モンベル「ステラリッジ」が日本の山で一番見かける理由。設営しやすさが神！

導入：なんでみんな同じテントなの？

先生〜！ この前、雑誌で山のテント場の写真見たんですけど、なんか同じ形のテントばっかりじゃないですか？ 黄色とか水色のやつ！

ふむ。それはおそらくモンベルの『ステラリッジテント』だな。日本の山岳テントの『国民服』と言ってもいいくらい普及しているぞ

国民服…（笑）。でも、なんでそんなにみんな使ってるんですか？ 他にもおしゃれなブランドいっぱいあるのに〜。もしかして安いから？

価格も大きな魅力だが、それだけではない。『日本の山に特化した最強のバランス』を持っているからだ。雨が多く、風が強い日本の山で、初心者からベテランまで安心して使える工夫が詰まっているんだぞ

へぇ〜。でも、みんなと一緒じゃつまんない気もするけど…

その気持ちもわかるが、山では『みんなが使っている＝トラブルが起きても誰かが助けてくれる』という安心感にもつながるんだ。今回は、なぜモンベルのテントがこれほど愛されるのか、その理由とおすすめモデルを解説しよう

登場人物紹介

• JK (女子高生)
  • 登山初心者。見た目とコスパ重視。「テント泊してみたいけど、重いのは嫌だし、設営できるか不安」と思っている。
• 先生 (登山ガイド)
  • 登山歴20年。道具の機能美を愛する。モンベルのテントで数え切れないほどの夜を越してきた。

概要：モンベルのテントは「日本の気候」を知り尽くしている

モンベルのテント、特に山岳用モデルには共通する特徴がある。それは『耐風性』と『防水性』、そして『設営のしやすさ』だ

日本の山って、そんなに過酷なんですか？

うむ。日本は雨が多いし、稜線に出れば強風が吹く。海外の乾燥した地域向けのテントだと、結露がひどかったり、暴風でポールが折れたりすることもあるんだ。モンベルは日本のメーカーだから、そこを徹底的に研究している

なるほど〜。国産の安心感ってやつですね

それに、『フライシート（外側の布）』の色を選べるのも特徴だ。昔は黄色一色だったが、今は白、緑、青とバリエーションが増えているぞ

えっ！ 色選べるんですか？ それなら『みんなと一緒』感も薄れるかも！

モンベルの主なテントシリーズ

• ステラリッジ テント：圧倒的シェアを誇る軽量・高剛性モデル。
• ルナドーム：居住空間を広げた新世代モデル。
• クロノスドーム：設営が簡単な吊り下げ式。コスパ重視。
• U.L.ドームシェルター：超軽量なシングルウォール。上級者向け。

1. 王道にして最強なら「ステラリッジ テント」

Image Prompt: 岩場のテント場に張られたステラリッジテント。風が吹いているが、びくともしない安定感。フライシートは鮮やかなターコイズブルー。背景には険しい岩稜帯。

まずはこれだ。『ステラリッジ テント』。世界トップクラスの軽量性と剛性を兼ね備えた、モンベルの顔とも言えるモデルだ

これが一番よく見るやつですね。何がそんなにすごいんですか？

独自の「スリーブ式」で風に強い

最大の特徴は『スリーブ式』を採用していることだ。ポールをテント本体の筒（スリーブ）に通して立ち上げる構造だな

筒に通す…？ なんか面倒くさそう。パチンパチンって留めるやつ（吊り下げ式）の方が楽じゃないですか？

確かに設営の手間は吊り下げ式の方が少し楽かもしれん。だが、スリーブ式はポールと生地が一体化するため、風にめちゃくちゃ強いんだ。強風でテントが歪んでも、全体で力を受け止めるから壊れにくい

なるほど！ 山の上でテントが壊れたら泣いちゃいますもんね…

フライシートが別売り！？

そして面白いのが、本体とフライシート（雨よけカバー）が別売りになっている点だ

えっ、別売り？ めんどくさ！

違う違う（笑）。『自分の好きな色のフライシートを選べる』ということだ。さらに、冬用（スノーフライ）に付け替えれば、厳冬期の雪山でも使える。つまり、本体はそのままで一年中使い回せるんだよ

あ、それは賢い！ 夏は爽やかな色にして、冬は雪用にするってことですね。経済的かも！

リアルなデメリット：結露と「被り」

でも、悪いところもあるんでしょ？

正直に言うと、『結露』はそれなりにする。日本の高温多湿な環境では仕方ない部分もあるが、換気性能は海外のメッシュ多めのテントよりは劣るな。あとはやっぱり『テント場で自分のテントがわからなくなる』問題だ

トイレから帰ってきたら迷子になりそう（笑）

目印をつけるか、あえてマイナーな色のフライシートを選ぶのがコツだな

2. 広さと快適さなら「ルナドーム」

Image Prompt: 星空の下、広々とした草原に張られたルナドーム。入り口が大きく開いていて、中の居住空間が広いことがわかる。カップルや友人と楽しそうに過ごしている様子。

