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登山地図を広げて計画を立てている様子。テーブルの上には山と高原地図、ノート、スマートフォンが置かれ、手書きでルートを確認している。

導入

登山を始めたいけど、「計画ってどうやって立てればいいの?」「登山届って出さなきゃダメなの?」と疑問に思っている方は多いはず。実は登山計画書を作成するプロセス自体が、安全な登山への第一歩になるんです。ルートを調べ、時間を計算し、装備を確認する…この準備の過程で多くのリスクを事前に回避できます。

この記事では、登山計画書の書き方から、ルートの選び方、オンラインでの提出方法まで、初心者にもわかりやすく解説します。


登場人物紹介

JK
登山初心者。形から入るタイプで見た目重視。専門用語が苦手で、素朴な疑問や不満を率直に口にする。
先生
登山歴20年のベテラン。安全性と機能性を重視し、初心者の気持ちも理解しながら丁寧に解説する。

登山計画書って何?なぜ必要なの?

JK
先生、登山計画書って何ですか?なんか書類とか出すの、めんどくさそう…
先生
まあ、そう思う気持ちはわかる。でもな、登山計画書は「登山届」とも呼ばれる、登る山・日時・メンバー・ルートなどを事前にまとめたものだ。

参考情報: 「登山計画書とは何か 登山計画書は、登る山、日時、メンバー、ルートなどを事前にまとめたものです。登山届とも呼ばれます。」

出典https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQEn8hN6VV8fQukBemColsJC_GkUZkSz-2H8axnqH-nTJ45ENHry5nRI4tkgXF81FZJfqlZ8t5Wwrp7Jq3vHP3_rB3HiUTV1_RWQFFl8V36dPtjeFSHPiEzfFWEsPA==

JK
でも、それって誰が見るんですか?
先生
主に警察や自治体だな。万が一、遭難したときに救助隊がこの情報を見て「どこにいるか」「何人いるか」を把握できる。これがないと、どこを探せばいいかわからないんだ。
JK
え、でも私、高尾山とか近場の山しか行かないし…
先生
実はな、2014年の調査では山岳遭難事故2,172件のうち、登山計画書が提出されていたのはわずか371件。8割以上が未提出だったんだ。そして遭難者ほど計画書を出していない傾向がある。

参考情報: 「2014年の警察庁の調査では、山岳遭難事故2,172件のうち、登山計画書が提出されていたのは371件にとどまり、8割以上が未提出でした。」

出典https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQFugHQrn75RmTsBTx2t4M7dKUg_CO_jvtrZrJmwPkYqvRWSoEzCD1euJ1DlYmIfLYScvGShanIsIhDu2NagwIWtE9VurR_3bzRF6SjDS0Q23eC_SS4a0vu52jBTg1ZOw5-qcKUa0qRhjL0S7V-gfDuhJWU=

JK
うわ、そんなに多いんですか…
先生
ああ。しかも計画書を作るプロセス自体が、ルートや危険箇所を事前に確認することになる。つまり計画書を作ること自体が事故防止につながるんだ。

登山計画書に書く内容

Image Prompt: 登山計画書のテンプレートを広げた様子。記入欄には「参加者情報」「行動予定」「装備」「緊急連絡先」などの項目が見える。

JK
じゃあ、具体的に何を書けばいいんですか?
先生
主に4つのカテゴリがある。順番に説明しよう。

1. 参加者情報

先生
まず、登山者全員分の情報を書く。
  • 氏名、年齢、住所、性別、電話番号
  • 緊急連絡先(家族など)
  • 保険加入の有無(山岳保険、ココヘリ、jROなど)

参考情報: 「参加者情報 登山者全員分の氏名、年齢、住所、性別、電話番号、緊急連絡先、保険加入の有無などを記載します。」

出典https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQGOlHNiLQmTccLk1b6S03fITRdxnRUDO5yUdN2995eiDr2sY605ZV8zRpi6o3lcaxTe5nrql_Woqx-q1l99RGXnZaTK-kdamxda_8sRy1eK2pWm0QDmMhTOw1GHtJ5FsFOZwUEjA9sFCYhalQiN5fjCF2NR-iZd4IPyzQ==

