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登山道を歩く登山者が、熊鈴を鳴らしながら自然豊かな山道を進んでいる様子。

導入

「山って怖い生き物いるんですか?」——そんな素朴な疑問から、このガイドは始まります。

実は2024年、クマの出没件数は全国的に過去最多を記録しました。里山や人気の登山コースでも目撃情報が増えており、もはや「運が悪ければ遭遇するかも」というレベルではありません。さらに、スズメバチによる死亡事故は毎年のように報道され、毒蛇やヤマビルも登山者を悩ませる厄介な存在です。

この記事では、熊・蜂・蛇・ヤマビルという山の危険生物について、遭遇しないための予防策万が一の対処法を徹底解説します。知識を持っていれば、必要以上に恐れることなく、安全に山歩きを楽しめるはずです。


登場人物紹介

JK
登山初心者。虫も爬虫類も苦手だが、山は好き。見た目重視だけど、安全のためなら我慢できる…かも?
先生
登山歴20年のベテラン。過去に熊に遭遇したことも、ヤマビルに血を吸われたことも経験済み。冷静に対処法を教えてくれる頼れる存在。

なぜ危険生物対策が必要なの?

JK
先生、ぶっちゃけ山で熊とか蜂とか、そんなに遭うものなんですか?私、都会しか知らないので…。
先生
残念ながら、遭う可能性は十分にある。2024年はクマの出没件数が過去最多だったし、スズメバチによる死亡事故は毎年10〜20件ほど報告されている。
JK
えっ、死亡事故!? 怖すぎるんですけど…。
先生
だからこそ、正しい知識と準備が大切なんだ。知っていれば防げることも多いし、万が一遭遇しても冷静に対処できる。

参考情報: 「2024年においても、クマの出没件数は全国的に過去最多を記録しており、里山や人気の登山コースでも目撃情報が増えています」

出典https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQE3kUKzXpsmT0Ufke8lUFSHpHYngb93Q_MNaPmlYM4keUmtbO_gfg3Hd85C6Y60H92H7bIxxgsx6ao8Sdf8rabZIP7mpxmdjGUYQgI5ARW50XyM7ZKpkF7AHeBO01s=

JK
わかりました…。ちゃんと勉強します。

熊(クマ)対策——出会わないことが最大の防御

Image Prompt: 山道に設置された「クマ出没注意」の看板と、その横を熊鈴を付けたザックを背負って歩く登山者。

なぜ熊に遭遇するのか

先生
まず理解してほしいのは、クマは本来臆病な動物だということだ。人の気配を察すると、自分から離れていく習性がある。
JK
じゃあなんで遭遇事故が起きるんですか?
先生
問題は「お互いが気づかない」パターンだな。風や川の音で音が届かなかったり、見通しの悪い場所で鉢合わせしたりすると、クマも驚いて攻撃的になることがある。
JK
つまり、こっちの存在を教えてあげればいいってこと?
先生
その通り。だから熊鈴やホイッスルが重要なんだ。

遭遇しないための5つの対策

1. 音を出して存在を知らせる

先生
熊鈴、ホイッスル、ベアホーンなどを携帯して、歩きながら音を出し続けることが基本だ。
JK
熊鈴ってあの「チリンチリン」鳴るやつですよね。…正直ダサくないですか?
先生
はは、見た目を気にするのは君らしいな。だが最近はデザイン性の高いものも増えている。それに、命より見た目を優先するのか?
JK
…優先しません。

参考情報: 「熊鈴の主な効果は、音によって人間の存在を熊に知らせ、接近を避けてもらうことにあります」

出典https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQGoMqgr0ObjVdm7otTzTEl-bmzGJD5r2Ght7MkemDMVIotszSwM8rFsXGYbZGZz6ZehBuq0Kw-brpvuGmVQg7j5a8Ll9LIQyAXEbD8bgFqYfrFXb9Y=

2. 事前に出没情報を確認する

先生
登山前には、自治体や山岳施設のウェブサイトでクマの目撃情報を必ずチェックする。目撃情報のある場所は避けるか、特に警戒して通過することだ。
JK
そんな情報どこで見れるんですか?
先生
各県の環境部局のサイトや、ヤマケイオンラインなどの登山情報サイトで確認できる。登山届を出す際に一緒にチェックする習慣をつけるといい。

3. 複数人で行動する

先生
単独行動より複数人で行動したほうが、声や足音で存在をアピールしやすい。
JK
ソロ登山って危ないんですね…。
先生
クマ対策という観点では、確かにリスクは高くなる。ソロで行くなら、より一層音を出すことを意識することだ。

