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マムートのハードシェルジャケットを着た登山者が雪山で活動する写真。

導入

マムートのハードシェルジャケットが欲しい!でも、公式サイトを見てみると「Convey」「Ayako」「Nordwand」と、なんだか横文字がずらっと並んでいて、どれを選べばいいのかさっぱりわからない…。価格も3万円台から10万円超えまで幅広いし、そもそも「ハードシェル」と「レインウェア」って何が違うの?

そんな悩みを抱えている方のために、この記事ではマムートの主要ハードシェルモデルを徹底解説します。登山歴20年のベテランガイドが、初心者にもわかりやすく、各モデルの特徴と選び方のポイントを教えてくれますよ。


登場人物紹介

JK
登山初心者。元気で好奇心旺盛。「形から入る」タイプで、見た目や可愛さを重視。専門用語が苦手で、素朴な疑問や不満は正直に口にする。
先生
登山歴20年のベテラン。無骨で質実剛健な性格。道具への愛と知識は深く、「熱血コーチ」というよりは落ち着いた「師匠」のような雰囲気。

なぜマムートのハードシェルは種類が多いのか?

JK
先生!マムートのハードシェルが欲しいんですけど、種類多すぎませんか?なんでこんなにいっぱいあるんですか?
先生
ふむ、確かに初めて見ると戸惑うだろうな。でも理由は単純だ。使う場所が違えば、必要な機能も変わるからだよ。
JK
使う場所…ですか?
先生
そうだ。日帰りハイキングで荷物を軽くしたい人と、厳冬期の雪山で命を守る1着が欲しい人とでは、求めるものが全然違うだろう?マムートはその両方に応えるために、用途別に複数のシリーズを展開しているんだ。
JK
なるほど!じゃあ、どのシリーズがどんな用途なのか教えてください!
先生
代表的なものを挙げると、こんな感じだな。
  • Convey Tour(コンベイ ツアー): 軽量・コンパクト重視のハイキング向け
  • Ayako Pro(アヤコ プロ): オールラウンドに使える万能モデル
  • Eiger Nordwand(アイガー ノードヴァンド): 極限のアルパイン向けプロ仕様
JK
へぇ〜!「アイガー」って、あのスイスの山ですよね?
先生
よく知っているな。マムートはスイスで1862年に創業したブランドだ。元々はロープメーカーで、そこから160年以上かけてクライミングギアやアパレルに事業を広げてきた。

参考情報: 「マムートは1862年にスイスでロープメーカーとして創業し、160年以上の歴史を持つアウトドアブランドです。」

出典https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000116.000021531.html

JK
ロープ屋さんがジャケット作ってるんですか!なんかすごい転身ですね。
先生
ふふ、まあ登山に必要なものは全部作ってしまえ、という精神だな。その分、山で本当に使えるかどうかにはこだわりがある。

ハードシェルとレインウェアの違い

JK
そもそも「ハードシェル」ってなんですか?レインウェアと何が違うんですか?
先生
いい質問だ。どちらも防水・防風・透湿性を持つアウターだが、一番の違いは「耐久性」と「守備力」だと思ってくれ。
JK
守備力…ゲームみたいですね。
先生
うまい例えだ。レインウェアはRPGでいう「布の服」、日常のちょっとした雨から身を守る程度だ。一方ハードシェルは「鋼の鎧」、雪山の猛吹雪や岩との接触からも体を守る。
JK
そんなに違うんですか!
先生
ああ。ハードシェルは生地が厚手で丈夫だから、岩や氷、アイゼンとの接触による摩耗にも強いんだ。雪山で滑落した時に、生地の摩擦で滑り落ちる勢いを減らす効果もある。

参考情報: 「ハードシェルはより厳しい気象条件、特に雪山登山やアルパインクライミングなどでの使用を想定して作られています。生地は一般的に厚手で丈夫であり、岩や氷、アイゼンなどとの接触による摩耗に強く、高い耐久性を持ちます。」