JK
住所まで?そこまで必要ですか?
先生
必要だ。遭難したとき、家族に連絡を取る必要があるからな。着ている服の色やザックの色も書いておくと、捜索時に見つけやすくなる。

2. 行動予定

先生
ここが一番大事だ。
  • 登山ルート(登山口、目的の山、通過点、下山口)
  • 登山期間、入山予定日時
  • 宿泊地(山小屋・テント場など)
  • 下山予定日時
  • 各ポイントの出発・到着予定時刻

参考情報: 「行動予定 登山ルート(登山口、目的の山、通過する山、下山口)、登山期間、入山予定日時、宿泊地、下山予定日時、出発・到着予定時刻、おおよその所要時間など、詳細を記入します。」

出典https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQEHeuoUp2leWRCGC3-TnposMSarfEjt_iprADsbcwWgr2a21qk1mqz9puZICbFYVUZNoKJW4sslbKcBQmYmu_kBtrcLeOridPNt02I9IjzS5aKeng==

JK
えー、そんな細かく書くんですか?当日どうなるかわからないのに…
先生
だからこそだ。予定と実際のズレがわかれば、「この人は今どこにいるはず」という推測ができる。それが救助の手がかりになる。

3. 非常時の対策(エスケープルート)

先生
ここも重要だ。悪天候や体調不良のときに、計画通りに進めなくなったらどうするか。そのエスケープルートを事前に決めておく。

参考情報: 「エスケープルートとは、天候の急変、体調不良、怪我、予定よりペースが上がらないなどのトラブルが発生し、計画通りに登山を続けられなくなった場合に、安全に下山または避難するための予備ルートのことです。」

出典https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQGcblscxt77JMRHbq92qs8a9Xz9qyk6A-GXzBBOUlcN6aYXpRyCKhtUgyMplwKceN6zEu7US8BXE6LEhmujr6pnJMTAC7-UmBoH9XdBpYQrUTCrzhXtsDmeLcXkTi9KPa2M

JK
エスケープルート…なんかかっこいいけど、具体的には?
先生
例えば、「ここまで来て天候が悪くなったら、この道から下山する」「この山小屋に避難する」というプランBだ。複数のルートを地図で確認しておくといい。

4. 装備と食料

先生
持っていく装備と食料も書く。
  • テント、コンロ、レインウェアなど
  • 食料・行動食の数量
  • 予備食・非常食

参考情報: 「装備と食料 持参する装備品(テント、コンロなど)、食料や行動食の数量を書き込みます。予備食や非常食についても考慮し、具体的に記載することが重要です。」

出典https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQHEBYDxWIC0m9KTj3uql2jO0JeGc8_o2Ws6ZzQq4k5HjgcJmo79GVxg33KmaWQfKrOjkJrWIsCi61jXjFA1YsFe27mlpyZSR-2r3ECAGH8S-jVUuoL9VDxY6H7JUKoBxjZAlMP4HbUF0sHEUUKKwImpiVc=

JK
これも救助に関係あるんですか?
先生
ああ。ビバーク(野営)できる装備があるか、何日分の食料があるかで、救助の緊急度が変わってくる。

登山計画の立て方【5つのステップ】

Image Prompt: 山と高原地図を広げ、マーカーでルートをなぞっている手元のクローズアップ。横にはスマートフォンでYAMAPアプリを開いている。

JK
書く内容はわかりました。でも、そもそも計画ってどうやって立てればいいんですか?
先生
よし、5つのステップで説明しよう。

ステップ1: 行きたい山を決める

先生
まずは自分の体力や経験に合った山を選ぶことだ。初心者なら標高1,000〜1,200m程度、標高差500〜600m程度の山がおすすめだな。

参考情報: 「まずは、自分の体力や経験に合った山を選びましょう。初心者には、標高1,000〜1,200mほどで登山道が整備されており、標高差500〜600m程度の山がおすすめです。」