4. 朝方・夕方の行動を避ける

先生
クマは主に朝方と夕方に活発に行動する。なるべく日中の明るい時間帯に山を歩くように計画を立てることだ。
JK
朝日を見るために早朝出発とか、危ないってことですか?
先生
場合による。クマの出没情報が多いエリアでは特に注意が必要だな。

5. 子グマには絶対に近づかない

先生
これは鉄則だ。子グマを見つけても、絶対に近づいてはいけない。
JK
え、でも子グマって可愛いんじゃ…。
先生
可愛いからこそ危険なんだ。子グマの近くには必ず母グマがいる。母親は子を守るために非常に攻撃的になる。

参考情報: 「子グマを見かけても決して近づかないでください。近くに母グマがいる可能性が非常に高く、子を守るために攻撃的になることがあります」

出典https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQFyVbT0oN04VdtgwsjXT8d14a7Bw90f7ojWv06ugwwWL68V8fei1jRwMRF30K1jghpgnwKNuSUvL3hFfmGubYO4rZVdVnpcT_9GoUDcYUxD_JDUJ2HYGMkCjSyGjc-PVtfomAjNcipnznXApWuz7Z0R2P0qkChKyTf7VyK-UHL8MQ==

JK
可愛さに釣られて命を落とすとか…シャレにならないですね。

遭遇してしまった時の対処法

JK
もし対策してても遭遇しちゃったらどうすればいいんですか?
先生
状況によって対処法が変わる。落ち着いて行動することが何より大切だ。

遠くにクマがいる場合

先生
クマがこちらに気づいていないようなら、静かにその場を立ち去る。気づいているなら、ゆっくりと距離を取りながら離れる。
JK
走って逃げちゃダメなんですか?
先生
絶対にダメだ。背を向けて走ると、クマの追跡本能を刺激してしまう。クマは時速40〜50kmで走れる。人間が逃げ切れるわけがない。

参考情報: 「背中を見せて走って逃げるのは、クマの追跡本能を刺激する可能性があるため避けてください」

出典https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQEG4yBRQmkhRVOAvxjIvdmQJfS9Te_R9PYAiS0wfRgm-eCyT9-PEJfWLZ1gbgTc2s4sk6Zd16syDdSHLomBped5lGwdBw_zcbpU46BiaWHgqa5wpdxZJC0PfS9le4V8qOp4v3zjB3S7mJ-z0JFFMKpwEuYXYkVKKeAdww==

JK
時速50km!? 原付より速いじゃないですか!

近くにクマがいる場合

先生
クマを見ながら、ゆっくりと後退して距離を取る。急な動きや大声は避けて、落ち着いた声でクマに話しかけるように声を出すんだ。
JK
話しかける?「こんにちは」とか言うんですか?
先生
内容は何でもいい。人間であることを伝えることが目的だ。両腕を大きく振って、体を大きく見せるのも有効だな。
JK
でも向かってきたら怖すぎます…。
先生
クマが突進してくることがあるが、「ブラフチャージ」といって威嚇目的の場合も多い。途中で止まることが多いから、パニックにならず観察することが大切だ。

攻撃を受けた場合

先生
最悪の場合、攻撃を受けてしまったら、両腕で顔と頭部を守り、うつ伏せになって致命的なダメージを最小限に抑える。

参考情報: 「クマによる直接攻撃を受けてしまった場合は、顔面や頭部への攻撃が多いとされています。両腕で顔面や頭部を覆い、すぐにうつ伏せになるなどして、致命的なダメージを最小限に抑える防御姿勢を取りましょう」

出典https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQGYhvZK4S-mqndYvWvD7J7o6rowGD18ARM1fOKCne7F_GqAkNUEeTyFWpVGSNvUlZWWrkVIQfeLqQ07oDq4IiRTy7busK07beRMe3QTW24_rOzO07L28aUd2JSzuIRjN2_5b_8=

JK
そこまでの状況にならないよう、予防が大事ってことですね…。

熊対策グッズ

熊鈴の選び方

JK
熊鈴って色々あるみたいですけど、どう選べばいいんですか?
先生
素材と形状で音色や音量が変わる。単独行動が多いなら、遠くまで響く真鍮製のベル型がおすすめだ。
JK
素材で何が違うんですか?
先生
真鍮製は高音で澄んだ音色で遠くまで届きやすい。鉄製は低く乾いた音で控えめ。アルミ製は軽量で錆びにくい。

