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導入
登山靴を買おうと思ってアウトドアショップに行ったら、ミレーの靴がずらっと並んでいて「おしゃれ!」と思った。でも、種類が多すぎてどれを選べばいいのかさっぱりわからない…。
そんな経験、ありませんか?ミレーといえばバックパックやウェアで有名なフランスのアウトドアブランドですが、実は登山靴もかなり本格派。軽量なハイキングシューズから、アイゼン装着可能な本格アルパインブーツまで、幅広いラインナップを持っています。
この記事では、ミレーの登山靴を徹底解説。モデルごとの違いや選び方、サイズ感、メンテナンス方法まで、初心者でも迷わず選べるようにガイドします!
登場人物紹介
登山初心者。おしゃれな登山靴が欲しいけど、機能もきちんと理解したいタイプ。素朴な疑問を遠慮なくぶつけてくる。
登山歴20年のベテラン。無骨で質実剛健な性格だが、道具への愛情は深い。機能美を追求しながらも、初心者にわかりやすく解説してくれる。
なぜミレーは登山靴の種類が多いのか?
先生、ミレーの登山靴ってすごくたくさん種類がありますよね。正直、見てるだけで疲れちゃいました…。
ふむ、それは無理もない。ミレーはフランスの老舗アウトドアブランドで、登山靴だけでも用途に応じた多彩なラインナップを展開しているからな。
参
「ミレーはフランス発祥のアルパインブランドで、本格的な登山からハイキング、スキーまで、様々なマウンテンアクティビティに対応する高機能なウェアやリュック、そして登山靴を提供しています。」出典
https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQEWmroyFIjypqqh5JsjQRla6rnhr-69AxACZn_YTiNY4PT6MupMDhN8EPXIq6qNBUk6b4OeI-r6ePj_FdYNzNe010rl3vehdTBQL11fyfv3w89R4Tz4xxuKa39F8w9Ql_IFziRtFOy6
でも、そんなに細かく分ける必要あるんですかね?靴なんて歩ければいいんじゃ…
それは大きな誤解だ。日帰りハイキングと3泊4日のテント泊縦走では、靴に求められる性能が全く違う。軽さを優先すべきシーンもあれば、堅牢さやアイゼン装着機能が必要な場面もある。
なるほど…。じゃあ、まずはどんな種類があるか教えてください!
- HIKE UP GTX: 入門者向けライトハイキング
- SWITCH GTX: 軽量トレッキング(ミレー最軽量クラス)
- G TREK 3 GTX: バランス型トレッキング
- HIGH ROUTE GTX: アルパインテクニカル
- G TREK 5 GTX: 本格縦走・アイゼン対応
- BOUTHAN GTX: 革好きのための重厚派
だが、自分の登山スタイルさえ明確になれば、選択肢は一気に絞れる。一つずつ見ていこう。
軽さで勝負なら「SWITCH GTX」
Image Prompt: 軽やかな足取りで新緑の登山道を歩く登山者。SWITCH GTXを履いており、背景には爽やかな青空と木漏れ日が差し込んでいる。
まず紹介するのはSWITCH GTX。ミレーのミッドカット登山靴の中で最も軽量なモデルの一つだ。
お、最軽量…気になります!重い靴って本当に嫌なんですよね。
片足約500g、細かく言えばUK7.5(26.5cm)で約469gだ。日帰り登山から富士山、3シーズンのトレッキングに最適だな。
参
「ミレーのミッドカット登山靴の中でも特に軽量で、片足約500g(UK7.5=26.5cmの場合、約469g)とされています。この軽量性は、日帰り登山から富士山登山、3シーズンでのトレッキングに適しており、軽快な足運びをサポートします。」出典
https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQF-LNOqUHktlp8neAWFzptTci0e0UKupU8qZ0m4WqEp2K69s_1JuKCm00_-vLxBHalD8RKQlntzPS42B0DeZ_LgJ-Axp-CSIJqzAe0GG5QjgoqKQF8bQYNCuERUpNXv3H3UtQgaDXuE
469g!?私のスマホより…いや、スマホよりは重いか。でもめちゃくちゃ軽いですね!
