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導入
先生、ノースフェイスのヌプシジャケットって街でよく見ますけど、あれ着て山に行けば最強じゃないですか? モコモコで暖かそうだし!
街着としては最強だが、山で使うには「用途」を間違えると危険だ。
ヌプシは「保温力」は凄まじいが、収納サイズが大きく、行動中に着るには暑すぎる。
山で必要なのは、行動中に着られる「インナーダウン」や、濡れに強い「ハイブリッドダウン」だ。
今日は、定番の「ヌプシ」、行動着の「サンダー」、最強の保温力を持つ「バルトロライトジャケット」、そして防水性に優れた「マウンテンダウン」を徹底比較し、それぞれの得意分野と限界をレビューするぞ。
ノースフェイスのダウンって、そんなに種類があるんですか?
そうだ。ノースフェイスは用途別に細かくモデルを分けている。街で見かけるヌプシは、実は1992年にヒマラヤ遠征のために開発されたヘリテージモデルだ。当時の仕様を継承しつつ、現代のトレンドに合わせたバランスの良いサイズ感にアップデートされている。
Image Prompt: ノースフェイスの「ヌプシジャケット」「サンダーラウンドネックジャケット」「バルトロライトジャケット」「マウンテンダウンジャケット」を並べた比較画像。厚みの違いと、収納袋(スタッフサック)に入れた時のサイズ差を視覚的に強調。
第1章: まず知っておくべき「フィルパワー」とは何か?
先生、ダウンのスペック表に「700フィルパワー」とか書いてありますけど、あれって何ですか?
いい質問だ。フィルパワー(FP)とは、羽毛の「かさ高性」、つまりダウンがどれだけ大きく膨らむかを示す単位だ。
1. フィルパワーの測定方法
具体的には、1オンス(約28.4g)のダウンをシリンダーに入れ、一定の荷重をかけた後に解放した際に、どのくらいの体積(立方インチ)まで復元したかを示す。
この数値が高いほど、同じ量のダウンでも大きく膨らみ、より多くの空気(デッドエア)を蓄えることができる。
半分正解だ。フィルパワーが高いダウンは、少ない量でも大きく膨らむため、軽量でありながら高い保温性を発揮する。しかし、製品全体の暖かさは、フィルパワーだけでなく、ダウンの充填量(どれだけ入っているか)も重要だ。
2. フィルパワーの基準
- 600〜700FP: 良質なダウン。街中で使用するには十分な暖かさ
- 700FP以上: 高品質なダウン。寒冷地や登山などでの使用に適している
- 900FP: 天然ダウンの最高水準。ノースフェイスの「アルパインヌプシフーディ」などに採用
ヌプシは700FPだから、登山にも使えるってことですね!
待て。フィルパワーが高くても、山で使えるかどうかは別問題だ。次の章で、その理由を説明しよう。
3. ダウンの保温メカニズム
そもそも、ダウンはなぜ暖かいのか。ダウン自体が熱を発するわけではない。ダウンが含む「空気」が強力な断熱材として機能することで、外からの冷気の侵入を防ぎ、体温を保つのだ。
そうだ。だから、ダウンが潰れて空気層がなくなると、保温力は一気に失われる。これが、ダウンの最大の弱点だ。
第2章: 「ヌプシジャケット」の停滞時保温力
まずはJKが言っていたヌプシだ。これは「停滞着(ビレイパーカー)」としての性能が高い。
1. 圧倒的なデッドエア
ヌプシには700フィルパワーのRDS認証グースダウンがパンパンに詰まっている。
表地は40〜50デニールのリップストップナイロンで、撥水加工が施されている。バックパックとの干渉が多い肩の部分は、ナイロン素材で補強されているのも特徴だ。
テント場や山小屋での休憩中、これを羽織れば、マイナスの気温でも寒さを感じない。体温を逃さない「壁」のような暖かさだ。
2. 山でのデメリット
しかし、行動中に着るには暑すぎる。5分歩けば汗だくになるだろう。