参考情報: 「真鍮製で高音が遠くまで届きやすく、片手で消音操作が可能です」

出典https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQEq_zUAc9W7Ee_oyVgVYkH5lVHVbIcBo5dWZ49RL4FH-5ORcvfPxDeWEXUQWinQT1T4oDL_uuHJdo1TAOeyYMC-EFPunKPRNAyaOlfm0xco2W7KuiGgmRNrYWwCDIIXoG91gu1TKCw=

JK
消音機能って必要ですか?
先生
あったほうが便利だ。山小屋や街中で鳴り続けると迷惑だからな。ポケットに入れて消音できるタイプもある。

主なスペック(熊鈴)

  • 素材:真鍮、鉄、アルミニウム、銅など
  • 形状:ベル型、カウベル型、鈴型
  • 機能:消音機能、カラビナ付き
  • 重量:20g〜100g程度

こんな人におすすめ

  • 登山・ハイキング全般(クマ生息域を歩く人全員)
  • 単独行動が多い人は特に必須
  • 見通しの悪い登山道が多いルートを歩く人

注意点

  • 鈴の音に慣れた個体もいるため、声出しも併用する
  • 風や川の音で聞こえにくいこともある
  • 消音機能を使って、必要な時だけ鳴らす

クマ撃退スプレー

JK
クマ撃退スプレーって、催涙スプレーみたいなものですか?
先生
仕組みは似ているが、クマ用は人間用の数倍強力だ。主成分は唐辛子の辛味成分カプサイシンで、クマの目・鼻・口の粘膜を刺激して撃退する。
JK
何メートルくらい届くんですか?
先生
公称値では5〜10mだが、実際の屋外では風の影響を受ける。効果的に撃退できる距離は3〜5m程度と思っておいたほうがいい。

参考情報: 「効果的にクマを撃退できる距離は約3m~5mとされています」

出典https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQGccixeqQ3709nrd8lxS1r7ed5acmm_5rBCdYFrAtMNJKIT1TmzMXNeREuy3_do7Iue1Kx-BzBCMGrQ0BEQ79lSAoe_imvrOZcqdn_a0YdFa2Ml4A-OsX5GPEOp0P3QxzC0e-pk

JK
3mってめちゃくちゃ近いですね…。
先生
だからこそ、すぐに取り出せる場所に携帯することが重要だ。ザックの中に入れていたら間に合わない。腰のホルスターか、ショルダーストラップに付けておくことだ。

主なスペック(クマ撃退スプレー)

  • 主成分:カプサイシン(OC)濃度1〜2%以上
  • 容量:224g(7.9オンス)以上推奨
  • 噴射距離:公称5〜10m、実際3〜5m
  • 噴射時間:5.5秒以上

こんな人におすすめ

  • クマ出没情報の多い地域を歩く人
  • 単独登山者
  • 山菜採りやキノコ狩りをする人

注意点

  • 風向きに注意(風上から噴射)
  • 使い方を事前に練習しておく
  • 人間に使用すると深刻な健康被害(対人使用厳禁)
  • 有効期限を定期的に確認

蜂(スズメバチ・アシナガバチ)対策——刺されたら命に関わることも

Image Prompt: スズメバチが飛んでいる様子と、それを避けるために静止している登山者。

なぜ蜂は危険なのか

JK
蜂って刺されたら痛いくらいじゃないんですか?
先生
甘く見てはいけない。スズメバチによる死亡事故は毎年10〜20件程度報告されている。直接の毒で死ぬというより、アナフィラキシーショックという激しいアレルギー反応が原因だ。
JK
アナフィラ…何ですか?
先生
アナフィラキシーショックだ。蜂毒に対するアレルギー反応で、血圧低下、呼吸困難、意識消失などを引き起こす。刺されてから数分〜1時間で症状が出ることが多い。

参考情報: 「アナフィラキシーショックの可能性があります。これらの症状は刺されてから数分から30分~1時間程度で現れることが多く、重症化すると命に関わる」

出典https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQHVDVjvxyzdVwSgYK8iABdJa90JdOah2dhW1SmCtqj-JuYSKYSQptB3N-CiqjNuUTMBtszour9kMplDPS3heonXwcSeL5d-Zeu1VmFl9NaWNgR4ZGxJpQTVXdqGXlJicoph

JK
怖すぎ…。でも過去に刺されたことなければ大丈夫ですよね?
先生
いや、過去に刺された経験がある人のほうが危険だ。2回目以降のほうがアレルギー反応が強く出やすい。