素材も特徴的でな。アッパーにはナイロンを使い、カーボンシンセティックで補強している。しなやかさと強度を両立しているんだ。
でも待ってください。軽いってことは、その分どこかを削ってるってことですよね?ちゃんとした山道でも大丈夫なんですか?
いい質問だ。確かにSWITCH GTXは本格的な岩稜帯や重い荷物を背負っての縦走には向かない。だが、ソールにはミレーのトレイルランニングシューズにも採用されているVibram® MOON RACE TRAILが使われていて、接地時のグリップ力は抜群だ。
Vibram(ビブラム)はイタリアのソールメーカーで、登山靴やトレイルランニングシューズの多くに採用されている。グリップ力と耐久性で世界的に信頼されているブランドだ。
あー、なんか聞いたことあるかも。じゃあソールは安心ってことですね。防水は?
GORE-TEX®搭載だから、雨でも沢を渡っても大丈夫だ。
主なスペック
- 重量:片足約500g(UK7.5)
- 素材:ナイロン+カーボンシンセティック補強
- 防水:GORE-TEX®
- ソール:Vibram® MOON RACE TRAIL
- 価格帯:約18,700円~28,600円
こんな人におすすめ
- 日帰りハイキングがメイン
- 軽快に歩きたい
- 富士山に登りたい人
- 初めての登山靴を探している
注意点
- 本格的な岩場や重装備の縦走には不向き
- アイゼン非対応
- 軽さ重視のため、足首のサポート力は控えめ
バランス重視なら「G TREK 3 GTX」
Image Prompt: 秋の紅葉に囲まれた登山道を歩く登山者。G TREK 3 GTXを履き、デイパックを背負って快適そうに歩いている。
G TREK 3 GTXだ。G TREKシリーズの中では軽めで柔軟、日帰りから数日間のトレッキングまで幅広く対応できる。
参
「G Trek 3 GTXは、日帰りハイキングから数日間のトレッキングに適した、より軽量で柔軟なオプションです。」出典
https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQGco0vHxzJRNg1qSvMscTLa8I1es6wAgDlaG2S6ptABACsmiWqv60v6APgcnCy2vaOhUzkSmizmf9irhlUzdSYye_r63xqRTK-fkf2U52Lf-BfF9_0movDUEzT0eK49tWQnYsToR3ncRBlUXENZT6GBkOs2e9ib-5haxFeuhNeuRqNrug==
G TREK 3とG TREK 5って何が違うんですか?数字が大きい方が強いの?
基本的にはその理解で合っている。G TREK 5がより本格的なアルパイン仕様で、G TREK 3はその弟分。軽量でありながら、しっかりとした革のアッパーを持っている。
高品質なベロアレザーやスプリットレザーを使っていて、撥水性もある。ソールはVibram® Foura Evoで、フレックスラインが入っていて歩きやすい。足首周りのパッドも厚めで快適だ。
ソールに入った溝のことだ。これがあると靴底が曲がりやすくなって、自然な歩行ができる。ただし、岩場での安定性はやや落ちる。
そうだな。私も以前、北アルプス・燕岳への日帰りピストンでこのタイプを使ったことがあるが、整備された登山道なら十分な性能だった。ただ、テント泊装備で槍ヶ岳に行くなら、もう少し硬いモデルを選びたいところだ。
主なスペック
- 重量:片足約585g
- 素材:ベロア/スプリットレザー
- 防水:Gore-Tex® More Seasons Advance
- ソール:Vibram® Foura Evo
- 価格帯:約33,000円~42,600円
こんな人におすすめ
- 日帰りから小屋泊縦走まで幅広く使いたい
- 革の質感が好き
- ある程度の軽さも欲しい
注意点
- テント泊の重装備には力不足
- 岩稜帯メインのルートには向かない
- アイゼン非対応
本格縦走派には「G TREK 5 GTX」
Image Prompt: 北アルプスの稜線を縦走する登山者。G TREK 5 GTXの堅牢なヌバックレザーが岩場で存在感を放っている。重装備のザックを背負い、遠くには険しい峰々が見える。
ここからはより本格的なモデルになる。G TREK 5 GTXは、ミレーの登山靴の中でも人気の高いセミリジッドブーツだ。
ソールの硬さを表す言葉だ。柔らかいとフレキシブル、硬いとリジッド、その中間がセミリジッド。重い荷物を背負っても足が疲れにくく、岩場でも安定する。
なるほど。で、このG TREK 5は何がすごいんですか?
