Tags: Climbing Gear, Guide

マムートのクライミングロープとハーネスを装着したクライマーが岩壁に取り付いているシーン。

導入

「クライミングを始めたいけど、ロープやハーネスってどれを買えばいいの?」「マムートってロープで有名らしいけど、種類が多すぎて選べない…」そんな悩みを抱えていませんか?

クライミングギアは命を預ける装備。適当に選ぶわけにはいきませんよね。でも、9.5mm、9.8mm、Dry加工、Classic…専門用語のオンパレードで、初心者には何がなんだかわからない。

この記事では、登山歴20年のベテランガイドが、マムートのクライミングギア(ロープ・ハーネス・カラビナ・ビレイデバイス)を徹底解説。「なぜマムートが世界中のクライマーから信頼されているのか」「どのモデルが自分に合っているのか」がスッキリわかります。


登場人物紹介

JK
クライミング初心者。ボルダリングジムでハマって、いよいよ外岩デビューを目指している。見た目重視だけど、安全面も気になるお年頃。
先生
登山歴20年のベテラン。クライミングも長年経験しており、ロープ選びから実際のリード、救助技術まで熟知。道具への愛とこだわりは人一倍。

なぜマムートのクライミングギアなのか?

JK
先生、前から気になってたんですけど、マムートってなんでクライミングで有名なんですか?普通のアウトドアブランドじゃないの?
先生
いい質問だ。実はマムートは1862年創業で、もともとはロープメーカーとして始まったブランドなんだ。160年以上ロープを作り続けている。
JK
えっ、160年!?私のひいひいおばあちゃんが生まれる前からロープ作ってるってこと?
先生
そういうことだな。だからロープに関しては、世界でもトップクラスの技術を持っている。今はハーネスやカラビナ、ウェアまで幅広く展開しているが、クライミングギアの信頼性は折り紙付きだ。
JK
ふーん、じゃあロープだけ買えばいいってこと?
先生
いや、ハーネスやカラビナ、ビレイデバイスまでマムートで揃える人も多い。というのも、全体的に安全機能へのこだわりが強いんだ。たとえばハーネスには「ウェアインジケーター」という摩耗警告機能がついている。
JK
ウェア…なんですって?
先生
簡単に言うと、ハーネスが古くなって危険になったら赤い糸が見えてくる仕組みだ。交換時期が一目でわかる。
JK
おお、それは親切設計!見た目でわかるのいいですね。

マムート クライミングロープの選び方

ロープの種類を理解しよう

JK
じゃあまずロープから教えてください。種類多すぎて意味わからないんですけど…
先生
ロープ選びで最初に知っておくべきは、撥水加工のグレードだ。マムートには3つのグレードがある。

撥水加工の種類

  • Dry(ドライ): コア(芯)とシース(外被)の両方に撥水加工。水・汚れ・摩耗に強い。UIAAの厳しい吸水試験をクリア。外岩やアルパインで使うならコレ。
  • Protect(プロテクト): シース(外側)だけに撥水加工。Dryより安価だが性能はやや劣る。
  • Classic(クラシック): 撥水加工なし。主にジム用。価格が一番手頃。
JK
なるほど、外で使うならDry、ジムならClassicでOKってことですね。
先生
基本はそうだ。ただ、外でも雨の心配がない日帰りのスポートクライミングなら、Protectでも問題ない場合もある。

参考情報: 「コアとシースの両方に撥水加工が施されており、撥水性、防塵性、耐摩耗性に優れています。」

出典https://greenfield.style/


【定番】9.5 Crag Dry Rope

Image Prompt: 晴れた日の外岩で、マムートの9.5 Crag Dryロープを使ってリードクライミングをしているクライマー。ロープの鮮やかな色が岩に映える。