出典https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQHfdGH5QgWSl0x9VBObUoxk0Rg1NSxT3fDvJ2PAVzoRGG65EAspantrSBoiTnlgmKIGMV_cx2Z_3yMcNr5UgiFhrIqIj8dIGYiPWT5eL-R5fJdqFVPxCRGPbwnk02AiLFpexKc=

JK
標高差って何ですか?
先生
登山口から山頂までの高さの違いだ。標高が高い山でも、ロープウェイで途中まで上がれば標高差は小さくなる。富士山は標高3,776mだが、5合目から登れば標高差は約1,400mくらいになる。

ステップ2: 情報を集める

先生
次に、その山についてしっかり調べる。使うのは主にこれらだ。
  • 登山地図(「山と高原地図」が定番)
  • ガイドブック
  • ウェブサイト、ブログ、SNS

参考情報: 「『山と高原地図』は、登山者向けの定番地図で、日本百名山を含む全国の主要な山岳エリアを網羅しています。この地図の最大の特長は『コースタイム』が記載されている点です。」

出典https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQFEsdmLa32gx3fx86npb8D05959xoLXoH3BgCpUFS1-bKeZbaota2tvzHhgXRXyVbrkB0flVyyN34sF0J_aIIIIYNQfSoWF0zKvMCSYDlBs9KlzGFgaDeFya4Mk0y97aYVVJGp25wSFtoKeBL4vwIKrQcPA1_FmLw==

JK
山と高原地図ってよく聞きます!
先生
ああ、これは本当に便利だ。ルートごとのコースタイム(歩行時間の目安)が書いてあるから、計画が立てやすい。ただし、コースタイムには休憩時間が含まれていないから注意だぞ。

ステップ3: 行動スケジュールを組む

JK
コースタイムを見て、時間を計算するんですね?
先生
その通りだ。ただし、いくつかポイントがある。

重要なルール

  • 1日の行動は8時間以内を目安に
  • 午後3時までには山小屋または下山口に到着
  • 休憩時間を計算に入れる(50分歩いたら10分休憩など)

参考情報: 「日帰り登山の場合、行動時間は目安として8時間以内とし、午後3時までには下山を完了できるよう計画を立てることが推奨されます。」

出典https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQF-d4GDQgtCxtOd00o6T9zM41PJK68rkobWr0MT5gzsIY_eNJuR3ZVjstCtVKfCMPAnCtYSNLKl0qPuxcJysACeWUpN6RYb51eEMSvtlLvVdmMdphn_1-i-vjDFZx0=

JK
午後3時までって、けっこう早くないですか?
先生
山の午後は天候が崩れやすいんだ。特に夏は午後に雷が発生しやすい。それに、暗くなってからの行動は危険だからな。余裕を持った計画が鉄則だ。

ステップ4: コースタイムの計算方法

JK
コースタイムって、自分で計算もできるんですか?
先生
ああ、こういう計算式がある。

登りの累積標高(100m)+下りの累積標高(200m)+水平距離(km) ÷ 4 = おおよそのコースタイム(時間)

参考情報: 「登りの累積標高(100m単位)+下りの累積標高(200m単位)+水平距離(km単位) } ÷ 4 の計算式で、おおよその標準コースタイムを算出できます。」

出典https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQFq55XoFwNKAJD6DMsXLXj83hjURjgs2O70DtOJPR44Hohk1gXJcWUMAnQ1qJJEQOBvnv0cMg85I-e1uT5jzmJCOVc01MjosZlnDiy6uwpp8CCcEOBVb6Dz8Go=

JK
呪文ですか?
先生
はは、例で説明しよう。累積で500m登って、300m下って、水平距離が6kmだったとする。

500÷100(5) + 300÷200(1.5) + 6 = 12.5 12.5 ÷ 4 = 約3時間

JK
なるほど!でも、私コースタイム通りに歩ける自信ないです…
先生
それでいい。初心者はコースタイムの1.3〜1.5倍で計算しておくと安心だ。3時間のコースなら4〜4.5時間を見込んでおく。