まずアッパーにイタリア製のヌバックレザーを使っている。この革は非常に丈夫で、適切に手入れすれば10年以上使える。
参
「イタリア製ヌバックレザーを使用しており、耐久性に優れています。アッパーは高品質なベロアレザーで、サポート力とクラシックな美学を両立しています。」出典
https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQGvfWSJanO5f_iol33ky_oqO1W3oPbpxmjR0guE5rh7OrzZN8W0h9TKKTgmyMPmSu_XM7pvjKDp9F0zSxuNpzq54ZXUNiaiVDIaKtzqfONPFuQG-wqB8PFj7BsfUP3ev4iTEA-By_HUh7XzUPvyeL-ODzjul27Ibn91F9LfTLNkNrhbv7EacA==
10年!?高校生の私が大人になっても使えるってこと…?
そういうことだ。ただし、きちんとメンテナンスすればの話だがな。
確かにSWITCH GTXよりは重い。だが、その重さは安定感と耐久性に直結している。長距離縦走では、足元がしっかりしていることで体全体の疲労が軽減されるんだ。
それから、このモデルには2種類のインソールが付属していて、1枚取り外すことで幅広の足にも対応できる。日本人の足に合わせやすい配慮だ。
参
「2種類のインソールが付属しており、必要に応じて1つを取り外すことで、幅広の足にも適応可能です。」出典
https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQF7aISg8m26yy1G7R2391hE2zZJ8HJNxYlBvaI2LKRW3ZnKmnojELVjH0x5zcutw4Bz33kVeFtPhIm5eYAWF2C_1pgODUEiObN0wqJnuIwtPNpvyfmHJGCvFOo4Dis3T5MppDGjnGBaPevZ3CePWE67Vn0wMN8kOYbL8Q1vRRjFl5pM416GFwn4zoA35xQY7WndO8jOkS-6ZBPk6W093K1LeAf835UPmLbTmn7iNiyRirXCUhYewbjsTsrk1yVi4c5O8uJdZdTlmc0hJxVM
おお!それは嬉しい。海外ブランドって細いイメージあったから…
そしてもう一つ重要な特徴がある。このモデルはクランポン(アイゼン)装着に対応している。
そうだ。半自動式アイゼンが装着できるから、残雪期の登山や夏でも雪渓を歩くルートで使える。ただし本格的な冬山には専用のアルパインブーツが必要だがな。
主なスペック
- 重量:非公開(堅牢設計)
- 素材:イタリア製ヌバックレザー
- 防水:GORE-TEX®
- ソール:Vibram® Nanga Litebase
- クランポン対応:半自動式
- 価格帯:約42,000円~45,000円
こんな人におすすめ
- テント泊縦走をする人
- 残雪期や雪渓のあるルートを歩く人
- 一足を長く使いたい人
- 岩稜帯を歩くことが多い人
注意点
- 日帰りハイキングにはオーバースペック
- 革製なので慣らし期間が必要
- 価格が高め
技術的なルートには「HIGH ROUTE GTX」
Image Prompt: 険しい岩稜帯を歩く登山者。HIGH ROUTE GTXを履いており、岩のエッジにしっかりと足を置いている。背景には雲海と山々のパノラマ。
なんかHIGH ROUTEって名前からして難しそう…