次は『ルナドーム』だ。ステラリッジの居住性をさらに進化させたモデルだぞ

ルナ…月？ 名前が可愛いですね！

「月面基地」のような独自構造

ポールの組み方が特殊で、側面がほぼ垂直に立ち上がるんだ。これにより、頭上の空間が圧倒的に広い

あ、それ大事！ テントの中って着替えるときとか、頭がつかえてイライラするんですよね

ステラリッジと同じ床面積でも、ルナドームの方が広く感じるはずだ。中であぐらをかいて宴会をするならこっちだな

重さはどうなの？

でも、部品が増えると重くなるんじゃ…

そこがモンベルのすごいところだ。素材を工夫して、ステラリッジと比べても数百グラムしか変わらないレベルに抑えている

へぇ〜！ じゃあ、広い方がいいからこっちにしようかな？

ただ、設営はステラリッジより少し複雑だ。ポールの交差が多いからな。慣れれば問題ないが、初心者が暴風雨の中で建てるならステラリッジの方がシンプルで安心かもしれん

3. コスパと設営の楽さなら「クロノスドーム」

Image Prompt: 林間のキャンプ場やフェス会場のような場所。クロノスドームの前でコーヒーを飲んでくつろぐ若者。リラックスした雰囲気。

予算を抑えたい、あるいはキャンプやフェスでも使いたいなら『クロノスドーム』だ

お値段はおいくら万円くらいですか…？

ステラリッジよりだいぶ安いぞ。しかも『吊り下げ式』だから、ポールを組んでパチンパチンとフックを掛けるだけで立ち上がる

あ、私が求めてたのはそれです！ 簡単なやつ！

重さは妥協点

ただし、重い。ステラリッジに比べると、ペットボトル1〜2本分くらい重くなる

うっ…それは結構大きいかも。山を何時間も歩くなら、軽いほうがいいですよね…

そうだな。『体力に自信がある』『歩行距離が短い』『ベースキャンプ型』ならアリだが、縦走登山を目指すなら頑張ってステラリッジを買ったほうが後悔しないぞ

4. 【上級者向け】軽さの極致「U.L.ドームシェルター」

Image Prompt: 険しい岩稜の狭いスペースに張られた黄色いシングルウォールのテント。ミニマリストな装備。朝日が昇る神々しいシーン。

最後はこれだ。『U.L.ドームシェルター』。これはテントというより『自立式ツェルト』に近い

名前からして軽そう！

シングルウォールの魔力

これは『シングルウォール』と言って、フライシートがない1枚構造なんだ。だから圧倒的に軽いし、設営も一瞬で終わる

えっ、雨降ったらどうするんですか？

防水透湿素材を使っているから雨は防げる。だが、前室（靴を置くスペース）がないし、結露はものすごいぞ

えー！ 朝起きたら寝袋びしょびしょとか嫌です！

だから『上級者向け』なんだ。結露を拭くタオルを常備したり、シュラフカバーを使ったりして、軽さと引き換えに不便さを受け入れられる人だけの武器だ

Q&A：モンベルテントの素朴な疑問

先生、いくつか質問があります！

Q. グラウンドシート（下に敷くシート）って必要ですか？

絶対に必要だ。モンベルのテントは軽量化のために底面の生地も薄い。小石や枝で穴が空いたら、そこから水が染みてくるぞ。純正のグラウンドシートはテントのポール受けと連結できて便利だから、ケチらずに買うこと

Q. 1型（1人用）と2型（2人用）、どっちがいいですか？

ソロでも『2型』をおすすめする。1型は本当に『寝るだけ』のスペースしかない。2型ならザックを中に入れても余裕があるし、緊急時に誰かを泊めることもできる。重さの差はわずかだ

Q. 洗濯機で洗ってもいいですか？

絶対ダメだ！ 防水コーティングが剥がれてしまう。汚れたら薄めた中性洗剤を含ませた布で拭き取るか、浴槽で優しく手洗いして、陰干しすること。保管時はスタッフバッグから出して、ふんわり畳んでおくのが長持ちのコツだ

まとめ・比較表

うーん、やっぱり定番の『ステラリッジ』が一番バランス良さそうですね。色は…被らなそうな白にしようかな！

良い選択だ。白は夜にランタンを灯すと行灯（あんどん）のように光って綺麗だぞ。ただし汚れは目立つから覚悟するようにな

えー、それは悩みますね…。でも、お店で実際に担いでみて決めます！

モンベル テント比較表

テントは『家』だ。山の中で唯一、風雨から身を守ってくれる空間だ。妥協せずに選んで、最高の山時間を過ごしてくれ！

免責事項 ※本記事の情報は執筆時点のものです。価格やスペックは変更される場合がありますので、公式サイトで最新情報をご確認ください。 ※登山用具の選択や使用は自己責任で行ってください。