JK
40日って…もう月イチ充電でいいじゃないですか。
先生
その通りだ。さらに全モデルにLEDフラッシュライトが搭載されている。ヘッドライトを忘れたとき、テント内で物を探すとき、暗闘での緊急時に地味に役立つ。
JK
え、時計が懐中電灯になるんですか?すごい!
先生
あとはSuica対応だ。登山口までの電車移動や、下山後のコンビニで財布を出さなくていい。
JK
それめっちゃ便利!

Instinctシリーズの注意点

JK
でも安いってことは何か弱点があるんですよね?
先生
鋭いな。Instinctには詳細なカラー地図表示機能がない。現在地やルートは表示できるが、等高線入りの地形図をカラーで見ることはできない。
JK
じゃあ地図はスマホで見る感じですか?
先生
そうなる。あとはタッチスクリーン非対応で、全てボタン操作だ。グローブをしていても操作しやすい反面、地図の拡大縮小などは少し面倒だな。
JK
Wi-Fiもないって聞きましたけど…。
先生
その通り。地図データのダウンロードやファームウェアの更新はスマホ経由になる。ただ登山で使う分には大きな問題ではない。

主なスペック(Instinct 2X Dual Power)

  • ケースサイズ: 50.0 x 50.0 x 14.7mm
  • 重量: 67g
  • バッテリー: スマートウォッチモード最大40日(ソーラーで無制限)、GPSモード最大60時間(+85時間)
  • GPS: マルチGNSS + マルチバンド対応
  • Suica対応、LEDフラッシュライト

こんな人におすすめ

  • 初めての登山用GPSウォッチを探している
  • コストを抑えつつ本格的な機能が欲しい
  • バッテリー持ちを最優先したい
  • G-SHOCKのようなタフなデザインが好き

注意点

  • 詳細なカラー地図表示には非対応
  • タッチスクリーン非対応(ボタン操作のみ)
  • モノクロディスプレイ(Instinct 3 AMOLEDを除く)

プロ仕様の最高峰「Fenixシリーズ」

Image Prompt: 雪山を背景に、Garmin Fenix 8のカラー地図表示を確認している登山者。ウェアは本格的なアルパインスタイル。時計の画面には等高線と現在地のマーカーが見える。

先生
次はFenixシリーズだ。これはガーミンのフラッグシップで、機能全部入りのプロ仕様と言える。
JK
フラッグシップ…なんかカッコいい響き!でもお高いんでしょう?
先生
正直に言うと高い。Fenix 8で約14万円〜17万円だ。
JK
17万!?私のスマホより高いじゃないですか!
先生
ははは。だがその価値はある。まずFenixはカラー地図表示ができる。国土地理院の地形図ベースの日本詳細地形図がプリロードされていて、等高線、登山道、POI(地点情報)がすべて手元で確認できる。

参考情報: 「Fenixシリーズは、高機能と多機能を兼ね備えたガーミンのフラッグシップモデルで、プロフェッショナルな登山家やマルチスポーツアスリートに人気です。」

出典https://futaritozan.com/

JK
へー、時計で地図が見られるんですか。スマホ出さなくていいのは楽かも。
先生
しかもタッチスクリーンでピンチ操作ができる。地図の拡大縮小が直感的にできるんだ。

Fenix 8の革新的機能

JK
Fenix 8って最新モデルですよね?何がすごいんですか?
先生
2024年8月発売の最新フラッグシップだ。目玉は3つある。
先生
1つ目はスピーカーとデュアルマイク内蔵。Bluetooth接続したスマホ経由で通話ができる。
JK
え、時計で電話できるんですか!?
先生
音声コマンドにも対応していて、「ナビゲーションを開始」と話しかければ操作できる。音声メモも録音できるから、山頂で感動したことをメモするのにも使える。

参考情報: 「Fenix 8は、鮮やかで視認性の高いAMOLED(有機EL)ディスプレイを搭載したモデルが新たに加わりました。スピーカーとデュアルマイクが内蔵され、音声コマンド、通話、音声メモなどが可能です。」