出典https://mountgearhub044.com/hardshell-compare/

JK
えっ、滑落した時のことまで考えてるんですか…。
先生
雪山では「最後の砦」として命を守る装備だからな。ヘルメット対応のフードや、ベンチレーションといった機能も充実している。だから値段が高いんだ。
JK
なるほど…じゃあ私みたいな初心者は、まずレインウェアからでいいですか?
先生
無雪期の低山ハイキングが中心なら、それで十分だ。でもな、マムートには軽量なハードシェルもあるんだ。Convey Tourなんかは300g程度で、レインウェア感覚で使えるぞ。
JK
えっ、300gって軽くないですか?
先生
かなり軽い部類だな。ペットボトル半分くらいの重さだ。

GORE-TEXの秘密を理解しよう

JK
先生、ハードシェルの説明を見ると「GORE-TEX」ってたくさん出てきますけど、これって何なんですか?
先生
GORE-TEXは防水透湿素材の代名詞と言っていい。水は通さないけど、汗の水蒸気は逃がす…そんな魔法のような機能を持った素材だ。
JK
え、水を通さないのに蒸気は通す?意味わかんないんですけど。
先生
構造を説明しよう。GORE-TEXの核となるのは「メンブレン」という極薄の膜だ。この膜には1平方センチメートルあたり約90億個もの微細な孔が開いている。
JK
90億…呪文ですか?
先生
数字がすごいのはわかる。大事なのは、この孔のサイズだ。水滴の約2万分の1という小ささなんだ。だから雨粒は通過できない。
JK
じゃあ汗はどうやって逃げるんですか?
先生
汗が蒸発して水蒸気になると、分子サイズが水滴よりずっと小さくなる。だから孔を通り抜けられるんだ。

参考情報: 「GORE-TEXの核となるのは「GORE-TEXメンブレン」と呼ばれる極薄の膜です。このメンブレンには、水滴が通過できないほど小さく、水蒸気分子よりは大きい微細な孔が無数に開いています。」

出典https://www.descente.co.jp/brand/descente/technology/gore-tex/

JK
へぇ〜!科学ってすごいですね!

GORE-TEXのグレードを知ろう

先生
ただ、GORE-TEXにもグレードがある。マムートの製品で見かけるのは主に3種類だ。
JK
また種類があるんですか…覚えきれないですよ。
先生
三つだけだ。ちゃんと聞けば違いは明確だぞ。

GORE-TEX Pro(ゴアテックス プロ)

先生
最初はGORE-TEX Pro。これはGORE-TEXの中で最高グレードだ。耐久性、防水性、透湿性、防風性すべてがトップレベル。極限のアルパインや雪山登山向けに作られている。
JK
「プロ」って名前についてるだけありますね。
先生
ああ。3層構造で表地・メンブレン・裏地がすべて貼り合わされているから、とにかく頑丈だ。マムートのNordwandシリーズがこれを採用している。

参考情報: 「GORE-TEX Proは、GORE-TEXの中でも最高レベルの耐久性、防水性、透湿性、防風性を兼ね備えたハイスペック素材です。過酷なアウトドア環境や本格的な登山、クライミングなど、極限条件下での使用を想定して設計されています。」

出典https://yamahack.com/6285

GORE-TEX PACLITE(ゴアテックス パックライト)

先生
次はGORE-TEX PACLITE。こちらは軽量性とコンパクトさを重視した素材だ。2.5層構造で、裏地の代わりにメンブレンに保護コーティングを施している。
JK
2.5層って中途半端な数字ですね。
先生
裏地を省くことで軽くしているから、「2層+コーティング」で2.5層と呼ばれるんだ。Convey Tourがこれを採用している。
JK
軽いのはいいですけど、耐久性は落ちるんですか?
先生
正直に言えば、3層に比べれば耐久性は劣る。でも日帰りハイキングや急な天候変化への備えとしては十分だ。何よりザックにポンと入れておける気軽さは魅力だな。

参考情報: 「GORE-TEX PACLITEは、軽量性、コンパクトな収納性、携行性を重視した素材です。旅行や日常使い、日帰り登山など、急な天候変化に対応するためのバックアップシェルとして適しています。」