先生
まずおすすめしたいのが、9.5 Crag Dry Ropeだ。スポーツクライミングやトラッドクライミングの定番と言っていい。
JK
9.5って何の数字ですか?
先生
ロープの直径だ。9.5mmということ。一般的にシングルロープは9.4mm〜10.5mm程度が多い。細いほど軽くて持ち運びやすいが、太いほど耐久性がある。
JK
細いと不安なんですけど…切れたりしない?
先生
ちゃんとUIAA規格に適合しているロープなら、直径だけで切れやすさは決まらない。重要なのはUIAA墜落回数だ。これは規格テストで何回の墜落に耐えられるかを示している。
JK
9.5 Cragは何回なんですか?
先生
8〜9回だ。実際のクライミングでこんなに連続で墜落することはまずないから、十分な性能だよ。

主なスペック

  • 直径: 9.5mm
  • 重量: 約59-60g/m
  • UIAA墜落回数: 8-9回
  • 衝撃荷重: 8.8kN
  • 動的伸び: 30-32%
  • シース割合: 40%
  • センターマーク付き

こんな人におすすめ

  • 外岩でスポーツクライミングを楽しみたい人
  • トラッドクライミングに挑戦したい人
  • 撥水性能を重視する人
  • オールラウンドに使える1本を探している人

注意点

  • ジム専用で使うならClassicの方がコスパが良い
  • アルパインルートでは8mm台のトリプル認証ロープも検討を

参考情報: 「The 9.5 Crag Dry Rope is a single rope designed for sport and classic climbing, known for balancing a small diameter with low weight and high performance.」

出典https://mammut1862.com.au/


【コスパ最強】9.8 Crag Classic Rope

Image Prompt: クライミングジムで、マムートの9.8 Crag Classicロープを使ってリードクライミングの練習をしている若いクライマー。

JK
撥水加工なしのClassicって、具体的にどれがいいんですか?
先生
9.8 Crag Classic Ropeがベストセラーだな。実はOutdoor Gear LabでEditors' Choice Awardを受賞している人気モデルだ。
JK
え、賞取ってるんですか!それはすごい。
先生
しなやかで扱いやすく、耐久性も高い。ジムはもちろん、外岩のシングルピッチでも十分使える。何より価格がDryモデルより抑えられているのが魅力だ。
JK
価格、大事です!いくらくらい?
先生
日本だと70mで約26,400円、50mなら約20,900円といったところだな。
JK
ロープって意外と高いんですね…
先生
命を預ける装備だからな。ただ、9.8 Crag Classicは性能と価格のバランスが非常にいい。初めての1本にもおすすめできる。

主なスペック

  • 直径: 9.8mm
  • 撥水加工: なし(Classic)
  • 価格: 70mで約26,400円、50mで約20,900円(税込)

こんな人におすすめ

  • ジムクライミング中心の人
  • 初めてロープを買う人
  • コストパフォーマンスを重視する人

注意点

  • 雨天や湿った環境での使用には不向き
  • 太めなのでアルパインや長いアプローチには重い

参考情報: 「しなやかな感触、優れた耐久性、および幅広いクライミングでの汎用性が高く評価されています。」

出典https://outdoorgearlab.com/


【プロ仕様】8.7 Alpine Sender Dry Rope

Image Prompt: 雪山のアルパインルートで、マムートの8.7 Alpine Sender Dryロープをダブルロープシステムで使用しているアルパインクライマー。

JK
もっと細いロープってあるんですか?
先生
ある。アルパインやアイスクライミング向けには8.7 Alpine Sender Dry Ropeというモデルがある。
JK
8.7mm!?それって大丈夫なんですか?
先生
このロープはトリプル認証といって、シングル、ハーフ、ツインの3つの使い方で認証を受けている。つまり、1本で使っても2本で使っても規格をクリアしている高性能ロープだ。
JK
へー、そんなのあるんだ。便利そう。
先生
究極の軽量化を追求したモデルで、アイスクライミングや高難度のアルパインルートで威力を発揮する。ただし、値段も張るし、初心者向けではない。
JK
じゃあ私はまだ早いってことですね。
先生
そうだな。まずは9.5mmか9.8mmで基礎を固めてからでいい。