また、収納サイズがデカい。ザックの中でかなりのスペースを占領する。
そして、表地がナイロンなので、雨や雪で濡れるとダウンが潰れて保温力が失われる。あくまで「動かない時」専用の防寒着だ。
確かに、電車で着てても暑いですもんね。山歩きには向かないか…。
ただし、ヌプシには派生モデルがある。例えば「アルパインヌプシフーディ」は、天然ダウンの最高水準とされる900フィルパワーのダウンが封入されており、軽量ながら高い保温性を実現している。こちらは登山向けに設計されているぞ。
3. ヌプシの適した使用シーン
ヌプシが真価を発揮するのは、以下のようなシーンだ。
- テント場や山小屋での休憩中: 動かない時の保温着として
- 雪山のアプローチ: 登山口までの移動中
- 冬キャンプ: 焚き火を囲む時など
- 街中での防寒: タウンユースとして
第3章: 「サンダーシリーズ」のハイブリッド性能
山で使うなら、ダウンと化繊わたを混ぜた「サンダー」シリーズが優秀だ。
1. 光電子ダウン+化繊のハイブリッド構造
サンダーシリーズの最大の特徴は、「光電子(KODENSHI)ダウン」と「ハイブリッド構造」だ。
簡単に言うと、特殊セラミックスを繊維に練り込むことで、人体から放出される遠赤外線を効率的に身体に輻射し、保温効果を高める技術だ。自ら発熱するのではなく、体温を活かして保温するため、蒸れにくく快適性が持続する。
そうだ。さらに、高品質なダウン(羽毛)と撥水性のあるポリエステルファイバー(化繊わた)をブレンドした中綿「HYBRID CLEANDOWN 光電子 PRO」を採用している。
これにより、「濡れても保温力が落ちにくい」という特性を持つ。汗をかいたり、小雨に降られたりしても、ペシャンコになりにくい。
2. 軽量性と耐久性の両立
表地には、軽量で強度に優れる「PERTEX Quantum ECO(パーテックス カンタム エコ)」ナイロンが使用されている。引き裂き強度や縫い目強度に優れており、耐久撥水加工も施されている。
メンズLサイズで約275gという軽さも実現しており、ポケッタブル仕様でコンパクトに持ち運びができる。
3. 行動着としての適性
厚みが適度で、モコモコしすぎない。寒い時期の行動着(ミッドレイヤー)として着ても、オーバーヒートしにくい。
また、シェル(雨具)の下に着込んでも動きを妨げないシルエットになっている。タイトなシルエットながらも肩周りや腕の構造が工夫されており、動きやすさを確保している。
山で一番出番が多いのはこのタイプだ。
シュッとしてて動きやすそう! これなら着たまま歩けますね。
そうだ。秋や春先にはアウターとして、冬にはハードシェルの下に着るミッドレイヤー(中間着)として活用できる。幅広いシーズンとレイヤリングに対応する汎用性の高さが魅力だ。
4. サンダーのデメリット
正直に言うと、純粋なダウンと比べると、保温力はやや劣る。極寒地での停滞時には、ヌプシやバルトロの方が暖かい。
また、化繊が混ざっている分、収納時のコンパクトさもダウン100%のモデルには及ばない。
しかし、濡れに強いという点では、山での実用性は圧倒的に高い。
第4章: 「バルトロライトジャケット」の最強保温力
先生、さっきから「バルトロ」って名前が出てきますけど、それって何ですか?
バルトロライトジャケットは、ノースフェイスのダウンの中でも最高クラスの保温性を持つモデルだ。元々は1990年代に極地探検向けに開発されたが、現在では素材や仕様がアップデートされ、非常に高い人気を誇る。
1. GORE-TEX INFINIUM™ と光電子®ダウン
表地には30デニールのGORE-TEX INFINIUM™ PRODUCTS 2層構造を採用している。優れた防風性と共に、雪や小雨程度の耐水性も備えている。この生地は柔らかく、軽量でしなやかさが特徴だ。
GORE-TEX INFINIUMって、普通のGORE-TEXと違うんですか?