出典https://yamachizu.jp/goretex-kinds/

通常のGORE-TEX(2層/3層)

先生
最後は通常のGORE-TEX。ProとPACLITEの中間と思ってくれ。Ayako Proなどのオールラウンドモデルに採用されている。
JK
バランス型ってことですね。
先生
そうだ。耐久性と軽さのバランスが取れていて、幅広いシーンで使える。

3層構造と2.5層構造の違い

JK
先生、「層」って何回も出てきますけど、具体的に何が違うんですか?
先生
簡単に言うと、こうだ。
構造 組み合わせ 特徴
3層 表地+メンブレン+裏地 耐久性◎、やや重い
2.5層 表地+メンブレン+コーティング 軽量◎、耐久性△
JK
シンプルですね!裏地があるかないかの違い。
先生
そういうことだ。3層は裏地がメンブレンを保護するから長持ちする。2.5層は裏地がない分軽いが、直接肌に触れるとべたつくこともある。
JK
べたつくんですか?
先生
汗をかくとメンブレンのコーティング面が肌にペタッとくることがある。だから2.5層のジャケットを着る時は、長袖のベースレイヤーを中に着るのがおすすめだ。

参考情報: 「GORE-TEX Paclite素材は直接肌に触れると汗でべたつく可能性があるため、長袖の着用が推奨されています。」

出典https://climbtrip.net/mammut-convey-tour-hs-hooded-jacket/


軽さ重視なら「Convey Tour HS Hooded Jacket」

Image Prompt: 夏の高原で軽装ハイキングを楽しむ若い女性登山者が、コンパクトに丸めたConvey Tour HSジャケットをザックのサイドポケットに入れようとしているシーン。

先生
さて、ここからは具体的なモデルを見ていこう。まずはConvey Tour HS Hooded Jacketだ。
JK
名前が長いですね…。
先生
ふふ、「コンベイ ツアー」だけ覚えれば大丈夫だ。このモデルの特徴はとにかく軽いこと。重量は約300g〜336gだ。
JK
ペットボトル1本分より軽いってことですか!
先生
そういうことだ。GORE-TEX PACLITE 2.5層素材を使っているから、コンパクトに畳んでザックに入れておける。「もしも雨が降ったら」という時のバックアップに最適だな。

主なスペック

  • 素材: GORE-TEX PACLITE® 2.5レイヤー
  • 耐水圧: 28,000 mm
  • 透湿性: RET < 9 m² Pa/W
  • 重量: 約300g〜336g
  • 価格: 37,400円(税込)

参考情報: 「Convey Tour HS Hooded Jacketは、軽量でパッカブルなGORE-TEX PACLITE® 2.5レイヤー素材を使用したハードシェルジャケットです。ハイキングやトレッキングでの使用を想定しており、優れた防水性と透湿性を提供します。」

出典https://www.mammut.jp/products/detail/1010-28452

JK
3万円台なら、マムートの中では買いやすい方ですよね?
先生
ああ。入門編としては手を出しやすい価格帯だ。

機能を詳しく見てみよう

JK
軽いのはわかりましたけど、機能はどうなんですか?
先生
必要な機能はしっかり備えている。
  • 3点調節システム付きフード: ピーク(ひさし)が補強されていて、雨が顔に入りにくい
  • 脇下ベンチレーション: 2Wayジッパーで換気できる
  • 撥水ジッパー付きサイドポケット: 2つ
  • 調節可能な袖口と裾: フィット感を細かく調整できる
JK
ベンチレーションって何ですか?
先生
換気用の穴だ。脇の下にジッパーがついていて、暑くなったら開けて熱気を逃がせる。これがあるとジャケットを脱がずに体温調節できるから、行動中に便利だぞ。
JK
へぇ〜!脇の下って確かに汗かきやすいですもんね。

こんな人におすすめ

こんな人におすすめ

  • 軽量性・携帯性を最優先する人
  • 日帰りのハイキングや低山登山がメインの人
  • 普段使いのレインジャケットとしても使いたい人
  • コストパフォーマンスを重視する人
  • 初めてマムートのハードシェルを買う人