コース定数を使った体力チェック

先生
最近は「コース定数」という指標もよく使われる。歩行時間、総距離、累積標高差から算出される「体力的難易度」を示す数値だ。

参考情報: 「『コース定数』は、歩行時間、総距離、累積標高差の3つの要素から算出される体力的難易度を示す数値で、自身の体力レベルに合ったコースを選ぶ目安になります。」

出典https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQHVoyq76MmDUkAzAafsCDX_r2iM_Ttcn-05Ib3qHp7LHQk5_fv0_jAM7jaKsT52I_9Mq2ojB4E54xj3Zz-2tY3A3Vhb3Oynxb2oknMmiP9nqk6-GWX_rKykToxf5nWCWpOndKQ7bCCTWDp0vCDWJeD0qXNd

コース定数 難易度
10前後 初心者向き
20前後 一般的な登山者向き
30前後 健脚者向き
JK
これ、どこで確認できるんですか?
先生
YAMAPやヤマレコなどのアプリで表示されることが多い。高尾山(1号路往復)はコース定数10くらいだから、初心者の入門にちょうどいい。

ステップ5: 計画の見直し

先生
計画を作ったら、必ず見直しをする。
  • スケジュールに無理がないか
  • 装備に不足がないか
  • エスケープルートは確保されているか
  • 天候が悪化したときのプランBはあるか
JK
天候か…山の天気ってそんなに違うんですか?

天候の確認方法

Image Prompt: スマートフォンで「てんきとくらす」の登山指数を確認している様子。画面には山の天気予報とA/B/Cの登山指数が表示されている。

先生
山の天気は麓とまったく違う。標高が100m上がるごとに気温が約0.6℃下がり、風も強くなる。麓が晴れていても山頂は雨、なんてことはよくある。
JK
じゃあ普通の天気予報じゃダメなんですね…
先生
その通り。山岳専門の気象サービスを使うといい。

おすすめの山岳気象サービス

てんきとくらす(てんくら)

先生
無料で使える定番サイトだ。山頂の気象条件から「登山指数(A, B, C)」を表示してくれる。Aなら登山に適した天候、Cなら避けた方がいい。

参考情報: 「『てんきとくらす』は多くの登山者に利用されている無料の天気予報サイトです。山頂や山麓の気象条件から登山の快適さを『登山指数(A, B, C)』で表示します。」

出典https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQEAepUlaEvbPHaM465qsA1LtsUNEI6DTm5jSubu-khDHtm6Nv1usc0O_-8e9UmxsrskiJMYUN0jn3yTZPt78n6JdqNlqb8SugRMGBJiruQ47nwiB6k=

JK
視覚的でわかりやすいですね!
先生
ただし、局所的な雷のリスクは含まれていないから、過信は禁物だ。

ヤマテン

先生
山岳専門の気象予報士が予報を作っている有料サービスだ。稜線の風や雷の状況など、より詳細な情報が得られる。

参考情報: 「ヤマテンは山岳専門の気象予報士が予報を作成しており、有料サービスですが、その精度には定評があります。」

出典https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQFWk0GalCPcRooza61_CxYjgBVr7jqTRWkckPo8-aPGZUDJy4Xz7FYhg_3_He-71cuw7dYHhlKFWfySbaXIiykWfzlOFofOldgwV9T3kG9jk-1-FUNo1w==


ルートの選び方

Image Prompt: 登山地図上に往復型、周回型、縦走型の3つのルートが色分けで示されている図解。

JK
ルートっていろいろあるみたいですけど、初心者はどれがいいんですか?
先生
大きく分けて4つのタイプがある。

ルートの種類

1. 往復型(ピストンルート)

先生
登りと下りで同じ道を使うのが往復型だ。

参考情報: 「往復型(ピストンルート) 登り下りで同じコースを歩く最もシンプルな形式。初心者におすすめで、道迷いの心配が少ないですが、景色は単調になりがちです。」