遭遇しないための対策

服装で防ぐ

先生
蜂は黒い色に攻撃する習性がある。白っぽい明るい色の服を着て、肌の露出を避けることが基本だ。
JK
黒がダメなんですか?髪の毛も黒いんですけど…。
先生
そう、頭部も狙われやすい。だから帽子で髪を隠すのが効果的だ。

参考情報: 「ハチは黒い色に攻撃する習性があるため、白っぽい明るい色の服を着用し、肌の露出を避けることが重要です」

出典https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQG-pwnd8gGE963ULk41AOEG8fVyJo8AavYZ3wWtp6dm52njhw3t6RACT4at7ymfiNkRykDdNinwsGJykWtH7KxI8YNbdIE_UWtKE5DpPG8bEzkgxRZfo6HDiWvW

JK
登山って地味な服が多いと思ってたけど、理由があったんですね。

匂いに注意

先生
香水や匂いの強い整髪料、化粧品も蜂を刺激する可能性がある。山に行く日は控えめにしたほうがいい。
JK
山で香水つける人いるんですか?
先生
意外といる。日焼け止めの香料にも注意が必要だ。無香料のものを選ぶといい。

蜂が飛んできたら

先生
蜂が周囲を飛び回っても、手で払ったり走って逃げたりしてはいけない。
JK
え、反射的に払っちゃいそうです…。
先生
気持ちはわかるが、それが最も危険だ。蜂を刺激すると攻撃モードに入る。ゆっくり静かにその場を離れるか、動きを止めて蜂が去るのを待つことだ。

参考情報: 「ハチが周囲を飛び回って警戒している場合、手で払ったり急に走って逃げたりすると刺激してしまいます」

出典https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQHeCv6x2c1Sg55Yd1fieSADUOXAxWxK2AF9A71pHaZ3fqMIjn0mSfntPu_ETJhxfs3xcQm2CBJIbJvxzaw0880-MzTVuDCp64YNUQQ1xcc-xqzxnxVNg9chBprrVjs7XFIu6g5tS6PP5Z5GIpLsfJdjPr2M

JK
顎をカチカチ鳴らすのが威嚇って聞いたんですけど本当ですか?
先生
その通り。カチカチ音が聞こえたら、それは「これ以上近づくな」という警告だ。すぐにその場を離れるべきだな。

刺された時の応急処置

JK
もし刺されちゃったらどうすればいいですか?
先生
まず最優先は安全な場所への移動だ。

1. 安全な場所へ移動する

先生
刺されると、毒液に含まれるフェロモンで他の蜂が誘引される。集団攻撃を避けるために、最低でも10〜20m、できれば100m以上離れることだ。

参考情報: 「ハチに刺されると、毒液に含まれるフェロモンによって他のハチが誘引され、集団で攻撃される危険があります」

出典https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQHfdhQi9lGFpymb5iQ9_fYLOJcD2zWLqKdvcLF06Xzzf9zx0W5driPOR7EhXsxHE43RQkaE0ghVwJHsQwmFrRyuJCEUXRD9ZwaOzAZF3RSQf72Ec1QeHKfx4jR28rr-WDGVug==

JK
100m!? 刺された痛みで走れますかね…。
先生
アドレナリンで動けるものだ。まず離れること。処置はその後だ。

2. 針を除去する(ミツバチの場合)

先生
ミツバチは針を残すことが多いが、スズメバチやアシナガバチは通常残さない。針が残っていたら、ピンセットや毛抜きでそっと抜く。
JK
指でつまんじゃダメなんですか?
先生
ダメだ。針の根元に毒嚢がついていて、つまむと毒が再注入されてしまう。

3. 毒液を洗い流す

先生
蜂の毒は水溶性だから、流水で数分間洗い流すと毒を薄められる。ペットボトルの水を勢いよくかけるのも効果的だ。

参考情報: 「ハチの毒は水溶性なので、刺された部位をきれいな流水で数分間よく洗い流すことで、毒液を薄める効果が期待できます」

出典https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQGILuVoeGr0FFHwWgDYZ-i0V382ZlZaL8jB5MsTnXNRLm930z20l9NscKSbnMDAARs_m27JjAZoxnd-CQGW0J4YgEU8jMcltU1CpDLXTpn48C7CT_JtUPFB8ClKapMXyY5EYpvnCOna