注意点

  • 2.5層のため直接肌に触れるとべたつくことがある(長袖着用推奨)
  • 胸ポケットがない
  • ヘルメット対応フードではない
  • 雪山登山には不向き
JK
雪山には使えないんですか?
先生
「使えない」というより「最適ではない」だな。2.5層は耐久性が3層ほど高くないし、ヘルメット対応でもない。雪山に行くならもう少し上位のモデルを選んだ方がいい

オールラウンドなら「Ayako Pro 2.0 HS Hooded Jacket」

Image Prompt: 紅葉の山を歩く30代男性登山者が、Ayako Pro 2.0ジャケットを着て尾根道を歩くシーン。タウンユースにも使えるスタイリッシュなデザインが映える。

先生
次はAyako Pro 2.0 HS Hooded Jacketだ。これは「オールラウンダー」と呼ぶにふさわしいモデルだな。
JK
オールラウンダーってことは、何でも使えるってことですか?
先生
そうだ。春夏秋の登山から、冬山の入門まで対応できる。さらに街着としても違和感がないデザインが魅力だ。
JK
街着もOKって嬉しいですね!登山用って「いかにも」感があるじゃないですか。
先生
わかるぞ。でもAyako Proはシンプルで洗練されたデザインだから、普段の通勤や買い物にも使える。マムート独自のカラーリングもおしゃれだしな。

参考情報: 「アウトドアギアとしての高い機能性はもちろんのこと、洗練されたデザインは街着としても違和感がなく、幅広いシーンで着用できます。」

出典https://kyokotoba.com/mammut-ayako-pro/

主なスペック

  • 素材: GORE-TEX 2レイヤー
  • 耐水圧: 28,000 mm
  • 透湿性: RET < 9〜13 m² Pa/W
  • 重量: 約530g〜550g
  • 価格: 57,200円〜59,400円(税込)
JK
Convey Tourより200gくらい重いですね。
先生
その分、生地が丈夫になっているし、機能も充実している。

機能を詳しく見てみよう

先生
Ayako Proの特徴的な機能を見てみよう。
  • ヘルメット対応フード: 3点調節システム
  • 脇下2Wayジッパーベンチレーション
  • YKK Vislon® 2-wayフロントジッパー: 耐久性のある撥水仕様
  • 止水ジッパー付きサイドポケット2つ: バックパック着用時でもアクセスしやすい
  • 撥水ジッパー付きチェストポケット
  • ジッパー付きインナーポケット
  • 調節可能な袖口と裾
JK
ポケットがいっぱいありますね!
先生
実はこれがConvey Tourとの大きな違いの一つだ。Convey Tourには胸ポケットがないが、Ayako Proにはある。登山中にスマホや行動食をサッと取り出せるのは便利だぞ。
JK
確かに!サイドポケットだと、ザックのヒップベルト邪魔になりますもんね。
先生
そうなんだ。それとヘルメット対応フードも重要なポイントだ。岩稜帯を歩いたり、冬山に挑戦する時はヘルメットをかぶるからな。

着心地にもこだわりが

JK
GORE-TEXってシャカシャカうるさいイメージがあるんですけど…。
先生
いい感性だな。安いゴアテックス製品だと確かにそういうのがある。でもAyako Proはしなやかで肌触りがいいと評判だ。ゴワつきも少ない。

参考情報: 「GORE-TEX素材特有のシャカシャカとした音やごわつきが少なく、しなやかな肌触りが特徴です。」

出典https://kyokotoba.com/mammut-ayako-pro/

JK
へぇ〜!じゃあ電車の中でもシャカシャカ鳴らなくて済みますね。
先生
ふふ、街で着ることを考えると大事なポイントかもしれないな。

こんな人におすすめ

こんな人におすすめ

  • 登山からタウンユースまで1着で済ませたい人
  • デザイン性と機能性の両立を求める人
  • 冬山登山に挑戦したい中級者
  • 適度な価格で高品質なジャケットが欲しい人
  • ポケット収納を重視する人