出典https://www.garmin.co.jp/

JK
なんか未来っぽい…!
先生
2つ目はダイビング機能。水深40mまで対応していて、レクリエーショナルダイビングにも使える。
JK
ダイビング!?私、登山の話をしてるんですけど…。
先生
まあ、沢登りや渓流釣りで水に落ちても余裕ということだ。3つ目はLEDフラッシュライト。Instinctにも付いているが、Fenixにも搭載された。
JK
便利機能てんこ盛りですね…。でもそこまで必要かなぁ。
先生
正直に言えば、日帰り登山が中心なら機能過剰かもしれない。ただ、一度買えば5年10年と使えるという考え方もできる。

Fenix 8のバッテリー性能

JK
バッテリーはどうなんですか?機能が多いと電池持ち悪そう…。
先生
51mmモデルで見ると、AMOLEDモデルがスマートウォッチモード約29日、GPSモード約84時間。ソーラー充電対応のDual Powerモデルだとスマートウォッチモード約48日、GPSモード約149時間だ。
JK
84時間って…3日半も持つんですか!
先生
GPSを使い続けてその時間だからな。テント泊2泊3日の縦走でも余裕だ。

参考情報: 「Fenix 8シリーズは、2024年8月29日に発売されました。Fenix 8 AMOLED Sapphire Editionの価格は149,600円~178,000円程度です。」

出典https://kakakumag.com/

Fenixシリーズの注意点

JK
17万円以外のデメリットってありますか?
先生
サイズと重量だな。51mmモデルは存在感抜群だが、「デカすぎる」という声もある。あと、機能が多すぎて使いこなすのに時間がかかる。
JK
宝の持ち腐れになりそう…。
先生
最初から全機能を使おうとせず、GPS、地図、心拍数あたりから始めて、徐々に他の機能を試していくのがいいだろう。

主なスペック(Fenix 8 AMOLED 51mm)

  • ケースサイズ: 43mm / 47mm / 51mmから選択
  • バッテリー: スマートウォッチモード約29日、GPSモード約84時間
  • ディスプレイ: AMOLEDカラー(またはDual Powerでソーラー対応)
  • 日本詳細地形図プリロード
  • スピーカー・デュアルマイク内蔵、水深40mダイビング対応

こんな人におすすめ

  • 地図を時計で確認したい
  • タッチスクリーンで直感的に操作したい
  • 長く使える最高スペックが欲しい
  • 登山以外のスポーツ(トレラン、ゴルフ、スキー)もやる

注意点

  • 価格が非常に高い
  • 本体サイズが大きめ
  • 多機能すぎて使いこなしに時間がかかる

超長時間バッテリーの怪物「Enduroシリーズ」

Image Prompt: 夕暮れの稜線を歩くウルトラランナー。腕にはGarmin Enduro 3。軽量なUltraFitナイロンバンドが印象的。

先生
最後はEnduroシリーズだ。これは超長時間バッテリーに特化したモデルで、ウルトラマラソンや長期縦走向けだ。
JK
ウルトラマラソンって何ですか?
先生
フルマラソンの42.195kmを超える超長距離レースだ。100kmとか、100マイル(160km)とか。山を走るトレイルランニングでは数十時間走り続けることもある。
JK
ひぃ…人間そんなに走れるんですか…。
先生
そういうエンデュランス(持久力)スポーツのために作られたのがEnduroだ。

Enduro 3の圧倒的バッテリー

JK
バッテリーはどれくらい持つんですか?
先生
Enduro 3は第3世代ソーラー充電技術を搭載して、GPSモードで最大320時間。約13日間だ。スマートウォッチモードなら最大90日。
JK
さ、320時間!?もう永遠じゃないですか!
先生
前モデルのEnduro 2と比べて200%以上の向上だ。1週間かかる北アルプス全山縦走でも、充電なしで記録を取り続けられる。

参考情報: 「Garmin Enduro 3は、第3世代ソーラー充電技術『Power Sapphireレンズ』により、バッテリー性能が大幅に向上しています。GPSモードでの稼働時間は、ソーラー充電を活用した場合、最大約320時間を実現。これは前モデル(Enduro 2)と比較して約200%以上の向上です。」

