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導入
モンベルのソフトシェル、気になるけど種類が多すぎて何を選べばいいかわからない...。ライトシェル、ノマド、クラッグ、ロッシュ、ウルトラライト...名前を聞いただけで混乱してしまいますよね。
この記事では、登山ガイドの先生が、モンベルのソフトシェル全モデルの違いを徹底解説。あなたにぴったりの一着を見つけるお手伝いをします。
登場人物紹介
登山を始めたばかりの初心者。見た目重視で、専門用語は苦手。素朴な疑問や不満を正直に口にする。
登山歴20年のベテラン。無骨で質実剛健な性格。道具への愛と知識は深く、初心者にもわかりやすく解説してくれる。
そもそもソフトシェルって何?
先生、そもそもソフトシェルって何なんですか?レインウェアとは違うんですよね?
いい質問だ。ソフトシェルは、完全防水のハードシェル(レインウェア)と、保温着のフリースの中間に位置するウェアだ。
中間...ってことは、どっちつかずってことですか?
いや、そうじゃない。むしろ、両方のいいとこ取りをしたウェアと言える。防風性と撥水性を備えながら、フリースのような保温性と、何より高い通気性とストレッチ性を持っている。
へー。でも、完全防水じゃないんですよね?雨が降ったらどうするんですか?
小雨程度なら撥水性で弾くが、本格的な雨にはレインウェアが必要だ。だから、登山では必ずレインウェアを携行する。ソフトシェルは、晴れや曇りの日に快適に行動するためのウェアと考えるといい。
春や秋の登山ではアウターとして、冬にはミドルレイヤー(中間着)として着る。一年を通して活躍する汎用性の高さが魅力だ。
Image Prompt: ソフトシェル、ハードシェル、フリースの3つのウェアを並べた比較図。それぞれの特徴(防水性、通気性、ストレッチ性)がアイコンで示されている。
ハードシェルとの違い
ハードシェルとソフトシェル、具体的に何が違うんですか?
一番の違いは防水性だ。ハードシェルはGORE-TEXなどの防水透湿素材を使っていて、完全防水。大雨や吹雪でも水を通さない。
そうとも言えない。ハードシェルは防水性が高い分、生地が硬くてストレッチ性が低い。それに、ソフトシェルほど通気性が良くないから、運動量が多いと蒸れやすい。
ソフトシェルは柔らかくて伸縮性があるから、腕を上げたり体をひねったりする動作がスムーズだ。それに、透湿性が非常に高いから、汗をかいても蒸れにくい。行動中の快適性はソフトシェルの方が上だな。
その通り。晴れや曇りの日はソフトシェルで快適に行動し、雨が降ったらハードシェルに着替える。両方を使い分けることで、どんな天候にも対応できる。
モンベルのソフトシェル、何が特別なの?
モンベルのソフトシェルって、他のブランドと何が違うんですか?
まず、コストパフォーマンスが非常に高い。アークテリクスやパタゴニアといった海外ブランドは2万円以上するモデルが多いが、モンベルは1万円前後から手に入る。
それは嬉しい!でも、安いってことは性能も落ちるんじゃ...?