出典https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQFsoiJcnUaKEjsZRczPDRv1nDmdBYaI0QzkLFZuib97OQm0tvd_m2V_2e5cv2Hv04-FEWjHzhi9j0o2RVTGKGn3KN1dKIaWUPE7Khy5Ujx-PVS2dMlQbfsSy7o=

主なスペック

  • 難易度: ★☆☆(低)
  • 道迷いのリスク: 低い(来た道を戻る)
  • 景色の変化: 少ない

こんな人におすすめ

  • 登山初心者
  • その山に初めて登る人
  • 公共交通機関でアクセスする人

注意点

  • 下りは膝への負担が大きくなりやすい
  • 景色が同じなので飽きやすい
JK
初心者はまずこれですね!

2. 周回型

先生
登りと下りで違う道を使い、出発点に戻るのが周回型だ。

主なスペック

  • 難易度: ★★☆(中)
  • 道迷いのリスク: やや高い(分岐を間違えやすい)
  • 景色の変化: 多い

こんな人におすすめ

  • いろんな景色を楽しみたい人
  • マイカーで登山口まで行く人
  • 往復に飽きた人

注意点

  • 分岐点を間違えないよう地図の確認が必要
  • コースタイムが長くなりがち

3. 縦走型

先生
稜線で結ばれた複数の山を連続で歩くのが縦走だ。数日かかることが多く、山小屋泊やテント泊が前提になる。

参考情報: 「縦走型 稜線で結ばれた複数のピークを連続して歩く形式。数日を要し、山小屋泊やテント泊が前提となります。」

出典https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQFfiOfAN53BiUnWE9NMBhrH1uCNsH4igNU3yyFlyD9xOe6CBXQNg_3kxUayszvvnefdY-wU2y2wpHka0PxRvx0N_x1LSLFYIMKsaliWmlfKUSh-8QNnX6Z3DOC_o4gYK_jHHoV4lcQKT37XuccG

JK
これは上級者向けですね…
先生
ああ、体力も経験も必要だ。まずは日帰り登山を何度か経験してからだな。

4. 定着型

先生
山小屋をベースにして、周辺の複数のコースを日帰りで歩くスタイルだ。
JK
なんかのんびりしてて良さそう!
先生
ああ、特に北アルプスの涸沢や燕山荘などは定着型の拠点として人気がある。

山のグレーディングを活用しよう

JK
自分に合ったルートかどうか、どうやって判断すればいいんですか?
先生
山のグレーディング」という基準がある。これは体力レベル技術的難易度の2軸でルートを評価したものだ。

参考情報: 「『山のグレーディング』は、山岳遭難事故防止を目的に、登山ルートの難易度を客観的に評価した指標です。これは主に体力レベル(体力度)と技術的難易度の2つの軸で評価されます。」

出典https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQHAI3uKuaDNTq39CZWPm6WAwZGkqdKmfccj0dZfJX1rtWfo-xZ-5y43jqFEAz7E5nBJ6UO8h7KhowNp5LcAyfhc7YB4p0VSUJ0hzKJ-ErNmMKU1vxnPiczLn88pOaw7DydlXg_Oxo-9

体力レベル(1〜10段階)

レベル 1日の行動時間目安 コースタイム比
1〜2 4時間程度 1.3倍程度でOK
3〜4 6時間程度 1.2倍程度
5〜6 8時間程度 1.1倍程度
7以上 10時間以上 コースタイム通り

参考情報: 「体力レベル1は1日の最大行動時間が4時間程度で、コースタイムの1.3倍程度のペースで歩く日帰り登山に適しています。」

出典https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQEtgCogrVJVEP_jA_ebOCL1SKEooD03JcKpxmZ53wYWoH_Ip4-PW5vsaZfYAWWFcrydIbdd9USJqtaPkdQUPKZTmD6h3mx4BLFah-Kn8KrxetFu6q_LbCaQor8l1wIIqkylD24=

技術的難易度(A〜E)