こんな人におすすめ

  • アイスクライミングをする人
  • 高難度のアルパインルートに挑む人
  • 軽量化を極限まで追求したい人

注意点

  • 価格が高い
  • 細いロープはビレイ操作に慣れが必要
  • 初心者には不向き

参考情報: 「アイスクライミングや高難度登山に最適な軽量オールラウンドロープです。」

出典https://berjayanews.com/


【ジム専用】9.9 Gym Workhorse Classic Rope

JK
ジムだけで使うロープってあります?もっと丈夫なやつ。
先生
それなら9.9 Gym Workhorse Classic Ropeだ。名前の通り「Workhorse(仕事馬)」という構造で、究極の耐摩耗性を誇る。
JK
ジムって何度も同じ場所でトップロープするから、すごい擦れそうですもんね。
先生
その通り。ジムはアンカーの位置が固定だから、特定の箇所に負荷が集中しやすい。Workhorseはそういう過酷な使用に耐えられるよう設計されている。
JK
じゃあジムで週3で通うような人はこっちがいいんですね。
先生
そうだな。ヘビーユーザーには特におすすめだ。

参考情報: 「クライミングジムでの使用を想定して設計されており、非常に頑丈な構造で高い耐摩耗性を誇ります。」

出典https://scalerbee.com/


【革新的】9.5 Alpine Core Protect Dry Rope

JK
あと、ちょっと気になったんですけど、「切れにくいロープ」ってあります?岩で擦れて切れるのが怖くて…
先生
まさにそういう人のために作られたのが9.5 Alpine Core Protect Dry Ropeだ。
JK
何が違うんですか?
先生
シース(外被)にアラミド繊維を組み込んでいる。アラミドというのは防弾チョッキにも使われる素材で、鋭利なエッジに対する耐切断性が飛躍的に向上している。
JK
防弾チョッキ!?それはすごい!
先生
実際にレビューでも「革命的」と評されている。私も北岳で使ったことがあるが、鋭い岩角でも安心感が違った。
JK
でもお高いんでしょう?
先生
正直、高い。でもアルパインで命を預ける場面では、この投資は十分価値がある。

参考情報: 「アラミドシースによる耐切断性が革命的と評されています。」

出典https://climbing.com/


ロープの寿命とメンテナンス

JK
ところでロープって何年くらい使えるんですか?
先生
これは非常に重要な話だ。マムートは未使用で適切に保管しても最長10年としている。使い始めたら、使用頻度によって大きく変わる。
JK
使用頻度で変わる?
先生
目安を教えよう。

使用頻度別の寿命目安

  • 毎日使用: 3〜6ヶ月
  • 毎週末使用: 2〜3年
  • 時々使用: 4〜5年
JK
毎日使ったら半年!?短い!
先生
プロクライマーやガイドはそれくらいで交換する。大事なのは、切れてからでは遅いということだ。
JK
怖い…どういう時に交換すればいいんですか?
先生
コア(芯)が損傷している、外皮がひどく摩耗している、大きな墜落を経験した、化学薬品に触れた場合は即交換だ。

参考情報: 「ロープが切れてからでは手遅れのため、使用状況を鑑みて早期の交換を検討することが重要です。」

出典https://shopinfo.jp/

メンテナンス方法

JK
ロープって洗えるんですか?
先生
洗える。むしろ定期的に洗った方がいい。汚れは繊維を劣化させるからな。
JK
洗濯機使っていいんですか?
先生
マムート公式によると、ウールプログラムで水温30℃なら洗濯機OKとのことだ。中性洗剤を使うこと。
JK
乾かし方は?
先生
風通しの良い日陰で置き干し。絶対に掛け干しや直射日光、乾燥機はダメだ。ロープの弾力性に影響する。

参考情報: 「清潔なロープは寿命が長く、機能性が向上するだけでなく、感触や見た目、使いやすさも良くなります。」

出典https://mammut.jp/


マムート ハーネスの選び方

ハーネスの基本

JK
次はハーネスですね。これも種類多いんですか?
先生
ロープほどではないが、いくつかシリーズがある。マムートの代表的なハーネスはOphir(オフィール)Togir(トギール)だ。
JK
オフィール?トギール?なんか呪文みたいな名前…
先生
ははは、山の名前から取っているんだ。特徴を説明しよう。