その直感は正しい。HIGH ROUTE GTXは、アルパインテクニカルな用途向けに設計されたモデルだ。
簡単に言えば、「技術が必要な山岳ルート」向けということだ。岩稜帯を含む縦走や、残雪期の登山に適している。
参
「高い足首のサポートと『exoframe』構造により、足首、かかと、甲、土踏まず、つま先など、あらゆる接触点で最高のホールド感と快適性を提供します。」出典
https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQEl3hjiOV9jyL-dwKzGkUlOzVZKs_SdzRqSTFUqc-aRfDTtZQjPHE6ftcNfZrt7rlcffJjz3e5KLN_EzCbWBb92-VbH5yI2n6Y5I-6ZsQTOw5A8GRgHpvJ87_1rCrXDNMT5dHCEzhNTgaUXhdvL8zamZ3L3uBwNM2AMwxQNspu-R8CTxZX6Xa7cn7UbwiscHQ==
足首、かかと、甲、土踏まず、つま先と、足のあらゆる接触点を最適にホールドする設計のことだ。これにより、不安定な岩場でも足がブレにくい。
その通り。それから、このモデルはスノーシューとの互換性があり、限定的だがアイゼン装着も可能だ。片足約550gと、テクニカルブーツとしては比較的軽量なのも特徴だな。
使い分けだな。G TREK 5は長時間・長距離の縦走向け、HIGH ROUTEは岩場での機動力を重視したい場面向けだ。私の経験では、劔岳のような岩のルートではHIGH ROUTEのような靴の方が足さばきがいい。
主なスペック
- 重量:片足約550g
- 素材:ヌバックレザー(1.6~1.8mm厚)
- 防水:GORE-TEX®
- ソール:Vibram® Winkler Evo
- 対応:スノーシュー、限定的アイゼン
- 価格帯:約35,000円~45,000円
こんな人におすすめ
- 岩稜帯を歩くことが多い
- 技術的なルートに挑戦したい
- ある程度軽量なアルパインブーツが欲しい
注意点
- 初心者には扱いが難しい
- 平坦な道では硬く感じる可能性あり
- 本格的な冬山には別のブーツが必要
入門者に優しい「HIKE UP GTX」
Image Prompt: 開放的な高原のハイキングコースを楽しげに歩く登山者。HIKE UP GTXを履いており、明るい雰囲気で自然を満喫している様子。
ここまで聞いてると、だんだん専門的すぎて私には無理かも…
そんな君にはHIKE UP GTXをおすすめする。ミレーの中でも最も入門者向けのハイキングシューズだ。
このモデルの特徴はGORE-TEX INVISIBLE FITという技術を使っていることだ。メンブレンが薄くて、靴全体が軽く感じる。
参
「GORE-TEX INVISIBLE FIT membrane により、軽量感とシームレスな内部の快適性を提供します。」出典
https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQHzMi5YsaqScEr-0N8nkdzFP8qz28GkhgiROIJDqnkQMyLPmN8rbK9ZtdLUGmCPervZ7jTV_SOKp6c9WXBODH7LqK-btoovbcLmsydr9wcemYbXeI-l7KwR6pl_udUCzHSibdqprHhu7kuprohRVDI5TeC1B8mt6V33HUJP68Irtrh29yT6hr-7XQvfsH8t6w==
めっちゃいいじゃないですか。しかもINVISIBLE…透明なの?