いや、そんなことはない。モンベルは独自素材の開発に力を入れていて、「クリマプロ」や「クリマバリア」といった高機能素材を採用している。性能面では海外ブランドに引けを取らない。
クリマプロ...?また呪文みたいな名前が出てきた。
はは。クリマプロは、表面が防風・撥水性、裏面が保温・速乾性という、表裏で異なる機能を持つ素材だ。アウターとしても中間着としても使える汎用性の高さが特徴だな。
そういうことだ。それに、モンベルは日本のブランドだから、日本人の体型に合わせた設計になっている。フィット感が良いという声も多い。
それは大事ですね。海外ブランドだと、腕が長すぎたりしますもんね。
そうだな。あと、モンベルはラインナップが豊富で、用途や季節に応じて選べるモデルが揃っている。これから、それぞれのモデルを詳しく見ていこう。
モンベル ソフトシェル 全モデル解説
1. 汎用性No.1なら「ライトシェルパーカ」
まず紹介するのは、モンベルの定番ソフトシェル「ライトシェルパーカ」だ。
その通り。軽量でコンパクト、そして高い汎用性を持つモデルだ。防風性とはっ水性を備えたシェル素材に、肌触りの良い「クリマプラスメッシュ」の裏地を組み合わせている。
Image Prompt: ライトシェルパーカを着た登山者が、春の山道を歩いている写真。青空と新緑が美しい。
はは、すまない。これは、グリッド構造のフリース素材で、暖かく蒸れにくいのが特徴だ。肌触りが良くて、素肌に羽織れるほどだぞ。
へー。でも、フリースが裏についてるってことは、夏は暑いんじゃないですか?
いい質問だ。確かに真夏の低山では暑いかもしれない。だが、夏の高山や春秋の登山では、この適度な保温性がちょうどいい。冬には中間着として着れば、さらに暖かく過ごせる。
そういうことだ。それに、重さは約303gと軽量で、コンパクトに収納できる。携行性にも優れている。
その通り。価格も9,000円前後と手頃だ。初めてソフトシェルを買うなら、ライトシェルパーカは間違いない選択だな。
全く問題ない。シンプルなデザインだから、カジュアルなコーディネートにも合わせやすい。普段使いしているユーザーも多いぞ。
単体での防寒性能は、冬の厳しい寒さには不十分だ。真冬の街中や、長時間じっとしている場面では、ダウンジャケットなどの保温着が必要になる。
なるほど。動いている時は暖かいけど、止まると寒いってことですね。
その通り。あと、完全防水ではないから、本格的な雨にはレインウェアが必要だ。これはどのソフトシェルにも言えることだがな。
ライトシェルパーカ まとめ
- 価格: ¥9,000前後
- 重量: 約303g
- 特徴: 軽量、コンパクト、高い汎用性
- おすすめユーザー: 初めてソフトシェルを買う人、春秋の登山、普段使いもしたい人
2. オールシーズン対応なら「ノマドパーカ」
次は「ノマドパーカ」だ。これは、ソフトシェルに必要な要素をバランス良く備えた、汎用性最強のモデルだ。
素材が違う。ノマドパーカは「クリマプロ200」という素材を使っていて、表面は防風・撥水性、裏面は速乾・保温性に優れている。ライトシェルよりも防風性と保温性が高いんだ。
Image Prompt: ノマドパーカを着た登山者が、秋の紅葉の山を歩いている写真。風が吹いているが、快適そうな表情。
一概にはそう言えない。ノマドパーカは防風性が高い分、通気性はライトシェルよりやや劣る。運動量が多い場面では、熱がこもりやすいこともある。
それに、価格も15,000円前後と、ライトシェルより高い。ただ、その分、寒い時期の性能は上だ。秋から冬にかけての登山や、寒暖差の激しい時期のハイキングには最適だな。
もちろんだ。むしろ、普段使いしているユーザーも多い。薄手でありながら暖かく、ムレにくいから、通勤や街歩きにも快適だぞ。
へー。でも、見た目はどうなんですか?おじさんっぽくないですか?