【入門〜中級】Ophir 3 Slide

Image Prompt: クライミングジムで、マムートのOphir 3 Slideハーネスを装着してトップロープを楽しむ初心者クライマー。

先生
まずはOphir 3 Slide。スポーツクライミングやインドアで最も人気のあるモデルだ。
JK
Slideって何ですか?
先生
Slide-Blocバックルのことだ。これがマムートハーネスの大きな特徴で、片手でスルスルと調整できる。従来のダブルバックバックルと違って、締めるのも緩めるのも簡単だ。
JK
へー、便利そう!
先生
それからSplit Webbing Technologyという設計で、ウエストベルトが2パート構造になっている。重量が分散されて圧力が軽減、通気性も良くなる。
JK
お値段は?
先生
日本で約14,300円(税込)だ。
JK
ハーネスって思ったより高い…でもロープより安いか。

主なスペック

  • タイプ: オールラウンドハーネス
  • 価格: 約14,300円(税込)
  • バックル: Slide-Bloc(3箇所)
  • テクノロジー: Split Webbing Technology

こんな人におすすめ

  • クライミング入門者
  • ジムクライミングがメインの人
  • シンプルで使いやすいハーネスが欲しい人

注意点

  • 長時間のハンギング(懸垂下降やルート開拓)では、細めのレッグループが食い込む可能性あり

参考情報: 「A standout feature across the Ophir and Togir lines is the presence of Slide-Bloc buckles, often with three or four on the harness.」

出典https://rei.com/


【オールラウンド】Togir 2.0 3 Slide

Image Prompt: 外岩でマルチピッチクライミングに挑戦するクライマー。マムートのTogir 2.0ハーネスにギアを満載している様子。

JK
もっと本格的なやつはありますか?
先生
Togir 2.0 3 Slideがおすすめだ。こちらは「マルチファンクショナルオールラウンダー」と呼ばれていて、スポーツからトラッド、ウィンタークライミングまで対応する。
JK
何が違うんですか?
先生
まずギアループが4つある。うち2つは補強済みで、さらにアイスクリッパースロットが2つ付いている。
JK
アイスクリッパー…って何ですか?
先生
アイスクライミングで使うアイススクリューを素早く取り付けるためのスロットだ。冬山をやらないなら不要だが、将来的に挑戦したいなら最初からこちらを買っておく手もある。
JK
なるほど、先を見越して選ぶってことですね。
先生
それから、フロントのギアループはラバー加工でアングルがついている。クイックドローを取り出しやすい設計だ。
JK
お値段は?
先生
約12,250円。Ophirより安いんだ。
JK
えっ、こっちの方が高機能なのに安いの!?
先生
時期やショップによって変動するが、Togirの方がコスパが良いと感じる人は多い。

主なスペック

  • タイプ: マルチファンクショナルオールラウンダー
  • 重量: 約377g(サイズM)
  • 価格: 約12,250円
  • ギアループ: 4つ(うち2つ補強済み)
  • アイスクリッパースロット: 2つ

こんな人におすすめ

  • 外岩でマルチピッチに挑戦したい人
  • トラッドクライミングをする人
  • 将来的にアイスクライミングも視野に入れている人
  • ギアをたくさん持ち歩く人

注意点

  • インドアのみなら機能過剰かも

参考情報: 「The Togir 2.0 is considered light enough without feeling bulky when climbing.」

出典https://climbinggearreviews.com/


ハーネスの安全機能 - ウェアインジケーター

JK
さっき先生が言ってた「赤い糸が見える」ってどういうことですか?
先生
マムートのハーネスには、タイインループやビレイループにウェアインジケーターが組み込まれている。
JK
タイインループって?
先生
ロープを結ぶ部分だ。ここは最も負荷がかかるから、摩耗が進みやすい。インジケーターは普段は見えないが、摩耗が進むと赤い糸が露出する仕組みだ。
JK
つまり、赤が見えたら交換時期ってことですね。わかりやすい!
先生
そうだ。自分で判断しづらい摩耗をビジュアルで教えてくれる。これはマムートの安全へのこだわりを象徴する機能だと思う。