4. 冷やして薬を塗る

先生
患部を冷やして痛みと腫れを和らげる。抗ヒスタミン軟膏やステロイド軟膏があれば塗布する。

5. 全身症状に注意

先生
ここからが重要だ。刺された後、以下の症状が出たらすぐに救急車を呼べ。
JK
どんな症状ですか?
先生
蕁麻疹、全身のだるさ、息苦しさ、喉が詰まる感じ、腹痛、嘔吐、めまい、意識がぼんやりする——こういった症状はアナフィラキシーの可能性がある。
JK
局所的な痛みや腫れだけなら大丈夫ってことですか?
先生
基本的にはそうだが、油断は禁物だ。特に過去に蜂に刺された経験がある人は要注意だな。

エピペン——アナフィラキシー対策の切り札

JK
エピペンって聞いたことあるんですけど、何ですか?
先生
アドレナリンの自己注射器だ。アナフィラキシーショックが起きた時に、太ももに注射して症状の進行を一時的に抑える。
JK
誰でも持てるんですか?
先生
医師の処方が必要だ。過去にアナフィラキシーを起こしたことがある人や、蜂アレルギーと診断された人は処方してもらえる。

参考情報: 「アレルギー体質の方やアナフィラキシーショックの既往がある場合は、アドレナリン自己注射薬(エピペン)を携帯することが勧められます」

出典https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQFAxkFO7usSlxZBPAOvkiAeEINinHh_A9vUpA8u-jK2twbMviPD3iRwymwFBfKvZsngphMgjKxGbbaCS6Ze7ZTz8U_L27VU1ntPNqbpFVeA1YF23lvXdl1qutiirxY=

JK
使い方難しそう…。
先生
太ももの前外側に垂直に押し付けるだけだ。衣服の上からでも使える。ただし、エピペンは応急処置であって完治させるものではない。使用後は必ず救急車を呼んで医療機関に行くことだ。

主なスペック(エピペン)

  • 成分:アドレナリン0.3mg(成人用)
  • 使用方法:太ももの前外側に垂直に押し付け
  • 保管温度:15〜30℃

こんな人におすすめ

  • 過去に蜂刺されでアナフィラキシーを起こした人
  • 蜂アレルギーと診断された人
  • 蜂の多い地域で活動する機会が多い人

注意点

  • 医師の処方が必要
  • 直射日光・冷蔵庫での保管は避ける
  • 有効期限を定期的に確認
  • 使用後は必ず医療機関を受診

蛇(マムシ・ヤマカガシ)対策——咬まれたら即病院へ

Image Prompt: 落ち葉の上でとぐろを巻いているマムシと、それを避けて登山道を歩く登山者。

日本の毒蛇を知る

JK
日本にも毒蛇っているんですか?
先生
いる。登山で注意すべきは主にマムシヤマカガシだ。

マムシの特徴

先生
マムシは体長40〜65cmとずんぐりした体形で、頭が三角形、目は縦長のネコ目だ。体には小判のような「銭形模様」がある。
JK
毒はどのくらい強いんですか?
先生
国内の蛇の中で最も強い毒を持つと言われている。血液や組織を破壊する「出血毒」だ。

参考情報: 「マムシの牙は厚手の生地も貫通する可能性があるため、足首から脛にかけてゲイター(スパッツ)を着用するとより安全です」

出典https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQFqzJ-5xu6nHHdQWQ9gjTbUYEdWq4HEcCnaLGfF10hBfXy18guQ4BPfZJkuC43-KgEUEAiHStQjwXh4TnsULQPj5kJob_zDPYZEAaUJqrCT7Q8mj0mLlvJpPQXCF8YBJpbr1TbqIrllCgu8UiGbMxFb

ヤマカガシの特徴

先生
ヤマカガシは体長60〜120cm、大きいものは150cmにもなる。赤・黄・黒の鮮やかな模様が特徴だ。
JK
カラフルってことは見分けやすいですか?
先生
幼体は特に鮮やかだが、成体は地域によって色が変わることもある。厄介なのは、咬まれても初期症状が軽くて重症化に気づきにくいことだ。

参考情報: 「ヤマカガシは咬まれても初期症状が軽く、痛みを伴わないこともあるため、重症化に気づきにくい場合があります」

出典https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQHehLV3aEza7IVKVOSudAkN7TN1aUEGgVWVlb0-rS7zI4WujXnSZWUY0mTGB23UkpAmq7XPkUaP4WLKNBq5CuvVTWkaoXfSj3PKGqY0LQSXBO1Dw8DRV9Kp-ku0FIQghBlJPOejZRFcDcgGeHpmRfonGXYDNoezvvgsk7TrBt8Es93UuUT4MXrlNic=