注意点

  • Convey Tourより重い(約530g)
  • 極端な悪天候や厳冬期にはより上位のモデルが適切
  • 価格は5万円台後半と、やや高め
JK
5万円台って高いですか?
先生
アウトドアブランドのハードシェルとしては標準的だ。同価格帯のアークテリクスやノースフェイスと比べても遜色ない品質だぞ。

極限を求めるなら「Eiger Nordwand Pro HS Hooded Jacket」

Image Prompt: 厳冬期の雪山稜線でヘルメットとゴーグルを装着した本格的アルピニストが、オレンジとブルーの配色が特徴的なNordwand Pro HSジャケットを着て強風の中を進むシーン。

先生
さて、最後はEiger Nordwand Pro HS Hooded Jacketだ。これはマムートの最高峰、Eiger Extremeコレクションに属するモデルだ。
JK
アイガー…さっきも出てきましたね。スイスの山でしたっけ?
先生
ああ。アイガー北壁は「死の壁」とも呼ばれる、クライミング史上最も困難な壁の一つだ。そこに挑むアルピニストのために開発されたのが、このコレクションだな。
JK
「死の壁」って…怖すぎません?
先生
だからこそ、このジャケットには極限環境で命を守るための技術が詰め込まれている。

Eiger Extremeコレクションとは

先生
Eiger Extremeは1995年に初代が登場し、2025年で誕生30周年を迎えた。5年ごとにフルモデルチェンジを行い、常に最新技術を取り入れている。

参考情報: 「Eiger Extremeコレクションは、1995年に初代が登場し、2025年には誕生30周年を迎えました。そして2025年10月2日には、5年ぶりのフルモデルチェンジとなる第6世代が発売されました。」

出典https://www.mammut.jp/feature/eiger-extreme/

JK
30年も続いてるんですか!
先生
開発には世界トップクラスのプロアスリートが参加していて、実際の極限環境でテストと改良を重ねている。25,000時間以上の開発時間が費やされたそうだ。
JK
2万5千時間…もはや職人芸ですね。

主なスペック

  • 素材: GORE-TEX Pro 3レイヤー(Stretch+Most Rugged技術の組み合わせ)
  • 耐水圧: 28,000 mm
  • 透湿性: RET < 9 m² Pa/W
  • 重量: 約622g
  • 価格: 137,500円(税込)
  • コレクション: Eiger Extreme
JK
13万円!?
先生
正直に言って高い。だが性能を考えれば納得できる価格だ。2024年のISPOアワードも受賞している。

参考情報: 「MAMMUT Eiger Nordwand Pro HS GORE-TEX Proジャケットは、その卓越した耐久性、優れた耐候性、快適性、そして極限状況に対応する豊富な機能が高く評価されています。2024年のISPOアワードを受賞しています。」

出典https://www.outdoorgearlab.com/reviews/clothing-mens/hardshell-jacket/mammut-nordwand-pro-hs-hooded

極限を生き抜くための機能

先生
機能の数が桁違いだから、順番に見ていこう。

フードと防護機能

  • ヘルメット対応フード: 補強されたピーク付き、手袋着用時も片手で調節可能
  • ソフトマイクロフリース製チンプロテクター: あごが痛くならない
  • 取り外し可能なスノースカート: 雪の侵入を防ぐ
  • RECCOリフレクター内蔵: 雪崩に埋まった時の捜索用
JK
RECCOって何ですか?
先生
雪崩救助用の反射システムだ。もし雪崩に埋まっても、救助隊の電波を反射して位置を知らせることができる。
JK
そ、そんな機能まで…。

ポケットと収納

  • ハーネス対応外部ポケット4つ
  • 大きなメッシュ内ポケット2つ
  • ジッパー付き内ポケット
  • 防滴ジッパー付き胸ポケット
先生
クライミングハーネスをつけていてもポケットにアクセスできる設計になっている。