参考情報: 「A critical safety feature is the indicator thread or wear indicator in the tie-in loop and belay loop, which reveals red thread when the harness is wearing out.」

出典https://rei.com/


マムート カラビナ・クイックドローの選び方

カラビナの種類

JK
次はカラビナですね。これってどれも同じに見えるんですけど…
先生
実はカラビナは形状やロック機構で全然違う。大きく分けてロッキングカラビナ(安全環付き)ノンロッキングカラビナがある。
JK
ロッキングって何ですか?
先生
ゲート(開く部分)が不意に開かないようにロック機構がついているものだ。ビレイやセルフビレイなど、絶対に外れてはいけない場面で使う。

【ビレイ用】Sender Screwgate

Image Prompt: マムートのSender Screwgateカラビナをビレイデバイスに取り付けているクライマーの手元のクローズアップ。

先生
ビレイ用におすすめなのがSender Screwgateだ。
JK
Screwgateって?
先生
ネジ式のロック機構だ。ゲートを閉めた後、スクリュー(ネジ)を回してロックする。シンプルで確実。
JK
スペックは?
先生
主軸強度26kN、副軸9kN、オープン10kN。アルミ製で重量は約48gだ。
JK
26kNって…すごいの?
先生
UIAAの基準では、ロッキングカラビナは主軸強度20kN以上が必要とされている。26kNは十分な余裕がある。ちなみに1kNは約100kgの力だから、26kNは2.6トンに耐えられる計算だ。
JK
2.6トン!?象が乗っても大丈夫じゃないですか!
先生
まあ、理論上はな。それからキーロックノーズという設計で、ロープやスリングに引っかかりにくい。クリップ・アンクリップがスムーズにできる。
JK
お値段は?
先生
Classic HMS Screwgateで約2,530〜2,860円といったところだ。

主なスペック

  • 素材: 100%アルミニウム
  • 強度: 主軸26kN、副軸9kN、オープン10kN
  • 重量: 約48g
  • ゲートタイプ: スクリューロック
  • 特徴: キーロックノーズ、D形状

こんな人におすすめ

  • ビレイ用のカラビナを探している人
  • アンカー構築に使いたい人
  • 確実なロック機構が欲しい人

参考情報: 「This design helps prevent the carabiner from snagging on ropes or gear during clipping and unclipping, leading to a smoother and safer experience.」

出典https://backcountry.com/


クイックドローの選び方

JK
クイックドローって何ですか?
先生
2つのカラビナをスリング(ドッグボーン)で繋いだもので、ロープをプロテクションにクリップするために使う。スポーツクライミングやトラッドでは必須のギアだ。
JK
へー、あの壁についてるやつですね!
先生
マムートにはいくつかのシリーズがある。

【入門〜中級】Crag Express Set

先生
最初におすすめするのがCrag Express Setだ。厚みのあるドッグボーンでグリップしやすく、カラビナのクリップもスムーズ。
JK
グリップしやすいって大事なんですか?
先生
パンプしてきた時(腕がパンパンになった時)でも、しっかり掴んで操作できるかどうかは重要だ。薄くてペラペラのスリングだと、余裕がない時に掴みにくい。
JK
なるほど、そういう細かいところが効いてくるんですね。
先生
それからベントゲート側(曲がっているゲート)はロープをクリップしやすい設計になっている。
JK
何か注意点は?
先生
ストレートゲート側がボルトから外しにくいという声はある。ただ、価格が手頃で初心者からベテランまで使えるモデルだ。

