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導入
モンベルのリュックが欲しいけど、種類が多すぎて何を選べばいいかわからない…そんな悩みを抱えていませんか?バーサライトパック、チャチャパック、ガレナパック、アルパインパック…カタログを見ても、どれも良さそうで決められない。
この記事では、登山ガイドの先生が、モンベルのバックパック選びで迷っているあなたに、各モデルの違いと選び方をわかりやすく解説します。日帰り登山から長期縦走まで、あなたにぴったりの一つが見つかるはずです。
登場人物紹介
登山を始めたばかりの初心者。見た目も機能も両方気になる。専門用語には弱いが、素朴な疑問や不満は正直に口にする。
登山歴20年のベテラン。無骨で質実剛健な性格。道具への愛と知識は深い。JKの見た目重視を否定はしないが、機能的な裏付けがないと認めない。
なぜモンベルのリュックは種類が多いのか?
先生、モンベルのリュック買おうと思ってカタログ見たんですけど、種類多すぎません?何がどう違うんですか?
ははは、確かに多いな。だが、それには理由がある。登山と一口に言っても、日帰りハイキング、山小屋泊、テント泊、長期縦走…用途によって必要な機能が全く違うんだ。
え、リュックなんて荷物が入ればいいんじゃないんですか?
それは大きな間違いだ。例えば、日帰り登山で30Lのリュックに5kgの荷物を入れるのと、テント泊で60Lのリュックに15kgの荷物を入れるのでは、求められる背負い心地も機能も全く異なる。モンベルは、それぞれの用途に最適化されたモデルを用意しているんだ。
まずは主なシリーズを知ることだ。モンベルのバックパックは大きく分けて、超軽量モデル、日帰り〜小屋泊モデル、テント泊・縦走モデルに分類できる。
モンベルの主なバックパックシリーズ
- バーサライトパック: 超軽量、スピードハイク向け
- ガレナパック: 日帰り登山、普段使いも可能
- チャチャパック: 日帰り〜小屋泊、オールラウンド
- アルパインパック: テント泊・縦走、高い防水性
- リッジラインパック: 軽量性と防滴性を両立
超軽量で日帰り登山なら「バーサライトパック」
まず紹介するのは、バーサライトパックだ。これはモンベルの中でも特に軽量性に特化したシリーズだな。
20Lモデルでわずか253g、15Lに至っては93gしかない。
そうだ。これが本当にバックパックなのかと疑うほどの軽さだ。素材には30デニールのバリスティックナイロン・リップストップを使用している。
ははは、モンベル独自の高強度素材だ。通常のナイロンの約2倍の引き裂き強度を持ちながら、驚くほど軽い。防弾チョッキにも使われるほどの頑丈さだぞ。
へー、すごいんですね。でも、そんなに軽いと弱そうじゃないですか?
良い質問だ。確かに、岩場でガシガシ擦れるような過酷な使い方には向かない。だが、一般的な登山道を歩く分には十分な強度がある。実際、私も5年以上使っているが、まだ現役だ。
Image Prompt: バーサライトパックを背負った登山者が、軽快に山道を駆け上がっている写真。リュックは非常にコンパクトで、体に密着している。
バーサライトパックの機能
バーサライトパックの最大の特徴は、ポケッタブル仕様だ。雨蓋に本体を収納できるから、旅行のサブバッグとしても使える。
あ、それ便利そう!普段は小さくしまっておけるんですね。
そうだ。さらに、20L以上のモデルにはフロントポケットが付いていて、脱いだウェアを一時的に収納できる。ハイドレーション対応で、歩きながら水分補給もできる。
でも、背中が痛くなったりしませんか?こんなに軽いと、クッションとかないんじゃ…
鋭いな。その通りだ。背面パッドは薄いから、重い荷物や尖ったものを入れると背中が痛くなる可能性がある。だから、バーサライトパックは日帰り登山やアタックザック、つまり山小屋から山頂へ軽装で往復するような用途に向いている。
そういうことだ。だが、その用途においては最強のパフォーマンスを発揮する。私は北アルプスの涸沢から奥穂高岳へのアタックで使ったが、軽さのおかげで体力を温存できた。
バーサライトパックはこんな人におすすめ
- 日帰り登山がメイン
- スピードハイクを楽しみたい
- 山小屋泊で、小屋から山頂へのアタックザックが欲しい
- 旅行のサブバッグとしても使いたい
ちなみに、バーサライトパックは洗濯機で丸洗いできる。ネットに入れて洗えば、いつも清潔に保てるぞ。
日帰り登山の定番「ガレナパック」
次は、ガレナパックだ。これは日帰り登山に最適なモデルで、普段使いもできる汎用性の高さが魅力だな。
普段使いもできるんですか?じゃあ、デザインもおしゃれなんですね!