動きやすさ

  • GORE-TEX Pro Stretchテクノロジー: 動きに追従する伸縮性
  • GORE-TEX Pro Most Ruggedテクノロジー: 最高の耐久性
  • 人間工学に基づいたパターン
JK
伸縮性があるんですか?ハードシェルなのに?
先生
最新のNordwand Proはストレッチ素材とタフな素材を部位によって使い分けているんだ。動きが大きい部分にはストレッチ素材、摩耗しやすい部分には頑丈な素材、という具合だな。

耐久性と修理可能性

  • 大型YKK防水ジッパー
  • 補強された縫い目
  • フィールド修理用防水自己粘着パッチ付属
JK
修理パッチが付属してるんですか?
先生
ああ。極限環境では「その場で直せる」ことが命に関わる。下山できるまでジャケットが機能しなければ困るからな。

サステナビリティへの配慮

先生
さらに、環境への配慮も進んでいる。
  • 使用素材の95%がリサイクル素材
  • カーボンフットプリント前モデルから21%削減
  • PFCフリーのePEメンブレン採用
  • 原液着色技術で水の使用量を削減
JK
最高峰なのにエコなんですね!
先生
「極限を生きる」というコンセプトは、地球環境を守ることにも通じるという思想だな。

こんな人におすすめ

こんな人におすすめ

  • 厳冬期の雪山登山やアルパインクライミングをする人
  • 最高レベルの耐久性・保護性能を求める人
  • プロ仕様の機能性を必要とする人
  • 予算に余裕があり、一生モノの1着を求める人
  • 極限環境での安全性を最優先する人

注意点

  • 価格が非常に高い(137,500円)
  • 暖かい気候では重厚すぎる
  • 日帰りハイキングにはオーバースペック
  • 単体での保温性はないため、下にレイヤリングが必要
JK
さすがに私には早いですね…。
先生
初心者には確かにオーバースペックだ。でもいつか本格的な雪山を目指すなら、目標として覚えておくといい

モデル比較表

JK
先生、頭がいっぱいになってきました…。まとめてくれませんか?
先生
わかった。比較表を作ってみよう。
項目 Convey Tour Ayako Pro 2.0 Nordwand Pro
素材 GORE-TEX PACLITE 2.5層 GORE-TEX 2層 GORE-TEX Pro 3層
重量 約300-336g 約530-550g 約622g
価格 37,400円 57,200-59,400円 137,500円
ヘルメット対応 ×
スノースカート × ×
RECCO × ×
主な用途 軽量ハイキング オールラウンド 極限アルパイン
おすすめ 初心者 中級者 上級者
JK
めっちゃわかりやすい!
先生
ざっくり言えば、軽さならConvey、万能ならAyako、極限ならNordwandだ。

サイズ選びのポイント

JK
先生、マムートって海外ブランドじゃないですか。サイズが心配なんですけど…。
先生
いい指摘だ。マムートはスイスのブランドだから、サイズ表記はヨーロッパ規格(EUROS)が基本になっている。
JK
それって日本サイズと違うんですか?
先生
ああ。ヨーロッパサイズは日本サイズより大きめに作られていることが多い。例えば、日本でMサイズを着ている人なら、マムートではSサイズを選ぶとちょうどいいことがある。

参考情報: 「マムートのヨーロッパサイズは、日本の一般的なサイズよりもやや大きめに作られています。そのため、通常日本で着用しているサイズよりもワンサイズ下を選ぶことが推奨される場合があります。」

出典https://nap-camp.com/mammut-size/

アジアンフィット(AF)モデルを狙え

先生
ただし、マムートにはアジアンフィット(AF)というモデルがある。これは日本人を含むアジア人の体型に合わせて設計されているんだ。
JK
それなら安心ですね!
先生
製品名の最後に「AF」とついていたら、アジアンフィットだ。袖の長さや身幅が調整されているから、日本人にはこちらがおすすめだな。

サイズ選びのコツ

サイズ選びのコツ

  • 公式サイズ表で身長・胸囲・ウエストの実寸を確認
  • アジアンフィット(AF)モデルを優先的に探す
  • ハードシェルの下にフリースやダウンを着ることを想定してゆとりを持たせる
  • 可能であれば実店舗で試着する
JK
試着が一番確実ですよね。
先生
ああ。登山用品店で実際に試着して、腕を上げたり体をひねったりして動きやすさを確認するのがベストだ。