グレード 特徴
A 登山道が整備されている、初心者向け
B 道標が少ない場所がある、地図読みが必要
C 岩場や鎖場がある、ある程度の経験が必要
D 厳しい岩場・鎖場がある、高度な技術が必要
E クライミング技術が必要な超上級者向け
JK
初心者は「体力レベル1〜3、技術グレードA」くらいを選べばいいんですね!
先生
その通りだ。長野県や山梨県などのウェブサイトで公開されているから、行きたい山があったらチェックしてみるといい。

登山計画書の提出方法

Image Prompt: スマートフォンでコンパスアプリを操作し、登山計画を提出している様子。画面には地図とルートが表示されている。

JK
計画書はどこに提出すればいいんですか?
先生
主に3つの方法がある。

1. 管轄の警察署

  • 登山する地域の都道府県警察本部または最寄りの警察署
  • メール、郵送、FAXでも提出可能

2. 登山ポスト

  • 登山口に設置されているポストに投函

3. オンラインサービス(おすすめ)

先生
今はオンライン提出が主流だな。最も推奨されるのは「コンパス」だ。

参考情報: 「コンパスは公益社団法人日本山岳ガイド協会が運営する無料で利用できるオンライン登山届システムです。登山計画書の作成から提出、家族や警察との共有、下山通知など、安全な登山をサポートする様々な機能を提供しています。」

出典https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQHP4VcjgSHc4am8yIkifPoM0Io3PF6ib6fygwxnL5QxIAfXzM_ytLyjHkC9qrTGXJxU7_MlzRYdssIGRmey4qMbfVPIO4-woyHYYyLyOkLPga8X_re6Sok4Vow=

コンパスの便利な機能

先生
コンパスにはこんな機能がある。
  • 地図からルート作成: 地図上をクリックして簡単にルートを描ける
  • 過去の計画を複製: 同じ山に行くなら再利用できる
  • GPXファイルの読み込み: YAMAPなどで作ったルートを取り込める
  • 下山通知機能: 下山したら家族に自動で通知が届く
  • 緊急時のアラート: 下山予定時刻を過ぎると家族にアラートが送られる
  • オフライン地図: 電波がなくても現在地がわかる

参考情報: 「コンパスでの登山計画書の作成には複数の方法があります。フォーム入力、地図からの作成、過去の計画の複製、GPXファイルの読み込みが可能です。」

出典https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQE_tJjUqZ8dhkKsBAYcJda_dpcDN_0gVP-ojCWD1vTSDIYhmdV8yDsC3YeeHcOXtl69xN0GEGwU5hZ_UeKPbOeZNAs-LRYvFuc9rkYkhpNykw208_T9nhdv0liNWswdIw==

JK
家族に通知が行くの、安心ですね!
先生
ああ。長野県では2022〜2023年に提出された登山届の40%がYAMAP経由だったというデータもある。オンライン提出はかなり普及してきている。

登山届の義務化と罰則

JK
登山届って、出さなくても大丈夫ですよね?義務じゃないんですよね?
先生
実は、場所によっては条例で義務化されているんだ。

義務化されている主な山域

都道府県 義務化されている山域
群馬県 谷川岳周辺
新潟県 新潟焼山など
長野県 122の指定登山道
山梨県 富士山、八ヶ岳、南アルプスの一部(冬季等)
富山県 剱岳およびその周辺(冬季等)
岐阜県 北アルプス地区・活火山地区
石川県 白山の活火山地区

参考情報: 「群馬県は谷川岳周辺、新潟県は新潟焼山など、長野県は122の指定登山道、山梨県は富士山、八ヶ岳、南アルプスの一部(冬季など)で提出が義務付けられています。」

出典https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQFz9IaX3MiI3QsYYNs8kN0JC22rhssE2jaRr1KlvaBA3La8d2N6KCJWdwtPdTC01rv8ZDC5v-vKujJOXPiBQBUFVw8z3zChjaZL6HgImF4jLfd3ZVV0dfWKGMjISsES4E63YqSUGkiR47xyWZyIaQ==