まあ、シンプルなデザインだから、街中でも違和感はない。容量は20L、25L、30Lの3サイズ展開だ。
20Lで約760g、30Lで約832gだ。バーサライトパックほどではないが、十分軽量だな。
ガレナパックの収納力
ガレナパックの特徴は、何と言っても収納ポケットの多さだ。フロントに大型のコンプレッションポケットがあって、脱いだ上着や地図をサッと収納できる。
あ、それ便利そう!いちいちリュック開けなくていいんですね。
そうだ。さらに、サイドのメッシュポケットには600mlのペットボトルも入る。ヒップベルトポケット、ショルダーポケットもあるから、行動食やスマホをすぐ取り出せる。
ポケットいっぱいあるの、女子的には嬉しいです!整理しやすいし。
だろうな。ただし、ポケットが多いということは、その分重量が増えるということでもある。バーサライトパックと比べると、軽量性では劣る。
ガレナパックの快適性
ガレナパックは、背面パネルに凹凸を持たせて通気性を確保している。ショルダーハーネスも通気性の高い素材を使っているから、夏場でも蒸れにくい。
女性にはそれが重要だろう。さらに、女性向けモデルもあって、ヒップベルトが腰骨にフィットするように設計されている。荷重が分散されて、安定感が増すぞ。
女性向けモデルがあるんですね!試着してみたいです。
それがいい。ガレナパックは内蔵レインカバーも標準装備だから、急な雨にも対応できる。ハイドレーションシステムにも対応しているし、トレッキングポールを取り付けるループもある。
Image Prompt: ガレナパックを背負った女性登山者が、森の中のトレイルを歩いている写真。サイドポケットにペットボトルが入っており、フロントポケットには地図が見える。
ガレナパックの注意点
ガレナパック、良さそうですね!何か欠点はないんですか?
完璧なものはない。ガレナパックは、他社製品と比較すると背面の通気性がやや劣るという声もある。それと、レインカバーの耐水性が非常に高いわけではないから、豪雨の中では中身が濡れる可能性がある。
レインカバーはあくまで簡易的なものだ。本格的な防水を求めるなら、中身を防水バッグに入れるか、後で紹介するアルパインパックのようなモデルを選ぶべきだな。
なるほど…用途に合わせて選ばないとダメなんですね。
ガレナパックはこんな人におすすめ
- 日帰り登山がメイン
- 普段使いもしたい
- ポケットが多くて整理しやすいリュックが欲しい
- 女性で、体にフィットするモデルを探している
オールラウンダー「チャチャパック」
さて、次はチャチャパックだ。これはモンベルの中でも特に人気の高いシリーズで、日帰りから小屋泊、さらにはテント泊まで対応できるオールラウンダーだ。
そうだ。容量は30L、35L、45Lの3サイズ展開で、用途に合わせて選べる。30Lなら日帰りから1泊、45Lならテント泊も可能だ。
30Lで約23,100円、45Lで約24,200円だ。決して安くはないが、この機能性を考えればコストパフォーマンスは高い。
他社の同等モデルと比較してみよう。ザ・ノース・フェイスのテルス30は約25,300円、グレゴリーのズール30は約29,700円だ。モンベルは比較的リーズナブルだろう?