出典https://www.garmin.co.jp/

JK
そんな長期間山にいる人いるんですか…?
先生
いるんだな、これが。日本アルプスの縦走愛好家やトレイルランナーには心強い相棒だ。

Enduroの軽量設計

先生
もう一つの特徴は軽さだ。本体のみで57g、ナイロンバンド込みで63g。Fenix 8より軽い。
JK
タフなのに軽いってすごいですね。
先生
チタンベゼルとPower Sapphireガラスで堅牢性を保ちつつ、UltraFitナイロンバンドで快適性を確保している。長時間装着しても疲れにくい設計だ。

参考情報: 「アメリカ国防総省が定めるミルスペック(MIL-STD-810)に準拠した堅牢性を持ちながら、本体のみで57g、ナイロンバンドを含めても63gという軽量設計です。」

出典https://www.garmin.co.jp/

Enduroシリーズの注意点

JK
これも高いんですか?
先生
Enduro 3で約13万円だ。Fenixほどではないが、Instinctの倍近い。
JK
うーん、でも1週間の縦走なんて私やらないし…日帰りがメインの私にはオーバースペックかも。
先生
その通りだ。日帰り登山や1泊程度ならInstinctかFenixで十分。Enduroは本当に長時間・長期間のアクティビティをする人向けだ。
JK
なるほど、道具は使い方に合ってないともったいないですもんね。

主なスペック(Enduro 3)

  • 重量: 63g(ナイロンバンド込み)
  • バッテリー: スマートウォッチモード最大90日、GPSモード最大320時間(ソーラー)
  • ディスプレイ: 1.4インチ半透過MIP
  • 日本詳細地形図搭載
  • チタンベゼル、Power Sapphireガラス

こんな人におすすめ

  • 長期縦走(3日以上)を頻繁にする
  • ウルトラトレイルレースに出場する
  • 充電を一切気にしたくない
  • 軽量性も重視したい

注意点

  • 日帰り〜1泊程度の登山にはオーバースペック
  • 価格は約13万円と高め
  • Fenixとの機能差は主にバッテリーと軽量性

登山に役立つ主要機能を深掘り!

JK
3つのシリーズの違いはわかりました!でも、実際に山で役立つ機能って何があるんですか?
先生
よし、登山で特に有用な機能を掘り下げよう。

ABCセンサー(高度計・気圧計・コンパス)

先生
まずはABCセンサーだ。これは高度計(Altimeter)、気圧計(Barometer)、コンパス(Compass)の頭文字で、登山では必須の機能だ。
JK
高度計って地図と見比べて「今ここだ!」ってわかるやつですよね?
先生
その通り。気圧の変化から標高を測定する。例えば「あと標高差300m登れば山頂」といった判断に使える。累積の登り・下りも表示されるから、ペース配分にも役立つ。

参考情報: 「気圧高度計は、標高が上がるにつれて気圧が低下する原理を利用しています。現在地の標高や、設定した基準地点からの高度変化を測定できます。」

出典https://www.garmin.com/

JK
気圧計は何に使うんですか?
先生
天気の予測だ。急激に気圧が下がると、荒天が近づいている可能性が高い。山の天気は急変するから、早めに判断して引き返す根拠になる。

参考情報: 「気圧計は、周囲の気圧を測定することで天候の変化を予測するのに役立ちます。急激な気圧の低下は天候の悪化(荒天など)を示唆するため、早めの行動判断に繋がります。」

出典https://www.garmin.com/

JK
なるほど、安全登山に直結する機能なんですね。

心拍計で自分のペースを把握

先生
次は心拍計だ。光学センサーで手首から心拍数を測定する。
JK
心拍数を知って何の役に立つんですか?
先生
登山はマラソンと違って長時間の運動だ。110〜120bpm程度なら快適に長時間歩けるが、150bpmを超えるとオーバーペースの兆候だ。

参考情報: 「心拍数に基づき、オーバーペースになっていないかを確認し、適切な休憩タイミングやペース配分が可能です。例えば、心拍数110-120bpm程度であれば長時間快適に歩ける一方、150bpmを超えるとオーバーペースの兆候とされています。」

出典https://haute-chrono.com/

JK
私、登り始めるとすぐゼーハー言っちゃうんですよね…。
先生
それは最初から飛ばしすぎだ。心拍数を見ながら「ちょっとキツいな」と思ったら意識的にペースを落とす。そうすれば後半バテにくくなる。
JK
客観的な数字で自分の状態がわかるのはいいですね!