いい質問だ。GORE-TEX INFINIUMは、完全防水ではないが、防風性と透湿性に優れた素材だ。タウンユースや軽度なアウトドアでの着用感を向上させることを重視している。
中わたには、特殊セラミックスの遠赤外線効果で保温効果が持続する光電子®ダウンが封入されている。首元にもダウン入りの内襟があり、コールドスポットを軽減する。
2. 真冬の天体観測や雪上ハイクに最適
バルトロライトジャケットは、真冬の天体観測や雪上ハイクなど、極寒地での着用を想定している。ダウンの封入量が多いながらも、比較的着丈が短く、すっきりとしたタイトなシルエットが特徴だ。
そうだ。軽量で動きやすく、デザイン性も高いため、街中でのファッションアイテムとして、また軽度なアウトドア活動や旅行など、携帯性を重視するシーンに適している。携行に便利なスタッフサックも付属している。
3. バルトロのデメリット
ただし、バルトロにもデメリットがある。まず、価格が高い。約46,200円〜という価格帯で、気軽に買える金額ではない。
また、GORE-TEX INFINIUMは完全防水ではないため、本格的な雨や雪には対応できない。悪天候下での登山には、次に紹介するマウンテンダウンの方が適している。
そうだ。所有する満足感と、確かな保温性を求めるなら、バルトロは最高の選択肢だ。
第5章: 「マウンテンダウンジャケット」の防水性能
本格的な登山や雪山でのアクティビティには、「マウンテンダウンジャケット」が最適だ。
1. 70デニールのGORE-TEX素材
マウンテンダウンジャケットは、ノースフェイスの定番である肩切り替えデザインが特徴的な防水ダウンジャケットだ。
表地には、耐久性に優れた70デニールナイロンのePE GORE-TEX PRODUCTS 2層構造が採用されており、肩、肘、後ろ裾端はさらに高強度の生地で補強されている。
70デニール? バルトロの30デニールより厚いってことですか?
その通り。デニールは糸の太さを示す単位で、数字が大きいほど生地が厚く、耐久性が高い。マウンテンダウンは、バルトロよりも重いが、その分完全な防水性、防風性、透湿性を備えている。
2. 悪天候下での信頼性
中わたには、高度な洗浄技術で汚れを徹底的に除去したクリーンなリサイクルダウンが封入されている。フロントは雨の侵入を軽減するダブルフラップ仕様で、裾はアジャスターでシルエットの調節が可能だ。
ある。「普通のダウンと比べたら表面は硬い素材で重いですがその分丈夫なので犬の散歩やアウトドアでガシガシ使えそう」「風雪を完全にシャットアウト」といったレビューがある。ハードな使用にも耐えうる頑丈さが評価されているぞ。
3. バルトロとマウンテンダウンの比較
バルトロとマウンテンダウン、どっちを選べばいいんですか?
用途によって最適な選択が変わる。以下の表を見てくれ。
| 特徴 |
バルトロライトジャケット |
マウンテンダウンジャケット |
| 表地素材 |
GORE-TEX INFINIUM™ 2層(30デニール) |
GORE-TEX 2層(70デニール) |
| 防水性 |
防風性・耐水性(雪や小雨程度) |
完全防水・防風性・透湿性 |
| 耐久性 |
軽さとしなやかさ重視 |
高強度生地で補強、耐久性重視 |
| 重量 |
軽量 |
バルトロより重いが、機能性とのバランスが良い |
| 首周りの構造 |
ダウン入りの内襟で非常に暖かい |
立ち上がりが強いが、ダウン量は控えめ |
| 主な用途 |
街中、軽いアウトドア、極寒地での保温性重視 |
本格的な登山、雪山、悪天候下での使用 |
「1年365日の中でどちらを着るシーンが多いか」を考慮して選ぶと良い。
第6章: 「ライトヒートジャケット」の軽量コンパクト性
軽さを追求した「ライトヒートジャケット」も紹介しておこう。
1. わずか200g以下の軽さ
空気を羽織るような着用感で、非常に軽量だ。スタッフサックに入れると、拳くらいのサイズになる。
「使うか分からないけど、念のため持っていく」というお守りとして最適だ。夏山の防寒着としても丁度いいスペックだ。
2. 光電子®プロダウンと撥水加工
中わたには、遠赤外線効果で自然な暖かさをもたらす光電子®プロダウンが封入されている。控えめなダウン量でも十分な保温性を確保する。
表地には、軽量で強度を併せ持つナイロンダブルリップ素材が使われており、撥水加工が施されているため、多少の雨や雪にも対応可能だ。
3. 空気の層を作る「キルトデザイン」
ダウンの偏りを防ぐキルトデザインが採用されており、薄手でも効率よく空気を溜め込む。