チャチャパックの背負い心地
チャチャパックの最大の特徴は、優れた背負い心地だ。エアスルー・バックパネルという通気性の高い構造を採用していて、背中の蒸れを軽減する。
その通りだ。背面パネルに空気の通り道を作ることで、汗をかいても蒸れにくい。さらに、ショルダーハーネスとヒップベルトが体にしっかりフィットするから、荷物が軽く感じられる。
ああ。特に大型のヒップハーネスが骨盤をしっかり締め付けて、荷重を腰に分散させるんだ。肩だけで背負うのと、腰でも支えるのでは、疲労度が全く違う。
私は八ヶ岳の赤岳鉱泉に1泊した時、チャチャパック30を使ったが、10kgの荷物でも快適に歩けた。背負い心地の良さを実感したよ。
チャチャパックの収納力
チャチャパックは収納力も優れている。フロント下半分が大きく開くU字型ジッパーがあって、荷物の出し入れが非常に楽だ。
あ、それ便利そう!底に入れたものも取り出しやすいんですね。
そうだ。トップリッドを経由せずに荷物にアクセスできるフロントローディングパネルもある。さらに、トップリッドポケット、フロントポケット、サイドポケット、ヒップベルトポケットと、ポケットも豊富だ。
ハイドレーションスリーブも内部にあるし、内蔵レインカバーも付いている。素材は100デニールのバリスティックナイロン・トリプルリップストップで、耐久性も高い。
Image Prompt: チャチャパックを背負った登山者が、山小屋の前で休憩している写真。フロントのU字型ジッパーが開いており、中の荷物が見える。
チャチャパックの注意点
チャチャパック、すごく良さそうですね!欠点はないんですか?
もちろんある。まず、走るとショルダーベルトが緩みやすいという声がある。トレイルランニングには向かないな。
それと、デザインは機能性重視だから、見た目のおしゃれさでは他ブランドに劣るかもしれない。
あー、確かに地味かも…でも、機能が良ければいいです。
あと、個人差があるが、背面長が合わない、ウェストベルトを合わせるとボトムがお尻にかぶさる、歩くとギシギシ音がするという意見もある。だから、必ず試着してから買うことだ。
非常に大事だ。リュックは体に合わなければ、どんなに高機能でも意味がない。モンベルストアに行けば、スタッフがフィッティングしてくれるぞ。
チャチャパックはこんな人におすすめ
- 日帰りから小屋泊、テント泊まで幅広く使いたい
- 背負い心地を重視する
- 収納力が高いリュックが欲しい
- コストパフォーマンスを重視する
本格登山なら「アルパインパック」
さて、ここからは大型モデルだ。まずはアルパインパックを紹介しよう。これはテント泊や長期縦走に適した、本格的な登山用バックパックだ。
容量は30L、50L、60L、80L、100Lと幅広い。テント泊なら60L以上がおすすめだな。
テント、寝袋、マット、食料、調理器具、着替え…1週間分の装備が全部入る。私は北アルプスの縦走で80Lを使ったが、5泊6日分の荷物を余裕で収納できた。
アルパインパックの防水性
アルパインパックの最大の特徴は、優れた防水性だ。ロールアップシステムとアクアバリアサックという防水素材の内袋を組み合わせることで、高い防水性を実現している。
開口部をクルクル巻いて閉じる方式だ。これにより、雨が侵入しにくい。さらに、内袋のアクアバリアサックが二重の防水壁になる。
へー、二重なんですね。でも、水中に沈めても大丈夫なんですか?
いや、それは無理だ。あくまで雨や雪に対する防水性だ。水圧がかかる水中での使用には適していない。
だが、豪雨の中でも中身を守れる防水性は、登山では非常に重要だ。私は槍ヶ岳で土砂降りに遭ったが、アルパインパックのおかげで着替えやシュラフが濡れずに済んだ。
アルパインパックの背負い心地
アルパインパックは、重い荷物でも安定感がある背負い心地が特徴だ。背面にはEVAフォームや3Dメッシュのバックパネルがあって、通気性を確保している。
ああ。高強度のアルミニウムステーが内蔵されていて、背中の曲線に合わせてカーブを調節できる。これにより、荷重が体全体に分散される。
最初は店舗でスタッフに調整してもらうといい。一度合わせれば、後は自分で微調整できる。ショルダーハーネスは内側が柔らかく、外側にハードタイプのフォームを内蔵していて、クッション性に優れている。
ヒップベルトは腰を包み込むようにカーブした形状で、体に密着して荷重を分散させる。スタビライザーテープで細やかなフィット感の調節もできるぞ。
Image Prompt: アルパインパックを背負った登山者が、テント場で荷物を整理している写真。ロールアップシステムの開口部が見え、アクアバリアサックが取り出されている。
アルパインパックの操作性
アルパインパックは、大きく開くトップリッド(雨蓋)が特徴だ。荷物の出し入れに便利で、取り外してアタックザックやショルダーポーチとしても使える。
そうだ。山小屋やテント場に荷物を置いて、トップリッドだけ持って山頂にアタックできる。非常に便利だぞ。
サイドポケットは背負ったままでも簡単に出し入れできるし、ハイドレーション対応、ポールループ、ピッケルループも装備している。
アルパインパックの注意点
アルパインパック、すごく良さそうですね。欠点はないんですか?