はは、そんなことはない。シンプルでスタイリッシュなデザインだから、年齢や性別を問わず着られる。カラーバリエーションも豊富だ。
ポケットの収納力も高い。スマホや財布、行動食などをしっかり収納できる。使いやすいという声が多いぞ。
そうだな。ライトシェルと同じく、完全防水ではないから、大雨にはレインウェアが必要だ。それに、真夏の低山では暑すぎるかもしれない。
ノマドパーカ まとめ
- 価格: ¥15,000前後
- 特徴: 防風性・保温性・撥水性のバランスが良い、オールシーズン対応
- おすすめユーザー: 秋から冬の登山、寒暖差の激しい時期のハイキング、普段使いもしたい人
3. 運動量が多いなら「クラッグパーカ」
次は「クラッグパーカ」だ。これは、高い運動性とストレッチ性を重視したアクティブモデルだ。
運動量が多いアクティビティ向けに設計されているということだ。素材は「クリマプロ100」で、ノマドパーカのクリマプロ200よりも薄手だ。
Image Prompt: クラッグパーカを着た登山者が、岩場を登っている写真。腕を大きく伸ばしており、ストレッチ性の高さが伝わる。
確かに、保温性はノマドパーカより控えめだ。だが、その分、通気性が高くて蒸れにくい。運動量が多い場面では、熱がこもりにくくて快適だぞ。
そうだな。夏の高山や、春秋のトレッキングのアウターに最適だ。冬の低山トレッキングでは、中間着として着るのもいい。
ストレッチ性が高いってことは、動きやすいんですよね?
その通り。全面ストレッチで、身体の動きに追従してくれる。腕を上げたり、体をひねったりする動作が多いクライミングやトレッキングには最適だ。
いい指摘だ。超軽量を追求した薄手の生地は、藪こぎなどで木の枝に引っかかると、糸が抜けたり穴が開いたりする可能性がある。扱いには注意が必要だな。
そうだ。それに、保温性が控えめだから、寒がりの人や、静止時間が長い場面には向かない。あくまで、動き続けることを前提としたモデルだ。
わかりました。私、結構動き回るタイプなので、クラッグパーカもいいかもしれないですね。
そうだな。ただ、価格は13,000円〜14,000円前後と、ライトシェルより高い。用途をしっかり考えて選ぶといい。
クラッグパーカ まとめ
- 価格: ¥13,000〜¥14,000前後
- 特徴: 高いストレッチ性、通気性、薄手で軽量
- おすすめユーザー: 運動量が多い登山、クライミング、トレッキング、レイヤリングの中間着
4. 厳冬期の登山なら「ロッシュパーカ」
次は「ロッシュパーカ」だ。これは、冬季の雪山登山やアイスクライミングにも対応できる、保温性と耐久性に優れたモデルだ。
ああ。素材はノマドパーカと同じクリマプロ200だが、特に耐久性に重点を置いている。防風性、はっ水性、保温性、どれも高いレベルでバランスされているんだ。
Image Prompt: ロッシュパーカを着た登山者が、雪山を登っている写真。厳しい環境だが、頼もしい表情。
はは、確かに。ロッシュパーカは、過酷な条件下での使用を想定したヘビーユーザー向けのモデルだ。初心者には少しオーバースペックかもしれない。
いや、そんなことはない。冬の低山登山でのミドルレイヤーとしても優れている。高い保温性と耐久性は、長く使いたい人にとって魅力的だ。
価格は14,000円〜15,000円前後だ。ノマドパーカとほぼ同じだな。
そうだな。性能を考えれば、コストパフォーマンスは高い。ただ、保温性が高い分、運動量が多い場面では熱がこもりやすい。ピットジップなどの換気機能を使って、積極的に温度調節をする必要がある。
脇の下にあるジッパーのことだ。これを開けることで、ウェア内の熱気を逃がすことができる。
ロッシュパーカには、袖口をベルクロで調節できるアルパインカフも装備されている。寒気や雪の侵入を防ぐための工夫だ。
そうだな。まずは、ライトシェルやノマドパーカから始めるのがいいだろう。
ロッシュパーカ まとめ
- 価格: ¥14,000〜¥15,000前後
- 特徴: 高い保温性と耐久性、厳冬期対応
- おすすめユーザー: 雪山登山、アイスクライミング、冬の低山登山のミドルレイヤー、長く使いたい人
5. 軽量性重視なら「ウルトラ ライトシェル パーカ」
次は「ウルトラ ライトシェル パーカ」だ。これは、軽量性とコンパクト性を極限まで追求したモデルだ。
ああ。ライトシェルパーカの半分以下の軽さだ。それに、左胸のポケットにコンパクトに収納できるポケッタブル仕様で、携行性にも優れている。
Image Prompt: ウルトラライトシェルパーカを手のひらに乗せている写真。非常にコンパクトに収納されている。
すごい...。でも、そんなに軽いってことは、ペラペラなんじゃないですか?