JK
痛くないのに毒が回るって怖いですね…。

遭遇しないための対策

服装で防ぐ

先生
長袖・長ズボン、くるぶしまで覆うトレッキングシューズ、できればゲイター(スパッツ)を着用することだ。
JK
ゲイターって脚につけるカバーみたいなやつですよね?
先生
そうだ。マムシの牙は厚手の生地も貫通する可能性があるが、ゲイターがあれば足首から脛を守れる。

行動上の注意

先生
蛇は基本的に臆病で、自分から人を襲うことは稀だ。問題は気づかずに踏んでしまったり、不用意に手を出したりすることで咬まれるケースだ。

参考情報: 「ヘビは基本的に臆病で、自ら積極的に人を襲うことは稀です。多くの場合、気づかずに踏んでしまったり、不用意に手を出したりすることで咬まれます」

出典https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQE9ccFfrW5fhqcpYji0bny38fF4qo6QHfth1p8C1VCTUbkgx22FXzJlO1mmVqnH9CWps6Lmm7NsdOie38N7np5-jhRtM04-vbpkXdvXroQkOdagtP6gOQ==

JK
どこに潜んでいることが多いんですか?
先生
水辺、日当たりの良い場所、落ち葉の下などだ。登山道から外れて草むらや藪に入らないこと、足元をよく見て歩くことが大切だな。
JK
トレッキングポールで草を払うのは効果ありますか?
先生
有効だ。ただし、蛇を刺激しないように注意が必要だ。攻撃範囲は体長の半分から3分の2程度なので、1.5m以上離れれば基本的に安全だ。

咬まれた時の対処法

JK
もし咬まれちゃったらどうすればいいですか?
先生
まず落ち着くこと。そして絶対にやってはいけないことを覚えておけ。

やってはいけないこと

先生
傷口を切開する、口で毒を吸い出す、患部を冷やす——これらは全てNGだ。
JK
映画とかで口で毒を吸い出すシーンよく見ますけど…。
先生
あれは間違った情報だ。口内に傷があれば吸った人も中毒になる危険がある。

正しい対処法

先生
患部を動かさず、心臓より低い位置に保つ。傷口を流水で洗い流して、すぐに救急車を呼ぶか医療機関に行くことだ。

参考情報: 「すぐに救急車(119番)を呼ぶか、速やかに最寄りの医療機関を受診してください。症状が軽度に見えても、数時間後に重篤化する可能性があるため、必ず早期に受診しましょう」

出典https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQGfWfJ0yaq6ByCzTyaxi0vVkL7BON3KlqhJ-NJ6SpePnBYud3aCy3pncR5hfF5SWbV28eB5fY6y9uvP4_UOX1040i4lzG7ScuM0ScOPMKYHSb5S4w6p8AD-Kez2pt17jlxNjlLxiW1bAY3GcxvsHsnjsK6UFkCWHL_Vlf_ntEvqOYhigow_XRRCgGh3nlZI0g==

JK
咬んだ蛇の写真は撮ったほうがいいですか?
先生
余裕があれば特徴を覚えておくといい。ただし、無理に捕まえたり撮影しようとして危険を冒すな。

ヤマビル対策——吸われても慌てない

Image Prompt: ゲイターを装着した登山者の足元と、地面を這うヤマビル。

ヤマビルの基本情報

JK
ヤマビルって名前からしてヤバそうなんですけど…。
先生
ふふ、見た目は確かに気持ち悪いが、命に関わる危険はほぼない。ただ、吸血されると出血が止まりにくく、かゆみが続くので不快だ。
JK
どんな場所にいるんですか?
先生
湿度の高い場所を好む。雨上がりや沢沿い、日当たりの悪い湿った場所に多い。活動時期は4月から10月、特に6月から9月がピークだ。

参考情報: 「ヤマビルはシカやイノシシなどの野生動物によって運ばれることが多く、これらの動物の生息域拡大がヤマビルの増加の一因とされています」

出典https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQFbKqbSSR6K8oIvGjepQUbLoegkctV1kB3f6fDhU_UEQx2xxvClSvA4_2O-AYPwcqsYpTSZye0u3P2mI8_ON_dRfBQkS7veGY0g2grOuhDq_dEU4NcjEGyR6BfOe-1aTuihOBWEOUXIhU7m2VSbXP-xZ1JPA4w_C6gM7-jtLaC002c4nA==