ただし、生地が非常に薄い(10デニールなど)ので、藪漕ぎや岩角での引っ掛けには注意が必要だ。
そうだ。取り扱いには注意が必要だが、その軽さとコンパクトさは他に代えがたい。秋口のライトアウターとしてはもちろん、冬の登山やアウトドアでのミッドレイヤー(中間着)としても活躍する。
4. 後継モデル「サンダージャケット」
なお、ライトヒートジャケットの後継モデルとして「サンダージャケット」も登場している。こちらも軽量ハイブリッドダウンジャケットとして同様の機能性を持っているぞ。
第7章: メンテナンスと「ダウン抜け」
1. 羽毛の飛び出し
縫い目から白い羽毛が飛び出してくることがある。これを引っ張って抜いてはいけない。抜くと穴が広がり、次から次へと出てくる。
「裏側からつまんで、中に引き戻す」のが正解だ。そして、飛び出した穴を指で揉んで、生地の目を塞ぐ。
え、抜いちゃダメなんですか!? 私いつもプチプチ抜いてました…。
2. 羽毛抜けの原因
- 羽毛と生地の隙間: ダウンやフェザーの繊維は非常に細く、生地の織り目や縫い目のわずかな隙間から抜け出る
- ノンパック製法: 軽量化を目的として、羽毛を包む「ダウンパック」を使用しない製品は羽毛が抜けやすい
- 摩擦: 着用時の摩擦(インナーウェアやバッグとの擦れなど)
- ダウンとフェザーの比率: フェザーの比率が高い製品は、軸があるため羽毛が抜けやすい
- 経年劣化: 長期間の使用により、羽毛そのものが劣化
3. 羽毛抜けの防止策
- 摩擦を減らす: 滑りの良いインナーを着用、肩掛けバッグやリュックの使用を控える
- 着用後のケア: 専用のブラシで表面の埃を払い、風通しの良い日陰で陰干し
- 濡れた場合: 乾いたタオルで水気を拭き取り、ハンガーにかけてよく乾燥
4. 洗濯のコツ
シーズン終わりには必ず洗うこと。皮脂汚れがつくと、ダウンが固まってふくらみ(ロフト)がなくなる。
できる。ただし、正しい方法で洗わないと、ダウンがダメになる。以下の手順を守れ。
準備
- ファスナー・ボタンを閉じる: 型崩れや破損を防ぐ
- 洗濯ネットに入れる: ダウンジャケットを畳んで、ぴったりサイズの洗濯ネットに入れる
- 洗剤の選択: 中性洗剤(おしゃれ着用)またはダウン専用クリーナーを使用。塩素系漂白剤や柔軟剤は使用しない
手洗い(推奨)
- ぬるま湯に洗剤を溶かす: 30℃程度のぬるま湯に中性洗剤またはダウンクリーナーをよく溶かす
- 押し洗い: 両手のひらで優しく上下に40回程度押し洗い(もみ洗いは避ける)
- すすぎ: 水を入れ替えながら2〜3回、丁寧にすすぐ
- 脱水: 洗濯機で30秒〜1分程度の短い時間で軽く脱水
乾燥方法
- 形を整える: 脱水後、羽毛の偏りを均等にならし、形を整える
- 陰干し: 風通しの良い日陰で平干しまたはハンガーにかけて乾燥(直射日光は避ける)
- 乾燥機の利用: 低温設定の乾燥機を使用すると、よりふっくらと仕上がる(テニスボールを数個入れると効果的)
- 完全に乾燥させる: 中の羽毛まで完全に乾かすことが重要
ダウン専用洗剤を使って優しく手洗いし、乾燥機でしっかり乾かすことで、ロフトが復活し、保温力が戻る。
第8章: 保管方法と寿命を延ばすコツ
シーズンが終わったら、どうやって保管すればいいんですか?
保管方法を間違えると、次のシーズンに使えなくなることもある。以下のポイントを守れ。
1. 基本的な保管方法
- クリーニング後の保管: 収納・保管前には必ずクリーニングを行い、シーズン中についた汚れや汗を落とす
- 乾燥を徹底する: 保管する前に、ダウンジャケットが完全に乾燥していることを確認
- ビニールカバーは外す: クリーニング店から戻ってきた際のビニールカバーは、湿気がこもりやすくカビの原因となるため外す
- 圧縮は避ける: ダウンジャケットを圧縮袋に入れて保管すると、ダウンが潰れて空気層が減少し、本来の保温性が損なわれる
- 通気性の良い場所で保管: 湿気のない、常に一定の温度を保った風通しの良い場所を選ぶ
- ゆったりと保管: ダウンとダウン、または他の衣類との間隔を十分にとり、通気性を良くする
- 不織布カバーの利用: 通気性の良い不織布製の洋服カバーを使用
- 防虫剤: 虫食いを防ぐために、保管場所には防虫剤を使用
圧縮袋に入れちゃダメなんですね。スペース節約できると思ってたのに。
ダウンは空気層が命だ。圧縮すると、羽毛の軸が折れて吹き出しの原因となることもある。ふんわりとした状態で保管することが大切だ。
第9章: 価格とコストパフォーマンス
先生、ノースフェイスのダウンって、やっぱり高いですよね。他のブランドと比べてどうなんですか?