メンテナンス方法

JK
せっかく高いジャケット買うなら、長く使いたいです!お手入れってどうすればいいですか?
先生
重要な質問だな。GORE-TEXは定期的な洗濯が性能維持の鍵だ。
JK
え、洗濯していいんですか?壊れそうで怖いんですけど…。
先生
むしろ洗わないと性能が落ちるんだ。汗や皮脂、汚れがメンブレンの孔を塞いで、透湿性が低下するからな。

洗濯の手順

先生
洗濯の基本的な手順はこうだ。

準備

  • すべてのポケットを空にする
  • ファスナー、スナップ、ベルクロをすべて閉じる
  • ドローコードを緩める

洗剤選び

  • スポーツウェア用またはGORE-TEX用の液体洗剤を使う
  • 粉末洗剤、柔軟剤、漂白剤は絶対に使わない
JK
柔軟剤ダメなんですか?
先生
ダメだ。柔軟剤や漂白剤はGORE-TEXメンブレンを傷つけて、防水・透湿性能を低下させる。これは絶対覚えておいてくれ。

参考情報: 「粉末洗剤、柔軟剤、漂白剤、染み抜き剤は使用しないでください。これらはGORE-TEXメンブレンを傷つけ、性能を低下させる可能性があります。」

出典https://www.gore-tex.com/jp/support/care

洗濯機の設定

  • 洗濯ネットに入れる
  • 30℃以下のぬるま湯
  • 弱水流またはデリケートコース
  • すすぎは2回以上念入りに
  • 脱水は低速で短時間

撥水性の復活方法

JK
洗濯したら撥水が復活するんですか?
先生
洗濯だけではダメだ。その後の熱処理が大事なんだ。

乾燥機を使う場合

  • 完全に乾燥した後、中温で20~40分タンブル乾燥にかける
  • これで表面の撥水加工(DWR)が再活性化される

参考情報: 「完全に乾いた後、中温(または温風)で20分から40分程度タンブル乾燥にかけることで、生地表面の耐久撥水加工(DWR)が再活性化され、撥水性が回復します。」

出典https://www.gore-tex.com/jp/support/care

アイロンを使う場合

  • 乾燥機がない場合は、スチームなし・低温のアイロン
  • 当て布の上からゆっくりかける
JK
熱で復活するんですね!知らなかったです。
先生
それでも撥水が戻らない場合は、市販の撥水スプレーを使うといい。スプレーした後に再度熱処理をすると効果的だ。

競合ブランドとの比較

JK
先生、マムート以外にもハードシェルのブランドってありますよね?違いってあるんですか?
先生
もちろんある。代表的なブランドと比較してみよう。

アークテリクス(Arc'teryx)

先生
アークテリクスはカナダのブランドで、最高の機能性とデザインで知られている。価格はマムートより高めだが、とにかく「かっこいい」という声が多いな。
JK
かっこよさならアークテリクスってことですか?
先生
まあ、好みもあるがな。アークテリクスはファッションとしても人気が高い。一方マムートはクライミング全体の専門知識があるという強みがある。ロープからハーネスまで作っているからな。

ザ・ノース・フェイス(The North Face)

先生
ノースフェイスは日本では街着としての人気が非常に高い。「SUMMIT SERIES」という本格的なラインもあるが、普段使いを考えるとデザインの選択肢が多いな。
JK
ノースフェイスって登山以外でもよく見ますもんね。
先生
ああ。マムートは逆に「わかる人にはわかる」ブランドという側面がある。マンモスのロゴを見て「あ、ガチの人だ」と思う登山者は多いぞ。

参考情報: 「マムートはスイス発祥のマムートは、クライミングロープの製造から始まったブランドで、ウェアだけでなくクライミングギア全体で高い評価を得ています。機能性の高さに加え、洗練された無駄のないデザインも人気の理由です。」

出典https://mountgearhub044.com/hardshell-compare/

マムートの立ち位置

JK
じゃあマムートの特徴って何ですか?
先生
本格派なのにデザインも洗練されているというバランスだな。アークテリクスほど高くなく、ノースフェイスほど街で見かけない。玄人好みだが、決して野暮ったくないという絶妙なポジションだ。
JK
なるほど〜。私は「わかる人になりたい」派かも。
先生
ふふ、いい心がけだ。

よくある質問

Q1: ハードシェル1着で保温できますか?