透明ではないが、従来のゴアテックスよりも存在を感じさせないほど軽く、履いていることを忘れるくらい快適だという意味だ。
約18,000円~22,000円だ。ミレーの中では最も手が届きやすい価格帯だな。
ただし、一つ注意がある。このモデルはサイズが小さめに作られている傾向がある。通常サイズより1サイズ上を選ぶことが推奨されている。
参
「The Millet Hike Up GTX shoes generally run small, and it is recommended to take a size up from your usual shoe size.」出典
https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQFDvInSyaLVc6ZJnAJC0ZzM8mTXO0Yr5XIpVB92OKO-RD1_CcGkoJixe9hDsf2_Ec1r7kZtKZIROZwL8v8uF_G_j5uQ0kqs-3LSUpIRKKMq-z9pZxR-dZRM1BkOuhDAG0Znh8lxEPdHOo6pTT71HRPx0aXZ9ygKhVbxAkKsE6DF6sYN
えっ、それ大事!ネットで買う時に間違えちゃいそう…
だから最初の1足は必ず店舗で試着することをおすすめする。これはどのモデルにも言えることだがな。
主なスペック
- 素材:メッシュ素材
- 防水:GORE-TEX INVISIBLE FIT
- 価格帯:約18,000円~22,000円
こんな人におすすめ
- 登山靴は初めて
- ライトなハイキングがメイン
- 予算を抑えたい
- 街歩きにも使いたい
注意点
- 本格的な登山には役不足
- サイズ選びに注意(1サイズ上推奨)
- 足首のサポートは最小限
革を愛する人へ「BOUTHAN GTX」
Image Prompt: 落ち着いた佇まいの山小屋の前で、使い込まれたBOUTHAN GTXを磨く登山者の手元。革の深い色合いに経年変化の味わいが感じられる。
確かに手間はかかる。だが、その手間に見合う価値があるのがBOUTHAN GTXだ。
そうだな。このモデルはプレミアムヌバックレザー(2.6mm厚)を使った、ミレーの中でも最も重厚な作りのトレッキングブーツだ。
参
「BOUTHAN GTXは、2.6mm厚の撥水加工されたレザーとGORE-TEX® SKINTECライニングにより、優れた耐久性と防水性を誇ります。適切に手入れをすれば非常に長持ちし、中には10年以上愛用しているユーザーもいます。」出典
https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQF9QLhQ-vT-pkplR4GTLxZBZoV2SGqDTyzbbIggJzH8ugHUEF-zC3jODMVhtY19WHCDq3AMt_vAYpJUjFte7p5tzkUqB7OWdzECH3fG6lfWuNSBKnGxYQeEoA5bA0zz1TuneOm_car5yYhNqoIaWiOqWCV5lDjxTvPPwUXCOYnwzSWtqAeOthR1
その厚みが耐久性と保護性能につながる。履き始めは硬いが、慣らしていくと「第二の皮膚のよう」になるという声も多い。
確かに重い。だが高山トレッキングや長期縦走で、岩場からガレ場まで足を守ってくれる頼もしさがある。私も以前、奥穂高から西穂高への縦走でこのタイプの革靴を使ったが、岩の角を踏んでも全く痛みを感じなかった。軽い靴ではそうはいかない。
なるほど…用途次第ってことですね。でも10年も使えるなら、高くても元は取れそう。
そのためにはメンテナンスが必須だがな。これについては後で詳しく話そう。
主なスペック
- 重量:片足約795g
- 素材:プレミアムヌバックレザー(2.6mm厚)
- 防水:GORE-TEX® SKINTEC
- ソール:Vibram® FOURA Evo
- 価格帯:約45,000円~55,000円
こんな人におすすめ
- 革製品が好き
- 道具を長く大切に使いたい
- 高山帯の縦走がメイン
- 重量よりも耐久性と保護性能を重視
注意点
- 重い(片足約795g)
- 慣らし期間が必要
- メンテナンスの手間がかかる
- 日帰りハイキングにはオーバースペック
ミレーのVibramソール技術
さっきから何度も出てくる「ビブラム」って、そんなにすごいんですか?
登山靴において、ソール(靴底)は命に関わる部分だ。滑って転落、なんてことになったら大変だからな。Vibramはその分野で世界的に信頼されているメーカーだ。
ミレーには何種類のビブラムソールが使われてるんですか?