JK
えっ、罰則もあるんですか?
先生
ああ。岐阜県は5万円以下の過料、群馬県谷川岳は3万円以下の罰金だ。実際に2013年、谷川岳で登山届を出さずに登った3人が書類送検された事例もある。

参考情報: 「岐阜県では5万円以下の過料、群馬県谷川岳では3万円以下の罰金が規定されています。実際に、2013年には谷川岳で登山計画書を提出せずに登山した男性3人が、条例違反で書類送検された事例もあります。」

出典https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQG_o8F2Jb4EyicXMP3HeDTcrp_3okNGagvuVIF1mnra3mS_CHAb-ATuMJbX_KOAvNbrXshEv2oJvbhEwLhUU66LSqGJ0u_DTwjSKnTwmmzVvc5r5rD0j_0BV9tPZwcOkBXjTkjBARZdOi0P5g==

JK
ひえっ…!知らなかったでは済まないですね…

御嶽山噴火の教訓

先生
2014年の御嶽山噴火では、多くの登山者が登山届を出していなかったため、行方不明者の把握が困難を極めた。あれをきっかけに義務化が進んだんだ。

参考情報: 「2014年の御嶽山噴火では、多くの登山者が登山計画書を未提出であったため、行方不明者の把握が困難になったことが教訓となり、長野県などで提出義務化の動きが広がりました。」

出典https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQH7VUDkNbck_PjL0TojLXXgUayLsQJO4ANfRsSOaNI006YsCpPM8Tmodzo7ViUxkJRMWXfI2AnffkkYyQr28Qogtu9aaqq0V30Po_2SZ_BAfdpU0-EQW6EHozCEssyzkSj4GixITw-SzY-D0NZoru0NC-XNg_xjzV3HTs-Hcw==

JK
そうだったんですね…やっぱり出した方がいいですね。

よくある失敗と対策

JK
計画を立てるときに、ありがちな失敗ってありますか?
先生
いくつかあるな。
よくある失敗 対策
コースタイムを過信して余裕がない 初心者は1.3〜1.5倍で計算
休憩時間を入れ忘れる 50分歩いて10分休憩を計算に入れる
エスケープルートを決めていない 地図で複数の下山路を確認
天候の変化を考慮していない 山岳気象サービスで確認、午後の雷に注意
家族に計画を共有していない コンパスの緊急連絡先機能を活用
登山届を出していない オンラインで簡単に提出できる
JK
やっぱり準備って大事ですね…
先生
「計画を立てること自体が安全登山の第一歩」だ。めんどくさがらずにやってみてほしい。

まとめ

JK
登山計画書、最初は面倒だと思ってましたけど、作る意味がよくわかりました!
先生
そうだな。要点をまとめておこう。

登山計画書に書く内容

  1. 参加者情報(氏名、連絡先、緊急連絡先、保険)
  2. 行動予定(ルート、時間、宿泊地)
  3. エスケープルート(非常時の下山路)
  4. 装備・食料

計画の立て方

  1. 体力・経験に合った山を選ぶ
  2. 地図やガイドブックで情報収集
  3. 行動時間は8時間以内、15時までに下山
  4. 休憩時間を含めて計算
  5. エスケープルートを確認

ルートの種類

タイプ 特徴 おすすめ
往復型 同じ道を登り下り 初心者向け
周回型 違う道で出発点に戻る 景色の変化を楽しみたい人
縦走型 複数の山を歩く 上級者向け
定着型 山小屋から日帰りで周辺を歩く 連泊でゆっくりしたい人

提出方法

  • オンラインがおすすめ(コンパス、YAMAPなど)
  • 多くの自治体と連携しており情報共有がスムーズ
  • 義務化されている山域もあるので事前に確認
JK
早速コンパスに登録してみます!
先生
それがいい。計画書を作るプロセス自体が、安全な登山への準備になる。楽しい山行にするためにも、しっかり計画を立てて臨んでくれ。