JK
シカやイノシシが運んでくるんですか?
先生
そうだ。野生動物の生息域拡大がヤマビル増加の一因と言われている。

吸血されないための対策

服装で防ぐ

先生
長袖・長ズボンで肌の露出を避け、ズボンの裾を靴下の中に入れる。これでかなり防げる。

参考情報: 「長袖・長ズボンを着用し、肌の露出を避けることが最も基本的な対策です。ヤマビルは服の上から噛みつくことはほとんどありません」

出典https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQG9bWoVGIJxW-AKEYZDHljSMdZcpuCvhjLdIh3Xl7t30NxctslrHqdphnHlHomMVQp0-JEUElTmqal-y3Z8Dy2X0x3CXyVc25Gsj37zz1p-kXRJv6TeyUJvY1GP-fCULUpPcI4CcdsZyAgx9uu4DP85sVz9uuu3SIU3-48sJrGwIdE=

JK
ズボンを靴下に入れるの、見た目ダサくないですか?
先生
またそれか。ヤマビルに血を吸われてかゆい思いをするのと、見た目がダサいのと、どっちがマシだ?
JK
…ダサいほうがマシです。

忌避剤を使う

先生
ヤマビル専用の忌避剤スプレーがある。靴やズボン、靴下に噴霧しておくと効果的だ。
JK
虫よけスプレーじゃダメですか?
先生
ディート30%配合のものなら効果がある。ただ専用品のほうが確実だ。

手作り忌避剤

先生
水と塩を8:2の割合で混ぜた20%濃度の食塩水も忌避効果がある。小さなスプレーボトルに入れて持っていくといい。

参考情報: 「水と塩を8:2の割合で混ぜた20%濃度の食塩水は、ヤマビルを寄せ付けない効果があり、吸い付いたヤマビルを剥がす際にも有効です」

出典https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQFCKA_D1YpembqO38pJkXkEbtOWqIC1xYjB7pYcCb113PxBXo48OqRXssutReXxcsYFUW68Fe_OO5wP5vQhZN1STiWIXj5c6f0n2QzaoS58ZDXEdAU=

JK
塩で作れるなら安上がりでいいですね!

行動上の注意

先生
地面にザックを直接置かない、地面に手や膝をつかない——これも重要だ。
JK
休憩でザック下ろす時どうすればいいんですか?
先生
木の枝にかけるか、岩の上に置く。地面に置いたザックを持ち上げる時は、ヤマビルがついていないか必ず確認することだ。

吸血された時の対処法

JK
もし気づいたらくっついてたらどうすればいいですか?
先生
まず無理に引き剥がさないこと。

参考情報: 「吸血中のヤマビルを無理に引き剥がすと、ヤマビルの口器が皮膚に残り、化膿する原因になることがあるため、避けましょう」

出典https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQGfU4-B8Sm48FOw4-8kcMoBUTPJO1RNRzu1pqotAyfVemvYIbhJAnNnuC3Mxv8DFzw_-NXrBoLy0BR6qxq9tzXvvWFgW5FecOd_ElYihfE0hSxYYNKG23-9mw==

JK
引っ張っちゃダメなんですか?
先生
口器が皮膚に残って化膿の原因になる。食塩、食塩水、消毒用エタノールをかけると自然に剥がれ落ちる。
JK
ライターで焼くって聞いたこともあるんですけど…。
先生
効果はあるが、自分を火傷させるリスクもある。塩やエタノールのほうが安全だな。

傷口の処置

先生
ヤマビルを取り除いたら、吸われた箇所を指でつまんで唾液成分を絞り出す。その後、消毒して絆創膏を貼る。
JK
出血が止まらないって聞いたんですけど…。
先生
ヤマビルの唾液には血液を固まりにくくする成分(ヒルジン)が含まれていて、2時間くらい出血が続くこともある。ただし総失血量は多くないから、落ち着いて対処すれば大丈夫だ。

参考情報: 「ヤマビルの唾液成分の影響で、出血が2時間程度続くことがありますが、総失血量は多くありません」

出典https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQHcR21Zh7Z75SaXN_lA3yXapi6GJujrdOKmVc7JifdhWRPM_Ayz4HfLefJgvRIl9e8175GPEL6FZXoWNJao9YgxZRFW8BN0V71Gw-XH7xco1hBERWXsmuWH5Fc1UStiwUgCTgRKCirIFE8RsdLT6IWLLaKlj5D8MI9_fnZCJRaYgl10mD3uJ04hZxs=