血中酸素(SpO2)トラッキングの実際

JK
血中酸素って高山病対策になるって聞いたんですけど…。
先生
確かにSpO2(血中酸素飽和度)を測定する機能はある。正常値は95%以上で、92%以下だと高山病のリスクが高まると言われている。
JK
じゃあ数値を見て「やばい、下山しよう」って判断できるんですね!
先生
ただ、正直に言っておかなければならないことがある。ガーミンのSpO2測定は医療目的ではない。高高度では精度が落ちるという研究報告もある。

参考情報: 「GarminデバイスのSpO2測定機能は、医療目的での使用を意図したものではなく、一般的なフィットネスおよびウェルネスの範囲での利用を目的としています。」

出典https://www.garmin.com/

参考情報: 「ある研究では、Garmin Fenix 5X Plusが4559mの高度で医療用デバイスや動脈血ガス分析と比較してSpO2を過大評価する可能性があり、その妥当性は低いと結論付けられています。」

出典https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/

JK
え!じゃあ当てにならないんですか?
先生
「目安にはなるが、絶対視はしない」というスタンスだな。高山病対策として正確な測定が必要なら、医療用の指先パルスオキシメーターを持っていくほうがいい。ガーミンはあくまで補助的な参考情報として使うんだ。
JK
過信は禁物ってことですね。

TracBack機能で道迷い防止

先生
地味だが非常に重要なのがTracBack機能だ。
JK
なんですかそれ?
先生
歩いてきた軌跡を記録していて、迷ったときにその道を正確に戻れるナビゲーション機能だ。
JK
パンくずを落としながら歩いてるみたいな?
先生
そうだ。霧で視界がなくなったとき、分岐で間違えたと気づいたとき、「来た道を戻る」がワンタッチでできる。これは命を守る機能と言っていい。
JK
確かに、山で迷うのってすごく怖いですもんね…。

YAMAPやヤマレコとの連携はできる?

JK
先生、私YAMAPを使ってるんですけど、ガーミンと連携できますか?
先生
残念ながら直接連携はできない。ただし、GPXファイルを介してデータのやり取りは可能だ。

参考情報: 「GarminとYAMAPは直接連携できませんが、GPXファイルを利用してデータ転送が可能です。」

出典https://haute-chrono.com/

JK
GPXファイル?
先生
GPS情報を記録した標準フォーマットだ。YAMAPで作った登山計画をGPXでダウンロードして、Garmin Connectにインポート、そしてガーミンに転送すれば、時計でルート案内ができる。
JK
ちょっと手間はかかるんですね。
先生
そうだな。手順をまとめると…

YAMAPからガーミンへ

  1. YAMAPで登山計画を作成し、GPXファイルをダウンロード(プレミアム会員向け機能)
  2. Garmin ConnectアプリでGPXをインポート
  3. ガーミンデバイスに転送

ガーミンからYAMAPへ

  1. Garmin ConnectからGPXファイルをエクスポート
  2. YAMAPで空の活動日記を作成し、GPXをインポート
先生
ヤマレコも同様だ。ヤマレコはGarmin対応GPXの出力にも対応している。

参考情報: 「ヤマレコはGarmin対応GPXファイルの書き出しに対応しており、複数日や複数トラックへの対応も考慮されています。」

出典https://www.yamareco.com/

JK
なるほど、完全に独立してるわけじゃないんですね。ちょっと面倒だけど、できないよりマシかな。
先生
そこは改善の余地ありだと私も思う。今後のアップデートに期待だな。