確かに、生地は非常に薄い。12デニールという極薄の素材を使っている。だが、撥水加工が施されていて、防風性もある。
保温性はライトシェルに比べて控えめだ。主に防風性と通気性、汗処理能力に特化している。運動量が多く発汗しやすいアクティビティで、風よけや体温調節のための行動着として優れているんだ。
その通り。トレイルランニング、スピードハイク、トレッキングなど、荷物の軽量化を最優先する場面に最適だ。
いい質問だ。薄手の生地だから、藪こぎなどで木の枝に引っかかると、糸が抜けたり穴が開いたりする可能性がある。扱いには注意が必要だな。
やっぱり...。あと、フィット感はどうなんですか?
一部のユーザーからは、裾や袖口のたるみなど、裁断によるだぶつきが指摘されている。試着して確認するのがいいだろう。
9,000円〜10,000円前後だ。ライトシェルパーカとほぼ同じだな。
軽量性を重視するなら、ウルトラライトシェルパーカもいいですね。
そうだな。ただ、保温性が控えめだから、寒がりの人や、静止時間が長い場面には向かない。用途をしっかり考えて選ぶといい。
ウルトラ ライトシェル パーカ まとめ
- 価格: ¥9,000〜¥10,000前後
- 重量: 約136g
- 特徴: 超軽量、コンパクト、高い透湿性
- おすすめユーザー: トレイルランニング、スピードハイク、軽量化重視の登山
6. ウインタースポーツなら「パウダーシェッドパーカ」
最後に紹介するのは「パウダーシェッドパーカ」だ。これは、モンベルのソフトシェルの中で最も高い防風性と保温性を備えた、ウインタースポーツに最適なモデルだ。
ウインタースポーツ...?スキーとかスノーボードですか?
その通り。素材は「クリマバリア」という、防風・透湿性に優れたフィルムをシェル素材と起毛地で挟み込んだ3層構造だ。優れた保温性を実現している。
Image Prompt: パウダーシェッドパーカを着たスキーヤーが、雪山を滑っている写真。パウダースノーが舞い上がっている。
へー。でも、私、スキーとかしないんですよね...。
はは、そうか。パウダーシェッドパーカは、かなり特化したモデルだからな。一般的な登山には、少しオーバースペックかもしれない。
18,000円〜28,000円前後だ。モンベルのソフトシェルの中では最も高価だな。
そうだな。ただ、スノースポーツを本格的にやる人にとっては、非常に優れたモデルだ。高い防風性と保温性で、厳しい寒さからしっかり守ってくれる。
その通り。ただ、注意点として、パウダーガードのような雪の侵入を防ぐ機能がない場合、転倒時などに雪がウェア内に入り込む可能性がある。
だから、本格的なスノースポーツをするなら、専用のスキーウェアやスノーボードウェアの方が適している場合もある。用途をしっかり考えて選ぶことが大事だ。
パウダーシェッドパーカ まとめ
- 価格: ¥18,000〜¥28,000前後
- 特徴: 最高の防風性と保温性、ウインタースポーツ特化
- おすすめユーザー: スキー、スノーボード、厳しい寒さの中での活動
モンベル ソフトシェル 比較表
先生、結局どれを選べばいいんですか?頭がこんがらがってきました...。
はは、無理もない。じゃあ、ここで一度、各モデルを比較してみよう。
| モデル |
価格 |
重量 |
保温性 |
主な用途 |
| ライトシェルパーカ |
¥9,000前後 |
約303g |
適度 |
春秋アウター、冬ミドル、汎用性高 |
| ノマドパーカ |
¥15,000前後 |
- |
適度 |
オールシーズン、汎用性最高 |
| クラッグパーカ |
¥13,000〜¥14,000前後 |
- |
控えめ |
高運動量、レイヤリング中間着 |
| ロッシュパーカ |
¥14,000〜¥15,000前後 |
- |
高い |
厳冬期登山、高耐久性 |
| ウルトラライトシェル |
¥9,000〜¥10,000前後 |
約136g |
最小限 |
軽量性重視、高運動量 |
| パウダーシェッド |
¥18,000〜¥28,000前後 |
- |
最高 |
ウインタースポーツ |
そうだろう。初めてソフトシェルを買うなら、ライトシェルパーカかノマドパーカがおすすめだ。汎用性が高くて、失敗が少ない。
私、普段使いもしたいんですよね。どっちがいいですか?