モデルによって異なるが、主なものを表にまとめよう:
| ソール名 |
特徴 |
採用モデル |
| Vibram® MOON RACE TRAIL |
軽量・高グリップ |
SWITCH GTX |
| Vibram® Nanga Litebase |
安定性・耐久性 |
G TREK 5 GTX |
| Vibram® Foura Evo |
柔軟性・トラクション |
G TREK 3、BOUTHAN等 |
| Vibram® Winkler Evo |
テクニカル対応 |
HIGH ROUTE GTX |
| Vibram® Fell Running |
軽量・接着性 |
HIKE UP等 |
参
「Vibram®ソールは、グリップ力と耐久性で世界的に認められたブランドです。」出典
https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQGGp4oNDGCIl1ZuTzivuTCjU9kNanmTrNGB8KrdP6kl_OVYMoxLd9WCMUG3h_W9IW42tt7ODPMPui39CXSRFGTe39yaZ6jtPeS3AFod8Ivy1sV6hOS402OxsdrG8jrPA2-Z0Qspww6KCv4X1w==
専門的すぎて全部は覚えられないですけど…要は「用途に合わせて最適なソールを選んでる」ってことですよね。
その通りだ。軽量性を重視するモデルには軽いソール、岩場での安定性を重視するモデルには硬いソールというようにな。
ミレーのサイズ感を知ろう
海外ブランドって足の形が合わないイメージあるんですけど、ミレーはどうなんですか?
ミレーの登山靴は比較的細身のフィット感が特徴だ。足に吸い付くような感覚を好む人には合う。
参
「ミレーの靴が『細身でシューレースを楽に締められ、これまでにないフィット感』と評価されており、足に吸い付くような感覚を好む方に適している可能性があります。」出典
https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQGcwe8yIawwbTCWaBAIfxquBvVFf5Am-wj3Z-dTg1Lo0vsLPTjaokDYM1tXVob7_x-DzlloB_tWv8nrQzxud6qwEw1WtoZHP2MprUM_KVyBqKaI-K8LhAYXcIW24RcBGwZGBazwkq7hUHtCbvUCPvLHrL55JO4=
確かに日本人には幅広・甲高の足の人が多い。ミレーが合わない場合は、シリオやキャラバン、モンベルなど日本メーカーの靴も検討した方がいいだろう。
そうだ。試着の際は以下のポイントを押さえるといい:
- 登山用の厚手靴下を履いて試着する
- かかとをトントンと地面に打ち付けてから靴ひもを結ぶ
- つま先に1〜1.5cmのゆとりがあるか確認
- 店内を歩き回り、できれば傾斜台で上り下りをチェック
下りではつま先が前に滑り込む。本番の山で「つま先が痛い!」となっては遅いからな。10月の涸沢で靴のサイズを間違えた初心者が、下山時に泣きそうになっていたのを見たことがある。
革製登山靴のメンテナンス方法
さっき革の靴は10年持つって言ってましたけど、どうやってお手入れするんですか?
登山靴、特にヌバックレザーのメンテナンスは重要だ。手を抜くと3年で駄目になることもある。
参
「ヌバックレザーは、牛革の表面を軽く起毛させたもので、スエードよりも繊維密度が高く、摩耗や裂けに強い特性があります。適切なお手入れをすることで、長期間使用が可能です。」出典
https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQHu_8vn95rjUx-SLZEvZovDnO7LYS6kioZUPk60lNWbcMYqbG3VUYoCb-6H9q4ceRp-Ain-ZnSfjn-O-H0G_4gbIF2i12rpSRCGKUufRdDQOXe-iuZkMbnKMwf3sGDkC6hTqg==
だからメンテナンスは大事なんだ。基本的な手順を説明しよう。
メンテナンス手順
ステップ1:汚れを落とす
- 下山後、できるだけ早く泥や砂を落とす
- 靴紐を外し、インソールを取り出す
- 靴底はタワシやブラシで小石を掻き出す
- アッパーは柔らかいブラシ(馬毛・豚毛がおすすめ)で払う
- 頑固な汚れはシャワーで洗い流してOK
ステップ2:乾燥させる
- 直射日光・ヒーター近くはNG
- 風通しの良い日陰で自然乾燥
- インソールと靴紐も別で乾かす
ステップ3:栄養補給と防水加工
- 濡れた状態でヌバック革用防水ジェルを塗る
- 乾いたらフッ素樹脂系防水スプレーを全体に
- おすすめ製品:コロニル「ナノプロ」「カーボンプロ」、ニクワックス「ヌバックスポンジA」
一度習慣にすれば大したことはない。むしろ道具を手入れする時間が楽しくなるものだ。
防水スプレーの頻度
防水スプレーってどのくらいの頻度で使えばいいんですか?