シンプルな構造ゆえに、ポケットが少ないと感じる人もいる。チャチャパックのように細かいポケットがたくさんあるわけではない。
それと、メイン気室が1つだから、底に入れた荷物、例えばテントなどを取り出すのが大変だ。パッキングの順序を考える必要がある。
最初は苦労するかもしれないが、慣れれば問題ない。むしろ、パッキング技術が向上するいい機会だと考えるといい。
あと、背負う前に毎回ショルダーハーネスやヒップベルトを調整する必要がある。すぐに背負いたい人には手間と感じるかもしれない。
アルパインパックはこんな人におすすめ
- テント泊や長期縦走をする
- 高い防水性を求める
- 重い荷物を快適に背負いたい
- シンプルな構造が好き
軽量性と防滴性の「リッジラインパック」
最後に紹介するのは、リッジラインパックだ。これは軽量性と防滴性を両立したモデルで、シンプルなデザインが特徴だな。
そうだ。完全防水ではなく、小雨程度なら浸水しにくいという意味だ。全面を一枚の生地で構成し、縫い目を少なくすることで防滴性を高めている。
容量は30L、40L、55L、75Lと幅広い。30Lモデルはわずか600gという驚異的な軽さだ。
ああ。従来のザックと比較して大幅な軽量化が図られている。日帰り登山や渓流釣りなどで有利だ。
リッジラインパックのシンプル構造
リッジラインパックは、余分なポケットやストラップが少ない、非常にシンプルな構造だ。これにより軽量化に貢献している。
確かに、小物の収納には工夫が必要だ。だが、シンプルゆえに素早い荷物の出し入れが可能だ。雨蓋がないから、ジッパーを開けるだけで中身にアクセスできる。
上部ファスナー部分も防水処理が施されているから、小雨程度なら問題ない。一部モデルには上部のみを覆う付属パックカバーも付いている。
リッジラインパックの背負い心地
背負い心地はどうなんですか?軽量モデルって、背負い心地が悪いイメージがあるんですけど…
鋭い指摘だ。30Lのような軽量モデルは、背面部分が簡略化されているから、背負い心地は「まぁまぁ」という評価が多い。荷物が重いと肩への負担が大きくなる。
だが、55Lモデルは日本人仕様で、比較的重い荷物でも背負い心地は良いという声もある。ただし、フィット感は個人差があるから、試着が必須だ。
非常に大事だ。薄いウエストベルトながら、身体に合ったサイズを選べば腰への一体感を感じるという意見もある。
Image Prompt: リッジラインパックを背負った登山者が、渓流沿いのトレイルを歩いている写真。リュックは非常にシンプルで、余計な装飾がない。
リッジラインパックの注意点
リッジラインパックは、軽量化のため背面パッドが簡素化されている。重い荷物を運ぶ際には背負い心地に影響が出る可能性がある。
日帰り登山や、荷物が少ない山行に向いている。テント泊でも、UL(ウルトラライト)スタイルで荷物を極限まで減らす人には最適だ。
ポケットが少ないシンプル構造だから、小物収納には工夫が必要だ。それと、レインカバーは上部のみ付属、または背面が防水処理されていないモデルもあるから、悪天候時の使用には注意が必要だな。
リッジラインパックはこんな人におすすめ
- 軽量性を最優先する
- シンプルな構造が好き
- 日帰り登山や荷物が少ない山行がメイン
- ULスタイルに挑戦したい
モンベルのバックパック技術を知ろう
先生、モンベルのリュックって、何か特別な技術があるんですか?