普段使いもするなら、ノマドパーカがいいだろう。防風性と保温性が高いから、秋から冬の街歩きにも快適だ。
いい選択だ。ただ、必ず試着してから買うんだぞ。サイズ感やフィット感は、実際に着てみないとわからないからな。
サイズ選びのポイント
まず、用途を明確にすることだ。アウターとして単体で着るのか、ミドルレイヤーとして重ね着するのか。
それなら、ジャストサイズを選ぶといい。ソフトシェルの持つストレッチ性や防風性を最大限に活かせる。
重ね着する場合は、インナーを重ね着できる程度のゆとりがあるサイズを選ぶことが重要だ。きつすぎると動きが制限され、保温性も損なわれる。
なるほど。試着の時は、何をチェックすればいいですか?
肩周り、腕の上げ下げ、身幅、着丈、袖丈をチェックするといい。特に、腕を前に伸ばしたり、上にあげたりしたときに手首が過度に出ないか確認するんだ。
それがいい。あと、モンベルの公式サイトには、製品ごとのサイズ表が掲載されている。自身の身長、胸囲、胴囲などを測定して、サイズ表と照らし合わせるのもいいぞ。
メンテナンス方法
いい質問だ。ソフトシェルは、定期的なメンテナンスが性能維持に重要だ。
いや、そんなに難しくない。基本は、デリケートな生地用の液体洗剤で洗濯機の弱水流コースで洗うだけだ。
粉末洗剤は生地の孔を詰まらせる可能性があるから避けた方がいい。それに、柔軟剤は透湿膜を傷つける可能性があるから、絶対に使用しないでくれ。
ああ。アウトドアウェアには、柔軟剤は厳禁だ。それと、洗濯前にはジッパーやベルクロをすべて閉じて、洗濯ネットに入れるといい。
洗剤成分が生地に残ると撥水性の低下につながるから、通常よりも2倍以上長く念入りにすすぎを行うんだ。
はは、性能を維持するためには必要なことだ。それと、脱水は避けた方がいい。大きな遠心力がかかると、製品が破損する恐れがある。
自然乾燥でいい。ただ、撥水性を回復させたい場合は、撥水剤を使うといいぞ。
ソフトシェルの撥水加工は、使用や洗濯によって徐々に効果が低下する。水を弾かなくなったら、撥水剤を使用するタイミングだ。
モンベルでは、スプレータイプとつけ込みタイプの撥水剤を提供している。フリース裏地付きのソフトシェルには、外側からスプレーするタイプが適しているぞ。
いや、撥水剤を塗布した後、熱を加えることで撥水成分が繊維に結合し、耐久性の高い撥水コーティングが形成される。低温でアイロンをかけるか、乾燥機にかけるといい。
はは、もちろんできる。モンベルの店舗では、撥水加工を含む修理サービスを受け付けている。自分でやるのが面倒なら、お店に頼むのもいいだろう。
デメリット・注意点
ソフトシェルって、いいことばかりじゃないですよね?デメリットも教えてください。
そうだな。正直に言うと、ソフトシェルにはいくつかのデメリットがある。
まず、完全防水ではない。小雨程度なら撥水性で弾くが、大雨が予想される場合や長時間雨にさらされる状況では、別途ハードシェル(レインウェア)の携行が必要だ。
特に軽量なソフトシェルは、非常に寒い強風下では防風性や保温性が不足する場合がある。生地が薄いタイプでは、風で体に押し付けられることで保温スペースが減り、暖かさが損なわれる可能性もある。