参考情報: 「厚みのあるドッグボーンとクリップしやすいカラビナが特徴で、予算に優しく、初心者からベテランまで幅広いクライマーにおすすめ。」

出典https://squamishclimbingmagazine.ca/


【ハードクライマー向け】Workhorse Keylock

JK
もっとガチなやつは?
先生
Workhorse Keylock Quickdrawはタフなスポーツクライミング向けだ。「丈夫でクリップしやすい」「ドッグボーンが硬くてハングする際に掴みやすい」と評判がいい。
JK
硬いドッグボーンって何がいいんですか?
先生
オーバーハングでハングしている時、硬いドッグボーンだと手で掴んでレストしやすい。柔らかいとフニャフニャして掴みにくいんだ。
JK
あー、なるほど!被りで使う人向けってことですね。

参考情報: 「丈夫でクリップしやすい、ドッグボーンが硬く、ハングする際に掴みやすい。」

出典https://backcountry.com/


【軽量派】Sender Keylock / Sender Wire

先生
軽量化を追求するならSender KeylockSender Wire 60cmがある。
JK
何が違うんですか?
先生
カラビナが小さくてコンパクト、スリングはダイニーマ(超高強度繊維)を使用。重量とパフォーマンスのバランスが最適化されている。
JK
軽いのはいいですね!
先生
ただし、小さいカラビナは慣れが必要だ。グローブをしていたり、疲れている時は操作しにくいこともある。
JK
なるほど、軽さとのトレードオフってことですね。

参考情報: 「非常に軽量でコンパクトなカラビナとダイニーマスリングの組み合わせにより、重量とパフォーマンスの最適なバランスを実現。」

出典https://expertvoice.com/


【安全重視】Crag Indicator Express

JK
ハーネスみたいに「交換時期がわかる」クイックドローってあります?
先生
ある。Crag Indicator Expressはスリングにインジケーターテクノロジーが採用されている。摩耗が進むと赤い芯が見えてくる仕組みだ。
JK
おお、ロープやハーネスと同じ発想!
先生
ただし、軽量タイプに比べるとやや重くてかさばる。安全性と軽量性のどちらを優先するかで選ぶといい。

参考情報: 「摩耗が危険なレベルに達すると赤い芯が見えるようになっています。」

出典https://yedler.com/


マムート ビレイデバイスの選び方

Smart 2.0 - パッシブアシストブレーキの新定番

Image Prompt: マムートのSmart 2.0ビレイデバイスを使ってリードビレイをしているクライマー。デバイスの構造がよく見えるアングル。

JK
ビレイデバイスって何がいいんですか?ATCとグリグリの違いもよくわからないんですけど…
先生
いい質問だ。まず大きく分けて「チューブ式(ATC)」と「アシストブレーキ式(グリグリなど)」がある。
JK
アシストブレーキって?
先生
墜落時に自動的にロープをロックしてくれる機構だ。完全に手を離していいわけではないが、万が一の時の安全装置として機能する。
JK
それは安心感ありますね。
先生
マムートのSmart 2.0は、チューブ式とアシストブレーキ式のハイブリッドだ。
JK
ハイブリッド?どういうこと?
先生
可動部品やレバーがなくて、デバイスの形状とビレイカラビナの位置関係でロープをピンチ(挟む)してブロックする。グリグリのようなカムがないから軽量でシンプル、でもアシストブレーキ効果がある。
JK
へー、理想的じゃないですか!
先生
ただし注意点もある。

主なスペック

  • タイプ: パッシブアシストブレーキングビレイデバイス
  • 重量: 80g
  • 対応ロープ径: 8.7〜10.5mm

こんな人におすすめ

  • 軽量なアシストブレーキデバイスが欲しい人
  • スポーツクライミングやシングルピッチがメインの人
  • シンプルな構造を好む人

注意点

  • マルチピッチの懸垂下降には不向き(ダブルロープに対応していない)
  • 長いピッチでは熱を持ちやすい
  • スラック出しに慣れが必要
JK
スラック出しって何ですか?
先生
リードクライマーにロープを送り出すことだ。Smart 2.0は慣れるまで少しコツがいる。あと、推奨カラビナとしてSmart HMSカラビナを使うと最適な性能が発揮される。

参考情報: 「The Smart 2.0 is designed to be easy to operate with no moving parts or levers, akin to a hybrid between a traditional tube-style device and an assisted braking device like a GriGri.」