いい質問だ。モンベルは独自の技術をいくつも開発している。それを知ることで、より深くバックパックを理解できるぞ。
バリスティックナイロンの秘密
まず、素材技術だ。さっきも少し触れたが、バリスティックナイロンという独自素材を使っている。
そうだ。通常のナイロンに比べて約2倍の引き裂き強度を持ちながら、軽量だ。紡糸段階で延伸加工を施すことで強度を持たせている。
繊維を作る段階で引っ張って強くするんだ。耐熱性や耐摩擦性にも優れているから、岩場で擦れても簡単には破れない。
通気性システム
次は通気性システムだ。モンベルは背中の蒸れを軽減するため、いくつかの技術を採用している。
V.B.P.(ベンチレーションバックパネル)システムは、バックパネルと本体の間に空間を作って、風が通り抜けるようにしている。蒸れを劇的に解消するぞ。
いや、サイクールパックなどの特定モデルに搭載されている。だが、後付けオプションの「V.B.P.バックパネル」もあるから、他のバックパックにも取り付けられる。
エアスルー・バックパネルは、保水しにくいEVAフォームをブロック状に配置して、空気の通り道を確保している。面で背中にフィットしながらも優れた通気性を実現しているんだ。
3Dメッシュは、多くのモデルでバックパネルに使用されている。優れたフィット感と高い通気性を両立し、蒸れを防ぐ。これも後付け可能な「ファンブロー 3Dメッシュバックパネル」があるぞ。
スーパーウイッシュボーン システム
背面システムでは、スーパーウイッシュボーン システムという独自技術がある。体の動きに追随して、高いフィッティングを実現するんだ。
高強度で超軽量なアルミニウム製ステーを内蔵していて、背中の曲線に合わせてカーブを調節できる。歩行時にステーが上体の動きに追随して、高い安定感と快適な背負い心地を提供する。
大型バックパックには3Dフィット・ステーが内蔵されていて、購入後にユーザー自身で調整できる。女性用モデルは、ショルダーハーネスの幅・形状・長さ、バックパネルの幅・長さが女性の体にフィットするように設計されている。
容量別・用途別の選び方
先生、結局どれを選べばいいんですか?種類が多すぎて、まだ迷ってます…
大丈夫だ。用途と容量で絞り込めば、自然と候補が決まる。まずは、どんな登山をしたいか考えよう。
10L〜25L:軽いハイキング、タウンユース、アタックザック
日常使いや軽装でのハイキング、旅行時のサブバッグ、山小屋から山頂へのアタックザックなら、10L〜25Lだ。
おすすめモデル
- バーサライトパック 20:超軽量、ポケッタブル仕様
- ディナリパック 20/25:デイパックとしての機能がバランス良い
- ポケッタブル デイパック 20:旅行時のサブバッグに最適
25L〜35L:日帰り登山、山小屋1泊
日帰り登山で少し荷物が多い場合や、山小屋での1泊登山なら、25L〜35Lだ。最も人気の高い容量帯だな。
おすすめモデル
- チャチャパック 30:日帰りから1泊2日、収納力に優れる
- バーサライトパック 30:軽量ながら快適な背負い心地
- ガレナパック 30:通気性が高く蒸れにくい
ああ、オールラウンダーだからな。迷ったらこれを選んでおけば間違いない。
35L〜50L:防寒着を必要とする季節の山小屋泊、荷物が少ないテント泊
季節によっては防寒着が必要な山小屋泊や、荷物を厳選したテント泊なら、35L〜50Lだ。
おすすめモデル
- キトラパック 45:充実した機能、軽量な2気室モデル
- バーサライトパック 40:超軽量でソロキャンプにもおすすめ
50L〜80L:テント泊、長期縦走、長期旅行
テント泊を伴う登山や長期縦走、海外旅行のバックパッキングなら、50L〜80Lだ。
おすすめモデル
- アルパインパック 60/80/100:優れた操作性と防水性
- リッジラインパック 55/60/75:軽量性と耐久性を兼ね備える
- キトラパック 50:長期縦走にも対応、収納力が高い
ああ、1週間以上の縦走や海外遠征で使うサイズだ。初心者には必要ないな。
モンベルのバックパックを選ぶ際の注意点
さて、ここまで色々なモデルを紹介してきたが、選ぶ際の注意点もある。これを知らないと、後で後悔するぞ。
背面長とフィット感が最重要
最も重要なのは、背面長とフィット感だ。どんなに高機能なリュックでも、体に合わなければ意味がない。
首の付け根から腰骨の上までの長さだ。モンベルストアに行けば、スタッフが測ってくれる。小型・中型パックの背面長はワンサイズで調整できないものが多いから、試着が必須だ。
絶対だ。大型パックにはハーネスの高さで背面長を調節できるモデルもあるが、それでも試着は必要だ。ショルダーハーネスやヒップベルトが身体に合っているか確認し、スタビライザーテープで細かくフィット感を調整する。
デメリットも知っておこう
先生、モンベルのリュックって、何か欠点はないんですか?