JK
先生、ハードシェルって暖かいんですか?
先生
いい質問だ。結論から言うと、ハードシェル単体に保温性はない
JK
えっ、じゃあ寒いじゃないですか!
先生
だからこそレイヤリング(重ね着)が重要なんだ。ベースレイヤーで汗を処理し、ミッドレイヤー(フリースやダウン)で保温し、アウターのハードシェルで風雨を防ぐ。この3層で体温を維持するんだ。

Q2: ハードシェルの寿命はどれくらい?

JK
高いジャケット、何年くらい使えますか?
先生
使い方次第だが、5年〜10年は使えることが多いな。マムートのハードシェルは特に耐久性が高いと評判だ。

参考情報: 「実際に使用しているユーザーからは、「ヘタれない、こすれても破れない、毛玉がつかない」といった声が聞かれ、何度も洗濯しても品質が維持されることが報告されています。」

出典https://live-your-life3.com/mammut-hardshell-review/

JK
10年も!?それなら高くても元が取れそうですね。
先生
そうだな。初期投資は高くても、長く使えるなら結果的にコスパがいい。安物を何度も買い替えるよりずっといい選択だぞ。

Q3: 春夏でも使えますか?

JK
ハードシェルって冬だけ?
先生
いや、春夏秋の雨対策としても優秀だ。特に標高が高い山では、夏でも天候が急変する。そんな時にハードシェルがあると心強い。
JK
じゃあConvey Tourみたいな軽いやつをザックに入れておくといいんですね!
先生
そういうことだ。300g程度なら負担にならないし、いざという時に命を守ってくれるからな。

まとめ:自分に合ったハードシェルを選ぼう

JK
先生、今日はたくさん教えてもらってありがとうございました!だいぶわかってきた気がします。
先生
それは良かった。最後におさらいをしておこう。

マムート ハードシェルの選び方

用途 おすすめモデル 価格帯
日帰りハイキング、軽量重視 Convey Tour 約3.7万円
春夏秋冬オールラウンド Ayako Pro 2.0 約5.7-5.9万円
厳冬期・アルパイン Nordwand Pro 約13.7万円
JK
私はまず…Convey Tourから始めてみます!
先生
いい選択だ。軽くてコンパクトだから、毎回の山行に持っていきやすい。使い込んで「もっと本格的なのが欲しい」と思ったら、次にAyako Proを検討すればいい。
JK
段階を踏むのが大事なんですね。
先生
ああ。そして最後に一つ。必ず実店舗で試着してから買うこと。サイズ感やフィット感は、実際に着てみないとわからないからな。
JK
わかりました!今度の休みに登山用品店に行ってきます!
先生
いい山行を。そして、道具を大切にすることを忘れるなよ。

比較表まとめ

項目 Convey Tour HS Ayako Pro 2.0 HS Nordwand Pro HS
素材 GORE-TEX PACLITE 2.5層 GORE-TEX 2層 GORE-TEX Pro 3層
耐水圧 28,000 mm 28,000 mm 28,000 mm
透湿性 RET < 9 RET < 9〜13 RET < 9
重量 約300-336g 約530-550g 約622g
価格 37,400円 57,200-59,400円 137,500円
ヘルメット対応 ×
スノースカート × × ○(取り外し可)
RECCOリフレクター × ×
チェストポケット ×
主な用途 軽量ハイキング、携帯用 オールラウンド、タウンユース 極限アルパイン
おすすめユーザー 初心者、日帰り登山者 中級者、幅広い登山者 上級アルピニスト