へー。じゃあ、真冬の雪山とかには向かないんですね。
単体では厳しいな。ただ、ミドルレイヤーとして着れば、十分に対応できる。
超軽量を追求した薄手の生地のソフトシェルは、藪こぎなどで木の枝に引っかかると、糸が抜けたり穴が開いたりする可能性がある。扱いには注意が必要だ。
そうだな。それに、防風性や保温性が高いモデルでは、運動量が多い場合にウェア内の熱がこもりやすい。ピットジップなどの換気機能を使って、積極的に温度調節をする必要がある。
はは、慣れれば大したことはない。ソフトシェルは、使い方を理解すれば非常に快適なウェアだ。デメリットを理解した上で、適切に使うことが大事だな。
他ブランドとの比較
先生、モンベル以外のブランドのソフトシェルって、どうなんですか?
いい質問だ。アークテリクス、パタゴニア、マムートなど、海外ブランドにも優れたソフトシェルがある。
まず、アークテリクスは、洗練されたデザインと高い機能性で知られる高級ブランドだ。耐候性、伸縮性、通気性、耐摩耗性に優れる軽量なソフトシェルが豊富で、特に過酷なアルパイン環境にも対応可能な製品をラインナップしている。
ああ。価格は2万円以上するモデルが多い。ただ、その品質と耐久性は高く評価されている。
パタゴニアは、環境への配慮で知られるブランドだ。「Nano-Air」シリーズは、活動量の多い場面でのインサレーション(中綿)としても機能するソフトシェルとして人気で、優れた通気性、ストレッチ性、快適性が特徴だ。
マムートは、160年以上の歴史を持つスイスの登山・クライミング用品ブランドだ。耐久性と通気性に優れたモデルや、保温性の高い3レイヤー構造のジャケットなど、幅広いソフトシェルを展開している。
モンベルの最大の強みは、コストパフォーマンスだ。海外ブランドと比較して手頃な価格帯で、高い機能性を提供している。それに、日本人の体型に合わせた設計になっているから、フィット感が良いという声も多い。
そうだな。ただ、デザインや細部の作り込みは、海外ブランドの方が優れている場合もある。予算に余裕があれば、海外ブランドも試してみるといいだろう。
わかりました。でも、私はまずモンベルから始めます!
まとめ
先生、今日はありがとうございました。ソフトシェルのこと、よくわかりました!
どういたしまして。最後に、選び方のポイントをまとめておこう。
まず、用途を明確にすることだ。登山、ハイキング、普段使いなど、どんな場面で使うのかを考える。
次に、季節を考慮する。春秋のアウターとして着るのか、冬のミドルレイヤーとして着るのか。
そして、重視する機能を決める。軽量性、保温性、耐久性、ストレッチ性など、何を優先するのか。
それなら、ノマドパーカがぴったりだな。ただ、必ず試着してから買うんだぞ。サイズ感、フィット感、動きやすさを実際に確認することが大事だ。
それと、ソフトシェルは完全防水ではないから、悪天候時にはハードシェルの携行が必須だ。これだけは忘れないでくれ。
あと、定期的なメンテナンス(洗濯、撥水加工)が性能維持に重要だ。大事に使えば、長く愛用できるぞ。