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「マムート(Mammut)のリュックが欲しい!マンモスのかわいいロゴがついたやつ!」
そう思ってお店やネットを見てみたものの…
「Ducan? Lithium? Trion? …え、何が違うの!?種類多すぎじゃない!?」
と、パニックになっていませんか?
今回は、そんな登山初心者さんのために、マムートのリュックの「モデルごとの違い」を、ベテラン登山ガイドの先生が分かりやすく解説します!

登場人物
女子高生(JK):最近登山に興味を持ち始めた元気な高校生。形から入るタイプ。マムートのマンモスロゴに一目惚れしたが、種類の多さに撃沈中。
40歳男性。登山歴20年のベテランガイド。無骨で質実剛健。道具への愛が深く、機能美を愛する。初心者には厳しいようで実は優しい。
1. マムートのリュック、なんでこんなに種類があるの?
先生〜!助けてください!マムートのリュックが可愛くて欲しいんですけど、名前が呪文みたいで全然わかりません!「デュカン」とか「リチウム」とか、元素記号ですか!?
ふむ…確かに初めて見ると混乱するだろうな。だが安心していい。マムートのリュックは、「どんな登山をするか」によって、明確にシリーズが分かれているんだ。
どんな登山…?とりあえず、高尾山とか行ってみたいんですけど…。
それならそれに合ったモデルがある。逆に、雪山に行くようなモデルを買ってしまうと、重くて使いにくいこともあるからな。
マムートの主なシリーズは、大きく分けてこの4つだ。
- Ducan(デュカン):背中が涼しい!快適ハイキング向け
- Lithium(リチウム):軽くて万能!初心者&街使い向け
- Trion(トリオン):頑丈でプロ仕様!アルパイン・雪山向け
- Neon(ネオン):荷物が出しやすい!クライミング・ジム向け
おぉ〜、4つなら覚えられそう!私にはどれがいいのかな?
2. 快適さ重視なら「Ducan(デュカン)」
まず紹介するのは「Ducan(デュカン)」だ。これは「背中の涼しさ」が最強だ。

ああ。「エアスペースサスペンション」といって、背中とリュックの間に隙間があり、風が通り抜ける構造になっている。夏山や、汗っかきの人には最適だ。
えっ、それすごい!私、汗で背中がベタベタするの嫌なんですよね〜。
だろうな。しかも、腰のベルトもしっかりしていて、重さを腰で支えられるから肩が痛くなりにくい。「とにかく快適に歩きたい」という人にはこれが一押しだ。
背中が涼しいって最高じゃん!デザインもシュッとしててカッコいいし!
ただし、背中に隙間がある分、荷室が少し弓なりになっているから、パッキング(荷詰め)には少しコツがいるかもしれん。
え〜、それってお弁当箱とか傾いちゃいません?私、山頂でカップラーメン食べるのが楽しみなのに、バーナーとか詰めにくいのはちょっと…。
鋭いな。確かに底が平らじゃないから、固いものを詰める時はテトリスのような工夫が必要だ。あと、実は「歩くたびにフレームがギシギシ鳴る」という口コミもたまにある。
えっ、ギシギシ?なんかおじいちゃんみたいで嫌かも(笑)。
構造上、どうしてもパーツが擦れる音がしてしまうことがあるんだ。だが、この「背中の涼しさ」と「疲れにくさ」は、そのデメリットを補って余りある快適さだぞ。一度味わうとやめられん。
あ、そういえば「Ducan Spine(デュカン スパイン)」っていうのも見かけたんですけど、あれは何ですか?
おっ、よく見ているな。あれはDucanの進化版とも言えるモデルだ。最大の特徴は「Active Spine Technology(アクティブスパインテクノロジー)」だ。
これはすごいぞ。歩くときに肩と腰が連動して動くんだ。つまり、体の動きに合わせてリュックが動いてくれるから、荷重が常に体の中心に安定する。これによって疲れが劇的に減る。
えー!リュックが動くなんて想像できない!でも楽そう!
特に重い荷物を持った時や、長時間歩く時に真価を発揮する。ただ、普通のDucanより少し値段が高くなるから、予算と相談だな。究極の快適さを求めるなら、Spine(スパイン)付きがおすすめだ。
3. 軽さと汎用性の「Lithium(リチウム)」
次は「Lithium(リチウム)」だ。これはマムートの定番中の定番。特徴はズバリ、「軽さと使いやすさ」だ。