JK
2時間も!?でも命に別状はないんですね。
先生
そうだ。ただ、かゆみが続く場合は抗ヒスタミン軟膏を塗る。治まらなければ皮膚科を受診することだ。

ポイズンリムーバー——蜂・蛇対策の必須アイテム

Image Prompt: ポイズンリムーバーを使って刺された箇所から毒を吸い出している様子。

JK
ポイズンリムーバーって何ですか?
先生
真空吸引で傷口から毒液を吸い出す道具だ。蜂や蛇に刺された・咬まれた時の応急処置に使う。

使い方

先生
傷口の大きさに合ったマウスピースを選んで、患部にしっかり当ててピストンを引く。60〜90秒そのままにして、蜂や蛇の場合は3分以上続ける。

参考情報: 「刺されたり咬まれたりしたら、直ちに(遅くとも2分以内に)ポイズンリムーバーを使用することが最も効果的です」

出典https://vertexaisearch.cloud.google.com/grounding-api-redirect/AUZIYQEnVO70ABB2CEhom05-LF93JbxRJ_wqZJeqmfC2Wu2DPkXpXK6OfbQGMg0HngdROdWXjKqcGaUOP061EQn3l0Lp-5Wjw6Bjpnl6RBucTPUd2lpArplcAuRVcRv6V-OzFQBAZEd8cZg9kRqaPBY9tZ4kg2u8_w==

JK
効果はあるんですか?
先生
刺されてから2分以内に使えば効果的とされている。ただし、蛇咬傷は15分後では効果減少、30分後ではほとんど効果がないという報告もある。
JK
つまり、素早く使わないと意味がないってことですね。
先生
その通り。そしてあくまで応急処置だから、使った後も必ず医療機関を受診することが重要だ。

主なスペック

  • 機能:真空吸引による毒液排出
  • 付属品:複数サイズのマウスピース
  • 重量:約20〜50g

こんな人におすすめ

  • 蜂や蛇の多い地域で登山する人
  • ファーストエイドキットを充実させたい人
  • 家族やグループで登山する人

注意点

  • 刺されてから2分以内の使用が理想
  • まぶたや唇など敏感な場所には使用しない
  • 医療機関での治療を代替するものではない

携帯すべき対策グッズまとめ

JK
けっこう色々ありますね…。全部持っていくんですか?
先生
行く山や季節、自分の体質によって判断することだ。以下にまとめておく。
グッズ 対象 用途 優先度
熊鈴 クマ 予防 ★★★
クマ撃退スプレー クマ 撃退 ★★☆
ホイッスル クマ・緊急時 存在通知 ★★★
虫よけスプレー 蜂・ヤマビル 予防 ★★☆
ポイズンリムーバー 蜂・蛇 応急処置 ★★☆
エピペン(処方者のみ) アナフィラキシー対策 ★★★
抗ヒスタミン軟膏 蜂・ヤマビル かゆみ緩和 ★★☆
ヤマビル忌避剤 ヤマビル 予防 ★★☆
食塩・食塩水 ヤマビル 除去 ★☆☆
ゲイター 蛇・ヤマビル 足元保護 ★★☆
絆創膏・消毒液 全般 傷口処置 ★★★
JK
熊鈴とホイッスル、絆創膏は必須ってことですね。
先生
そうだ。あとは行く山の状況に合わせて追加していくといい。

まとめ——知識があれば山は怖くない

JK
今日の話を聞いて、正直めちゃくちゃ怖くなりました…。
先生
ふむ、それは正しい反応だ。だが恐れすぎる必要はない。
JK
え、こんなに危険なのに?
先生
危険を知っているからこそ、対策ができる。熊鈴を鳴らす、明るい服を着る、草むらに入らない——これだけで遭遇リスクは大幅に下がる。
JK
確かに、知らないで無防備に山に入るよりはマシですよね…。
先生
その通り。そして万が一遭遇しても、正しい対処法を知っていれば冷静に行動できる。知識こそが最大の武器だ。
JK
私、熊鈴買います!あと虫よけスプレーも!
先生
いい心がけだ。それと、グループで行く時は対策グッズを分担して持つといい。一人が全部持つ必要はない。
JK
なるほど!友達誘って、安全登山デビューしてきます!
先生
ああ、楽しんでこい。山は危険もあるが、それ以上に素晴らしい場所だ。

比較表

危険生物 活動時期 主な生息場所 予防策 遭遇時の対処
クマ 春〜秋 山全域 熊鈴、声出し、情報収集 背を向けずゆっくり後退
スズメバチ 8〜10月 山全域(巣の近く) 明るい服、無香料 静かにその場を離れる
マムシ 4〜11月 水辺、日当たりの良い場所 ゲイター、足元注意 病院へ急ぐ
ヤマカガシ 4〜11月 水辺、草むら ゲイター、足元注意 病院へ急ぐ
ヤマビル 4〜10月 湿った場所、沢沿い 忌避剤、裾を靴下に入れる 塩をかけて除去