出典https://outdoorgearlab.com/


Smarterアクセサリー

JK
初心者がやりがちなミスって何かあります?
先生
Smart 2.0で多いのは、ロープの2本を平行に入れてしまうミスだ。これをやるとロック機能が働かなくなる。
JK
えっ、それ怖い…
先生
そこでマムートはSmarterというオプションアクセサリーを出している。わずか8gのクリップオンで、この誤操作を物理的に防止できる。
JK
8gで安全が買えるなら安いもんですね。
先生
初心者には特におすすめだ。

価格まとめ

JK
ここまで色々聞きましたけど、結局いくらかかるんですか?
先生
まとめてみよう。

ロープ

モデル 長さ 価格(税込目安)
9.8 Crag Classic Rope 50m 約20,900円
9.8 Crag Classic Rope 70m 約26,400円
9.5 Crag Classic Rope 70m 約28,600円
8.0 Alpine Dry Rope 60m 約27,720〜30,800円

ハーネス

モデル 価格(税込目安)
Togir 2.0 3 Slide 約12,250円
Ophir 3 Slide 約14,300円
Eiger Speed Harness 約17,600円

カラビナ

モデル 価格(税込目安)
Crag Key Lock 約1,980〜2,310円
Classic HMS Screwgate 約2,530〜2,860円
JK
うーん、全部揃えると結構しますね…
先生
命を預ける装備だからな。ただ、いきなり全部揃える必要はない。ジムから始めるなら、まずはハーネスとビレイデバイス。ロープはジムで貸してくれることが多い。
JK
なるほど、段階的に揃えていけばいいんですね。

まとめ - どれを選ぶべきか

JK
結局、私は何を買えばいいんでしょう?
先生
君の場合、まずはジムでリードクライミングを楽しみたいんだよな?
JK
はい、外岩はまだ先かなって。
先生
なら、まずは以下のセットをおすすめする。

初心者おすすめセット(ジム中心)

  1. ハーネス: Ophir 3 Slide(約14,300円)
  2. ビレイデバイス: Smart 2.0 + Smart HMSカラビナ
  3. ロープ: 最初はジムでレンタル。買うなら9.8 Crag Classic(50m)

外岩デビューセット

  1. ハーネス: Togir 2.0 3 Slide(約12,250円)
  2. ビレイデバイス: Smart 2.0 + Smart HMSカラビナ
  3. ロープ: 9.5 Crag Dry(60m)
  4. クイックドロー: Crag Express Set × 10本程度
JK
よし、まずはOphirとSmart 2.0から始めます!
先生
いい選択だ。道具は使いながら自分に合うものを見つけていくものだからな。最初から完璧を求めなくていい。
JK
ありがとうございます、先生!
先生
最後に一つ。どんなに良い道具でも、使い方を間違えれば危険だ。必ず経験者に教わりながら始めること。
JK
はい、ジムの講習受けてから始めます!

比較表

カテゴリ モデル 特徴 おすすめユーザー
ロープ 9.8 Crag Classic コスパ最強、ジム〜外岩 初心者、コスパ重視
ロープ 9.5 Crag Dry 撥水加工、オールラウンド 外岩メイン
ロープ 8.7 Alpine Sender Dry 軽量、トリプル認証 アルパイン・アイス
ハーネス Ophir 3 Slide シンプル、使いやすい 初心者、ジム中心
ハーネス Togir 2.0 3 Slide 多機能、ギアループ充実 マルチピッチ、トラッド
クイックドロー Crag Express Set コスパ良好、扱いやすい 初心者〜中級
クイックドロー Workhorse Keylock 丈夫、硬いドッグボーン ハードクライマー
ビレイデバイス Smart 2.0 軽量アシストブレーキ スポーツ・シングルピッチ

クライミングギアは命を預ける装備です。この記事を参考にしつつ、実際に購入する前には必ず専門店で試着・相談することをおすすめします。特にハーネスはフィット感が重要なので、自分の体に合ったものを選んでください。