ガーミンの正直なデメリット

JK
ここまで良いことばかり聞きましたけど、ぶっちゃけデメリットはないんですか?
先生
当然ある。正直に言おう。

1. 価格が高い

先生
最大のデメリットはこれだ。Instinctでも5万円台、Fenixは14万円以上。Apple Watchと比べても高い印象だ。
JK
やっぱりそこですよね…学生には厳しい。

参考情報: 「ガーミンのスマートウォッチは、特に登山向けの高性能モデルになると高価になる傾向があります。」

出典https://yamano-media.com/

2. 多機能すぎて使いこなせない

先生
Fenixなど上位モデルは機能が多すぎて、「結局GPSしか使ってない」という人も多い。
JK
せっかく高いお金払ったのにもったいない…。
先生
だから自分に必要な機能を見極めて、それに見合ったモデルを選ぶのが大事だ。

3. アプリのUIが直感的でない

先生
Garmin Connectアプリは情報量は多いが、「どこに何があるかわかりにくい」という声もある。
JK
慣れが必要ってことですか?
先生
最初は戸惑うかもしれないが、使い込めば問題ない。

参考情報: 「Garmin Connectアプリは詳細なデータを提供しますが、UI(ユーザーインターフェース)が直感的ではなく、情報が多すぎて見づらいと感じるユーザーもいます。」

出典https://smartwatch-numa.com/

4. YAMAP・ヤマレコと直接連携できない

先生
さっき説明した通りだ。GPX経由の手間がかかる。

参考情報: 「YAMAPやヤマレコといった日本の主要な登山アプリとの直接的な連携はできない場合が多く、登山計画のデータをGarminにダウンロードする際に手間がかかることがあります。」

出典https://yamano-media.com/

5. サイズが大きい

JK
私みたいに手首細いと違和感ありそう…。
先生
だからInstinct 2Sのような小型モデルや、Fenixの43mmモデルも検討すべきだ。試着せずに買うのはおすすめしない。

結局どれを選べばいい?シリーズ早見表

JK
いろいろ聞きましたけど、結局私はどれを買えばいいんですか?
先生
最後に整理しよう。
シリーズ 価格帯 おすすめの人 強み 弱み
Instinct 約5〜8万円 初心者、コスパ重視、タフさ優先 堅牢性◎バッテリー◎価格◎ 地図表示× タッチ×
Fenix 約14〜18万円 本格派、地図を手元で見たい、普段使いも 全部入り、地図◎、デザイン◎ 高価、大きい
Enduro 約13万円 長期縦走、ウルトラトレイル バッテリー最強、軽量 短期登山には過剰
JK
私は日帰りがメインで、そんなにお金もないし…。
先生
ならInstinct 2SInstinct 3 AMOLEDだな。コンパクトで軽く、バッテリーも十分。8万円以下で本格的な機能が手に入る。
JK
カラー画面のほうがテンション上がるから、Instinct 3 AMOLEDかな!
先生
いい選択だ。ただし実際に手首に付けてサイズ感を確認してから買うこと。
JK
わかりました!家電量販店で試着してきます!

まとめ

先生の最後のアドバイス

「ガーミンは安くない買い物だが、一度手にすると登山の楽しみ方が変わる。現在地がわかる安心感、バッテリー切れの心配がない信頼感、自分のペースを客観的に把握できる発見——これらは地図とコンパスだけでは得られない価値だ。

ただし、道具に頼りすぎてはいけない。電子機器は故障するし、電池は切れることもある。紙の地図とコンパスは必ず携行し、読図力は磨き続けてほしい。ガーミンはあくまで登山を安全に楽しくする道具の一つだ。それを忘れなければ、きっと良い相棒になるだろう。」


比較表まとめ

項目 Instinct Fenix Enduro
ターゲット 初心者〜中級 上級〜プロ エンデュランス系
価格 約5〜8万円 約14〜18万円 約13万円
バッテリー(GPS) 最大60時間 最大149時間 最大320時間
カラー地図 ×
タッチスクリーン ×
Suica
サイズオプション 40mm/45mm/50mm 43mm/47mm/51mm 51mm
LEDライト