その通り。素材が軽くて柔らかいから、背負った感じがすごく楽なんだ。
でも先生、これ生地がペラペラじゃないですか?なんかすぐ破れちゃいそうで不安なんですけど…。ウィンドブレーカーみたい。
いいところに気づいたな。確かに軽量化のために生地は薄めだ。中身が空っぽだとフニャッとして、少し頼りなく見えるかもしれない。だが、強度は十分にあるから安心しろ。
へぇ〜、見た目より強いんですね。でもフニャッとするのはちょっとダサいかも…。
荷物を入れればシャキッとするから大丈夫だ。ポケットもたくさんあって、スマホや飲み物をサッと取り出せるし、デザインがシンプルだから、街で使っても違和感がないのがポイント高いぞ。
あ、それ大事!学校とかフェスとかにも持っていきたいもん。
サイズも15Lくらいの小さいのから、50Lくらいの大きいものまで豊富にある。「最初の一個で迷ったらこれ」と言えるくらい、バランスの良い優等生だな。
街でも使えるのは嬉しい!お値段もDucanより少しお手頃な気がするし…これ、第一候補かも!
4. 本格的なアルパイン・雪山なら「Trion(トリオン)」
さて、ここからは少し「ガチ勢」向けになるぞ。「Trion(トリオン)」は、アルピニストのために作られたモデルだ。

岩に擦れても破れないように生地が頑丈だし、ピッケル(雪山用の斧)やロープを固定するための機能が満載だ。将来的に「雪山に行きたい」「岩場を登りたい」という目標があるなら、これを選ぶといい。
カッコいいけど…なんか紐(ストラップ)多くないですか?ブラブラして邪魔そうだし、私にはまだ早いかな…?高尾山でピッケル持たないし(笑)。それにちょっと重そう…。
正直に言うと、ハイキングには「オーバースペック」だな(笑)。機能が多すぎて、使わないストラップが邪魔になることもあるし、生地が分厚い分、Lithiumよりは重い。
やっぱり〜。私がこれ背負ってたら「形から入るタイプ」ってバレバレですね。
ハハハ。だが、この無骨なデザインに惚れて、街使い用に買う人もいるぞ。プロ仕様の道具を持つ喜び、というやつだ。
確かに見た目は一番強そうでカッコいい!憧れるなぁ〜。
5. クライミング・ジム通いなら「Neon(ネオン)」
最後は「Neon(ネオン)」だ。これはクライミングに特化したシリーズだ。
Image Prompt: A climbing gym setting. A Mammut Neon backpack sitting on a bench, open wide with climbing shoes and chalk bag visible inside. Boxy shape.
そう。特徴は、「荷物の出し入れがしやすい」ことだ。ガバッと大きく開くから、クライミングシューズやチョークバッグを放り込みやすい。
なるほど!でもこれ、形が四角すぎて…なんかウーバーイーツの人みたいになりません?(笑)
…まあな。確かに「箱感」は強い。あと、これはあくまでクライミングジムへの移動用だから、「長時間歩く」のには向いていないんだ。腰ベルトが簡易的だったりするからな。
あ、そうなんだ。じゃあこれでガッツリ登山に行くと肩が死ぬわけですね。
その通り。四角いデザインでノートPCや書類も入れやすいから、あくまで「仕事帰りにジムに行く」とか、タウンユースメインの人におすすめだな。
へぇ〜、通勤リュックとしても使えるんだ!マムート、奥が深い…。
まとめ:あなたにぴったりのマムートは?
さて、4つのシリーズを紹介したが、JKはどれが気になった?
うーん、迷うけど…私はやっぱり「Lithium(リチウム)」かな!軽くて、ポケットがいっぱいあって、街でも使えるのが魅力的!でも、夏は「Ducan(デュカン)」の涼しさも捨てがたいなぁ〜。
悩みどころだな。最後に、選び方のポイントをまとめておこう。
| シリーズ |
特徴 |
おすすめユーザー |
| Ducan |
背中が涼しい、腰で支える |
快適さ重視、汗っかき、夏山登山 |
| Lithium |
軽い、多機能、街でもOK |
初心者、汎用性重視、普段使いもしたい |
| Trion |
頑丈、雪山装備対応 |
雪山・岩場を目指す人、耐久性重視 |
| Neon |
開口部が広い、出し入れ楽 |
クライミング、ボルダリングジム、通勤 |
一番大事なのは、「お店で実際に背負ってみること」だ。自分の体に合うかどうかは、背負ってみないと分からないからな。特に背面長(背中の長さ)が合うかは重要だぞ。
はい!今度お店に行って、LithiumとDucanを背負い比べてみます!先生、ありがとうございました!
おう。最高の相棒(リュック)を見つけて、山を楽しんでくれ。
※本記事はマムートの一般的なモデルの特徴を解説したものです。モデルチェンジ等により仕様が異なる場合がありますので、購入の際は公式サイトや店頭でご確認ください。