目安としては:
- よく使う靴:1週間に1回
- たまに使う靴:1ヶ月に1回
- 雨予報の前日:必ず
それは逆効果だ。「定期的に、軽く、満遍なく」が基本。一度に大量にかけても効果は変わらないし、革を傷める可能性もある。
買い替え時期の目安
以下のいずれかに当てはまったら検討時期だ:
- 購入から5年経過
- ミッドソール(靴底の中間層)にヒビがある
- ソールが剥がれかけている
- アウトソールが半分以上すり減っている
できるモデルもある。アッパーが健全なら、ソールの張り替えで復活させることも可能だ。専門店に相談してみるといい。
ミレー vs 他社ブランド
ミレー以外にも登山靴のブランドたくさんありますよね。違いってあるんですか?
もちろんだ。よく比較されるスカルパとスポルティバと比較してみよう:
| ブランド |
主な特徴 |
足型 |
| Millet(ミレー) |
履きやすさ、軽快さ、デザイン性 |
比較的細身 |
| Scarpa(スカルパ) |
フィット感、美しいデザイン、堅牢性 |
足全体を包み込む一体感 |
| La Sportiva(スポルティバ) |
高い信頼性、プロ向け性能 |
かかとのホールド性高い |
参
「ミレーの登山靴は、履きやすさを重視したモデルが多く、軽量なハイキングシューズ『スイッチGTX』のようなモデルは、軽快な動きに対応します。」出典
https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQHVbY_qmcVuj0IuDZtpmnDH3uQYDi2iVJMyNuDWI_Nywr2t_z5lvvoRHodbvDzjqABEAY4yY0b3gyAWCY9GQm9dA5Hwd9kU0kor6-Esfjn_oVxqNapDjh6114Jzr1wCku_bGPdZiJQ=
「一番」はない。足の形、登山スタイル、好みによって最適解は変わる。ミレーはフランスらしいデザイン性と、履きやすさのバランスが良い。スカルパやスポルティバはイタリアブランドで、より本格的な岩場向けの印象だ。
その通り。私も20年登山をしているが、靴選びだけは必ず店舗で試着する。オンラインで買うのは、全く同じモデルのリピート購入の時だけだ。
まとめ:ミレー登山靴の選び方
長かったですけど、だいぶわかりました!私は…HIKE UP GTXから始めてみようかな。
いい選択だ。最初から高価なモデルを買う必要はない。登山を続けるうちに、自分に必要な機能が見えてくるものだ。
でも、サイズには気をつけないと!1サイズ上を試すんですよね。
ミレー登山靴 比較表
| モデル |
用途 |
重量 |
価格帯 |
特徴 |
| HIKE UP GTX |
入門・ライト |
軽量 |
約18,000円~ |
初心者向け、サイズ注意 |
| SWITCH GTX |
軽量トレッキング |
約500g |
約18,700円~ |
ミレー最軽量クラス |
| G TREK 3 GTX |
バランス型 |
約585g |
約33,000円~ |
日帰り~小屋泊 |
| HIGH ROUTE GTX |
アルパイン |
約550g |
約35,000円~ |
岩場向け、テクニカル |
| G TREK 5 GTX |
本格縦走 |
堅牢 |
約42,000円~ |
アイゼン対応、イタリア革 |
| BOUTHAN GTX |
革好き・重厚派 |
約795g |
約45,000円~ |
10年使える耐久性 |
最後に:試着を怠らないこと
どんなに高性能な靴でも、足に合わなければ意味がない。必ず店舗で試着し、登山用の厚手靴下を履いて、実際に歩いてみることだ。
店員さんにも遠慮なく相談するといい。自分の登山スタイルや行きたい山を伝えれば、適切なアドバイスがもらえるはずだ。
ありがとうございました、先生!フランスの靴、ちょっとおしゃれで楽しみになってきました。
ふむ、おしゃれも大事だが、機能を見極める目も養っていくんだぞ。