いい質問だ。ノースフェイスは確かに高価だが、その分の価値はある。他ブランドと比較してみよう。
1. ノースフェイスの価格帯
ノースフェイスのダウンジャケットの価格帯は、モデルによって大きく異なる。
- ヌプシジャケット: 49,500円〜67,320円程度
- トランゴパーカー: 約25,988円
- バルトロライトジャケット: 約46,200円〜
- ビレイヤーパーカ: 約39,800円〜
- ヒムダウンパーカ: 68,200円
- マウンテンダウンジャケット: 約50,000円〜
2. ノースフェイスのコストパフォーマンス
しかし、ノースフェイスは高い機能性とデザイン性を両立している。GORE-TEXなどの高機能素材、光電子®ダウンなどの先進技術、リサイクルダウンの利用など、素材へのこだわりが特徴だ。
耐久性が高く長く使える点も、結果的にコストパフォーマンスの良さに繋がる。アウトドアシーンからタウンユースまで幅広く活躍するため、多くのユーザーに支持されている。
3. 他ブランドとの比較
モンベル(mont-bell)
- 価格帯: インナーダウンは約8,000円〜10,000円程度(ノースフェイスより安価)
- 機能性: 高品質なダウン(800FP〜1000FPのEXダウン)を手頃な価格で提供、暖かさや機能性はノースフェイスに匹敵
- デザイン: 機能性を重視したシンプルなデザイン
- サイズ感: 日本ブランドのため、日本人向けに作られており、サイズが合いやすい
- コスパ評価: 純粋なアウトドアでの機能性や暖かさを重視し、価格を抑えたい場合には非常に高いコストパフォーマンス
ユニクロ(UNIQLO)
- 価格帯: 5,000円〜10,000円程度(非常に安価)
- 機能性: 750FP以上の高品質ダウンを使用、防風性や耐久撥水性も備え、普段使いには十分
- デザイン: シンプルで日常使いしやすいデザイン
- コスパ評価: 日常使いやタウンユースにおいて、圧倒的なコストパフォーマンス
ナンガ(NANGA)
- 価格帯: 30,000円台後半〜60,000円以上(ノースフェイスと同等か、やや高価)
- 機能性: 高品質な国産ダウン(760FPのスペイン産ダックダウン)、独自の防水透湿素材「AURORA-TEX®」
- デザイン: 洗練されたデザインと豊富なカラーバリエーション
- コスパ評価: 高品質なダウンと優れた防水透湿性を求めるユーザーにとっては、ノースフェイスと同様に高いコストパフォーマンス
そうだ。しかし、ノースフェイスは「所有する価値」があるブランド力と、最新のテクノロジーを駆使した高い機能性、そしてスタイリッシュなデザインを兼ね備えている。総合的なコストパフォーマンスは高いと言えるぞ。
結論: 「いつ着るか」でモデルを選べ
まとめよう。ノースフェイスのダウンの使い分けは以下の通りだ。
- ヌプシ: テント場や街着。動かない時の最強の保温着。700FPのRDS認証グースダウンで、圧倒的な保温力。
- サンダー: 行動中も着られるハイブリッド。光電子ダウン+化繊わたで濡れに強く汎用性が高い。約275gの軽量性。
- バルトロライトジャケット: 極寒地での最強保温力。GORE-TEX INFINIUM™と光電子®ダウンで、軽量ながら高い保温性。
- マウンテンダウンジャケット: 本格的な登山や雪山。70デニールのGORE-TEX素材で完全防水・防風性。
- ライトヒートジャケット: 夏山や予備装備。軽量コンパクトなお守り。
山で着るならサンダーかマウンテンダウンがいいってことですね!
そうだ。見た目のボリュームだけで選ぶと、山では「暑すぎて荷物になるだけ」という失敗をする。
自分の登山スタイルと、どのタイミングで着るかを想像して、最適な厚みと素材を選んでくれ。
フィルパワーとか、光電子ダウンとか、いろいろ勉強になりました!
ダウンは正しく選び、正しくメンテナンスすれば、10年以上使える。高い買い物だからこそ、自分に合った一着を見つけてほしい。
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