もちろんある。完璧な製品は存在しない。まず、個人の体型によってはフィットしない場合がある。日本人の平均的な体型に合わせて設計されているが、高身長、低身長、胴が長い・短いなどの特定の体型では背面長が合わない可能性がある。
そうだ。それと、歩行時にギシギシときしみ音が発生する場合がある。これは個体差があるが、気になる人は店舗で確認するといい。
軽量モデルは重い荷物には不向きだ。バーサライトパックやリッジラインパックの30Lモデルは、背面パッドが薄いから、重い荷物を入れると背中が痛くなる。
その通りだ。シンプルな構造のモデル、例えばアルパインパックやリッジラインパックは、ポケットが少ないからパッキング技術が必要だ。慣れないうちは苦労するかもしれない。
メンテナンスが長持ちの秘訣
バックパックを長く使うには、定期的なメンテナンスが不可欠だ。
まず、ジッパーに砂などが詰まって動きにくくなったり、スライダーが錆び付くことがあるから、定期的に確認する。トップリッドへの荷物の詰め過ぎもジッパーに負荷をかけるから注意だ。
ショルダーハーネスと本体の付け根は荷重により大きな負荷がかかるから、糸切れなどの異常がないか確認しよう。背面パッドは汗を吸い込むから、汚れが蓄積するとウレタンフォームの劣化を早める。定期的な洗濯をおすすめする。
ああ。ネットに入れて洗濯機で洗えるモデルもある。ただし、洗濯表示を確認することだ。荷室の内側の生地のコーティング剥がれやベタつきは、強度や防水性の低下につながるから注意が必要だ。
バックルは劣化すると固定力が低下したり破損したりすることがある。定期的にチェックしよう。
まとめ:あなたにぴったりのモンベルのバックパックは?
先生、色々教えてもらって、だいぶわかってきました!
それは良かった。最後に、モンベルのバックパックの魅力をまとめておこう。
モンベルのバックパックの魅力
- 日本人の体型に最適化された設計
- 軽量性と耐久性の両立(バリスティックナイロン)
- 優れた通気性システム(V.B.P.、エアスルー、3Dメッシュ)
- 高い防水性(ロールアップシステム、アクアバリアサック)
- 豊富なラインナップ(10L〜100L超)
- 高いコストパフォーマンス
- 充実したアフターサービス(修理サービスなど)
選び方のポイントは、用途を明確にして、必要な容量を決め、背面長を確認し、機能性を確認し、予算を考慮することだ。
比較表
| シリーズ名 |
容量 |
特徴 |
おすすめユーザー |
| バーサライトパック |
15L〜40L |
超軽量、ポケッタブル |
日帰り登山、スピードハイク、アタックザック |
| ガレナパック |
20L〜30L |
多彩なポケット、普段使い可能 |
日帰り登山、ハイキング、タウンユース |
| チャチャパック |
30L〜45L |
オールラウンダー、優れた背負い心地 |
日帰り〜小屋泊、テント泊 |
| アルパインパック |
30L〜100L |
高い防水性、本格登山向け |
テント泊、長期縦走 |
| リッジラインパック |
30L〜75L |
軽量性と防滴性、シンプル構造 |
日帰り登山、ULスタイル |
わかりやすい!私は日帰り登山がメインだから、チャチャパック30かガレナパック30がいいかな。
いい選択だ。どちらも日帰り登山に最適だ。チャチャパックは背負い心地と収納力、ガレナパックは普段使いもできる汎用性が魅力だな。
それがいい。最後に一つだけ。リュックは店舗で試着して、実際に荷物を入れて背負ってみることが最も重要だ。カタログやレビューだけでは、自分に合うかどうかはわからない。
はい、わかりました!モンベルストアに行ってきます!
良い買い物ができることを祈っているぞ。山で会おう。